前回のデータ流用しようかと思いましたが
ドライバやらソフトウェアやら色々更新してるので測定しなおしました
PC構成
Core i7 3770KとCore i5 3570K
DDR3-1333メモリ1GB*2
Z77マザー
ハードウェア的な構成は前回と全く変わってません、なのでインデックスもプロセッサの値が7.4→7.7になっただけです
ドライバ
Intel HD Graphics 15.28.7.2867 (9.17.10.2867)に更新
http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?DwnldID=...
省電力性が上がったかわりに少し性能が落ちるらしいです。
使用ソフト
Aviutl0.99m
x264:x264 rev2216 64bit版 8bit depth + x264guiEx 1.60
QSV:QSVEnc 0.10
その他条件は前回と一緒
1440x1080の約2700フレーム90秒のMPEG2-TSから640x360にリサイズしてH264のMP4に
今回は2.6GHzにクロックダウンした状態とついでに通常の状態でも比較
あと測定条件が違うので参考程度に前回のCore i3 2120Tのデータを数値のみ載せておきます
x264
3770K:74.4s
3770K(2.6GHz):80.0s
3570K:84.3s
3570K(2.6GHz):110.4s
2120T:190.2s(参考データ)
順当な結果
クロックとHTの8スレッドのおかげで3770Kが一番早いですね
QSV
3770K:14.9s
3770K(2.6GHz):17.6s
3570K:17.4s
3570K(2.6GHz):18.3s
2120T:29.8s(参考データ)
意外な結果に
GPUはどちらもintel HD4000なので差がないと思ってたんですが早くなってました
ハードウェアエンコードなのに差がついたので原因を探ってみることに
・元データがMPEG2-TSなのでエンコードの前のデコード段階で差がついた?
・フィルターやリサイズで速度差がついた?
テストとして無圧縮のAVIに変換してリサイズ等のフィルターもすべて解除した状態で
CPUクロックのみ変更して測定してみました
640x360リサイズ済み無圧縮AVI→MP4
3770K:10.1s
3770K(2.6GHz):10.1s
QSVでまわしたところ全く同じエンコード時間
更に処理時間も短くなっていることから
QSVが早いため前段階の処理がエンコード速度より遅くなって足を引っ張っていることが判明
結果的に3570Kより3770Kのほうが高クロックかつHTで8スレッド使えるので
デコードやフィルタ処理が早く終わりQSVエンコードのトータルでの速度も上がる
QSVで更に高速にエンコードするためのまとめ!
QSVに渡す前の前処理を早くする
・デコードを早くする→高速なデコーダーを使う、高速なCPUを使う
・フィルターの処理早くする→必要なものだけ使う、高速なCPUを使う
更にQSV自体を高速化する
・intelもAMDもCPU内臓GPUはビデオメモリとしてメインメモリを使用するので高速なメインメモリにする
参考
rigayaの日記兼メモ帳 QSVEncの強いメモリ速度依存性
TrinityのGPU特性をチェックしてみた、高クロックメモリで性能アップ
Sandy BridgeはDDR3-1333ですがIvy BridgeはDDR3-1600対応なので対応メモリへの載せ変えだけでも効果があるかと
感想
どうせ3570Kも3770Kも同じintel HD 4000なんだし大して結果変わらないだろうしレビューどうしようかと思ってたんですが
3770Kならリサイズなど実用的な処理をしても速度の落ちが少なくQSVエンコードでも有用ってことで流石上位のCore i7だなと
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