私のメインPCの変遷
そもそも私が自作PCに手を出し始めたのは比較的遅く、2009年10月の事でした。
それまではメーカー品のPCばかり使っていましたが、元々機械をいじるのは好きでしたので、当時使っていたLet's Noteがスペック不足になってきたのを機に自作に手を出した次第です。
自作最初のCPUは当時話題になっていた、AMD Phenom(TM) II X3 720BEで組みました。
これは3コアCPUですが、個体によってはBIOS設定で4コアCPUになるというもので、面白そうだったので、このCPUにしましたが結局はハズレ個体(?)だったみたいで4コア化する事はできませんでした。
それでも性能的には十分でしたので、特に気にはなっていませんでしたが、1年経った頃に嫁さんがPCが欲しいと言い出したので、自分のメインPCの構成を同じCPUソケットが使えるAMD Phenom(TM) II X6 1055Tに変更し、それまでのCPUは嫁さん用PCにスライドさせました。
AMD Phenom(TM) Ⅱ X6 1055TはAMDらしくお手頃価格の6コアCPUで、動画エンコードなどで大活躍してくれました。
という感じでずっとAMDのCPUを使っていたのですが、2011年に発表されたIntelのSandy Bridgeアーキテクチャを採用したCPUに興味を持ち始めていた頃、気がついたら2011年12月のボーナス支給日に大須でIntel Core(TM) i7 2700Kとその他諸々を手にしている自分がいました(^^;)
そこから6年、今の構成でも特に不満はなかったためメインPCの構成変更はすっかりご無沙汰しておりました。
その間、息子や実母のPCを作成していたりはしましたが、自身の老眼も進んでおりマザーボードのピン等が見えにくいなどの事から面倒になって、自分のは先延ばしにしていたというのが実情ですがw
約6年ぶりのメインPC構成変更
そんな中、仕事中に飛んできたメールで知った、まさかのレビュアー選出の連絡。
すっかり選出に漏れたものと思っており、年末年始でお小遣いを使ってしまったため頭を抱えたのはいうまでもありません。
(妻子がいると、金銭面での自由度が低くなるんですよね・・・_| ̄|○ )
とはいえ、せっかく当選したわけですので、新構成の検討開始です。
どういう構成にしようか悩んでいるこの時間が自作する上で一番楽しいと思うのは私だけではないはず。
前のPCを組んだ頃にはなかったM.2のSSD、大須の初売りで見つけたので、迷わず購入。
マザーボードは、とある○○2というボードを使うため、PCIバスが必須(^^;)
メモリは現在高騰中のDDR4。
そして盲点だったのは、AMD Ryzen(TM) 7 1700にはグラフィック機能がないので、グラフィックボードが別途必要だということ。
さすがに6年前の知識では辛いですね。いい勉強をさせていただきました。
という事で、最終的な構成が決まりました。
新旧PCの比較は以下の通りです。
かなり低く抑えたつもりでしたが、それでもパーツ代だけで9万円近くかかってしまい、しばらく飲みに行く機会が減りそうです(>_<)
AMD Ryzen(TM) 7 1700 でPCを構築してみる
最初にお断りしておきますが、今回の比較は新旧環境ともに定格駆動でオーバークロックは一切していません。
オーバークロックを試す勇気(メーカー保証外)と知識がなかったという事は決して・・・_| ̄|○
とりあえず、新構成でさっくりと組み立てますが、今まで使っていたCPUクーラーがAM4のアダプタがないため使えない事をすっかり忘れていました(--;)
でもそんな私みたいなウッカリさんでも大丈夫。
AMD Ryzen(TM) 7 1700にはリテールのCPUクーラーが付いています(ついでにLEDも付いてます)。
これがスゴい!今まで使っていたCPUに付いていたリテールクーラーは正直物足りませんでした。でもそれと比べると全然違います。
下手なCPUクーラーを別売りで買う必要がないくらい、しっかり冷却できています。これには驚きました。
しかも最初からグリスも付いているので、そのままで取り付けられます。些細な事ですが、ありがたいですね。これだけでも、このCPUを選ぶ価値は十分にあると思います。
普通の使い方では16スレッドを使いこなせない(爆)
完成したPCにWindows10 Proをインストール。
Officeとか、普段使っているソフトをいろいろ動かしてみました。
でもCPUの使用率が、ほとんど変化なし。
せっかく8コア16スレッドがあるのにぃぃぃ!
ほかにも動画再生とか試してみましたが、ほとんど変化ありませんねー。
正直、この多スレッドを生かせる方法を思いつきませんでしたw
AMD Ryzen(TM) 7 1700の実力や如何に?
まずはお約束ということで、様々なベンチマークで比較です。
最初はCPU-Z
シングルスレッドの性能比はIntel Core(TM) i7 2700Kの方が若干上という結果が出ました。
でもマルチスレッドでは2倍以上の性能比となっています。
もう少し詳しく調べるために、PerformanceTest9.0を使ってCPU MARKで比較してみました。
こちらもシングルスレッドの性能はIntel Core(TM) i7 2700Kの方が若干上となってますね。
正直この結果を見て、若干の不安を覚えたのでしたが・・・。
動画をエンコードしてみるっす
って、このままじゃ宝の持ち腐れですので、多スレッドを活かしてみましょう。
ということで多スレッドを活かすため、真っ先に思いついたのはやはり動画エンコードです。
でも、今まで使っていたIntel Core(TM) i7 2700Kでも困ってはいませんでした。
なので、だからこそ6年もの間、使い続けてこれたわけです。
用意したのは、30分と90分の動画の2本を用意。それをそれぞれx264とx265でエンコードしてみました。
※使用ソフト:PEGASYS TMPGEnc Video Mastering Works6
まずは1本ずつエンコードした時間がこちら。
23%の時間減となりました。
思ったより数値が伸びないなぁと思ってましたが、それもそのはず。全然CPUリソースを使い切っていません。(下図)
そして4本同時にエンコードした時間はこんな感じです。
これがAMD Ryzen(TM) 7 1700の本当の実力か!!なんと41%の時間減です。ナニコレ?
その時のCPU使用状況がこちら。
CPUのベンチマークではシングルスレッドでIntel Core(TM) i7 2700Kの方に若干の分がありましたが、その分16スレッドという多スレッドを使い切るとこうなるんですね。
消費電力は?
でも、消費電力もお高いんでしょう?とお思いのそこの貴方!
エンコード中のCPU消費電力を測るのに、メモリやグラボ等の構成が違う事を考慮してHWMonitorというソフトで測ってみました。
先の4本同時エンコード中の消費電力がこちらです。
最大消費電力で10W以上の差が出ています。
10Wという数字だけで見るとあまり大きな差ではありませんが、エンコード性能比を考えるとこれだけ消費電力が低くなっているというのは、やはり嬉しい事ですね。
RAM性能比較
直接CPUとは関係ありませんが、DDR3とDDR4メモリの比較もしてみました。
まずはPerformanceTest9.0でMEM MARKを取ってみました。
あれー?思ったよりスコア伸びないですねー。TotalではむしろDDR4の方が低いし。
モヤモヤしてますが、とりあえずRamDisk性能を比較です。
おー、素晴らしい。これだけ早いと有効な使い方を考えないとねー。
とりあえずWindowsやブラウザのTEMPやキャッシュをRamDiskにしていますが、CPUの性能がいいからなのか、それともRamDiskの効果なのか、正直よくわからないです。
AMD CPUの今後
今年の4月にZEN+アーキテクチャを採用した新しいCPUが発売されるようですが、相当期待できそうですね。
ここ何年かIntel CPUばかりが注目されていましたが、これからのAMD CPUからは目が離せなくなりそうです。
でも、せっかくコストパフォーマンスがいいCPUなのに、周りのパーツが高いのがネックになりそうな・・・。
早くこの異常とも言える高騰が落ち着く日がくる事を切に願うばかりです。
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