レビューメディア「ジグソー」

IvyBridge最上位のi7-3770Kはゲーム用マシンのCPUとして最高なのか?

Core i5-3570KとCore i7-3770Kをゲーム用PCで使用して比較

 

 再度TOP PUN REVIEWの機会をいただきました。ありがとうございます。

 今回は、i7-3770Kのレビューです。比較対象にはi5-3570Kを使用します。前回ゲーム用マシンとしてi5-3570KとVGAを組み合わせたわけですが、ここにi7-3770Kをそのまま載せて性能比較を行ないます。

 

 前回組んだマシンがこちら。

 i5-3570KとGTX 660 Tiをmini-ITXのケースに組み込んだ小型ながらなかなかパワフルなゲームマシンです。

 

 CPUを載せ替えるので、このままテストしていましたが、ちゃんと閉まります。

 

 というわけで、

Core i5-3570KをCore i7-3770Kに載せ替えたら、どれくらいパフォーマンスアップするのか!?

 そんな感じのテーマでいってみたいと思います。

 

##### まずはi7-3770Kを見てみます #####

 

 今回の主役!

 

 一般的なエンドユーザーから見れば最上位CPUといってもいいi7-3770Kです。私は基本的にローエンド至高なので、普段は手にすることがないレベルのCPUです。ドキドキしますね。

 

 軽くCPUを確認。

「MALAY」とあるので、マレーシア産でしょうか。3570Kはコスタリカ産でしたが。しかし、こうして眺めてみていると「小さい」と感じます。これも微細化技術の賜物なんでしょうかね。

 

 では、あらためてテスト環境の構成をご紹介します。

 

CPU:Core i7-3770k
M/B:ASUS P8Z77-I DELUXE
メモリ:Patoriot PV38G213C1K 2133Mhz
PSU:SCYTHE 剛力短2 700w
VGA:GALAXY GF PGT660Ti-OC/3GD5
ケース:SilverStone SST-SG07B(ケースファン無)
SSD:SAMSUNG SSD 830 256GB MZ-7PC256B

 

 M/BのBIOSは0706にバージョンアップ。自動的にPCの性能を変更してしまうASUSのAi suite2はパフォーマンス設定。今回度々苦労させられたのがメモリ。2133MHzのOCメモリを搭載していますが、何度かエラーを出すことから2000MHzにダウンクロックしてテストしています。

 

 CPU-Zで確認。

 

 Windowsのエクスペリエンスインデックスはご覧のとおり。

 おっし~ぃ!

 まさかのCPUが最下位。とはいっても「7.8」です。自分で組んどいてなんですが「このPCスペック高くない?」と誰かに向かって呟いてみます。いや、ちょっと驚いたものですから。

 

 

##### 基本性能をベンチで計測 #####

 

 それでは今回の本題に移ります。

 まずはベンチマークソフトを使って、i7-3770Kとi5-3570Kを比較します。

 

 CINEBENCHの結果。i7-3770Kは確かにパフォーマンスアップしています。とはいえ、シングルコアだとi5-3570Kのほうが勝ってみますね。

 

 さらに定番ベンチマークソフトを続けます。

 もう途中で「これどうしよう?」という思いが何度も頭を過ぎります。

 確かに、ほとんどのベンチでi7-3770Kに換装したことによるパフォーマンスアップは見て取れます。が、「これ誤差だろ?」と言われたら否定できないレベルの変化です。

 

 友人から「ベンチが軽すぎるんだ」というお言葉を頂いたので、とても重いと評判の「Unigine Heaven Benchmark」を試してみました。

 が、差は開かず……。というか、i5-3570Kとi7-3770K共に必要十分なスコアが出ていますね。

 

 

##### ゲーム系ベンチで比較 #####

 期待していた「Unigine Heaven Benchmark」が敗北(?)したことで、コレ以上の計測に意味があるのか疑問すら感じてきましたが、このPCはゲーム用マシンですので、ゲーム系のベンチマークソフトでも計測してみました。

 

 どのテストを見ても素晴らしい数値です。DX9世代の軽いゲームだと処理が頭打ちになっているようで、完全に同じ数値になっていたりもします。また、軽いゲームならi5-3570Kのほうが数値で優っているところもあり、なにやら煮え切らない結果になりました。それほど差はないだろうとは思っていましたが、まさかこれほどとは……。

 

 また、HTを切ったほうが速くなるという話もありますので、HT OFFの状態でのベンチも計測してみました。しかし、パフォーマンスアップはするものの、やはり誤差範囲レベルでの違いしかなかったので表には書き込みませんでした。

 

 ということで、i7-3770Kのテストのつもりが、i5-3570Kはとっても優秀ですね。という結果になってしまいました。

 今回はここまでで、次回は実際にゲームを動かしてみての実行数値(FPS)を計測してみます。なんかやる前から結果は見えているような気もしてますが、ちょっとだけ期待しているタイトルもありますのでお楽しみに。

 

 

26人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • タコシーさん

    2012/12/04

    お疲れ様です

    > i7-3770Kのテストのつもりが、i5-3570Kはとっても優秀ですね。という結果
    > になってしまいました。

    体感的には感じられないレベルと言うことですかね?

    テスト部門が換わると違いは有るのでしょうね
  • Kvartさん

    2012/12/04

    ありがとうございます。
    3Dゲームだと、やはりVGAに依存する部分が大きいということだと思います。
    ゲーム用途では3570Kのコスパが優れているということになるのだと思いますが……。まぁ、もう少しテストしてみます。

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