レビューメディア「ジグソー」

タブレットに最適なソリューション!


この度は、IO DATA Display Dock USB-DD1のレビュー機会を戴き、zigsow様をはじめとする関係者の方々に深く感謝します。

当初は、このDisplay Dockと同時にレビューさせて戴いている、SONY VAIO Duo 11との同時使用でのレビューを予定していたのですが、VAIO Duo 11は、HDMI出力及びアナログRGBの映像出力を持っていて、USB 3.0ポートが2ポート,更にはギガビット イーサコネクタも搭載しているため、Display Dockの必要性を余り感じませんでした。

そこで、Windows タブレットの、ONKYO TW3A-A31C77Hを使用して、レビューさせて戴きたいと思います。

ONKYO TW3A-A31C77Hは、オリジナルからアップグレードした仕様になっています。
搭載メモリを、DDR3-1333 2GBから、DDR3-1333 8GBに変更
搭載SSDを、SanDisk SATA2 32GBから、MemoRight! SATA3 120GBに変更
搭載OSを、Windows 7 Home Premium 32bitから、Windows 8 Pro 64bitに変更

コンピュータの基本的な情報の表示
コンピュータの基本的な情報の表示

コンピュータのパフォーマンスの評価と改善
コンピュータのパフォーマンスの評価と改善

コンピューターについての詳細
コンピューターについての詳細


しかし、タブレットなので、拡張性も殆どなく、これ以上のパフォーマンスアップは望めません。

このタブレットのI/Oは、mini MDMI出力x1,SDXCカードスロットx1,ヘッドフォン出力x1,USB 2.0x1のみとなっています。

普段は、WEB閲覧を中心としたタブレットとして使っていますが、Intel Core i7 2677Mを搭載し、メモリもDDR3-1333 8GB搭載したWindows 8マシンとしては、勿体ない使い方です。

そこで、このDisplay Dockを使って、デスクトップとしても使えるような環境にしたいと思います。


パッケージ
パッケージ

スカイブルーの目立つパッケージに、特徴がわかりやすく記載されていて、一目で何ができるものなのか分かる、POPを兼ねたパッケージが面白いです。
Displau Dockのようなカテゴリーの商品は、潜在的なニーズをパッケージで掘り起こして売ろう!という明確なコンセプトが見えます。
同梱品一覧
同梱品一覧


Display Dockは、専用のスタンドが付属していて、
 (1) 横位置で使う
 (2) スタンドを利用して縦位置で使う
 (3) スタンドを利用して、VESAマウントに設置する
使い方が出来ます。

この手の商品は、パソコンのUSBポートと繋いだり外したりするので、もう少し重いスタンドのほうが、動かずに使いやすいかもしれません。
また、付属のUSBケーブルも、もう少し細くて柔らかいケーブルであれば、更に使い勝手が向上すると思います。
スタンド利用縦位置
スタンド利用縦位置



Display Dockは、ディスプレイアダプターx1,USBポートx4,イーサネットx1をUSBコネクタ1つで拡張できるアダプターです。

先ずは、ドライバーのセットアップです。
パッケージを見ると、Windows 7 (32/64bit対応)で、Windows 8用のドライバーは、付属のCD-ROMには収録されていない気がします。
本来であれば、Display Dock付属のCD-ROMを、USBに接続したROMドライブに入れて、インストールするのでしょうが、丁度IO DATAのホームページで、Windows 8 用ソフトウェアが公開されていたので、ダウンロードしてインストールしました。
ダウンロードした、Windows 8用ソフトウェアは、実行ファイルだったので、ダブルクリックすると、デスクトップに、CD-ROMと同じ構造のフォルダーが作成され、アプリケーションやドライバー類が展開されるので、直ぐにインストールは完了します。
アプリケーションとドライバー
アプリケーションとドライバー

セットアップが完了し、デバイスマネージャーを確認すると、USB Display Adapters - I-O DATA USB-DD1_GA , ネットワークアダプター - LAN9512/LAN9514 USB 2.0 to Ethernet 10/100 Adapter (SAL10) 及び、ユニバーサル シリアル バス コントローラー - Generic USB HUBが、追加されました。
デバイスマネージャー
デバイスマネージャー

本体のコネクターレイアウト
本体のコネクターレイアウト


ディプレイアダプタについて
タブレット自体に、mini HDMI端子があり、ここにディスプレイを繋ぐことにより、Full HD解像度の出力まで対応します。
Display Dockも同じFull HDの解像度までの対応ですが、こちらは、DVI-I出力及び変換アダプタを利用したアナログRGB出力が得られます。
DVI-Iなので、DVI-HDMI変換アダプタがあれば、HDMI出力としても使えます。
タブレットPC単独では、mini HDMI-HDMI変換ケーブルを使って、HDMI入力のあるモニターにしか繋げませんでしたか、Display Dockは、DVI , RGB , HDMIどれにで繋ぐことができるので、選択の余地が広がります。
Display Dockをプライマリーディスプレイに設定して、Crystal Mark 2004R3を実行してみました。

Display Dockを用いたほうが、画面解像度が高い分、低いスコアになってしまいました。
ONKYO Tabletは、1,333x768 pixel , IO DATA USB-DD1は、1,920x1,080pixel でした。
どうも、USB-DD1は、独自のGPUを搭載しているわけではなく、Core i7 2677Mに内蔵された HD3000で描画をしているようです。

次に、イーサネットの接続です。
タブレットには、イーサコネクタが無いため、自宅では Wi-Fiでインターネットにつないでいます。
家庭内の情報コンセントから、au HOME CUBEをアクセスポイントとして使っています。
Wi-Fi経由とDisplay Dock経由で、Speed Testを実行すると、

当然ですが、速度的にも、安定度も圧倒的にDisplay Dockが有利です。
Display Dockには、10/100Mbps対応なので、仕様通りのスペックが出ています。

最後に、USB HUBです。
Display Dockは、前面に1ポート、背面に3ポートのUSB 2.0対応ポートがあります。
前面のポートは、常時電圧がかかっていて、Display Dockをタブレットと切り離しても、接続した機器に電源を送れるので、スマホの充電には適していると思います。
取扱説明書には、「iPod, iPhone などの充電には使えません。」と記載されていまが、SAMSUNG Galaxy S2は、正常に充電することができました。

背面の3ポート中2ポートは、タブレットと接続しているときには両方で1A(アンペア)の電流が流れるので、ポータブルHDDやポータブル光学ドライブ等、USBバスから給電する機器に適しています。両方で、1Aなので、片方だけ使えば、本来ACアダプタを繋がないと動作しないポータブルHDDなどが,ACアダプターなしで動いてくれる可能性があります。
残り1ポートは、通常のUSB 2.0端子なので、最大500mAまでの給電になると思います。
今回のレビュー商品固有の問題かもしれませんが、USBポートが、前後全てのポートが渋く、Microsoft Mouseのワイヤレスドングルが非常に刺しにくく、また抜くのもとても大変でした。
しかし、私が使っているタブレットPCは、USBポートが1つしかないので、USBハブは大変重宝します。
特に、Microsoft Word 2010やExcel 2010を使うときには、マウス,キーボードを使うので、背面のUSBポートに、ワイヤレス キーボードワイヤレス マウスを刺しました。
欲を言うと、あと2ポート位あると更に利便性が増すと思います。

実際には、Display Dockは、卓上には設置せずに、机の下に隠します。
机の上には、Display Dockに接続するUSBケーブルと、Display Dockの空きUSB端子を、USB延長ケーブルで、机の下から卓上に引っ張り出して使います。
机には、ディスプレイポートに繋がるUSBケーブル3本だけが出ることになります。


私は、これまで機能を拡張するために、タブレットPC用に単機能のUSB HUBや、USB LANアダプタを購入してきましたが、今回 Display Dockをレビューさせて戴き、改めてオール・イン・ワンの便利さを痛感しました。
USBケーブル 1本で、全ての機器を認識させたり、アンプラグできる快適さは病み付きになります。

これまでは、先ずUSBハブを繋いで、ハブにキーボードとマウスを繋いで、USBメモリやポータブルHDDを繋いで…へたをすると、ハブに給電用のACアダプタを刺して…
面倒になり、ついついノートPCやデスクトップPCを利用する機会が多くなっていました。

Display Dockであれば、USBケーブル1本挿すだけなので、タブレットPCも、もっと使えるPCに変身すると思います。

しかし、最近では、ノートPCも高性能化が進んでいるので、次回は、最新のインターフェイスを搭載したDisplay Dockのレビューをしてみたいものです。
例えば、オンライゲームも快適にこなす、Display Port / Thunderbolt / Dual Link DVI対応高性能GPU搭載、ギガビットイーサ対応,6ポート USB 3.0ハブ,ついでにBluetooth 4.0なんてあると、普段は、外でUltrabookを仕事で使い、家では本格ゲームマシンに変貌!
Display Dockで、夢が膨らんでしまいました。

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