レビューメディア「ジグソー」

雷禅神降臨! 省電力8コア/16スレッドは,悪魔をも凌駕する!

  2018年初,一年以上ぶりのプレミアムレビューは,AMD製Ryzen™ 7 1700となります.なんと,8コア/16スレッドです.この1台で,手持ちのPCが2台から4台,並列に動いているようなものです.レビュー前から,ワクワク感がいっぱいです.

 

 

 今回のプレミアムレビューテーマは,①魅せるPCです.PCケースにAir740を使い,LEDファンなどで仕上げたいと思います.次に,②悪魔(Devil's Canyon)との比較です.性能評価にあわせ,実行性能差を検証します.そして,③純正CPUクーラーの検証を行います.空冷純正Wraith SPIREと簡易水冷H100iを比較し,冷却性能をみます.最後に,冬ですから,④オーバークロックにチャレンジします.ただ,ASRock先生の力を借りた簡易オーバークロック(の予定でしたが目論見が狂いました)です.

 

 今までIntel CPUでしかPCを自作してこなかったので,初AMDマシンになります.久しぶりのCPUレビューということもあり,緊張していますが,最後までお付き合い下さい.

 

 

 いきなりですが,レビュー用PC構成(以下,Ryzen-PC)です.

CPU:AMD Ryzen™ 7 1700(本プレミアムレビュー品)


M/B :ASRock Fatal1ty X370 Gaming K4(3.40)

メモリ:CORSAIR CMK16GX4M2A2666C16(DDR4-2666) 8GB×2

SSD:INTEL 750(PCIe) 480GB

ビデオ:玄人志向 GTX750Ti

Sound Card:オンボードALC1220


CPUクーラー:純正Wraith SPIRE or CORSAIR H100i

PCケース:CORSAIR Air740

電源:ENERMAX EPM1000EWT(Platinum)

OS:Windows10


冷却ファン:各種LEDファン

 

 Ryzen™ 7 1700は,GPUを内蔵していないので,ビデオカードが必要になる点に注意が必要です.また,Ryzen™ 7 1700にはCPUクーラーが付属しますが,付属しないモデルがある点も注意が必要です.

 

 パーツの中でマザーボード選びが一番悩むところですが,最近(自分の中で)定番(特注BIOSの恩がある)のASRock製とし,ミドルレンジの中からRyzen™ 7 1700とのバランスを考慮し,レビューの中でオーバークロックもする予定ため,Fatal1ty X370 Gaming K4を選択しました.ゲーミングとありますが,ゲーム用途にかぎらず,幅広く使えるモデルで,過不足のないバランスの良いマザーボードです.主要スペックだけ見ると,ハイエンドモデルと変わらず,非常にコスパもいいです.なお,下位モデルのFatal1ty AB350 Gaming K4でも十分なスペックです.

 

 今回のRyzen™ 7 1700は,(コア数やスペックに対して)省電力CPUなので,ビデオカードは補助電源無しのGTX750Tiとしています.電源も1000Wのプラチナ認証としました.

 

 

 比較用PC構成(以下,Devil-PC)です.レビュー時と基本的には変わっていない構成です.

CPU:Intel i5-4690K(Devil's Canyon)

M/B:ASRock Z87 Extreme4 (3.20G)

メモリ:G.Skill ARES DDR3-2133 4GB×4

SSD:Plextor PX-256M5S

ビデオ:Gigabyte HD7770OC

Sound Card:Creative Sound Blaster X-Fi Digital Audio

CPUクーラー:Enermax ELC120-TA

PCケース:Sharkoon SHA-BD28-B

電源:Enermax EPG600AWT(Gold)

OS:Windows 10Pro

 

 両者PCを比較するとこんな感じです.

 (クリックで拡大)

 

 

 CPUを比較したものがこちらです.

  レビュー対象のCPUに注目すると,Ryzen™ 7の8コア/16スレッドに対し,CORE™ i5の4コア/4スレッドと,コア数で2倍,スレッド数では4倍という差があります.しかし,コアクロックは低く,TDPも逆に低いというスペックです.このスペック差が,実用面でどれくらい違うかを検証していきます.これが,レビューテーマ②です.

 

 CPUレビューなので,CPUの写真がないと面白くないので,Wraith SPIREと一緒に掲載します.
 他のPCパーツは,各リンク先で確認して下さい.

 

 Wraith SPIRE

 グリス付き

 LED端子

更新: 2018/01/12
魅せる

LED付クーラー付属で魅せる!

 

 

 まず,PCを組み上げないとレビューが始められませんが,CPUレビューなので,組み上げ手順は省略します.とは言え,なにもないと寂しいので,CPUのマザーボードへの搭載状態だけは載せておきます.CPUクーラーは,まずCPU付属の純正Wraith SPIREとします.今まで純正CPUクーラーを使ったことはありませんが,95W対応と言われている純正Wraith SPIRE(LED付)の実力も合わせて見ていきます.その後,簡易水冷のH100iに交換します.

 

 AM4ソケット

 Ryzen™ の端子側

 AM4に搭載

 

 

 CPUクーラーの純正Wraith SPIREですが,マザーボードに搭載されている取り付けキットは不要で,取り外しますが,バックプレートのみ使用します.このバックプレートに純正Wraith SPIREのスプリングネジで固定します.

 

 

 

 レビューテーマの魅せるPCですが,Air740で組んでから,バランスを考えながらLEDファンを選択していこうと思います.

 純正Wraith SPIREもマザーボードもRGB LED付きなので,悩ましいところです.バラック状態での確認ですが,こんな感じに,クーラーとX370チップセット周辺が光ります.

 

 

 そして,純正CPUクーラーの空冷バージョンとして組み上がったRyzen-PCがこちらになります.

 

 Ryzen-PCの外観

 内部

 

 

 Air740のサイドクリアパネルが大きく,全面マザーボードになるので,非常にLEDファンが活きるPCケースです.レビュー主役のCPUは,完全に隠れてしまうので,今回のレビューでは影の主役になってもらいます.このPCケースは,エアーフローも強力なので,省エネ/静音化も図られます.

 

 ちなみに,Devil-PCの現在の様子がこちら.

 

 Devil-PC

 

  Devil-PCのテーマはBlueですので,Blue-LEDファンで統一しています.ちょっと似てしまいました.

 ただ,同じサイドアクリルパネル仕様ですが,前方にベイエリアがあるため,Air740に比べると魅せるPCとしてはもう一歩となります.

 

 Wraith SPIREのLEDは,”ASRock RGB LED”で,チップセット部のLEDと一緒に,モード変更できます.マザーボードの機能ですが,Wraith SPIREも一緒に変わるので,掲載します.

 

 ”ASRock RGB LED”の設定画面です.styleでデフォルト設定の読み出しも可能ですが,色とスピードをカスタマイズできます.

 

 Style(LEDモード)は,7種類あります.デフォルトは,"Brething"です.

 

①Statics(LEDは青で,点灯)

 

 

②Brething(LEDは赤で,ゆっくり点滅)

 

 

③Strobe(LEDは紫で,点滅)

 

 ④Cycling(LEDは変色)

 

 

⑤Random(LEDは変色)

 

⑥Wave(LEDは変色)

 

⑦Music

 

 LEDファンを追加してしまいましたが,LEDファンなしで,LEDクーラーとマザーボードだけで,十分魅せるPCが出来そうです.

 

 それでは,この2台のPCを使って,実性能差がどれくらいあるのかを検証していくことにします.

更新: 2018/01/12
ベンチマーク比較

雷禅と悪魔の対決!

 Ryzen-PCとDevil-PCで,各種ベンチマークをしながら,実力比較していきます.

 

 その前に,Ryzen™ 7 1700のCPU情報を見ておきましょう.

 

 

 バスクロック100MHzの32倍動作していることがわかります. 

 

 そして,リソースモニターのCPU負荷です.

 

 

  夢の16CPU(厳密には16スレッド)! これが見たかった! 胸躍る光景です.

 

 

 

 ここから定番のベンチマーク結果です.
 一つ注意ですが,グラフィックボードがHD7770とGTX750Tiで,かなり性能差があります(1.5倍くらい?).グラフィック系のスコアは参考程度に見て下さい.ストレージの性能も異なりますが,スコアには現れにくいと思います.

 

 まず,Windows Experience Indexは,Win Score Shareで取得します.

 

 

意外にCPU差が少ないです.それ以上にストレージ差が少ないのも気になります. 

 

 

 CPU性能は,CINEBENCH R11.5 / R15で比較します.

 

 CINEBENCH R11.5(Ryzen-PC)

 CINEBENCH R15(Ryzen-PC)

 

 Ryzen-PCとDevil-PCの比較です.

 

 シングルコアの性能は,Haswellコア並です.Ryzen™ 7 1700はコアクロックが低いこともあり,i5-4690Kに負けています.しかし,Ryzen™ 7 1700を3.9GHzまでオーバークロックすると,152cbまでスコアが延び,Ryzen™ 7 1700が,i5-4690Kのスコアを若干超えます.

 

 しかし,Super-π(419万桁)を実行すると,Ryzen™ 7 1700の66秒(定格),61秒(3.9GHz)に対し,i5-4690K(定格)は50秒と速いです.Intelコアの基本性能の高さを示しています.

 

 一方,16スレッドが活かされるマルチコアでは,Ryzen™ 7 1700が約2.5倍高速で,圧勝です.最近はマルチスレッド化が図られていますから,一般的な使用においては優位です.

 

 もう一つ,CPUレンダリングのベンチマークとして,V-Ray Benchmarkを実行してみます.

 

 Ryzen-PC

 

 ここでもCPUレンダリング性能は圧倒的な差が出ました.i5-4690Kが4分01秒かっているのに対し,Ryzen™ 7 1700は1分38秒と約2.5倍高速です.この結果は,CINEBENCH R15のマルチCPUのスコア差とほぼ同じで,2.5倍程度のレンダリング性能差があることが再検証されました.

 

 

 総合ベンチマークは,PCMark7/8/10で比較します.ただ,Devil-PCのPCMark8がエラーになり,スコアが得られませんでしたので,比較から外しました.

 

 PCMark7(Ryzen-PC)

 PCMark8(Ryzen-PC)

 PCMark10(Ryzen-PC)

 

 PCMark7だと,RyzenーPCのスコアがいいのですが,最新のPCMark10だと,Devil-PCがよくなります.ベンチマークが何に注目しているのかによる差になると思いますが,マルチスレッドの恩恵が出にくいベチマークだと思います.


 実ゲーム性能確認は,ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア /蒼天のイシュガルド/紅蓮の解放者のベンチマークを使用します.画面サイズはフルHD固定として,画質を標準/高画質/最高画質で比較します.

 

 

 フィナルファンタジーXIVクラスのゲームでは,1.5倍の性能差を示しました.ただし,これは,ほぼグラフィックカードの性能差と思われます.ゲームの場合,CPUの差より,グラフィックボードの差がより顕著に出る結果だと思います.

 

 最後に,動画エンコードで見ていきます.今回は,CPUエンコードとしています.使用するソフトは,MediaCoder X64です.
 約1時間(3465秒)のフルHD動画(MP4ファイル)を,H264にCPUのみでエンコードします.エンコード前後のファイル容量は,2.1GB→0.4GBです.

 

 エンコードが速い!

 

 i5-4690Kは,CPUエンコードで1847秒,CPUエンコードで実時間の約半分で終了します.
 一方,Ryzen™ 7 1700は,CPUエンコードで1056秒,実時間の30%で終了します.速い!

 CPUエンコードこそ,マルチCPUの効果が目一杯発揮される場面だと思います.

 ただ,Intel-CPUには,エンコード特性に優れたiGPUを内蔵していますので,さらに速いことを付け足しておきます.

 

 

 

 消費電力は,アイドル時とOCCT(FF14)実行時のピーク時を比較します.

 Ryzen-PCは,省電力PCの構成にしたこともありますが,Idle:55W,Peak:135Wと8コアCPUとは思えない消費電力です.

 一方,Devil-PCはグラフィックボードが異なりますが,Idle:85W,Peak:155Wと4コアCPUの一般的な消費電力です.

 PCがMaxで処理をしている時間は短いので,Idle時の消費電力差が大きいく効いてきます.上記ベンチマークスコアと消費電力を考えると,Ryzen-PCは新世代のCPUであることがわかります.


 CPU温度は,アイドル時と,OCCT(CPU)実行時で比較します.

 

 Ryzen™ 7 1700は,Idle:28℃,Peak:56℃と,温度上昇が少なく,温度上昇による性能低下が起こりにくいことがわかります.

 一方,i5-4690Kは,Idel:34℃,Peak:57℃でした.これは,CPUクーラーに簡易水冷(ELC-120-TA)を使用しての温度なので,同じ性能の空冷CPUクーラーの場合,もう少し温度上昇していると考えられます.

 

 動作クロックがRyzen™ 7 1700のほうが低いとは言え,4CPU対8CPUで,ほぼ同程度以下の発熱しかせず,圧倒的な性能差を見せつけるRyzen™ 7 1700は,本当に新世代CPUの印象です.

 

 

更新: 2018/01/12
純正クーラー

AMD純正Wraith SPIREの冷却性能は?

 Ryzen™ 7 1700には,AMD純正のCPUクーラーWraith SPIREが付属します.上位CPUには付属しませんし,CPU価格差を考えると,非常にお買い得なCPUがRyzen™ 7 1700だと思えます.

 

 そこで,純正Wraith SPIREの性能がどれくないなのか,簡易水冷のCORSAIR H100iと比較していきます.

 

 

 CPUへの負荷は,OCCT(CPU)を使用し,アイドル時と20分後のCPU温度をHWMonitorで読み取ります(別部屋に設置しているので,室温が同じではなかったため,厳密な比較ではありません).

 

 純正Wraith SPIRE → Idle:23℃,Peak:56℃ (+33℃)

 H100i →        Idle:18℃,Peak:43℃ (+15℃)

 

 一応,純正Wraith SPIREは,95W対応と謳われていますが,簡易水冷の240mmラジエーターには及びません.

 しかし,トップフロー空冷で,Peak時60℃以下は,非常に優秀です.Ryzen™ 7 1700が低発熱なのかもしれませんが,純正クーラーとしては,飛び抜けた性能ではないでしょうか.しかも,LED付きで,LEDコントロールまで出来てしまうところがお気に入りです.

 

 

 

 

更新: 2018/01/16
オーバークロック

8コアでも簡単にオーバークロック可能!

 冬はオーバークロックの季節.ということで,Ryzen™ 7 1700のオーバークロックにチャレンジしてみます.基本的にRyzen™ は,倍率アンロックCPUなので,どのCPUでもオーバークロックが可能です.

 

 事前調査で3.8GHzアタリに壁があり,温度は問題無さそうなので,CPUクーラーは純正Wraith SPIREと簡易水冷H100iで行います.他に変更はありません.


 Devil's Canyonのオーバークロックは,こちらのレビューで確認しています.

 

 

 まず初めに,ASRock先生の力を借りて,オートチューニングによる自動オーバークロックを試してみたいと思っていました.

 

 応募時に”オーバークロックにもチャレンジしてみます”と書いたのですが,それはASRock製マザーボードで使える F-Stream Tuning Utilityの自動オーバークロックがあったから.しかし,X370 Gaming K4は,未対応でした.誤算①!

 

 F-Stream

 EZ OCはサポート無し

 

 F-Stream Tuning Utilityの中にあるOC Tweakerを使えば,OC設定は出来ますが,あとから出てくるAMD Ryzen Masterと同じなので,F-Stream Tuning Utilityは使用しないことにしました.

 

 F-Stream Tuning UtilityのEZ OCが使えないなら,Fatal1tyのマザーボードのプリセットオーバークロックを行おうとしたのですが,これも存在していません.誤算②! 


 仕方ありません.AMD純正のAMD Ryzen Masterユーティリティを試してみます.

 初めて使うユーティリティなので,下記ユーザーガイド(英語)を参考にしました.

http://download.amd.com/documents/AMD-Ryzen-Processor-and-AMD-Ryzen-Master-Overclocking-Users-Guide.pdf

①AMD Ryzen MasterユーティリティをDL&Inst
https://www.amd.com/ja/technologies/ryzen-master

 

②Ryzen Masterを起動

 

③温度表示させる
起動画面のままでもいいのですが,温度上昇が気になりますので,温度グラフを表示させます.
左上の”>”をクリック.
画面上部に,CPUクロックと温度がグラフ表示されます.

 

④プロファイルの登録
トライ&エラーの繰り返しで,最適なオーバークロック条件を探すことになりますが,プロファイル登録(4種類可)しておくと再設定が楽です.
画面下の”1/2/3/4”のいずれかをクリック.

 

 

④クロックと電圧を変更
クロックだけでもいいですが,電圧も変更する必要が出てきます.
クロックだけなら壊すことはありませんが,電圧変更はパーツを破損させる可能性が非常に高くなりますので,注意して下さい.
任意の値に変更したら,画面上部の”適用”をクリック.
反映されると画面下に緑のバーが出現.

 

⑤プロファイル保存
プロファイルを保存する場合には,画面下の”プロファイルを保存”をクリック.

 

⑥状態表示
現在の状態を表示させるには,画面下の”C”をクリック.
画面下に黄色のバーが現れ,”現在のプロファイルは読み取り専用です”の表示になります.

 

 このAMD Ryzen Masterユーティリティによるオーバークロックは,再起動すると元の状態(UEFI設定値)に戻ります.あくまでも,Windows上で簡易的にオーバークロックするツールであることにご注意下さい.その分,BoDになっても,再起動すれば,復旧するので気楽であることは間違いないです.ただし,ベンチマーク中に落ちた場合には,再起動時にCPUエラーになり,CMOSクリアが必要になる場合もありました.

 

 今回のRyzen™ 7 1700は,電圧変更なしで,全コア3.7GHzまではOKでした.Ryzen™ 7 1800Xの定格以上です.

 

 3.7GHz

 

 CINEBENCH R15を完走させるには,3.7GHz以上では,電圧を変更する必要がありました.

 3.8GHzでは,1.25V.

 3.9GHzでは,1.35V.

 4.0GHzにもチャレンジしましたが,1.365Vでもダメでした.4.0GHz設定自体は可能で,CINEBENCHはスタートできるのですが,途中で落ちます.また,4.0GHzではOS起動も不可でした.

 

 3.9GHz

 4.0GHz

 

 結局,AMD Ryzen Masterユーティリティで,Ryzen™ 7 1700は,3.9GHzまでCINEBENCH実行が可能でした.その時のCPUスコアは,1610でした.これは,最上位モデルのRyzen™ 7 1800X並のスコアです.

 

 ここで,AMD Ryzen Masterユーティリティによるオーバークロック時の注意点ですが,スコア狙いの場合,設定後,AMD Ryzen Masterユーティリティを立ち下げておいたほうが スコアがでます.AMD Ryzen Masterユーティリティ自体のCPU負荷が数%あるので,この分がロスしていると思います.

 

 オーバークロック耐性をまとめてみました.

 

 AMDのオーバークロックに対する見解として,電圧1.35Vまでと言われています.それ以上も可能だが,寿命に影響するとのこと.
 よって,Ryzen™ 7 1700としては,電圧を盛らずに,自動のまま,全コア3.6GHzの設定がBestではないかと思います.

 最後に,UEFI上から,オーバークロックします.上でも書きましたが,マザーボードがFatal1tyシリーズなのですが,Intel用とは異なり,プリセットのオーバークロックの設定がありません.
 このため,”OC Tweker"画面で,倍率と電圧を自分で設定しなければなりません.ただ,先程のRyzen Masterで得られた条件がありますので,その値を反映させます.


 Ryzen Master上の設定と異なり,UEFI上は再起動させてもこの値になりますので,ギリギリの条件を狙う際は注意して下さい.UEFI上は安定的なOC条件,Ryzen Master上はギリギリのOC条件を設定するなど,使い分けが必要です.


 

更新: 2018/01/16
まとめ

Ryzen™ 7 1700は,ベストな選択!

 

 Ryzen™ 7 1700のレビューした印象は,時代が変わりつつある/明らかな世代交代の時期にある,ということです.

 

 刷新されたRyzen™アーテクチャーで,AMD-CPUは完全復活できそうです.コストパフォーマンスに優れ,マルチスレッド特性は本物です.

 

 ただ一つ,注意点としては,コストパフォーマンスの良いマルチコアCPUですが,シングルコアの性能では最新のIntel-CPUに及ばない場合があります.第4世代(Haswell)で互角なので,最新世代では負けてしまいます.そのため,古いアプリの場合には,マルチスレッドの効果が十分発揮できない可能性もあります.また,クロックも低めなので,その点不利に働く場合もあります.

 

 とは言え,8コア/16スレッドは,流石です.数は,力です.

 

 

 1→2→4→8コアになって,その分,実行性能も2→4→8倍になるわけではありませんが,メニーコアの恩恵は十分に受容できます.実行性能が倍々で上がらないですが,電力も上がらないので,PCを並列動作させるより省エネです.省エネ&高スペックPCを組む場合には,メニーコア一択となり,一般ユーザー向けCPUとしては,8コアがベストな選択となります.

 

 その中で,Ryzen™ 7 1700は最適解です.まだ,8コアCPUにアプリケーションが十分に対応できていない部分がありますが,マルチタスクで様々な作業を同時に行う場合には,Ryzen™ 7 1700のコストパフォーマンスはダントツです.

 Ryzen™ 7 1700には,iGPUがないため,外付けグラフィックボードが必要となりますが,補助電源無しのグラフィックボードを選択すれば,非常に省エネ&高スペックなPCを組むことが出来ます.

 

 

 新世代のストレスフリーな魅せるPCが完成しました.
 さぁ,新時代の幕開けです! Ryzen™でPCを組み直しましょう!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ほかのユーザーのレビュー

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから