レビューメディア「ジグソー」

ロッコア星最後のレビューはやっぱりこいつ!!

さーー、ロッコア星最後のレビューはやっぱりこいつ「Intel Core i7 990 Extreme Edition」です。もう一回言っておきましょうか「Intel Core i7 990 Extreme Edition」です。

正直CPUの値段だけで今の私のメインマシンがまるまる1台組めちゃうような製品。これまで一回も使ったことのないプライスゾーンの製品です。
これまで、「俺がやるフツーの作業でそんなにいいCPU必要ねーよ!!」と自分を騙しつつ「6コアかー12スレッドかーイイナー」とその性能を使いきることもないくせにCore i7 970の価格が下がるのを待っていた、多コア好きの私にとってはまさに垂涎の逸品といえるでしょう。

スペックはだいたいこんな感じです。

コア数:6
スレッド数:12
動作クロック:3.46GHz
TurboBoost時:3.73GHz
L3キャッシュ:12MB
TDP:130W

正直今どきTDP130Wというのは「どうなのよ!!」と考えてしまうところに、ハイエンド向けに慣れていない自分を感じる今日この頃ですが、それ以外のスペックは文句なく素晴らしいですね。

それではまずはいつもどおり写真で確認行ってみましょう。

<写真による製品確認>
990Xパッケージ
990Xパッケージ

CPU用とは思えない、とにかく巨大な製品パッケージ。最高級品は箱から違いますね。

パッケージオープン
パッケージオープン

パッケージを開けると、銀色に光り輝く「DBX-B」CPUクーラーが鎮座しています。

クーラー1
クーラー1

CPU付属としてはかなり豪華なサイドフロータイプのCPUクーラー。固定方法はバックプレート&ネジ止め方式です。

ヒートパイプ
ヒートパイプ

4本の銅製ヒートパイプがニョロリンと伸びています。

回転数スイッチ
回転数スイッチ

ファンの回転数はスイッチで切り替え可能。QモードはQuiet(静音)、PモードがP
erformance(パフォーマンス)モードの略とのこと。PWMで動作している限り騒音は今のところそれほど変わらない感じです。

CPU!!
CPU!!

そしてこちらが垂涎のCPU!!。こんな高価なCPU使ったこと有りませんよ。

<とりあえずWindows 7 エクスペリエンスインデックスを>
さーー、次は早速組み込んじゃいましょう。今回用意したパーツはロッコア星の製品に手持ちのパーツを合わせて以下のような感じです。

CPU:Intel Core i7 990 Extreme Edition
マザーボード:Intel DX58SO2
SSD:Intel SSD 510 120GB
メモリ:A-DATA製DDR3 1333MHz 4GB×6
電源:Antec TRUEPOWER 750 Blue(750W 80PLUS BRONZE)
グラフィックスカード:EAH5850 DIRECTCU/2DIS/1GD5
ケース:Antec DF85

といった構成です。CPU、マザー、SSDの3点セット以外はすべて手持ちのパーツから流用です。メモリと電源は未使用のまま眠っていたものを掘り起こしてきました。

なんとか組み終わり
なんとか組み終わり

ケーブルマネジメントは何時になっても苦手・・・。なんとか組み終わりました。

タスクマネージャー
タスクマネージャー

タスクマネージャーを見ると今までに見たことのない画面が。まさに6コア12スレッドの威力を感じます。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアはこんな感じです。
Windowsエクスペリエンスインデックス
Windowsエクスペリエンスインデックス

Radeon HD 5850が完全に足を引っ張ってますね・・・。グラフィック系以外は全て7.8になりました。

<ディスクベンチマーク>
さー、この環境でベンチマークを取ってみることにしましょう。

ASSSD
ASSSD

こちらはリード350MB/sec前後、ライト200MB/sec前後でグラフもほぼ安定。

CrystalDiskMarkナノピコ
CrystalDiskMarkナノピコ

こちらは外せないCrystalDiskMark Nano Pico Edition。どうもSSD 510の性能を最大限には発揮できてないようだ。Marvellコントローラではダメかな・・。

ATTO Disk Benchmark
ATTO Disk Benchmark

こちらも最大でリード397MB/sec、ライト220MB/secということでリードを見る限り最大限というには今一歩という感じでしょうかね。
ただ、これでも十分高速です。SSDは偉大ですねぇ・・・。

<オーバークロック>
正直DX58SO2がなかなか癖のあるマザーボードで悩んだのですが、一応オーバークロックできました。感じとしてはP67に近いイメージのオーバークロック設定のようですね。
個人的にソフトウェアでのオーバークロックはあまり好きではないのでBIOS(UEFI)でオーバークロックできたのはよかったです。

DX58SO2BIOS画面
DX58SO2BIOS画面

繰り返しになりますが、メモリが24GB環境が動作して本当に良かった・・・。

オーバークロック設定
オーバークロック設定

ここでCPUクロック、メモリクロック、バスクロックなどを設定するのですが、1つわからないのが電圧どうやるの??これについては今のところまだ解決していません・・・・。まったくわからないなぁ・・・。

オーバークロック設定
オーバークロック設定

CPUオーバークロック設定画面です。倍率フリーなので「Maximum Non-Turbo Multiplier」が自由に変更できるのかな?と思っていたのですが、こちらは定格の26倍まで。
実際には「Turbo Boost Technology」のほうの倍率を上げる必要があります。ちなみに、「TDC Current Limit Override」と「TDP Power Limit Override」は初期値で115、130なのですが、こちらも多少上げておかないとリミッターが効いてしまい勝手にクロックが下げられてしまいます。
このあたり、まさにSandyBridgeっぽいオーバークロック設定画面です。書いてしまえば楽なのですが、実はここまで理解するのにずいぶんと時間がかかりました・・・。(ただし合っているのか不明です。他の方のレビューも見てみたいところですね。)

オーバークロックの設定終了
オーバークロックの設定終了

こんな感じで「Overridden Processor Turbo Speed」が4.00GHzになってればたぶん大丈夫です。

オーバークロックチェック
オーバークロックチェック

OCCTでベンチマークの限界を探っているところ。今回は30倍の4GHzまではOCCTの動作も可能でした。それ以上にするとOCCT実行時に確実に6番目のコアエラーで落ちてしまいます。もう少し上が狙えるかなと思っていたのですが・・・。冷却にはCorsai H50をファンサンドイッチにして行っているのですが、それでもCPUのCore温度は75℃ぐらいまで上がります。冷却はなかなかシビアかも。

<ベンチマークをちょっとやってみた。>
それではここからはベンチマークなどをちょっと試してみることにしましょう。
今回はメインマシンのCore i7 2600と定格の990X、4GHzへオーバークロックした990Xの3つでベンチマークを廻してみました。CPUメインということでSandra2011とCINEBENCH11です。

<Sandra 2011>

Sandra2011
Sandra2011

まずはSandra 2011です。

Core i7 2600の結果

<プロセッサの性能>
総合的なネイティブパフォーマンス 92.73GOPS
Dhrystone iSSE4.2 97.63GIPS
Whestone iSSE3 88GFLOPS

<マルチメディア処理>
総合的なマルチメディアのパフォーマンス 145.7Mピクセル/秒
マルチメディア 整数 x8 iSSE4.1 176.76Mピクセル/秒
マルチメディア浮動小数点 x4 iSSE2 120Mピクセル/秒
マルチメディア倍精度 x2 iSSE2 66.51Mピクセル/秒

<マルチコアの効率>
インターコア帯域 9GB/sec
インターコアレイテンシ 40.7ns

<メモリーの帯域>
総合的なメモリーのパフォーマンス 16.81GB/秒
整数 B/F iSSE2 メモリー帯域 16.8GB/秒
浮動小数点 B/F iSSE2 メモリー帯域 16.81GB/秒

<メモリーのレイテンシ>
メモリーレイテンシ 76.3ns
スピード係数 69.30

●Core i7 990X@定格

<プロセッサの性能>
総合的なネイティブパフォーマンス 128.34GOPS
Dhrystone iSSE4.2 151.88GIPS
Whestone iSSE3 108.45GFLOPS

<マルチメディア処理>
総合的なマルチメディアのパフォーマンス 241.31Mピクセル/秒
マルチメディア 整数 x8 iSSE4.1 278Mピクセル/秒
マルチメディア浮動小数点 x4 iSSE2 209.54Mピクセル/秒
マルチメディア倍精度 x2 iSSE2 113.78Mピクセル/秒

<マルチコアの効率>
インターコア帯域 22.68GB/秒
インターコアレイテンシ 45.2ns

<メモリーの帯域>
総合的なメモリーのパフォーマンス 17GB/秒
整数 B/F iSSE2 メモリー帯域 17GB/秒
浮動小数点 B/F iSSE2 メモリー帯域 16.89GB/秒

<メモリーのレイテンシ>
メモリーレイテンシ 94.2ns
スピード係数 72.90

Core i7 990X@4.0GHz

<プロセッサの性能>
総合的なネイティブパフォーマンス 147.49GOPS
Dhrystone iSSE4.2 176.42GIPS
Whestone iSSE3 123.3GFLOPS

<マルチメディア処理>
総合的なマルチメディアのパフォーマンス 278.22Mピクセル/秒
マルチメディア 整数 x8 iSSE4.1 319.71Mピクセル/秒
マルチメディア浮動小数点 x4 iSSE2 242.1Mピクセル/秒
マルチメディア倍精度 x2 iSSE2 131.3Mピクセル/秒

<マルチコアの効率>
インターコア帯域 24.26GB/秒
インターコアレイテンシ 45.1ns

<メモリーの帯域>
総合的なメモリーのパフォーマンス 16.58GB/秒
整数 B/F iSSE2 メモリー帯域 16.57GB/秒
浮動小数点 B/F iSSE2 メモリー帯域 16.6GB/秒

<メモリーのレイテンシ>
メモリーレイテンシ 93.8ns
スピード係数 74.00

定格でも十分高速ですが、オーバークロックによって大幅にスピードアップします。特にプロセッサ系はCore i7 2600の1.5倍近いスコアということでかなり速いですね。

<CINEBENCH 11>

CINEBENCH 11
CINEBENCH 11

次はCPUベンチの定番CINEBENCH 11です。

●Core i7-2600

CPU 6.40 pts
CPU(シングルコア) 1.34 pts

●Core i7-990X定格

CPU 8.93 pts
CPU(シングルコア) 1.20 pts

●Core i7-990X@4.00GHz

CPU 10.16 pts
CPU(シングルコア) 1.36 pts

こちらもオーバークロックで大幅にスコアが上がります。ただマルチコアだけでなく、シングルコアの場合は4GHzまで上げるとCore i7 2600よりも高速な結果に。なかなか良い数値ですね。ちなみにどちらもTurbo BoostはONにしています。

<消費電力は???>
オーバークロックで消費電力はどーなるのか?ということで測定してみました。

定格
アイドル:95.4W
OCCTフルロード:267.3W

アイドル:96.2W
OCCTフルロード:304.1W

アイドルは基本的に同じクロックまでおちるので消費電力はほとんど変わりませんが、電圧調整していない割にオーバークロックによる消費電力増加は多いなーー。ただ、アイドル時100Wを切ることはないだろうと思っていたのでこちらは嬉しい誤算ですね。
私の使い方ではアイドルの時のほうが多いので、これなら常用OKですね。

<まとめ>
性能については言うまでもなく高速ですね。本当に気持ちのいいスピードといった感じです。通常利用でもCPUに加えてSSDの力もあり快適そのものです。
さらに嬉しい誤算だったのがアイドル時の消費電力です。100Wを切ることは無いだろうと思っていたのですが二桁に収まっている点は、使う上で嬉しい限り。これなら私のようにたまにCPUパワーが欲しい場合にもとても助かります。
オーバークロックはもう一声上がって欲しかったのですが、安定動作を考えれば4GHzでも十分でしょう。ただ、電圧が上がればもう少し行けそうなんですけどねぇ・・。このマザーで動やったら設定できるのかな?と未だ悩んでいます。
SandyBridgeが我が世の春を謳歌していますが、メモリや6コアといった性能を考えればX58もまだまだ行けますね。唯一悩みはSATA3がフルスピードでない点ですね。

20人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • リンさん

    2011/08/23

    あれ!?

    >Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアはこんな感じです。
    ない!?無いよ!!guruさん><
    そんなお茶目さにCoolです☆
  • guruさん

    2011/08/23

    >リンさん
    まだ、ちなみに感想もないです。
    途中で保存替わりに登録したら、間違えて公開にしてしまいました・・・。
    あと30分くらいでもう一度アップしなおします(w

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ほかのユーザーのレビュー

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから