「開梱」
「組立に使用したパーツ」
SSD:Crucial:CT128M4SSD3 mSATA(SATAIII) 128GB MLC
MEMORY:PATRIOT:PSD316G1600SK SODIMM 2x8GB DDR3-1600
ネットワークカード:intel:6235AN.HMWWB
電源プラグ:ELECOM ノートPC電源プラグ/3pin-2pin/水平 T-PCAD32H
mSATAタイプのSSDは、EeePC901Xの8GBMLCを摘出した時に触れているので初めてではない(初期型なのでピンアサインが違う独自仕様で、厳密に言えばmSATAではない。)ですが、改めてみると小さいですね。
メモリーはMBの仕様上限である16GB分積むことにしました。
ネットワークカードは同社製6300にしてアンテナをもう一本足すことも検討しましたが、入手の困難性と、スペース的なことの問題がありそうだったので6235にしました。
6235は、キット内に入っていたオレンジ色の紙にも動作検証済みネットワークカードとしてリストアップされています。
電源プラグは、他のパーツをネットで発注した時に忘れていたので、近所の家電店に買いに走りました。
本当はコードが10センチ程度あるタイプが欲しかったのですが、L字タイプとストレートタイプの2種類しか置いていなかったので後にアダプター等が隣と干渉してタップにさせない場合などに使う極短の延長コードを使用することも視野にいれてストレートタイプにしてみました。
既設のアンテナ2本は筐体の天面側プラスチック部分の両サイドに設置してあり、もう一本アンテナを足すことはスペース的に難しそうでした。
また、他の部分は金属性で、特に側面は板厚がかなりあり、ボディ全体が放熱板の役割を果たしているような仕様なので、その裏に設置することも現実的ではありません。
「組立」
組立は、あっけないぐらいに簡単で、PCを組み立てた実感がないほどです。
まず筐体裏面のネジ4本を外して開けます(ネジが脱落しないようにしてあるのが楽でいいですね。)。
ネットワークカードをネジ1本で固定してアンテナ線を2本接続し、その上側にSSDをネジ1本で固定します。
固定用のネジはMBの固定穴に締めこんであるので、それを外して使用しますが、このネジは小さいものなので2番ではなく1番サイズの+ドライバーを使用します。
メモリー2枚をはめ込みます。
筐体の裏蓋を戻し4本のネジを固定したら完成です。
「OSインストール」
今回はUnitCom限定パッケージのWindows8 64Bit DSPを使用しました。
内蔵光学ドライブが設置不可のため、マウスとキーボードをUSB接続すると1個しか残らないUSBコネクタにノートPC用DVDドライブを接続してインストールします。
失敗したのは、ここで外付けドライブをバスパワーモードで使用したことです。
電力供給が不足し、正しく認識できないためエラーを吐いてきました。
USBの仕様上、厳密に仕様に準拠したMBの場合、接続機器を認識して機器からの電力要求が認証されるまでは100mAしか供給されないということなので当然ですね。
しかし、UEFI画面(少し前までのMBでいうBIOS画面にあたる)すら起動しなかったので、実際にはドライブに対して要求電力が供給され、逆にマザーボード全体の電力供給に不足が生じたということかもしれません。
電源アダプター自体の容量が65Wしかないので、USBで電力消費の大きいもの(光学ドライブやポータブルHDD等)をバスパワーで使用する場合はセルフパワータイプのUSBハブを使用したほうが良いと思います。
インストールやアップデートを行った後は、手をかざすと暖かい空気が上がってくるのが分かるぐらいに発熱していました。
(組立時にはMBに隠れていて気づきませんでしたが、UEFI画面でFANの設定があることから冷却FANが搭載されていることがわかりますが、デフォルトの設定でも騒音はかなり小さいです。)
電源容量に余裕がないことや発熱、NUC規格のPCで想定される使用目的等を考えるとメモリーは4GB×2の8GBぐらいで良かったような気もします。
VESAマウンタが標準で添付されるのはいいのですが、電源スイッチが本体天面の隅にあるので液晶ディスプレイやTVの背面に設置した場合、PCの電源スイッチ操作ができるリモコンもしくは有線ででもスイッチをディスプレイの前側まで引き出すものがないと不便ですね。
ASRockのマザーボードで一部特殊仕様のものではリモコンによる起動・シャットダウンが可能のようですが、一般的に出回っているメディアセンター用リモコンはUSBデバイスがOSブート後しか使用できないため、スリープ・復帰の処理になっているようです。
Intelさんが専用リモコンユニット出してくれないかなぁ?
マザーボード上には、フロントパネル用のピンヘッダのようなものが未使用で設置されていますが、線を引き出そうとすればどこかに穴を開けなくてはなりません。
USB2.0のピンヘッダにも配列が似ていますが、ピンの欠けている位置が違うので違うと思います。
音声出力はHDMI端子からすることが可能ですが、音声入出力のミニピンジャックを備えていないためヘッドホンやスピーカーへの直接出力や、マイク・ライン入力はUSBオーディオデバイスなどを追加しなければできません。
私の場合、ネットワークカードにBluetoothが搭載されているものを使用しましたので、Bluetooth対応ヘッドセットや、Bluetooth対応スピーカーを使用することができます。
Bluetooth対応マウス・キーボードを使用すればUSBポートを全くふさがない構成にもできますね。
「ゲーム」
通常のWeb閲覧等では全く問題が無かったので、調子に乗ってPSO2をプレイしてみましたが、ウィンドウモードで描画設定を落としてやれば遊べるものの、全画面モードでは設定よりも描画が粗くなったりコマが落ちている感じがしました。
いくらIntelHD4000が良くなったからと言ってもやはり3Dゲームをグリグリ遊ぶのは無理ですね。
父の寝室に置いて囲碁のネット対局に使えるようにして、タッチパネル液晶の背面に取り付けようかとも思いましたが、現在私が所有しているマルチタッチ液晶は7用で、8でも動作することが確認できたI-O製のディスプレイはDVI接続まででHDMIを備えていません。
そのほかにベゼル形状の問題もあり、そのあたりはWindows8のレビューとして2種類の保有マルチタッチ液晶のWindows8での動作確認を試みたのでそちらをご覧ください。
8対応のマルチタッチ液晶が早く安くなるといいですね。
「持ち歩き」
サイズからして自宅だけでなく持ち歩いてくださいと言わんばかりなので、仕事場に持って行ってみましたが、重さは苦にならず、キーボード・マウス・モニター・LANケーブルもしくは無線LAN接続を貸してもらえれば普通に使えます。
(ただし、私の仕事場にはHDMI対応のモニターが1台しかなく、仕事中は常時稼働中なので長時間試せはしませんでしたが、確かどこかにHDMI→DVI変換コネクターがあったような・・・。)
WiMax対応の無線LANカードを使うことができるならば、市街地なら回線を借りる許可をもらう必要がなくなりますね。
余談ですが、持ち歩きの時に他に適当な入れ物がなかったので、パッケージ箱に入れて持って行ったところ、仕事場で開けたときに例の「パン、パパパパン!」が鳴って少し恥ずかしかったですww。
やわらかな生地の巾着袋なんかにいれるといいと思います。
レビューの機会を与えていただきありがとうございました。
また何か気づいたことがあれば報告させていただきます。
(2013 2/6追記)
キーボードにロジクールのワイヤレスタッチパッドキーボードを導入してみました。
Windows8に対応しており、8のショートカットキーも使えるほか、マルチタッチタッチパッドの操作も良好です。
リビング用途で膝上操作するのにちょうどいいサイズでカーソルもタッチパッドで操作できるので快適です。
PC電源らしきボタンがありますが、スリープモードとの切り替えをするものであって完全にシャットダウンするものではありませんでした。
USBポートも1つしか占有しないのでNUCにはうってつけのものだと思います。
ひろよしさん
2013/02/11
スピーカーはブルートゥースって手がありましたね。
TOMOVITZさん
2013/02/11
ネットワークカードの件については、NUC本体に無線を飛ばすものがない、購入直後の状態に、技適マークがプリントされている無線LANボードを購入して追加する形であれば問題ないようです。