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本格自作機第1号にIntelの三傑が主力 --- SATA3対応高速SSD!



 今回レビュー対象のインテル® SSD 510 120GB、インテル® デスクトップ・ボード DX58SO2と、インテル® Core™ i7-990X プロセッサー エクストリーム・エディションをIntelの『三傑』と言わせていただこう。
Intel三傑
Intel三傑


 SSDはその性能が急速に向上することと価格が確実に低下してきていることにより、PCユーザの本当に間近に来つつある。

 このレビューでご紹介するIntel社の510系120GBのSSDは、ロッコアレビューの3つの対象品の1つだ。Intelサイトによれば、最大500MB/sのシーケンシャルリードと最大315MB/sのシーケンシャルライト性能をサポートすると言う。

 SSDの性能に関しては、HDDとの比較はもちろんのこと、SSD同士の比較も製品選択のうえ不可欠なことだ。そこで、今回は次のような計画を立てた:

 1) SSD同士の比較
 丁度以前レビューをさせていただいた同じくIntel社の320系120GBのSSDがあるので、両者を比較することにしたい。


 これは、今回レビュー用に組み上げる自作デスクトップPCでの比較と、それ以外の現在使用中のノートPCでの比較の二通りを行う予定。

 2) 自作デスクトップPCでのHDDとの比較

 いずれも、同じシステム構成のもとでSSD同士またはSSDとHDDを比較する。



パッケージ
パッケージ
セット内容
セット内容
510SSD
510SSD
510SSD
510SSD
320(左)との比較
320(左)との比較
320(下)との比較
320(下)との比較


 320系に比べ、今回の510系は、さすがパッケージ品で、

・外観美が強い →→ 均一にブラスト処理と酸化膜処理が施されたように見える。
・手に取って見たところ、軽い気がした。(実は両方とも80g程度)
・側面から見た上下の嵌め合わせの形も異なる →→ 改良かな?開けてみたくなったが、やめとこう。
・完成品の風貌(320系は試作品のような感じ?)


 Intelサイトのツールを利用し、両者の仕様を比較した結果:

仕様比較
仕様比較

 これによれば、510系は34nmの製造工程で作られ、SATA6.0Gb/sのインターフェースを採用しており、シーケンシャルリードとライトの面では25nmの製造工程で作られ、SATA/3.0Gb/s採用の320系を大きく上回っており、こちらを強化された製品と言える。一方、ランダムリードや消費電力においては320系に劣ることが分かる。

 当初は、まず、現在使用中のIntel 320 SSD 120GBが装着されているノートパソコンFMV MG55UD1



で同じシステム構成にしてのSSD同士の完全比較を行おうとした。PC以外にデータコピー用にHDDスタンドを使った。



 ところが、最初からデータコピーが不明なエラーですぐ止まってしまい、できない問題が起きた。両方のSSDを内蔵か外付けか、組み合わせを変えたりしても、解決しなかった。BIOSでは両方ともきちんと認識され、ブータブルメディアも立ち上がるが、パーティションサイズ設定の自動、手動のいずれも、エラーで終了。エラーの内容や番号など一切表示されない。

 まさか初期不良品?のはずがないだろうと・・・
 
 しまった。クローン前にもとのSSDのエラーチェックをしておく必要があるのじゃ?

 早速チェックディスクを実行した。すると、大量のエラーなどがあり、修正されたのだ。初歩的過ぎるミスを犯したな。

 今度はクローンが問題なく完了した。
 
 ところが、まだ喜ぶのが早かったのだ。

 立ち上がらない!

 外付けにして、パソコンを立ち上げて確認すると、正しく認識されないことが分かった。コピーしたはずのパーティションが表示されず、ディスクの管理で変更や削除もできない状態だ。・・・しかし、この状態でも、ほかの2台ものノートパソコンに外付けすると、正しく認識されることが判明した。
 
 最後に思いついたのが、デバイスマネージャでドライバを削除した上、パソコンを再起動させるという手だった。すると、USB接続の510SSDは正しくパーティションを含めて認識されたのだ。

 さあ、今度こそ内蔵に取り付ければ、問題なく起動するだろうと期待した。しかし、Windowsは立ち上がったように見えるが、画面が黒のまま丸い円が延々とログオン画面が出てこない状態に変わっただけ。

 このパソコンの何かとの相性が悪いのか?・・・困った、困った

 やむなく、ThinkPad X200


に取り付けてみた。
マウンターに乗せたSSD
マウンターに乗せたSSD
パソコン本体に取り付けたSSD
パソコン本体に取り付けたSSD


 こちらでは問題なくクローも起動も成功。シャットダウン時間14s。こちらもVista、OSの問題ではないはず?ほかのPCで問題なく認識される場合も、MG55UD1で正しく認識されない場合も、Microsoftのドライバが適用されていることも不思議だ。MG55UD1の何がだめ?謎のトラブルで時間がかかってしまった。

 もとの160GB HDDとそれをそっくりクローンした510SSDそれぞれのベンチマークとシステムパフォーマンスを比較した:
CrystalDiskMark NanoPicoEditionベンチ結果比較
CrystalDiskMark NanoPicoEditionベンチ結果比較
システムパフォーマンス比較
システムパフォーマンス比較

 HDDに対するSSD優位性は一目瞭然だが、X200のSATAインターフェースの制限により、SSDの本来の性能はまだ十分に発揮されていない結果となった。


 ★ レビュー用自作PCにおける評価

 レビュー用自作PCについては、



をご覧頂く。

 
 こちらは、PCケースに2.5インチHDDベイが2つあるので、マウンター要らずその1つに簡単に取り付けることができた。マザーボードのSATA/6.0Gbsポートに接続した。Window 7 Professional 64 bitのインストールは朝食を食べている間に終わってしまった。先にノートパソコンでテストした際切られたパーティションを削除したうえ、一つのパーティションとしてイン
ThinkPad X200のデスクトップ画面がそのままに
ThinkPad X200のデスクトップ画面がそのままに

ストールを行った。Windows 7自体も容量が必要だし、ゲームなどのソフトを入れるとき更に容量が必要だろうから、120GBを分けないほうがいい。
CrystalDiskMark NPEベンチマーク
CrystalDiskMark NPEベンチマーク

のように、ThinkPad X200に比べ、SSDの性能が更に高く発揮されていることが分かる。

 ただし、Intel Solid State Drive Toolboxでチューニングを行おうとしたところ、
最適化できない
最適化できない

Optimizer機能が34nmの510SSDに適用できないという奇妙な問題が発生。ThinkPad X200の場合は普通に最適化できたのに。ほかの調整はできた。また一つの謎。

 パーツ単体の性能が高くても、ほかのパーツとの組み合わせからなるパソコンというシステムにおける性能とは必ずしも一致しない。パーツのスペックの選定やパーツ間の相性などが原因だ。したがって、パソコンの総合的評価の中で、このSSDの役割を見るべきだと言えよう。


【2013年11月4日 追記】

 最近、中容量のSSDを使っているので、この低容量のSSDが余ってしまった。

から取り外した状態のまま、

のRAID構成と

からなる自作PCに増設した。

増設後の様子
増設後の様子


 そのまま電源を入れて、ブートドライブにして指定して実行したら、普通に起動し、ThinkPad X200のデスクトップ画面がそのまま表れたのだ:

ThinkPad X200時代のデスクトップ画面そのまま
ThinkPad X200時代のデスクトップ画面そのまま


 SSD自体も正常に認識された:

新しい環境での認識状況
新しい環境での認識状況


 ただ、
多数のデバイスのドライバがない
多数のデバイスのドライバがない

のように、多数のデバイスのドライバのインストールが必要だ。

WindowsエクスペリエンスインデックスWEIもX200の値のまま:
X200時代のWEIスコアが残っている
X200時代のWEIスコアが残っている


再評価しても、グラフィックスのスコアは適切なIntelドライバがないので低いまま:
再評価したWEIスコア
再評価したWEIスコア


必要なドライバを当ててからのWEIスコア:

IntelのCPU内蔵グラフィックスドライバをインストールした後のWEIスコア
IntelのCPU内蔵グラフィックスドライバをインストールした後のWEIスコア


SSDのベンチマークCDMスコア
SSDのベンチマークCDMスコア

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