今回レビューさせていただいたのは、手のひらサイズのPCということで話題になっている
「インテル® Next Unit of Computing (NUC) Kit DC3217IYE」
です。
パッケージ表
パッケージ裏
1. ベアボーンキット NUC を組み立ててください。
2. 組み立て方やパーツ選びで重視したことなども合わせて書いてください。
3. 完成したマシンをどのように使ったのかを紹介してください。
やってみたいこと:Windows8をインストールし、どの程度まで実用的なレベルで作業ができるか。
では、早速レビューの方に入っていきます。
今回、レビューをするNUCはベアボーンキットのなので、一部を除いてパーツが付属していません。最低限必要になるのは
・SSD(mSATA)
・メモリ(DDR3-SODIMM)
・OS
・ACアダプタ(3ピンタイプ)
です。キーボード、マウス、HDMIケーブルなども必要な人は揃える必要があります。
今回私は下記のSSDを選びました。選択理由としては、64GBでは容量に不安があり、256GBでは値段が高いので中間という事で128GBを選択しました。
メモリは私がメインで使用しているノートPCに以前入っていたメモリを使用。選択理由としては第1に手元にあったから。第2に使用するOSは比較的軽いWindows8であるから。第3に大容量のメモリが必要とされる場面はないと判断したから。
スペックは DDR3-SODIMM-1066-7-7-7-21 2GB×2枚
OSはもちろん Windows8Pro を選択。アップグレードの割引期間中だったので安く買えました。
ACアダプタは、ELECOM製 ACアダプタ用ACケーブル3Pタイプ です。所謂ミッキータイプという形状です。選んだ理由は特にありません。
では、やっとNUCについてレビューしていきます。箱を開けると、なんとCMでおなじみのインテルのロゴのサウンドが再生されます。
付属品は下の写真に写っている物です。上段左プラスネジ×6、右NUC本体、中段左ACアダプタ、中央 Core i3 ロゴシール、右 テレビ取り付け用のパネル、下段 説明書×2。
ACアダプタはこの形状です。
本体上面から
本体上面は電源ボタンのみのシンプルな作りになっています。表面は鏡のような感じですが、指紋が付きやすい物となっています。
本体正面
本体正面は、USB2.0端子のみ。本体背面は左から、電源プラグ差込口、USB2.0端子×2、HDMI端子×2、LANポート となっています。残念な点としてはUSB2.0しか対応してなく、USB3.0がないことでしょうか。HDMI端子は2つもいらないから、その分USB3.0を付けろと言いたくなります。
なお、正面、背面を含む本体の側面は金属、休止時には冷たく、高負荷時にはかなり熱くなります。
本体底面
吸気口とNUCの底蓋を開けるためのネジが4隅にあります。なお、このネジは蓋から外れないようになっており、ネジをなくす心配がありません。
底蓋を開けたところ
写真下の方に見える2つのスロットがメモリスロット。上の方のリボンの様なものが付いているのが無線LAN用のアンテナ端子。その左のスロットが無線LAN用スロット、そのさらに左がSSD用のスロットです。
ここから、組み立てに入っていきます。
最初にメモリスロットにメモリを挿していきます。一般的なデスクトップ用メモリの挿し方とは異なり、写真のように斜めに挿してから、マザーボードと平行になるように押し込んでいきます。
次に無線LANを付けない人はSSDを付けて・・・と行きたいところですが、今回はOSのインストールにUSB接続のDVDドライブではなくGIGABYTE製マザーボード GA-Z77X-UD5H のmSATAポートを使わせていただきました。
OSのインストールは普段SSD・HDD等にインストールする時と同じようにして問題ありませんが、念のために普段使用しているSSD・HDDは外しておくことをお勧めします。プロダクトコードは入力せず、ドライバのインストール・アップデート等もせずにシャットダウンをした方が良いと思います。
注意:ここでプロダクトキーを入力してしまうとプロダクトキーとこのマザーボードが紐づけされ、NUCにSSDを入れ替えたときに電話認証になる恐れがあります。
OSをインストールしたSSDをNUCに取り付け、ドライバをインストール、OSの更新を行い組み立て終了。
まずはエクスペリエンスインデックス。こんなに小さいPCにもかかわらず基本スコアが5.0、CPUとゲーム用グラフィックスに至っては6.3ものスコアを出しています。実家にあるメーカー製のPhenomX4のマシンが基本スコア4.0だったのでこの数年でのPC業界の進歩が窺えます。
NUC起動後5分ほど放置してからの温度。室温20℃でのアイドル状態にもかかわらず、CPU温度は40℃を超えています。やはりケースが小さいので排熱に難ありのようです。一項目だけなぜか120℃以上になっていますが、起動直後にも120℃以上になっていたので正確な表示ではないと思われます。
ゲーム直後の温度。CPUは80℃以上になり、排気口付近は手を長時間おいていられないほどの高温になります。しかしながら温度の高さの割にファンの音は小さく、アイドル中のノートPCの方がうるさい位です。
アイドル時のタスクマネージャ。CPUはクロックが最大1.8GHzと低いながらも、2コア4スレッドで、軽い作業ならストレスなく行うことができます。
さすがにBattleField3などの重いゲームは動かないのが分かっているので今回は軽いゲーム、「スカッとゴルフ パンヤ」と「Left4Dead2」をやります。相変わらずゲームが下手なのはスルーしてください。
まずはパンヤから。
設定:すべてオンにし、解像度は1600×900。
比較的高めの設定ですが、プレイ時は平均30FPS前後、打撃ゲージが出ている時には最大200FPS出るのでゲームプレイには全く問題ありません。
次にLeft4Dead2。
解像度は1280×720、設定はほぼ全て普通。
注意:非常にグロテスクな表現が含まれています。グロテスクな表現が苦手な方、18歳未満の方は視聴しないようお願いします。
非戦闘時は40FPS程度、激しい戦闘中などは20FPS付近まで下がりますが、体感的にはほとんど問題ない程度のFPSが出ていました。
残念な点としては、上でも書きましたが、USB3.0に対応していない点、排熱にやや問題がある点でしょうか。後者は冷却の設定温度を下げればいいのでしょうが、テレビにつなげることを考えると静音重視でいきたい場合は仕方ない点かもしれません。
しかしながら、この小さいケースには期待以上のスペックが詰まっていました。省スペース、静音PCでもブラウジング・軽めなゲームをやりたい人には十分なスペックなのではないでしょうか。
れいんさん
2013/02/11
意外にもゲームができるのですね。
重たいものは難しそうですね。
ヘリカルさん
2013/02/11
今回選んだ2つのゲームは比較的軽いゲームなので予想以上に動いてくれました。
とくにL4D2のほうは見た目に比べ非常に軽いSource Engineというゲームエンジンを使っているとはいえ、まさか普通にゲームできるとは・・・