レビューメディア「ジグソー」

素人でも使いやすく、多機能なフォトレタッチソフト。

今回は、「夏のお楽しみ!お家で誰でもクリエイター!」のレビューアーに選出して頂きました。
ありがとうございます。
まともに写真を弄るのも初めてではありますが、分かりやすいレビューを心がけようと思います。


こちらはソフトウェア編となっており、Corelの「Paint Shop Photo Pro X3」についてのレビューとなります。
ハードウェア編はこちら。





今回このソフトで行ったのはiPhone4で撮ったJPEG画像の補正や修正等々。
一眼やもうちょっとまともなコンデジを持っていればよかったのですが…。

内容としては、
・画像取り込みまで
・画像編集・修正など
・まとめ・感想


なお、編集にあたって使ったディスプレイは


これです。
これは自動キャリブレーション等の機能が無いため、
http://www.lagom.nl/lcd-test/
このページのお世話になりました。
ということで、色は概ねキャリブレーションできていると思われます・・・多分。



●編集までの手順

インストールまでは極めて一般的な感じだったので省略します。
ライセンスを読んで承認して所属とシリアルを入れて・・・、というやつですね。


そこから写真を取り込むわけなのですが、これはiPhoneを接続すると
Photo Downloader
Photo Downloader

こんな感じのポップアップが出てきて、これに従うと
取り込み中
取り込み中

こんな感じに自動的に写真を取り込んでくれます。
※ちなみにデフォルトだとマイピクチャ内にフォルダを作って取り込まれますが、オプションから変更可能です。


それが終わると下のような画面が出てきて、
取り込み完了
取り込み完了

この状態でOKを選択するとエクスプレスラボという簡易編集画面が開き、そこからフルエディタという全機能を使える画面に移ったりもできます。




●実際の編集

ここから編集に移るわけですが、基本的にはフルエディタを使用して編集していきます。

まず、先ほどの手順、あるいは編集したい画像を右クリックし、「Corel Paint Shop Photo Pro X3 で開く」を選択すると、以下のような画面が開きます。
画面
画面

今回主に使用したのは、左の方にある「ラーニングセンター」という部分。
このラーニングセンターは各種機能が極めて探しやすいようになっており、初心者でも容易に機能を探しだすことができるようになっています。
また、機能を選択するとその機能の使い方についてのヒントが表示されるため、初めて使う機能でもどうやって使えばいいかはわかるようになっています(使いこなせるかどうかは別として)。

・例えばこの社の写真。
社


空が白飛びしているのは置いておくとして、本殿横にあるオレンジと青の箱(スタンプラリーをやっていたようで…w)がいかにも邪魔です。
これを消したいと思った場合、ラーニングセンターの「レタッチ/復元する」を選択し、さらに「クローンブラシ」を選択。
これは右クリックでクローン元を選択し、左クリックでその選択元をエアブラシのように上塗りしていくという機能なのですが、これを使うことで数分後(五分かかっていない)には、
社改
社改

このように綺麗に消し去ることができます。



・クローンブラシが何をしているのかがわかり易い例としてこんなものを。
NHK
NHK

何の変哲もないNHKのビルですが、クローンブラシを使ってみると
NHKNHK
NHKNHK

こんなことに。
NHKのロゴが2つになっているのがお分かりでしょうかw

他に面白いと感じたのは「オブジェクト除去」。
これは消したいものを自由線で囲ってから、消したい部分を覆うためのパターンを四角(矩形)で選択(例えば雲で覆いたければ雲を、森で覆いたければ森を選択)してやることで、自由線で囲った部分が消せるという機能。
矩形内のパターンはランダム化されるので、クローンブラシとはまた違った隠し方になります。
これとクローンブラシで先の写真を弄ってやると、以下のように木を消したりもできます。
NHK・木なんてなかった
NHK・木なんてなかった


ちょっと色合いが不自然ではありますが、もっと小さい部分なら目立たず消すことも可能ではないかと…。


・次はこの原爆ドームの写真を弄ってみます。
原爆ドーム
原爆ドーム


この写真では後ろの方に建物が写り込んでいるので、先ほどのクローンブラシで塀をコピーして消してしまいます。
さらに木なども消してモノクロに変えてみると、こんな写真になりました。
原爆ドーム・古い感じ
原爆ドーム・古い感じ


ちょっと古い記録写真っぽい感じですね。
他にもセピアにしたり、古新聞のような色にしたり、あるいはダゲレオタイプ・アルビューメン・青写真等のような古い写真技法を模した画像にすることも出来ます。
ダゲレオタイプを適用してみると以下のような感じに。
原爆ドーム・さらに古い感じ
原爆ドーム・さらに古い感じ


更に古い感じになった・・・・のでしょうか・・・?
ちなみに周りの枠部分はランダムに変化するようです。


・今度は、物を消したりするのはなしで明るさやカラーを編集してみます。
元の写真としてはこのスカイツリーを遠くから写してみた写真。
空

実際に見たときはもうちょっと空が色鮮やかだったので、ラーニングセンターの「調整」から「スマート修正」に行き、全体の明るさ・シャドウ(暗い部分の明るさ)・ハイライト(明るい部分の明るさ)・彩度・フォーカスなどについて弄ってみます。
プロな人ならいざ知らず、普通の人はとりあえず推奨設定で大まかに設定をしてもらい、そこから弄るのが楽かもしれません。
ということで編集してみたのがこの写真。
空・修正
空・修正

少々彩度が高めな気もしますが、青空的にはこんなイメージでした。
まぁ、記憶は彩度が高くなるという噂を聞いたことがあるので、気のせいという可能性が否定できませんが…。

「調整」から「詳細な調整」にいくと「デジタルカメラノイズの除去」というものがあったので、適用してみました。
これはどの程度ノイズを除去できるか調節できるため、ぎりぎりノイズが消えるか消えないか程度で適用してみました。
空・修正ノイズ除去
空・修正ノイズ除去

修正後、アップロードする前に縮小したので変化がわかりにくくなっていると思いますが、原寸大だと結構差がわかります。
中央あたりの拡大比較を以下に。左:修正前、右:修正後です。
比較
比較

ノイズがかなり減っていることがわかります。
・・・しかしこれ、一眼とかだと元々ノイズ少ないんでしょうねきっと…。


●感想・まとめ
・今回、生まれてはじめてまともにフォトレタッチソフトを触ってみましたが、ラーニングセンターの存在にかなり助けられました。
例えばphotoshopなどは凄まじい厚さの「完全ガイド」的なものがよく売っているのを見かけますが、本気でレタッチをしようと思う人は別として、普通の、「ちょっとだけ綺麗にしたい」程度の人はそのようなものは買わないと思います。
そう考えると、このラーニングセンターのように素人でも分かりやすい誘導装置が付いているというのは素晴らしい利点となります。

実際、今回はマニュアル類を読む前に編集をしてみたのですが、ラーニングセンターに従っているだけで結構色々な機能を使うことが出来ました。
マニュアルを読むことで更に細かいことや見落としていた機能のことを知ることが出来ましたが、読まなくてもどうにかなるというのはかなり大きいと思います。
そのあとの、色合い等々に関しては慣れるか何かしらの講座を受けるしか無いかなぁと…。


・編集で実際に使ったものの他にも赤目修正やHDR、被写界深度調節・シミ除去等々、とにかくいろいろな機能が満載で、誰でもかなり容易に色々な機能を使えるようになっている製品ですね。
価格的にもフォトショップなどよりかなり安いですし、選択肢としてはかなりアリなのではないでしょうか。
フォトショップの機能はもっと凄いのかもしれませんが、あちらは価格も凄いですし…。


・触れる機会がなかったので触れていませんでしたが、編集している際にはかなりマシンパワーの恩恵を受けました。
例えば明るさや彩度などはバー上で矢印をドラッグ(あるいは十字キーで操作)して変えるのですが、その際に画像がどのように変化するのかを見ながら弄ることが出来ます。
さすがに滑らかではないですが、カクつきながらもストレスがたまらない程度のラグで表示してくれるため、何度も試行しながら調節していくことが出来ました。
もしこれが遥かに性能の悪いPCだったらと考えると…。
簡易的な編集ならまだしも、ある程度の数を編集するのであればそれなりの性能のPCが必須ですね。


・今回はできませんでしたが、RAW現像に関してはいつかやってみたいですね。
ということで次の目標は一眼。
いつになるかわかったものではありませんが・・・w



・まとめとしては、本当に優秀なソフトだと感じました。
内容的にも価格的にも、「レタッチなんてやったこと無いけどちょっと写真を綺麗にしてみたい」といった方にはおすすめできるソフトだと思います。
私はレタッチに慣れていないために細かいことはわかりませんが、結構高度な編集もこなせるのではないでしょうか・・・?
興味を持った方は、一度体験版を使ってみることをお薦めします。
フォトレタッチソフト、本当に便利です。

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