AMD Ryzen™ 5000/4000 シリーズ モバイル・プロセッサー採用のノートPC(最終的に割り当てていただいたのは、HP Pavilion Aero 13-be パフォーマンスモデル)
のプレミアムレビューに申し込むにあたって、「充電されたバッテリーのみを使用し、自宅や外出先などで複数アプリの同時実行、ビデオ通話、デジタル・コンテンツ制作やビデオ編集をしてください。」というお題にどう応えるか...
「ビデオ編集」はろくなビデオ編集ソフトを持っていないし、「ビデオ通話」は相手が必要、「複数アプリの同時実行」と言ってもある程度重いアプリでないと差が出ないだろうけれど、バッテリー使用前提で使う「重いソフト」がなかなか思いつかない。
そこで逆に、「高性能なノートPCがあったら、外出先(バッテリー駆動)でなにをやってみたいか」を考えた。
その時思いついたのが、音楽製作。
もともとバンドなどをやっていたので、音楽作ったり、演奏したりするのは好きな方。ただバンド現役時代は、まだまだ機材が充実しておらず、シンセサイザー
に備わるシーケンサー機能と、リズムマシンをMIDIでリンクして自動演奏させ、そこに一発録りで手弾きの楽器を1つ重ねて、バンドメンバーに渡すデモテープを創る...というのがやっとの状態。
その後、21世紀に入って機材のデジタル化が進み、機能が劇的に進化、価格も爆安廉価化したときには、今度は自分の方のタイミングが合わず、音楽の演奏などは自宅で週末にドラムを演奏する程度で、制作活動はほぼ休止状態になっていて、とくに実家から離れたここ数年は、楽器も修理・メンテ中のシンセ1台以外は手元にはなく、音楽はすっかり「聴く専門」になってしまった。
しかし、音楽への熱が冷めたわけではなく、外出した時にはメロディなんかがふと浮かぶこともある。⇒ただ、それを「とどめて」おけないンだよなー。
絶対音感があって、鼻歌⇒譜面化がその場できればよいんだけれど、そこまでの音感はないので、アイデアを具現化するには手元に楽器が必要。ただ、iPhoneの楽器アプリなどだと、制約が多くて音を拾っている内に、アイデアが天に還ってしまう。
さっと音を出せるが、iPhoneやiPadのアプリより直感的に扱えて、アイデアを録音、しかも後から音の「重ね」や修正が出来るものがあればウレシイが、それだと結構な機材になってしまう。フルキーのキーボード常時設置だと場所とるし、そもそも持ち歩く気にならないので出先では使えない...
ところで、最近PCの発達で、かつてのPCと楽器の境界線が変わってきている。以前は「楽器」が演奏・発音・場合によってはシーケンサー(自動演奏)までを担保し、PCはマルチトラックの「レコーダー」の部分のみを担保...という時代もあったが、最近PCの高性能化によって、「楽器」の部分は入力だけで、音を出すのも、演奏データを録音するのも、それをあとから編集するのもPC...ということが可能になってきた。
今回のレビュー対象、AMD Ryzen™ 5000 シリーズ モバイル・プロセッサー(もしくは4000 シリーズ)採用のノートPCであれば、上記のような使い方をしても十分な処理能力であるのではないかと。
その場合、ノートPCに最低限入力用デバイス一つあれば、それでOK(レビューではバッテリー持続時間や給電能力を問うため、あえて外部のUSBスピーカーを利用したが、イヤホンやPC内臓スピーカー使用でも最低限の用は足りる)。
ギターが得意なら、以前プレミアムレビューされたこともあるjamstik+のようなギター型MIDIコントローラー、サックスやクラリネットをやっていたのなら、MIDI出力できる電子管楽器...というのも選択肢になったかもしれないが、一般的には、和音も出せる電子鍵盤というのがこういう場合の第一選択。
その観点でリサーチすると面白い楽器(というか厳密には入力デバイス)が見つかった。
AKAI ProことAKAI Professional®の、MIDIキーボードコントローラー「MPK mini mk3」。
名前の通り、「MPK mini」の3世代目モデル。
これは
・25鍵(2オクターブ、C⇒C)のミニキーボード
・キーボードはベロシティ(イニシャルタッチ)対応
・ベロシティ&プレッシャー・センシティブ対応の8つのパッド装備
・サムスティック型コントローラー装備
・アルペジエーター機能搭載
・USBバスパワー駆動
という音楽入力ツール。
これに、DAW(Digital Audio Workstation/音楽編集ソフト)のダウロード権や、ヴァーチャル・インストゥルメント(楽器のソフトウェア音源)使用権が同梱されている。
つまり、PCにDAWと音源プラグインを組み込み、そのPCとUSBケーブル一本でつなげれば、音楽制作が完結するというツール(むろん、付属ソフトだけを使った「無料で」できる範囲には音色や効果などに上限・制限はあるが、それでも結構奥が深い)。
またアサイン自由の8つのパッドがついているので、打楽器などをそのパッドで入力することはもちろん、サンプリングフレーズやコードを割り当てれば、鍵盤を弾かなくてもバックトラックを創ることが可能(ポピュラー音楽で使われる和音は1曲当たり、10個前後であることがほとんど。このパッドは2チャンネルの切り替えができるので、よく使う和音8つと、1曲に1~2回しか使わない和音を上手く切り分けてアサインすれば、16パッドでだいたいの曲は入力可能)。
また大型キーボードでは、ベンドホイールとモジュレーションホイールという、二つのホイールで担保されることが多い音の変調機能が、ジョイスティック型のコントローラー(X-Yコントローラー)で代替されており、ベンドとモジュレーションを同時に調整できるなど、面白い使い方も出来る。
「思いついたことをその場で形にしたい」という点では、発売時期は少々古いので一部本品の方が優れている部分はあるが、位置づけとしては上位機種となる「MPK Mini Play」というのが、「内臓音源」「スピーカー内蔵」で単体でも音が出せ、「MPK mini mk3」同様PCともつなげられるので、良い面もあるのだが、それだと今回の趣旨と反して、極論PC不要になってしまうのでw、安価なMIDIキーボードタイプ入力デバイスで最新の「MPK mini mk3」を、レビュアー選出の報を受けたその日に手配した。
写真は確かにmk3のものなのだが、箱には世代が明記されないMPK mini
中身は、本体、USBケーブル、クイックスタートガイド、ダウンロードアドレス書いた紙
この「MPK mini mk3」、mk3と言うだけあって、改良を受けながら10年ほど続く人気機種であり、結構「練られて」いる。「25鍵のMIDIキーボードコントローラー」という基本系と、横30cm少々で奥行18cm、0.7kg前後の重量と言う「外形」にはほぼ変更がないのに対して、無印⇒mk2⇒mk3と進化するにつれて、対応OSの変遷などに従った同梱ソフトウェアの変更の他に、X-Yコントローラーの搭載や、ディスプレイの搭載といった機能追加、鍵盤キータッチの改良やパッドの材質変更、ノブのエンドレス・ノブ化(始点と終点がなく、どちらに向けてもぐるぐる回し続けられる)などを経て「中身」はかなりブラッシュアップされている。
84キー+パッド装備のLogicool k400rと比較するとこんな大きさ
鍵盤は、いわゆる「ミニ鍵盤」なので、きれいなピアノフォームで弾くのは難しいが、逆に手が小さい人でも1オクターブ以上軽々手が届くため、手の大きさによっては演奏しやすい面もある(逆に自分のように指が長めだと、むしろ押さえづらい和音や指使いもでてくるが)。ベロシティ対応なので、強弱をつけて表情ゆたかに演奏(入力)することも可能。これにさらに劇的な表情をつけるX-Yコントローラーは、X軸にベンド、Y軸にモジュレーションをアサインすると、音程変えながら、それにさらに音色変化を同時に付与することもできる。鍵盤は25鍵しかないので、1オクターブ下と上に切り替えるのは瞬間的にできるよう独立ボタンになっていて、上手く使えば2オクターブを越える曲もリアルタイム演奏が可能。
このサムスティック(左上の頭が赤いの)が、ホイールに比べて変化量が劇的でおもしろい
【サムスティックによるベント&モジュレーション】
全て光っているので、照明の関係もあって見づらいが、今は「OCT+」で1オクターブ上設定
【「OCT-」「OCT+」ボタンによるオクターブ切り換え】
8つのパッドの方は、ベロシティとプレッシャー対応のものであり、減衰音だけではなく、持続音をどこまで伸ばすかも検知可能で、これが打楽器入力のためだけにつけられているものではないことを示している(パッドを押した長さだけではなく、アフタータッチ含む、なので、ある意味鍵盤より高性能)。すでに述べたが2バンク制となっていて、この切り替えも表面にボタンがあるので、最大16和音をアサインして曲を演奏することや、パーカッションを多種アサインして、にぎやかなリズムを刻むことも可能。
パッドの8×2バンクの切替は、BANK Aの時は赤色だが...
【パッドによる音階演奏】ビデオ内臓マイク収録のためパッド打撃音が大きいのはご容赦
プレミアムレビュー時には、軽自動車の助手席で、膝に置いて演奏というキツイ体勢だったが、それでも慣れれば結構早く入力できたし、軽くて小さいという使い勝手と表現力が高い次元でバランスしていた。
一方、同梱されるソフトウェアは、旧来の「MTR式多重録音」系のツールしか知らない人には、ややとっつきづらい。
「MTR式多重録音」というのは、いわゆる「バンドスコア」を各トラックに割り当てて音を重ねていく形式で、例えば1トラック目をドラムス、2トラック目をベース、3トラック目をシンセ...などと割り当てたら、「1曲を最初から最後まで1トラックずつ作っていく」という感じで重ねていくタイプ。ま、もちろん「通し」で演奏・打ち込みをする必要はなく、Aメロまでで止めてそこを先に完成させてもよいし、あとからのフレーズの差し替えや、ミス訂正など切った貼った等もできるのだが、イメージとしては、各楽器のプレイヤーが一人ずつスタジオでプレイを収録し、それを最後にミキシングして仕上げていく...というレコーディングのタイプに近い。
一方、この「MPK mini mk3」に付属するDAWソフト、「MPC Beats」は洋楽系楽曲を創りやすい「ループ系」のDAW。
トラックごとに楽器を割り振るのは同じなのだが、基本、クリックビートに合わせて短い「フレーズ」を創り、それに楽器やオーディオトラックを重ねていって「フレーズ」を完成させ、それをつなげて「曲」にしていく、というのが制作方法。
ポピュラー系の洋楽というのは、「繰り返し」が多いのが特徴で、コードも循環していることが多い。昔からの日本式の?曲、例えば日本の国歌などは、コード的にもフレーズ的にもどこにも「繰り返し」のパートはないが、洋楽は、Aメロは4小節の繰り返し、4小節のBメロ挟んで、サビの8小節は実は4小節×2で、つまり20小節もある曲でも、コード進行としてはA、B、サビの3つの4小節パターンしかないというのはザラ。ラップ系やファンクなどのリズム優先の楽曲だと、8小節が2小節パターン×4の場合や、Bメロがないパターンなどもあり、コード進行は実にシンプル。
そんなルール?を上手く使って、「一人ライヴ」で、多数の音を重ねていって、とても「弾き語り」のレベルではないバックトラックを即興で創るアーティストも、最近は多い(下はさかいゆう公式チャンネル公開のリアルタイム打ち込み。リズムは最初に打ち込んだものを通しで使い、Aメロのバッキングは自分で弾き、サビは打ち込んだバックに切り替えて歌う。自分もスガシカオの弾き語りツアー、“Hitori Sugar”で同じようなものを、実際に目撃した)。
もともとAKAI Professionalには、「MPC(Music Production Center)」という系統の音楽制作ツールがある。これは、楽曲をサンプリングして素材化し、それらを重ねて編集し、さらに独自のビートや効果、ヴォイスを重ねて曲を創り上げるという制作方法を採るとき用の音楽制作コントローラー。
その入力がパッドだったことから、むしろドラムマシン(リズムマシン)に近い造りの楽器だが、1987年に発売されたこのタイプの「楽器」の初号機MPC60に、AKAIの得意とするサンプリング技術を組み合わせ、打楽器音以外の入力の道を拓いたことで、単なるプリセット音を鳴らすリズムマシンとしてではなく、楽曲フレーズやラップを取り込んで、それらを「叩いて演奏する」というような使い方をするミュージシャンが現れ、ヒップホップ系を中心に広がっていった。いまでも、クレジットなどに、「フィンガードラム」として記されているのが大多数、このMPC系の機材を用いたものだ。
同梱DAW「MPC Beats」は、その操作コンソールを発展、簡素化したものと考えれば、理解しやすい。したがって、ループフレーズを組んで、それに楽器(や、今回使わなかったがオーディオトラックも使用できるので、ヴォーカルやヴォイス、他楽曲からのループサンプルなど)を重ねていって、「フレーズ」として完成させ、そのフレーズをつないでソングを作る、という使い方をする。
また音色に関しては、DAWにプラグインとして音源を読み込んで使うのだが、元々DAWに組み込まれている音源の使い方と、プラグイン音源の使い方で若干操作法が異なる上に、音色の表示方法が統一されておらず、選ぶのに一苦労する。また、「MPK mini mk3」に入っている音ではないので、物理的にパチパチボタンなどを使って音色を切り替えるのではなく、DAWのトラックの使用音色を「ソフト的に」切り替えるため、いちいちマウスを持たなければ音変えできないのは少々めんどくさい。ただ逆に、あとで音を差し替えるような芸当も、「演奏データ」がDAWに残っているので可能だが。
このテのDAWはお初だったのと、「MPK mini mk3」自体も入手後簡単な音出し確認しかしておらず、プレミアムレビューの外ロケは、ほぼぶっつけ本番だったので、実際に音を出しつつ、探り探り...という感じで使っていったのもあり、レビューの6時間ではフレーズ数個しか仕上げることができなかったが、慣れれば結構速くトラックメイクができそう(質を上げるのには時間がかかるが、「曲らしきもの」を作るには)。
なお、この「MPC Beats」と拡張音源の導入には結構手間がある。
まずはAKAI professionalのアカウント作成。
①AKAI professionalのサイトに行き、右肩のACCOUNTへ
②inMusic PROFILEの「CREATE ACCOUNT」からメアド登録
③登録メアドにメールが来るので、メール内リンクをクリックして登録完了
次は製品の登録と「MPC Beats」本体のインストール。
①AKAI professionalの自分のアカウントにログイン(上記の続きならログオンしているはず)
②「REGISTER NEW PRODUCT」で製品登録
③「MPK mini mk3」のシリアル番号を入力
④登録されると、「Your registered products」のところに「MPK mini mk3」が表示
⑤「SEE DETAILS, DOWNLOADS, AND OFFERS」をクリック
⑥「Downloads」の「Software downloads」をクリックし、「MPK Mini Software」を展開
⑦WinかMacか環境に合った方をダウンロード⇒実行
途中で自分の持っている楽器(コントローラー)をつなぐよう促される
音声プラグインのアクティベート
①上記で立ち上がるMPK software managerで「MPC Beats」と拡張音源を選んでインストール
②Hybrid 3、Mini grand、Velvetの3つの拡張音源はそのままでは使えず、アクティベート必要
AKAIのサイトでこの3つの拡張プラグイン音源もインストールできるが...
③3つの音源のどれでもよいので「Get activation code」を押す(iLok.comへジャンプ)
④iLok.comより合致するOSの最新の iLok License Manager をダウンロード、インストール
⑤iLok License Managerを起動、「Create New Account」でiLokのアカウント作成
⑥iLok License Managerにサインインし、右上の「Redeem an Activation Code」クリック
⑦「MPK Mini Software」に戻り、右の「GET ACTIVATION CODE」をクリック
⑧表示される文字列をiLok License ManagerのEnter Activation Codeのマスに入力⇒「NEXT」
⑨プラグイン名を確認し、「Select a Location」の人物でなく、PCの方を選んで「Redeem」
※人物の方を選んだ場合、自分が使用権を持っているという登録だけになり、「使用」はできない
...拡張音源は、このiLokにアカウントを作ってアクティベートしないと使えない
DAWソフトと、音源プラグインを仕込んだからと言って、それで音が出るわけではない。次に、DAWの任意のトラックに音色を割り付け(音色に関しては一応デフォルト設定があるテンプレートもある)、そのトラックのキューをオンにする必要がある。このオン/オフの表示が非常に小さいので、これを忘れるなかれ。
最初「Basic」を選んだが、これはMPC用のパッド主体のもので自分には使いづらく....
「Keyboad」の方が演奏したときに、対応した鍵盤の横に帯が出るのでわかりやすかった
Trackのデフォルト割り付け音色も「Keyboad」が使いやすい
音は鍵盤に割り付けられると同時に、いくつかの音程(打楽器の場合は音色)はパッドにも配置されるので、叩いて演奏も可能。ただもともと「MPC Beats」に組み込まれている音源と、Pluginの音源で選択の仕方が違うのが少々迷う。
Pluginはプリセットの隣のマークを選択し、ツリー形式で展開される中から選択
このあとは、DAWの録音をスタートにして、リアルタイム打ち込みをするもよし、マウスなどを使ってステップ入力するもよし....(ステップ入力や音量補正はマウスがないと苦労する)
音量をステップ編集する際は、下の赤枠の棒グラフの高さを変える
標準添付の「MPC Beats」と同梱プラグイン音源だけで、結構なことができるし、さらにオーディオインターフェースなどを追加すれば、マイク入力やエレキギター・エレアコ等のライン入力をオーディオトラックに録音することもできるので、使いこなせば、バンドのデモテープ程度なら、ヨユーで行けそう。
最新モバイルPC(HP Pavilion Aero 13-be パフォーマンスモデル)のレビュアーに選んでいただいたおかげで、図らずも持ち出せる音楽制作環境を手にすることになった。
その入力装置である「MPK mini mk3」とその付属DAWである「MPC Beats」は、
◯1kg行かないコンパクトな筐体
◯PCとケーブル一本でつないで、USBバスパワーだけで動作可能
◯2オクターブのミニ鍵盤だがベロシティの効きはよく、表現力豊かな演奏が楽しめる
◯ホイールでなくサムスティック形状の音質・音程コントローラーがたのしい
◯パッドに和音やサンプリング音を割り振ることで、鍵盤演奏ができなくても曲制作可能
◯多機能なループ系DAWで、ベーシックトラックやデモ音源を創るには十分
◯MIDIデータだけでなくオーディオトラックも備えるので、歌や生楽器のトラックも含められる
という楽しいツール(MUSIC GEAR)だった。
まぁ、
■あくまで「コントローラー」で、キーボード単体では音は全く出ないので注意が必要
■DAWの構成は「理解すれば」難しくはないが、とっつきは良くない
■音色変更の時にいちいちDAWソフトに入らなければならないので、少々面倒
■パッドは強弱の幅を広く設定すると、一定した音量での演奏が難しいほど、センシティヴ
といった「弱点・改善点」ではないけれど、「理解して使う必要がある」ポイントが多くあるのは、気を付ける必要がある。
そのため、特にDTM初心者に手放しで勧めるのは...躊躇するかな。わかって使えば、かなり質が高く、奥深いツールであることは確かなんだけど(だからmk3になるまで10年以上も継続的に改良されているのだが)。
これで、HP Pavilion Aero 13-be パフォーマンスモデルと合わせて「どこでもスタジオ」ができたわけで、これでcybercatの音楽制作が捗る...
....かどうかは才能次第??(ダヨネー
【仕様】
鍵盤数:25鍵盤ベロシティ対応・ミニ鍵盤、10オクターブ・レンジ、OCTAVE UP/DOWNボタン
パッド:8(アサイナブル、ベロシティ&プレッシャー・センシティブ対応、バックライト、2パッドバンク)
ノブ:8(アサイナブル、エンドレス・ノブ)
X-Yコントローラー:1サムスティック(設定可能/3モード)
入力/出力:1 USB port、サスティンペダル端子1/4インチTS (6.35mm)
オクターブ:10
電源:USBバスパワー駆動
サイズ(W × D × H):31.8cm x 18.1cm x 4.4cm
重量:0.75kg
附属ソフト:DAW MPC Beats(Windows/Mac対応)
内蔵プラグイン音源:AIR Bassline(モノシンセサウンド)
Electric(エレクトリックピアノ音源 )
TubeSynth(ヴィンテージアナログポリシンセエミュレーター)
Air Music Tech ソフトウェア音源:Hybrid 3(ヴァーチャル・シンセサイザー)
Mini Grand(ピアノ音源)
Velvet(エレクトリックピアノ音源 )
AKAI Professional MPK mini MK3
本体側自体は迷わない&表現力も高い
キーボード、パッド、サムスティックは直感的に使え、ベロシティやスティックによる変化量も大きいので、表情豊かに表現可能(もちろん、音のムラをなくすため、変化量を抑える設定も可)。
1kg行かない重量と、A4用紙と大差ないフットプリント、USBケーブル1本で接続...と可搬性も高く、ツールとしての「使い勝手」はサイコー。
DTM系音楽制作初心者が、説明書なく使うにはかなり難関
付属ソフトは、できることは多いが、その分難解で、単に「音を鳴らす」だけでも、DAWのトラックに音色をアサインし、そのトラックキューをオンにする必要があり、DTMの知識が完全皆無の場合、「買って出し」でそこまで行きつけるひとは、ほとんどいないのでは?(そもそも音声プラグインのインストール方法も、ソフトがAKAIの直接管理ではないからなのか、AKAI Proとは別のアカウント作成が必要など手順が難解)説明書も「MPK mini mk3」の説明は(単なるコントローラーなので当然だが)ほとんど内容がなく、DAWの「MPC Beats」のマニュアルのなかに音のアサインの仕方などの情報があるので、単にちょっと音を出して遊んでみたいという人は、乾電池でのスタンドアロン動作も可能な「MPK Mini Play」の方が絶対無難。
オークションやフリマアプリに、本品の「開封済み未使用」や「使用数回」レベルの良品が多数流れているのは、多分そのせい?(今回おかげで助かったが)。「ミニ鍵盤のポータトーンやCasiotoneのような単体キーボードで、PCにもつなげられるヤツ」と思って購入すると、きっと後悔する←それに相当するのは、しつこいようだが「MPK Mini Play」
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購入金額
7,500円
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購入日
2021年09月15日
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購入場所
メルカリ
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