勤怠を管理する社員証カードを別の用途で使って面白くできないかな、と考えて、社食の予約システムと発券システムを考えてみました。
プログラムの経験なくて作れるのかな、とも思ったのですが、PC + カードリーダー + プリンタという Amazon で簡単に入手可能な機器を組み合わせることで簡単に構築でき、やりたいことを実現できました。
現代はネット上に情報が溢れかえっているので素人でも商品サービスっぽいことができてしまうのでビジネスには事欠かない感じです。良い世の中です。
カードリーダーにカードをかざすと、読み取った ID をデータベースで検索して予約データがあったら内容をプリンタに「食券」として印刷するという簡単な仕組みです。
プリンタは、「MUNBYN」 というメーカーの「ITPP047」を購入してみました。
この製品の選定理由ですが、
- Windows OS で動くドライバがあること
- 感熱ロール紙を使用
- ロール紙のセットはドロップ式で、どこでも買える規格のもの
- オートカッター装備
というところで、手っ取り早く Amazon で探したものです。
以前に街の活性化プロジェクトで、巨大なタッチパネルを使用したサイネージ発券システムのデザインに関わったことがあったので、その時の運用経験から選定をしました。ロール紙交換は頻繁にあり煩わしくなってくるので、運用を想定した製品選定は大事です。
レシート紙のようなものを印刷するプリンタでは「オートカッター」は特に重要視するポイントで、これがないと紙をちぎって取り出すことになるので破れて字が読めなくなったりするなど不都合が生じやすいです。
サイネージ端末を量産して販売しようとすると OS のライセンス料金がかさむので Windows は避けたほうが良いとか、屋外に設置する際には雨天対策に加えて静電気対策が必要とか、いろいろ勉強させてもらった現場でした・・・。
「MUNBYN(マンビン)」というメーカーは購入時に初めて知ったので少し不安でしたが、使用してみたところ特に問題なく、品質も悪くないかんじです。
2015年に創立した新しい会社で、Amazon を利用した流通ラインを使用し、SDGs に対応した製品開発など、いまどきの企業っぽいところが多く、大きく成長しそうだなという雰囲気がびしびし感じます。感熱式プリンタに特化した企業というブランド力も良いですね。
内容物はこんなかんじ。一通り揃っています。
ゴールドの筒は、テスト用の量の少ない感熱ロール紙でした。別途買うのを忘れてもすぐに使用できるのが一式揃っているので、好感度が高しです。
日本語マニュアルは添付されていて、ちゃんとした日本語です(フォントは見たことないやつ)。
基本的にはデバイスドライバのインストールの仕方を知るだけです。
中にはテスト印刷に使用した紙がそのまま入っていました。
最初中古品か? と疑いましたが、出荷時にテストした印のようです。
跳ね上げ式の蓋をあけて、中に市販の感熱ロール紙を放り込むだけ。
向きはシールにも書いてありますが、トイレットペーパーと逆向きです。
まぁ感熱紙の構造を知ると向きを間違えることはなさそうですが…。
幅58mmの感熱ロール紙を放り込みましたが、小さくて位置が動いてしまうため印刷レイアウトが崩れるという事態に。動かないようにスペーサーを作る必要がありますね。レーザー加工機か何かで作れると思うから良いけど。
タブレットを端末モードにして他のプログラムが起動しないようにして、常時カードを読み込むプログラムを走らせれば簡単に出来上がり。
これで簡単に構築できるとか便利すぎ。
プロのプログラマが実装したら多機能になるかもですが、デザイナーが作るとシンプルにしかならないですね。
反応も良く、カードを探してすぐに印刷してくれるので待ち時間がありません。行列ができてしまうとオペレーションが悪くなるので、この高速印刷は嬉しいですね。
電源ボタンを入れてからの起動も速く、とにかくスピードに関しても文句なしです。
高速印刷というメリット
知らないメーカーだったので買うのに逡巡したのは事実ですが、運用してみた感じ欠点も無く品質も良く、非常に良い品物だと感じました。
大きさは思ったより大きいと思いました。
ただ、充分小型で、カウンターデスクの片隅にちょこんと乗る程度のサイズ感です。
印刷音はするものの、一瞬で印刷が終わるので特に気になりませんし、気になるようなノイズ音ではありません。
印刷品質はイラストのようなものだとドット感は気になりますが、テキストならクオリティの高いはっきりとした文字で印刷ができています。プリンタとしての要点は満点です。
今回、レシートサイズの食券として印刷するだけでしたが、これだけ高速印刷できるのであれば、ちょっとメモの印刷などはオフィス内の複合機でA4印刷するのではなく、これを使った方が良いんじゃないかと思い始めました。
いろいろアイデアも膨らみます。
掃除しやすい、壊れにくい
壊れにくい部分も無く、使い勝手が良いです。
掃除をする部分も無いのですが、ロール紙を放り込む部分はいつかごみがたまっていくんだろうなと思います。この部分は手を入れにくいので、細い棒状の掃除用具があれば簡単に掃除できそう。
メリットを持てば良価格
レシート発見機として使うプリンタだともう少し安い価格帯のものが多いのですが、高速印刷する機器だと2万円近くになるようです。
どこにプライオリティをもってくるかでコストの考え方も変わってきそうですが、高速印刷を求めるふとならこの価格で納得です。
最終的に Amazon で手軽に入手できる機器を使って便利なサービスを構築できるわけなので、低コストでの運用は実現できます。
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購入金額
18,500円
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購入日
2022年10月29日
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購入場所
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