現在の住居でTVPC扱いになっている■ことShuttle SZ77R5
の故障HDDの換装作業。
3.5インチHDDを除去したスペースに、2.5インチディスクを設置できるようにする変換金具
と一緒に購入した2.5インチSATA SSD。
CrucialのMX500シリーズの2.5インチSSD、1TB版のCT1000MX500SSD1/JP。
このSSD、かなり永い間生産・販売されている定番品で、2018年初の初出から2024年3月現在まで、6年以上も売られている「枯れた」商品。
7mm⇒9.5mmスペーサーがついているのが、歴史を物語る。
性能的にはSATA SSDの中でも最速ではないが、特に使い込んだ時の速度の落ち込みが少ないと定評があり、アヤシイ大陸系でもなく、5年保証の安定性も含めて、自分もけっこうな台数使っている....と言っても、いままではUSB3.0インターフェースのHDD/SSDケースに入れて使っていたため、今となっては低速SSD接続形式とも言えるSATA SSDですら、そのトップスピードは必要無かった。
そのUSB3.0インターフェースのHDD/SSDケースの差によってスピードが異なることを、2回に渡ってレビューしたが、
ついにSATA接続での評価。
...とは言っても。
使うPC、SZ77R5にはSATAポートが4つあるが、実はZ77チップセットの制限でSATA3.0(6Gbps)は2つ(チップセットの性能的には、担保するSATAポートは6つで、内訳はSATA3.0(6Gbps)×2、SATA2.0(3Gbps)×4)。
そう、2012年発表のIntel Z77 Expressを採用したSZ77R5には、SATA3.0ポートは2つしかなく、それをその時点では、
・システムドライヴ:1TBのSSD(WD Blue SATA SSD WDS100T2B0A)
・データドライヴ:750GBのHDD(WesternDigital ScorpioBlue WD7500BPVT-R)
で使っていた。
もう一つのSATAポートはSATA2.0(3Gbps)で、こちらに故障したHHDとBDドライヴをつなげていたわけ(キューブ型の省スペースPCなので、当時のATX系M/Bに見られたように、追加ブリッジチップを使ってSATA3.0ポートを増やす設計は採られていない)。
今回は、BDドライヴを内蔵したTV
の裏に置く「TV画面を使うPC」としては使用頻度が低い光学ドライヴを廃し(除去するのは保管場所も必要なので載せっぱなしで、内部配線しない処理)、SATA SSDを2枚増設する計画。
そうなると、起動用のSSD=WD Blue SATA SSD WDS100T2B0Aに加えて、今回増設するSSDのうち1枚を、なけなしの?SATA3.0(6Gbps)ポートに繋ぐのがスピード的には有利。
ただ、ほとんどが検索など軽めの作業でファイルを保存することが少ない用途に使っているPCのため、データドライヴに書き込む回数も知れており、システムドライヴと違ってトップスピードは必要無いこと、今回2枚増設するドライヴのどちらを優先するか悩まなくて良いこと、加えてケーブル形状から、新規導入SSD(の一枚)をSATA3.0接続するためには、既存の750GB HDDと設置場所を入れ替える必要があってめんどくさいこと等から、今回はSATA 2.0(3Gbps)ポートに増設してみた。
※増設作業の具合は、内臓2.5→3.5変換ブラケットの方のレビュー参照
製品としては古いSSDだが、モノとしては電源投入回数1回のド新品のSSD
CrystalDiskMarkを走らせてみるが....
シーケンシャルのトップスピードはUSB3.2Gen2接続時の半分ほどしかない
SATA2.0の理論速度は3,000Mbps(3Gbps)、USB3.2Gen2の10Gbpsどころか、USB3.2Gen1(USB3.0)の5Gbpsにも達さないからか、シーケンシャル系は読み書きともに、SATA⇒USB変換ケースに入れて検証したスピードの半分少々。
一方、実効速度は理論値からの落ち込みがSATA接続の方がUSB接続より少ないとされているが、それを表しているのか、ランダム系は読み書きともUSB変換接続に対して倍近いスコアをたたく項もある。
※カタログスペックのランダム系のIOPS⇒MB/s変換はカタログクリップさんの変換式を利用
実使用感としては、同じMX500をSATA2.0で内部接続したもの(今回)と、USB変換ケースを使ってSZ77R5のUSB3.0ポート経由で外部接続したのでは体感的な差はほとんどない(ちなみに同じケースを、SZ77R5のUSB2.0ポートー理論速度480Mbps-につなぐと、さすがに体感でわかるほど遅い)。
ま、今の使用頻度・転送内容では大きな問題はないので、このままで。
むしろ、現行販売されているSSDをSATA2.0に接続した場合の貴重な?データが取得できたということで...?
【CT1000MX500SSD1/JP仕様】
容量:1TB
フォームファクター:2.5インチ、7mm厚
メモリの種類:Micron 3D TLC
インターフェース:SATA 6Gbps(SATA 3Gbps対応)
SSDコントローラ:Silicon Motion SM2258(Micronカスタムファームウェア)
読込速度:最大 560MB/s
書込速度:最大 510MB/s
4KB ランダム読込:95,000 IOPS
4KB ランダム書込:90,000 IOPS
MTTF:180万時間
耐久性:総書込容量(TBW)360TB
動作温度:0~70℃
対応ソフトウェア:Acronis True Image for Crucial、Crucial Storage Executive
付属品:9.5mmスペーサー、インストールガイド
保証期間:5年(制限付保証)
もう当分SATA接続1TB SSDはこの価格出ないだろうなぁ....
直近(2024年2月)の酷い円安による上昇はともかくとして、SATA SSDに関してはもはやフェーズは「需要ピーク時の大量生産と価格競争による価格の低下」や、続く「消費ニーズの切り替わり(今回の場合SATA⇒M.2への接続形式変更)による在庫調整特価販売」の段階を過ぎて、「指定的に旧形式を求める人への商売」の段階に移った気がする。
実店舗で7,000円切りはもうないだろうなぁ....
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購入金額
6,981円
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購入日
2023年07月28日
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購入場所
TSUKUMO
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