レビューメディア「ジグソー」

AMDの進化はここまできた、メインPCで十分戦える

今回はAMD Ryzen(TM) 7 1700Xを利用して、

古いPCがどこまで強くなれるかを検証してみることにします。

 

まずはCPUの説明から

コードネーム "Summit Ridge"(サミットリッジ) 統合GPUは搭載していないので別途グラフィックボードが必要、8コア16スレッドということでゲームだけでなく多コア活かした動画編集などで力を発揮するとみられる。

CPU単体の性能だけではかなり高く、1700Xはおーばクロックにも対応しているため、さらなる性能アップが見込めます。

ただしCPUクーラーは入っていないので別途購入が必要
オーバークロック等で利用する場合は通常別途購入するクーラーなので、
好きなクーラーを自分で選べると思えばプラスかもしれません。

要点としては、

  • グラフィックボードが必要
  • CPUクーラーが必要
  • 1700Xはオーバークロックに対応

 

 

更新: 2018/02/11
はじめに

A8-3870Kから部品流用でどこまでパワーアップできるか

もう動画再生機と化した古いAPUの機種

A8-3870Kをできるだけコストをかけずどこまでパワーアップできるのかを試してみる。

 

既存PC構成

APU A8-3870K

FM1マザー

メモリDDR3 4g*4=16G

電源 

SSD 240G

 

このPCからryzenを利用するには

マザーボードとメモリを別途購入が必要となりますが、それ以外は流用できそうです。

 

ただしこちらはAPUではないのでグラフィックボードが別途必要になります。

 

APU A8-3870Kは2011年なのでおおよそ7年前、当時はグラフィックボード機能がついていて

CPU単体でゲームなどの動作が可能でした。

AMDもryzenでかなり性能がアップしているので期待できそうです。

 

更新: 2018/02/11
コストパフォーマンス

いいCPUを使うには必ずしも高級なマザーでなければいけないわけではない

まず対応マザーボードを選定

今回はコスパも重視しているのでできるだけコストをカットしたいと思っています。

Socket AM4でryzen対応マザーのチップセットの種類は主に3種類

A320 B350 X370

 

主な違い

  • USBやSATAなどのスロットの違い
  • CrossFireX機能の有無
  • オーバークロック機能の有無

今回はあえてA320を選択

おおよそ5000円で購入

今回の利用用途は主にゲームPCなのですが、CrossFireXを利用するほどグラフィックボードを使わない、またオーバークロックも利用しないし、SSDも1つ利用するのみでメモリも16g程度を使う予定なので多機能な上位は必要ないと判断

店舗でおおよそ4900円で購入

クーラーはとりあえず冷えればと安いのを購入

AINEX1400円

メモリはいろいろ悩んだけど8G*2の16G

クロックは2666対応、2400などのクロック数のものが少し安いのですがこちらはケチらずに少し上位のものを購入、ただし同クロック内で最安値のもの。20000円

 

合計約30000円弱で購入

メモリに関してはryzenの場合メモリのクロック数でパフォーマンスがかなり変わるとのことで、少し高めのものを選定しました。

 

 

 

 

 

 

 

更新: 2018/02/11
組み立てやすさ

とても簡単だけどAMDのクーラー設置は怖い(笑)

検証前にとりあえず組み立てをしてみます。

CPUの向きがわかりずらいですけど、とりあえずロゴが上になるよう設置すればOK

とりあえずクーラーを仮置き

AM4のクーラーの設置はとても簡単で両サイド引っ掛けるだけなんだけど、

すごく硬くてかなりの力が必要です、めげずに頑張らないとくっつきません。

グリスの塗り忘れも注意してクーラーを設置

クーラーのケーブルをつなぎメモリを差し込み完成

安いクーラーの割には結構かっこよくまとまりました。

グラフィックボードはとりあえずのもR9 720のを利用しました

早速繋ぎ変えててすとです。

 

更新: 2018/02/11
ベンチマーク比較

雲梯の差

わかってはいたけど、かなりの差が出ました

 

A8-3870K

4コア4スレッドのAPU

 Ryzen(TM) 7 1700X

コアの数は圧巻

スレッドが16もあるので4倍

 

CPUベンチの比較から

CINEBENCH R15を利用

A8-3870K 297cb

 

Ryzen(TM) 7 1700X 297cb

約5倍近い差をつけての1400cb

 

続いてPSO2のベンチ比較 設定3

A8-3870K 963

Ryzen(TM) 7 1700X 37387

文句のない性能

勝負は目に見えているので、Ryzen(TM) 7 1700Xの性能を少し追ってみる

PSO2ベンチ最高設定

最高設定でも10000スコアを超えてくるので問題なくプレイできます。


グラフィックボードをより高価なものにすることでより上位のスコアを狙うことができます。

CPU以外ローエンドで揃えましたけがこれだけのスコアアップが見込めるので十分メインPCで通用するPCになります。

 

更新: 2018/02/11
さらなる挑戦

メモリのクロックアップの重要性

ryzenの特徴としてメモリのクロックで性能が結構アップされるとのとこで、

こちらも検証してみることにしました。

 

メモリ自体は2666メモリなのですが、マザーボードのメモリ対応表に載っていないためか、2133での認識でした。

2133MHz

比較はわかりやすく先ほどの
CINEBENCH R15とPSO2ベンチを利用します。

2133MHzでは

CINEBENCH R15 1400cb
PSO2最高設定 10691

まずはメモリのクロックアップから
GIGABYTEのマザーだとA320でもメモリのクロックアップは可能です。

GIGABYTE APP CenterからEasyTuneをダウンロードして

メモリをクロックアップする。
一応メモリが2666まで対応しているので2666で設定

無事2666に変更

早速ベンチしてみる

1400から1545にスコアがアップしました。

つぎにPSO2

PSO2最高設定 10940

CINEBENCH R15 1400cb から 1545cb
PSO2最高設定 10691 から 10940 

メモリのクロックアップだけでこれだけスコアアップできるとは思いませんでした。
マザーの対応にもよりますが、ryzenの場合できるだけ高クロックのメモリを使ったほうがよさそうです。

 

 

更新: 2018/02/11
多重起動に耐えれるか

MMOユーザー必見?

3Dゲームの用途でFPSの向上のみでPCを選びがちですが、

ゲームでそれ以外の利用でPCを選ぶ場合もあります。

 

それは、MMOゲームの多重起動※ゲームによっては違反になる場合もあります。

MMOゲームでは自分みたいに友達が少ないと多重起動して一人で何人も動かしてPTプレイをします。

性能の低いPCだと画面切り替えや起動数が増えると動作が重すぎて困ります。

 

高クロックで高コアを生かして多重起動に耐えれるかどうか確認してみます。

 

利用ソフトはlineage2

だいぶ昔のゲームですが今でも廃プレイヤーがいるほどの人気があります。

自分はアカウントを2つしかもっていないので、起動はタイトル画面まで、

タイトル画面も動画ではなくゲーム内画面を使っているので、

プレイ中とおなじようにCPU等を使用します。

 

このゲームは主にCPUに依存するのでryzenはもってこいなんではないでしょうか。

 

lineage2では7人で1PTなのであまりすることはないと思いますが倍の14人分の起動をしてみました。

 

ええと。余裕ですね。。

これであなたのMMOゲームも一人で仮想の友達いっぱいなれることでしょう。

ゲームによっては露店など放置するものが多いものもありますので、
参考になれば幸いです。

 

更新: 2018/02/11
まとめ

最高で高コスパ

4コア8スレッド等のPCをメインで使ってきましたが、

こちらのPCがメインになりそうです。

 

メモリとグラフィックを強化すれば、あとは安いもので揃えても十分戦えます。

これからVRとか高スペックを求められることが出てくると思いますが、

十分に戦えるCPUであると思います。

 

ゲームもしたい動画編集もしたいなど利用用途が多い人向けのCPUだと思います。

古いPCを利用している人はコスパのいいRyzen™ 7 1700Xをお勧めします。

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