レビューメディア「ジグソー」

intel最強トリオ:ストレージ担当の真価や如何に

この度はレビューインフィニティ 第2弾ロッコア星ということで、ハイエンドパーツのレビューをする機会をいただきありがとうございます。
zigsow様、intel様には感謝するばかりです。


レビューインフィニティ第2弾:ロッコア星は、LGA1366のハイエンドCPU Core i7-990X ExtremeEditionを中心としたハイエンドパーツ三点セットで、"intel純正パーツ"な超高速PCをつくるというもの。
まずはSSDについてレビューしたいと思う。


● 製 品 概 要 , 外 見

今回レビューするSSDは、intel SSD510 120GB。
X25-MをはじめintelのSSDは高速なのが売りだが、この製品はSATA3に対応したことでさらに高速化している。
SATA2の上限が3Gbps = 300MB/s(ストレージの転送では10bit = 1Byteで計算されるため)だったのに対し、SATA3では6Gbps = 600MB/sまで対応、よりSSDの高速化がはかれるようになった。
SATA3のインターフェースをチップセット段階で持つマザーボードは最新世代だけだが、今回レビューするマザーボード DX58SO2の様にチップセットとは別チップでSATA3に対応している物も多い。



マシンガンレビュー2ndの印象から茶箱かつ付属品も最低限でくるのかと思ったが、綺麗な化粧箱だった。
化粧箱
化粧箱
SSD本体と茶箱仕様にも入っていたSPEED DEAMONシールに加え、*取説 *SATAケーブル *ペリフェラル→SATA電源変換ケーブル *2.5インチ用ビス *3.5インチ用ビス *2.5インチ→3.5インチリテンションボードと、デスクトップPCで使う場合必要な物がすべて揃っている。
付属品一覧
付属品一覧


見た目もintel SSD320や以前の製品とは大きく違っている。
510 with 320
510 with 320
以前までの製品は通常の2.5インチサイズより少し薄く本体上部にスペーサーを噛ませて厚みを確保していたのだが、SSD510では本体厚で通常サイズになっている。
厚さ差
厚さ差
表面と比べて裏の処理が粗かったSSD320とは違い、全体が金色で裏面も綺麗だ。
処理の違い
処理の違い




●速 度 検 証

三点セットのCPU Core i7 990Xとマザーボード DX58SO2他パーツを組み合わせたマシンで検証を行った。
AHCIモード、アローケーションユニットサイズはWindows7デフォルトの4096byteだ。

まずはDX58SO2のMarvellチップSATA3に接続した時の結果。チップ自体はPCI-Express2.0のx1接続なので、SATA3の限界値6Gbpsより低い5Gbpsが最高値となる。
SSD510 SATA3 1000MB
SSD510 SATA3 1000MB
SATA2の上限をしっかり超え、300MB/s超のシーケンシャルリードが出ている。
カタログスペックや一般のベンチマーク結果では430MB/sほど出ているが、今回は5Gbps接続のSATA3チップというのが多少なり引っかかっているのだろう。
そのMarvellのSATA3チップとこのSSDの相性が、よくないのかもしれない。
従来のintel製SSDがintelのコントローラを使っているのに対し、このSSDはCorsairやPLEXTORのSSDにも搭載されているMavellのコントローラを使っているので、同じMarvell同士相性がいい様にも何と無く思えるのだが…。

同じPCのSATA2(こちらはサウスブリッジ、ICH10R)に接続した結果。
SATA2接続
SATA2接続
シーケンシャル、及びランダム512kの読み込みがボトルネックにあっている様にスコアが下がる。
4kの結果には差がなく、AHCIのコントローラが変わってもNCQ-ネイティブコマンドキューイングの挙動にあまり変化は認められない。
またSATA2接続時でも、Windows7及びブラウザ等の起動速度はSATA3時と比べて遅いと感じられなかった。
シーケンシャル性能も重要であるが、ランダム性能も重要という現れなのだろう。

参考までに、同上の環境で先日プレミアムレビューを行ったintel SSD320 300GBを接続、ベンチマークを行ってみた。
intel SSD320 300GB
intel SSD320 300GB
シーケンシャルライト、512kのランダムリードでは大きく引けをとるモノの、すべての書き込み性能、更にNCQの効いている4kリードではSSD510を大きく引き離している。intel製コントローラの本領発揮、と言ったところだろうか。


●ま と め

やはりSATA2製品を大きく引き離す速度が大きなポイントだ。
チップセットでSATA3対応をしているZ68等のマザーボードではコンスタントに400MB/sを超えている様なので、今回の様な速度低下を起こさず速度を体験できるだろう。
ただ私としては、intelのSATA3対応最上位モデルとしながら過去製品のSSD320等にランダムリード/ライト性能が劣っているのが見過ごせない。
次製品でintel純正のコントローラを搭載し、シーケンシャル、ランダムともに過去製品を圧倒するSSDを作っていただきたいと思う。

余談ではあるが、SATA3ポートに接続した際ドライバ周りと思われるトラブルに遭遇し何度も何度もOSのインストールを繰り返す始末であった。
適切な助言を頂き問題はなんとかクリアできたが、経験豊富な方でしかたどり着かない解決方法だとも感じた。
おそらくSSDではなくSATA3ポート もっと言えばマザーボード側の問題なので、マザーボードのレビューでその問題点については記述したい。

コメント (2)

  • 退会したユーザーさん

    2011/08/18

    レビューお疲れ様です!
    トラブルを乗り越えてのレビュー、大変だったでしょう。

    高速SSD、イイですね!
    自分はSATA2環境でCrucial 300 SSDを使っているのですが
    やっぱりSATA3イイなぁ。。。と感じるレビューでした!
  • miraさん

    2011/08/19

    >zigzsowzさん

    ありがとうございます。
    今回は華麗にスルーしたので、本編はマザーボードでがんばって書かないとです。

    C300はランダムはじめ優秀ですよね。
    ライトだけみれば安心しますが、単純にリードの性能だけみるとちょっと悔しくなります。笑

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