今回はAMD Ryzen(TM) 7 1700Xを利用して、
古いPCがどこまで強くなれるかを検証してみることにします。
まずはCPUの説明から
コードネーム "Summit Ridge"(サミットリッジ) 統合GPUは搭載していないので別途グラフィックボードが必要、8コア16スレッドということでゲームだけでなく多コア活かした動画編集などで力を発揮するとみられる。
CPU単体の性能だけではかなり高く、1700Xはおーばクロックにも対応しているため、さらなる性能アップが見込めます。
ただしCPUクーラーは入っていないので別途購入が必要
オーバークロック等で利用する場合は通常別途購入するクーラーなので、
好きなクーラーを自分で選べると思えばプラスかもしれません。
要点としては、
- グラフィックボードが必要
- CPUクーラーが必要
- 1700Xはオーバークロックに対応
A8-3870Kから部品流用でどこまでパワーアップできるか
もう動画再生機と化した古いAPUの機種
A8-3870Kをできるだけコストをかけずどこまでパワーアップできるのかを試してみる。
既存PC構成
APU A8-3870K
FM1マザー
メモリDDR3 4g*4=16G
電源
SSD 240G
このPCからryzenを利用するには
マザーボードとメモリを別途購入が必要となりますが、それ以外は流用できそうです。
ただしこちらはAPUではないのでグラフィックボードが別途必要になります。
APU A8-3870Kは2011年なのでおおよそ7年前、当時はグラフィックボード機能がついていて
CPU単体でゲームなどの動作が可能でした。
AMDもryzenでかなり性能がアップしているので期待できそうです。
いいCPUを使うには必ずしも高級なマザーでなければいけないわけではない
まず対応マザーボードを選定
今回はコスパも重視しているのでできるだけコストをカットしたいと思っています。
Socket AM4でryzen対応マザーのチップセットの種類は主に3種類
A320 B350 X370
主な違い
- USBやSATAなどのスロットの違い
- CrossFireX機能の有無
- オーバークロック機能の有無
今回はあえてA320を選択
おおよそ5000円で購入
今回の利用用途は主にゲームPCなのですが、CrossFireXを利用するほどグラフィックボードを使わない、またオーバークロックも利用しないし、SSDも1つ利用するのみでメモリも16g程度を使う予定なので多機能な上位は必要ないと判断
店舗でおおよそ4900円で購入
クーラーはとりあえず冷えればと安いのを購入
AINEX1400円
メモリはいろいろ悩んだけど8G*2の16G
クロックは2666対応、2400などのクロック数のものが少し安いのですがこちらはケチらずに少し上位のものを購入、ただし同クロック内で最安値のもの。20000円
合計約30000円弱で購入
メモリに関してはryzenの場合メモリのクロック数でパフォーマンスがかなり変わるとのことで、少し高めのものを選定しました。
とても簡単だけどAMDのクーラー設置は怖い(笑)
検証前にとりあえず組み立てをしてみます。
CPUの向きがわかりずらいですけど、とりあえずロゴが上になるよう設置すればOK
とりあえずクーラーを仮置き
AM4のクーラーの設置はとても簡単で両サイド引っ掛けるだけなんだけど、
すごく硬くてかなりの力が必要です、めげずに頑張らないとくっつきません。
グリスの塗り忘れも注意してクーラーを設置
クーラーのケーブルをつなぎメモリを差し込み完成
安いクーラーの割には結構かっこよくまとまりました。
グラフィックボードはとりあえずのもR9 720のを利用しました
早速繋ぎ変えててすとです。
雲梯の差
わかってはいたけど、かなりの差が出ました
A8-3870K
4コア4スレッドのAPU
Ryzen(TM) 7 1700X
コアの数は圧巻
スレッドが16もあるので4倍
CPUベンチの比較から
CINEBENCH R15を利用
A8-3870K 297cb
Ryzen(TM) 7 1700X 297cb
約5倍近い差をつけての1400cb
続いてPSO2のベンチ比較 設定3
A8-3870K 963
Ryzen(TM) 7 1700X 37387
文句のない性能
勝負は目に見えているので、Ryzen(TM) 7 1700Xの性能を少し追ってみる
PSO2ベンチ最高設定
最高設定でも10000スコアを超えてくるので問題なくプレイできます。
グラフィックボードをより高価なものにすることでより上位のスコアを狙うことができます。
CPU以外ローエンドで揃えましたけがこれだけのスコアアップが見込めるので十分メインPCで通用するPCになります。
メモリのクロックアップの重要性
ryzenの特徴としてメモリのクロックで性能が結構アップされるとのとこで、
こちらも検証してみることにしました。
メモリ自体は2666メモリなのですが、マザーボードのメモリ対応表に載っていないためか、2133での認識でした。
2133MHz
比較はわかりやすく先ほどの
CINEBENCH R15とPSO2ベンチを利用します。
2133MHzでは
CINEBENCH R15 1400cb
PSO2最高設定 10691
まずはメモリのクロックアップから
GIGABYTEのマザーだとA320でもメモリのクロックアップは可能です。
GIGABYTE APP CenterからEasyTuneをダウンロードして
メモリをクロックアップする。
一応メモリが2666まで対応しているので2666で設定
無事2666に変更
早速ベンチしてみる
1400から1545にスコアがアップしました。
つぎにPSO2
PSO2最高設定 10940
CINEBENCH R15 1400cb から 1545cb
PSO2最高設定 10691 から 10940
メモリのクロックアップだけでこれだけスコアアップできるとは思いませんでした。
マザーの対応にもよりますが、ryzenの場合できるだけ高クロックのメモリを使ったほうがよさそうです。
MMOユーザー必見?
3Dゲームの用途でFPSの向上のみでPCを選びがちですが、
ゲームでそれ以外の利用でPCを選ぶ場合もあります。
それは、MMOゲームの多重起動※ゲームによっては違反になる場合もあります。
MMOゲームでは自分みたいに友達が少ないと多重起動して一人で何人も動かしてPTプレイをします。
性能の低いPCだと画面切り替えや起動数が増えると動作が重すぎて困ります。
高クロックで高コアを生かして多重起動に耐えれるかどうか確認してみます。
利用ソフトはlineage2
だいぶ昔のゲームですが今でも廃プレイヤーがいるほどの人気があります。
自分はアカウントを2つしかもっていないので、起動はタイトル画面まで、
タイトル画面も動画ではなくゲーム内画面を使っているので、
プレイ中とおなじようにCPU等を使用します。
このゲームは主にCPUに依存するのでryzenはもってこいなんではないでしょうか。
lineage2では7人で1PTなのであまりすることはないと思いますが倍の14人分の起動をしてみました。
ええと。余裕ですね。。
これであなたのMMOゲームも一人で仮想の友達いっぱいなれることでしょう。
ゲームによっては露店など放置するものが多いものもありますので、
参考になれば幸いです。
最高で高コスパ
4コア8スレッド等のPCをメインで使ってきましたが、
こちらのPCがメインになりそうです。
メモリとグラフィックを強化すれば、あとは安いもので揃えても十分戦えます。
これからVRとか高スペックを求められることが出てくると思いますが、
十分に戦えるCPUであると思います。
ゲームもしたい動画編集もしたいなど利用用途が多い人向けのCPUだと思います。
古いPCを利用している人はコスパのいいRyzen™ 7 1700Xをお勧めします。
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