■ AMDのCPU
AMDのCPUというとどんなイメージを持っているでしょうか?Ryzen以前のCPUで考えた場合、ほとんどの人は 遅いCPU ・ リアル激熱なCPU ・ 激安CPU ほぼこのあたりじゃないかと思います。私もそう思います。
このイメージを植え付けたのはほかでもないAMD自身で、新CPUが発表されるたびに「Intel CPUと互角またはそれ以上」と誇大広告をうち、いざ発売されてみればAMD 最新CPUはすでに発売されているIntel CPUにまるで勝てないミドルスペック以下という有り様。
このAMDの戦略(?)の繰り返しによって先に書いた AMD CPU=遅いが安い という固定された思いが定着していったのではないでしょうか。
そんな負け続けてるAMD CPUってなんで生き残ってんの?とか思うでしょう?これに同意せざるを得ないんですが、遅いCPUでも一定数の需要はあるんですよ。
一定数の需要という言葉にも複数の要因がありますが、1つは「激安である」という事です。
Intel CPUって最高スペックになると超高いじゃないですか。が、しかしAMD CPUなら最高スペックを買ってもIntel CPUの半値以下。そう、全員が全員スペシャルな性能を必要としていないんですよね。これがAMDの素晴らしいところですよ。
2つめの要因「AMDにはグラフィックを含めたAPUがある」。
CPU+GPUを併せ持つAPUという製品を投入したんですよ。このあたりでAMDはIntelに立ち向うための新しい武器を手にしたんです。
これが面白い事に Intel CPU > AMD CPU の図式は変わらずなんですが、これまではCPUにグラフィック機能を持ち合わせていなかったので、外部GPUを追加購入していたところ、APUを購入するとGPUを購入しなくても良くなったので、GPU代が浮くという事になった訳です。
まぁまぁなCPU+ゲームも出来るまぁまぁなGPUが1つのAPU(CPU)で実現出来ることで、ハイスペックPCを望まないユーザー層に激安価格でパソコンを提供することが可能になりました。今もこの流れは継続していて、AMDの戦略的な経営によって生き残る要因の1つであると言えるかと思います。
要因3としては、私のように何かに魅せられ、何かに呼ばれた、何かを受信したような変態がいるからでしょうか(´∀`)
要因としては存在が薄い気がしないでも無いですが、あれなんですよ?Pentium4あたりまでは本気で張り合えてたんですよAMD。高クロックは力な時代ですね。
それがハイパースレッディング技術とか言う、1コアが複数のコアにOSから見えるようになる論理コア技術が出てきたあたりで、物理コアに拘ったAMDが置いて行かれた感じです・・・(´・ω・`)
※正確には設計背景が絡んでくるのですが、大雑把すぎますが一般的にはこんな感じに映ってますよって言うのを言いたいのです
と、まぁRyzen出現までこんな調子だったAMDをよく知るユーザーは、Ryzenが実際に発売されて実際にベンチマークを取得するまで全く信用していなかったというか話半分に聞いていた筈です。
これは当時Ryzen発表直前のZIGSOW日記を遡っても、私の発言は期待していない旨の投稿をしたと記憶していて(見つけれらませんでしたが)、周りの方々も似たような反応だった気がしています。
それだけに今回レビューするRyzen発売後に出された数値は非常にびっくりする展開となりました。それを自分でも実感するべくお伝えして行こうかと思います。
Ryzenとは?
APUの登場によって実用的で安価なPCが組めるようになった訳ですが、AMDはCPU開発を諦めた訳ではなく開発し続けていました。
FXシリーズと言われるアレですが、もはやIntel CPUが多勢な今では自作erな人でも知る人は少ないでしょう。
いま検索した人もいるでしょ?(ΦωΦ)フフフ
で、検索した人も知っている人も「あぁ~」とか「あったなぁ」とか「へぇ~」って言葉しか浮かんでこない。
それもそのはず「AMDがハイスペックだ」と言い発表したものは、やはり発売してもベンチ結果は散々なものでした。そんな状況におけるAMDの言い訳は「ミドルスペックなら頑張れるよ」だったんですね。
Intel CPUハイスペック以上の結果が出たと言っているにもかかわらず・・・笑えるでしょ?( ´∀`)・・・
そんなかわいい一面のあるAMDは、2017年3月にRyzen CPUの発売によって「オイコラIntel!調子に乗ってんなよ?」と反撃の狼煙を挙げた訳です。
当時AMDerでさえも半信半疑だった「どうせ新しいアーキテクチャ採用しただけでしょ?」的な狼煙のパッケージがこちら。
これの良いところは今までFXシリーズ、Aシリーズ毎に用意されていたソケット(AM3+、FM2+など)を一新してAM4ソケットに統一できたことだと思います。
仕方ないことなんでしょうが、自作で意識する際に面倒なのが同系列のCPUなのにソケットが違うこと。ちょっと自作界隈から離れようものなら、もうわけがわからなくなりますね。Ryzenでソケットをリセット出来たことは良いことだと思います。
で、そのRyzenに搭載された新アーキテクチャってどんなのよ?って話になるんですが、あんまり詳しく無いのとダイ写真みても面白くもなんともないので、このあたりは省略というか他の方にお任せします(;・∀・)
要するにRyzenとは、Zenコア・アーキテクチャという今までにない素敵な技術を使用して、これまでのAMDプロセッサにはないAMD SenseMIテクノロジーっていうのを使ってウンヌンカンヌで・・・・・・超速くなりました!!(なぜか逆切れ)
おまたせーっていうことみたいです。
では、外箱だけもなんなので中身見ていきましょうか。
左がAMD Ryzen™ 7 CPUになります。あ、今回レビューするのは AMD Ryzen™ 7 1700X です。右に映っている生かしたものはCPUエンブレムとでも言いましょうか、今はどのあたりに使用したらいいのかよくわかりませんが、その昔はPCケース前にどどーん!と貼り付けましたっけ。
俺のマシンはRyzen積んでるんだぜっ!って自慢するための物だと思ってます。
その他はなーんにもありません。AMD Ryzen™ 7 1700あたりだと、この空間にリテールクーラーが入っていたりするのでお得感満載だと思われます。
俺流!ハードウェア構成
AMD Ryzen™ 7 1700X を使用するにあたって、現行システムの紹介を踏まえつつRyzenシステムをどういう構成にしたのか紹介したいと思います。
テーマは「お父さんのお小遣いで何とか頑張ってみよう!」です。
お父さんともなるとですね、独身時代のように何でもかんでも買えなくなってくるわけですよ。なので好きなものを買うためにチョイチョイ貯金をして、ここぞっって時に全放出します。(´・ω・`)エッ?
それが今です。が、しかし!それほど貯まってない!って言うところで妥協できるところと、出来ないところを切り分けつつ最低限で構築していきます。
足りない部分はうまいこと言って、ザ・土下座で切り抜けます♪☆(ゝω・)v
では、さっそくですがCPUは既に確定しているのでマザーボードです。マザーボード選定は、私の場合メーカーで決めてその中からチップセットで選んでいく方法です。ASUSのBIOSサポートが長いのと、トラブル発生した際に世界的に情報が転がっているのでASUS製品でマザーボードメーカーを確定します。
あとはチップセットですが現時点でA320/B350/X370があり、X370になると懐具合に影響があるのでB350をチョイス。
その中で PRIME B350-PLUS にしました。
これ見てくださいよ。AMDのイメージカラーは赤!赤なんですよマザーボードも。価格と一目惚れで決断しました(*´Д`)ハァハァ
で、ですよ?マザーボードが赤ならメモリも赤だよね?ってことだけで購入したのはこちら。
DDR4-2400 Ballistix 8GB 2枚 です。かっけー(・∀・)
いやぁそれにしてもメモリ高いですね。マザーボードとメモリだけで3万円すっとんでいきました。お安く済ますには4GB 2枚でも良かったんですが、ビデオ編集するので16GBにしてあります。
続いてはCPUクーラーです。リテールクーラーを使い続けていたんですが、AMDについているリテールクーラーってあんまり冷えないんですよ。
ちょっと負荷かけるとびっくりする位の温度になるんですが、まぁそこは壊れないぎりぎりの温度管理設計なんですかね。
AMD Ryzen™ 7 1700 には結構評判が良いらしいリテールクーラーが付いてくるんですが、AMD Ryzen™ 7 1700X は付いてません。
と価格調査をしてみると結構な種類と大・小あって悩んだんですが、PC筐体の掃除する際にアルミフィンにホコリが目詰まりして面倒なことを思い出しました。アルミフィンで冷却するクーラーシステムは、ここで捨てました。
ですが、まじめな水冷システム構築しようとすると敷居が高いので捨てにかかったんですが、簡易水冷システムがいい感じの値段だったのと予算範囲内だったので、これに決めました。
MasterLiquid Lite 120 どうですかコレ。簡易とは言え初めての水冷ですよ。冷却部分がラジエターになるので、熱源の管理がしやすいんじゃないかと思われます。
GPUは現在使用している HIS AMD RADEON RX480 になります。CPUがAMDならGPUもAMDで固めてます。相性ばっちりでございます。
誰ですか!?ビデオ編集用PCなのにミドルグラボじゃん?とか言っている人は。(;・ω・)サーセン
電源ですがこちらも現在使用している SCYTHE 剛力短2 600W を使用します。このあたりグレードが低い感じもしないでもないですが、90V起動対応しているし、これまでも過酷なAMD環境に耐えてきた子なのでRyzen構成でもこなしてくれると思っています。
その他に最低限必要なものとしてストレージ・モニタ・キーボード・マウス等々がありますが、現行利用しているものから移行して節約します。ちなみにストレージは今時常識SSDですが・・・・Intel SSD 730を使います。(小声)
PCケースも現行利用を移行します。
ですが、今回プレミアムレビュー用に自作しました!Σ(´∀`;)
スノコ2018 です。すいません・・・年末年始って言うこともあって現行機止められないんです。そんな感じなんでPCケースに関しては、スノコ2018でレビューします。
それらを構築するとこうなります。
ちゃんとスペーサー入れて固定してますが、マザーボード載せてみると中々に位置決めが難しいです。GPUカードを載せてから寸法取りしないと、うまいこと行かないのでしっかりと位置決めをしましょう!(え?やらない?)
ただ、既製品と違って空いているスペースに何でも固定出来るので、Arduino入れてみたりも出来ます。内部USBから電源とったりして、光物制御を試みてもいいでしょう♪
さてさて、ではでは、このハードウェア構成でベンチマーク取って行きまーす。
ベンチマーク環境 ~前置き~
お待ちかねのベンチマークをしてきますが、現行システムからどのくらい速くなったのか?私自身も楽しみなので、現行システムとRyzenシステムのハードウェア構成を晒します。
現行システム構成が左、Ryzenシステム構成が右です。現行システムから引き継ぐものがあるので、変更点について赤字としてあります。
ベンチマークは次の5つをベースとして計測します。
- CINEBENCH R15 : CPU負荷を猛烈にかけて性能を見るためのベンチマーク。 シングルコア・マルチコアで計測します。
- PCMark10 : ブラウジング、Office、画像処理といった通常利用環境に 近い状態で負荷をかけて計測する総合ベンチマーク。
- x264 FHD Benchmark : 動画エンコード性能を見るためのベンチマーク。H.264を 使用したエンコード性能を計測します。
- HWBOTx265 Benchmark : 動画エンコード性能を見るためのベンチマーク。H.265を 使用したエンコード性能を計測します。
- VegasPro13 : メインで使っている動画編集ソフトを使ってエンコード時間 を計測します。
これ以外にゲーム系ベンチとしていくつか追加しようかと思っていますが、ベースとするのは上の5つです。
CPU負荷性能だけを見るのであればCINEBENCHで事足りるのですが、普通の使い方を想定してOffice系処理・ブラウジング・画像処理等々の総合的なベンチマークが必要だと思いPCMarkを導入しました。
私のPCの使用頻度として、動画編集が多めなので動画エンコード性能を計測するためのベンチマークを導入してみました。他のどのベンチマークよりも、今回この結果が気になっています。
すでにRyzenが発売されてから時間が経っていてベンチマークも豊富にありますが、私の組んだPC構成で出力されるベンチマーク結果がどうなるのか?楽しみですね。
CINEBENCH R15.038
まずは CINEBENCH R15 から行ってみたいと思いますが、グラフィック表示にCPU能力をフルに使って計算によって描き出される様を見せながら、そのCPU計算能力をベンチマークとしたものになります。
描画は論理コアごとに演算されるので、マルチコアであればあるほど、論理スレッドがあればあるほど有利なベンチマークですね。
シングルコアテストから見ていくとA10-7850Kが90cbに対して、AMD Ryzen™ 7 1700Xは151cbと約1.7倍の性能アップ。
第3世代 Ivy Bridge のi7-3770が135cbに対して、AMD Ryzen™ 7 1700Xの方が約1.12倍速い結果となりました。
続いてマルチコアになりますが、A10-7850Kが306cb。AMD Ryzen™ 7 1700Xがなん1540cb!約5倍の性能アップ!シングルコアでは僅差だったi7-3770が668cbなので2.35倍速い結果でした。
他方のRyzen評価から言われている通り、シングルコアベンチに関しては数値が伸び悩む傾向にあるようです。ここらへんは発売直後からRyzenが叩かれる原因となった部分で、マルチコアに対応していない分野、たとえばマルチコア未対応のゲームだったり、Office系の計算処理だったり1コアあたりの情報量が多い処理に対して非常に不利になっている部分と言えそうです。
対してマルチコア性能は大変すばらしく第3世代とはいえi7-3770を大きく引き離した結果となりました。
AMD Ryzen™ CPUはマルチコア性能に大変優れたCPUで、世界的にも言われている通りゲーミングPCへ導入する選択肢の1つとして君臨したと言っても良い状況になったCPUだと言えます。
PCMark10 Version 1.0.1413
PCMark10 は3つのテストグループによってベンチマークを行うソフトウェアになります。
Essentialsグループは、Webブラウジング・ビデオ会議・アプリケーション起動時間といった一般的なパフォーマンス測定になります。
Productivityグループは、Office系アプリケーションを想定したパフォーマンス測定となります。
Digital Content Creationグループは、写真編集、ビデオ編集、レンダリング等のデジタルコンテンツで作業することを想定したパフォーマンス測定となります。
Essentials、Productivityについてですが、このテストって実はIntel有利かと思っていました。ですが見てくださいAMD A10-7850KがEssentialsこそ大きく離されていますが、ProductivityではA10-7850Kが逆転してしまいました。
頭一つ飛びぬけているのが AMD Ryzen™ 7 1700X。Office系が苦手と言われてはいても、高速CPUならではの性能といった所でしょうか?結果的にTotal Valueでも5000を超えてくるあたりは流石です。
Digital Content Creationにおいては、内蔵グラフィックを使用したi7-3770環境が低い数値となっています。別途GPUを用意することが出来なかったので、こちらは無視して頂くとしてA10-7850Kの3634スコアに対して AMD Ryzen™ 7 1700Xは6300スコア。1.73倍もの性能アップとなりました。
A10-7850K環境は写真編集・動画編集をメインとしていたので、実務的にも大きく性能アップしたことは喜ばしいところです。
いや、デジタルコンテンツ扱うなら何故Intelを選ばなかった?って話もありましょうが、それは無いんですよ。
なぜならAMDerだから(`・ω・´)
そして今、AMD Ryzenシステムによって最高の環境できたし♪もう最高!
x264 FHD Benchmark / HWBOTx265 Benchmark
H.264形式 / H.265形式へ動画エンコードを行うベンチマークになります。
普段A10-7850Kシステムで動画編集を行っているので、このベンチマーク結果に興味がありました。
`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!
うおぉ!これは凄い!A10-7850Kが12.8fpsに対してAMD Ryzen™ 7 1700Xは45.53fpsの約3.56倍。てっきりこの手の処理が得意だと思っていたi7-3370が21.6fpsなのでダブルスコア以上の差をつけての圧勝となりました。
H.265もA10-7850Kは9.06fpsとふがいないにもほどがありますが、AMD Ryzen™ 7 1700Xが38.54fpsと約4.25倍。i7-3770は16fpsと、ここでもAMD Ryzen™ 7 1700Xがダブルスコア以上で圧勝!
これには思わずPCの前で「まじかよ!」って声を出してしまいましたね・・・
いや、まじで関心しました。実は、シングルコア性能に大きな差が見当たらなかったので、コア当たりの能力がそこまで大きくないのかな?と思ってまして、誌面上のスコアも提灯記事だったのか?と疑念を持ってしまいましたが、実際に自分でベンチマークを取ってその値を目の当たりにすると凄まじいの一言です。
A10-7850Kから3年でよくぞここまで進化してくれました( ;∀;)ビバ!AMD!
VegasPro13
VegasProというソフトウェアですが、これは動画編集ソフトになります。この動画編集ソフトって非常に軽いことで有名ですが、一般的な動画編集ソフトと比べて簡単に動画を編集して見栄えのする動画を作成する。。。っていう感じではなく、有名ソフトのように簡単にポンッと出来る事でも、かなり面倒な作業を強いられます(;・∀・)
そう、良いように言えばプロ向けの動画編集ソフトです。普段これを使って色々作っているので、いままでのベンチマークで良い結果が出てますが、結局は普段使っている環境がどうなのか?っていうところに尽きると思います。
私の場合は動画編集ですが、これがゲーミングだったり計算処理だったりするわけですね。
普段は1080pのMTS形式60fps → MP4へのエンコーディングですが、これがどうなるでしょうか?
いままでのベンチマークを見ると大幅に改善されることを希望しますが、大幅な時間短縮がされることを望むのは贅沢でしょうかね~(´・ω・`)
約7分弱のMTS 4ファイルを連結編集した単純なプロジェクトを使用してレンダリングを行いました。GPUの動画レンダリングが使用可能な場合、GPUを優先するようにしています。
また、プロジェクト作成の都合上ネットワークドライブを使用しているため、レンダリング完了→ファイル保存のラグが発生しているので、ややレンダリングに時間が掛かっているような印象を受けますが、実際のレンダリング完了時間は半分程度と考えてください。
さて、結果ですがA10-7850Kが約29分かかってレンダリングを完了したのに対して、AMD Ryzen™ 7 1700Xが約16分でレンダリングが終了しています。おおよそ1.7倍程度の速さでレンダリングを完了させました。
GPUが同じでも、CPU処理能力によってレンダリングの仕上がり時間に影響が出たことを意味しています。これは興味深い結果でした。
i7-3770については、GPU処理が全くない状態で約28分と、A10-7850Kよりも早い結果となったことは大健闘だったと思います。
AMD Ryzen™ 7 1700Xとの差は約1.6倍でしたが、僅差でした。GPUを使用してどこまでレンダリング時間を短縮出来るか不明ですが、AMD Ryzen™ 7 1700Xのマルチコア性能を見るに、おそらく勝利することは出来なかったのではないかと推測します。
ゲーム系ベンチマーク
ビデオ周りについて主にベンチマークを行ってAMD Ryzen™ 7 1700Xの性能を数値化してみましたが、なかなか面白い結果を見せてもらえたので、CPU変更によってGPU性能にどの程度影響を与えるのか?
そのあたりをゲーム系ベンチマークを利用して測定してみたいと思います。
・ 3DMark
もはやGPUを語る際にもはや避けては通れない程、有名なベンチマークです。これ最後にCPU能力の測定があるので、そちらもついでに見ていきたいと思います。
※このテストではGPUを積んでいないi7-3770の参戦はありません。
GPUについてはRyzenシステムが若干遅くなっているのが気になりますが、恐らく誤差だと思います。誤差範囲という事を考えると、CPUを勘案しないGPUスコアをしっかりと算出出来ていると考えられるため、3DMarkの数値に信頼がおけるというものです。
それよりもCPUスコアに約4.6倍もの差がついていることから、もろにマルチコアによる性能の違いを見たような気がします。
CINEBENCHの5倍差と似たような数値を見せていることから、間違いなくAMD Ryzen™ 7 1700XはゲーミングPCにも最適な1つだと言えると思います。
・ FINAL FANTASY XIV 紅蓮の解放者
みんな大好きFINAL FANTASYですね。マルチコアに最適化が進んでいるため、いままでAMDのCPUでは数値が伸び悩んでいた相性の悪いFFベンチです(;・∀・)
ただRyzenとなった今は相性がー相性がーとか言ってられませんので頑張って欲しいところです。
※このテストではGPUを積んでいないi7-3770の参戦はありません。
結果はどちらも非常に快適となりました。ほぼほぼGPUのお陰なのですが、このベンチマークでもCPU能力によって約1.8倍の差が出たことによって、やはりゲームプレイにはGPUだけではなくCPUの能力も有効に働くことが分かりました。
新PC就任式
スノコ2018ながらもやはり年始ということもあって、新PC(仮)をデコレーションしてみました。
もちろん金銭的にも余裕が無いので材料は100均で(´∀`)
まずはレビューを行ったスノコPCを用意します。
その上にMDF板を乗せて土台を作ります。さすがにGPUとかの上に板を乗せるわけにもいかないので、支柱を立ててねじ止めしてます。
土台の上に芝生シートを敷いてなんか草を表現。
うわぁぁ~!作成過程の写真撮るのをわすれてしまったので、いきなりの完成に・・・
おめでたく背景は富士山にしてみました!
シャア専用ズゴックがモビルスーツサイズの凧を揚げているところを眺める、ザクIIとガンダムでございます。
写真とってみたら「あ、なんだか懐かしい」絵になってしまったと思う、凧揚げ世代(´∀`)
って感じの新PC(仮)就任式をお正月風にジオラマを付けた状態でしばらく運用することになります。
年賀状がひと段落したら今のPCケースに入れて、正式な動画編集マシンとして稼働してもらうことになりますよ~。
まとめ
2017年はRyzen CPUの登場によって、Intel CPU勢の圧倒的な市場を崩しにかかってきた1年でした。Ryzen発売によってIntel CPUとの競争が生まれ、市場が賑やかになって冷え込み気味だったPC市場もやや温まったような気がします。
CPU価格もIntel一強で強気の価格だったものが、ライバルの復活によって崩れが起こったのも記憶に新しいところですね。
ただ、メモリ価格が上昇してしまって折角のCPU対決に水を差す感じになってしまい、ベンチマーク結果が先行して購入意欲を削がれることになっていたのは残念でした。(´・ω・`)
Intelも新しい第8世代CPUを投入、AMDも第2世代Ryzenを投入するとの話もあります。2017年後半にはコア数対決みたいなところもあり、2018年はコア数増量によるコア戦争が勃発しそうな予感ですね。
また、面白い事にIntel + RADEONの組み合わせCPUが発表されたので、競合するAMD APUとの対決も見ものです。
2018年はIntelが巻き返す年となるのか?AMDが正面突破するのか?PC界隈が大いにざわつき、大いに盛り上がる年となりそうですね!(・∀・)b
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