レビューメディア「ジグソー」

Intelの最強を斬る!

zigsow運営事務局様。intel様。
このたびは、レビューインフィニティ第2弾、「ロッコア星」- ハイスペックパーツ豪華3点セットで最高パフォーマンスのPCを作れ!
のレビューに選出頂きまして、誠にありがとうございます。
早速、そのパワーを確認すべくレビューを行います。

さて、それでは今回はそのメインの核たる、Intel Core i7 990Xのレビューだ。

Intel Core i7 990Xは、定格3.47GHz、TurboBoost3.73GHzのLGA1366対応CPUだ。
そして、最大の特徴は6Core、12Threadsというコンシューマデスクトップにおいて最強を誇るところだ!

その他のレビューは、以下を参照して欲しい。




●仕様
・CPU
Intel Core i7 990X エクストリームエディション

・CPUタイプ
LGA1366

・キャッシュ
32KBx6 DATA L1キャッシュ
32KBx6 Inst L1キャッシュ
256KBx6 L2キャッシュ
12MB L3キャッシュ

・メモリ
3ch DDR3

・対応命令
MMX・SSE1/2/3/3S/4.1/4.2・EM64T・VT-x・AES

・製造プロセス
32nm

●パッケージ構成
まず目に付いたのはIntel Core i7 2600kなどの世代とは大きく異なる巨大なパッケージ!
左から、Core i7 920、Core i7 990X、Core i7 2600Kだ。
IMG_0180.jpg
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920は、いつもの円形クーラーで、実は中身はすかすかなところがあったが、今回はサイドフロー型の大型クーラーが付属!箱はしっかりとした段ボールの内装材でガッチリだ。
今までとは違うクーラーに、インテルの本気が見える。
IMG_0122.jpg
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CPU本体には、i7-990Xの刻印が見える。外側からは、6Coreを見ることは出来ない。
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●組み込み
ロッコアセットのDX58SO2に組み込む。
このCPUクーラーは、バックプレートで固定するタイプだ。通常のIntelのブッシュピン型ではないので注意。
IMG_0128.jpg
IMG_0128.jpg


表からのねじは手回しが可能だったが、見ての通り周りはヒートシンクやメモリに囲まれており、非常にやりにくかった。

しかし、ある程度止めてからふと気付いた。上に開いてる穴は何だろう・・・・。
TOP-sink.jpg
TOP-sink.jpg


そう、長いドライバーを使えば、ここを通してねじ締めが出来るのだ。
なんとか、うまく固定が出来た。

ほか、組み込みや初期動作については、DX58SO2のレビューを参照願いたい。




ここまでで使用したパーツ類は以下の通りだ。








この後は、このロッコア構成でのパフォーマンスチェックに移ろう!

●パフォーマンスを測る!
Windows7のインストールを行い、一通りドライバのインストールが完了したら、エクスペリエンスインデックスを測ってみよう。
CPUは定格、メモリはDDR3-1600、VGAはHD6950、ディスクはIntel SSD 510だ。
990X-Score2.jpg
990X-Score2.jpg


結果は、CPUとストレージを残して7.9、他は7.8となった。
ストレージと、CPUが惜しくも7.9にはならなかった形だ。

●ベンチマーク
さて、それではベンチマークソフトウェアを使用して、スコアを計測、まとめていこう。
なお、ChineBenchではオーバークロック結果のスコアも盛り込んでいる。また、ビデオカードはHD6950をCFX構成で使用している。
複数環境が入り交じっているので少し見にくいかもしれないが、ざっとこんな感じになるんだと思って頂ければ幸いだ。

・ChineBenchR10
ChineBenchR10.jpg
ChineBenchR10.jpg

マルチスレッドを生かして3Dレンダリングを行うソフトウェアだ。
今までのスコアをすべて掲載する。
CPUごとの特色が見れておもしろいのではないだろうか。


・ChineBenchR11.5
ChineBenchR11.5.jpg
ChineBenchR11.5.jpg

オレンジのバーがCPUスコアだ。OpenGLのスコアのせいで少々見にくいが、6コアの威力は絶大だ。

・FF11
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かなり古い、DirectX9のソフトウェアだ。
ビデオカードのCFXが生かせないのか、どうにもスコアが伸びきらない。
元々、これ以上のスコアは中々出ないのでソフトウェアの限界か・・・。

・FF14
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CFXのおかげで、大幅なスコアの上昇が!
これだけのパフォーマンスが出れば、FF14とて快適にプレイできる。

・バイオハザード5
BIO5.jpg
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バイオハザードは、スコアの頭打ちが見える。
マルチスレッド対応なお陰か、フルHD解像度にて、2600Kに対し有意性が見て取れる。

・デビルメイクライ4
DMC4.jpg
DMC4.jpg

デビルメイクライは、なんだかやり過ぎなぐらいパフォーマンスがアップしている。CFXの威力か・・・?


・3DMark06
Performance
3DMarks:12652
SM2.0 :4272
SM3.0 :6436
CPU :3863

3DMark06では、CFXがうまく働いていないのか、イマイチ速度が速いと感じられない。当然スコアも伸びておらず、あまり参考に出来なさそうだ。

・3DMarkVantage
P32718
GPU:32445
CPU:33566

X18935
GPU:18511
CPU:33485

Performanceでは3万超えを確認できた。ビデオカード、CPUがうまくマッチしている。
非常に見ていて安心できる、なめらかな再生が出来ている。

・3DMark11
P9135
Physics:9987
Combined:7871

X3187
Physics:9967
Combined:3407

最新の3DMark11は、HD画面だとかなりなめらかに動くことが確認できた。
フルHD画面だと、さすがにビデオカードが追いついておらず、コマ落ち状態だった。CFXでこの状態とはその重さには恐れ入る。

●オーバークロック
DX58SO2では、オーバークロックがシビアで4.26GHzがギリギリだったが、RampageIII GENEに搭載してさらなる限界を探ってみた。


結果、ベンチ取得は4.6GHz、ポストは5GHzを見ることが出来た!
IMG_0178.jpg
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もう少し設定を詰めれば5GHzでも動かせそうだが、電圧をこれ以上盛ると大変危険そうなのでやめておいた。
990X-OC.jpg
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990X-OC2.jpg
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なお、この時点でCPUクーラーをIntel純正からMegahalemsに切り替えてある。
オーバークロックをしていると、純正クーラーだとあっという間に90℃にまで達してしまい、温度的に危険だったためだ。

Megahalemsでは、アイドル30℃フルロード70-80℃と、かなり安定して動いていた。
これなら、常用でも十分通用するレベルだ。

オーバークロックなど無茶する場合は、是非しっかりしたクーラーに変えていきたい。


IMG_0177.jpg
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少しフォローすると、純正クーラーも決してダメな物ではなかった。
見た目に反して結構静かだった。ただ、フィンはかなり熱くなっていた物の風があまり感じられず、冷えない理由は風量不足ではないかと推測できる。
もう少しがんばって調整をしてくれたらそのまま使えたのにと思わずにはいられない。
きっとファンを12cmの風量ある物などが取り付けられたら使える物になっていたに違いない。

●総括
マルチスレッドでの性能の伸びは非常に大きい。まさか、定格の2600kとOCした990Xで2倍近いスコア差がChineBenchで確認できるとは思わなかった。OC性能も非常に良く、電圧が少々高めになるが4.6GHzで常用が可能そうだ。エクストリームらしく、チューンして使ってやりたい。

6コアだからこそ、マルチスレッドのエンコード、3Dレンダリング、など、マルチスレッドを生かし切るソフトウェアで使って真価を得られる物だと思うが、シングルスレッドでも十分なパフォーマンスを持っており、SandyBridgeとの差も別に大きくない。最強に恥じない、最高の6コアだ。既に見えている、SandyBridge-Eを搭載した次世代6コアではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から注目せざるを得ない。

以上、最強のロッコアのレビュー、ご拝読ありがとうございました!

コメント (16)

  • 退会したユーザーさん

    2011/08/23

    レビュー、お疲れ様でした。

    IMG_0128 の写真、カッコイイですね。
    Winマシンの凄さが、伝わってきました。
  • miraさん

    2011/08/23

    お疲れ様でした。

    OC時のスコア伸びがいいベンチがありますね。
    これは慣れてないから、なんて言わないでOCに挑戦しないといかんです…。
  • ねおさん

    2011/08/23

    レビュー、お疲れ様でした。

    リテールクーラーの存在感はスゴイの一言ですが、このクーラーもOCには役不足とのこと。
    ファンの交換はできないんですね。
    とてもしっかりした作りなのに、ファンの風量不足で性能が発揮できないのは残念ですね。

    CineBenchの結果ですが、OC時に2600Kの倍のスコアも凄いですが、定格時に既に1.5倍のスコアを叩き出しており、4コア8スレッドと6コア12スレッドのスレッド数1.5倍がそのまま反映されているのは興味深いところでした。
    1CPUであっても2600Kに対して1割近く高い結果を残しており、やはりIntel最強のCPUを感じさせます。

    やはり、使ってみたいCPUですね^^
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