DENON ターンテーブル DP-5000F 1974年7月発売 78000円
レコードプレーヤーですが、今回のは、ターンテーブルとトーンアーム、ケースが夫々別売のものを組み立てたものです(と言っても私じゃないですが) 右手の専用取付け版に好みのトーンアームが付けられます(今回のは組み立て済み商品です) という訳で木製ケースは抜きにして、ターンテーブルシステム、トーンアームと2回に分けて持ち物登録します 日数的には連続登録とはならないと思います。
ターンテーブルは
DENON DP-5000F https://audio-heritage.jp/DENON/etc/dp-5000f.html
ケースはDENON DK-100 https://audio-heritage.jp/DENON/etc/dk-100.html
トーンアームは
SME 3009/SeriesⅡ Improved https://audio-heritage.jp/SME/etc/3009siiimproved.html
当時はポピュラーな組み合わせだったようで通販オーディオ店やヤフオクで良く見られます
お店の1年保証付きです。
品物が届いて約4週間..そしてセッティング完了。オク様が言うわけですよ「同じもの2台もいらないよ..」って女とはそういうものだ...そして男は.....黙って...黙ってハイボールなのだ!
前の所有者がかなり丁寧な方のようで、大きな傷や汚れなどもありませんでした タバコ臭や化粧品の匂いも無かったです 永い間、丁寧に使われてきたのでしょう 丁寧に扱われてきた品物は粗末に扱えないですね。
下画像の右側のプレーヤーがSONY PS-2510ですが、45年ほど経っており何時故障してもおかしくないわけで、バックアップというわけでDP-5000Fを購入しました 2台が同時に壊れる可能性もありますがその時は自分も壊れる時期ですよ 今更ですが同時期に作られた製品なので色々比較したい部分もありました ちょくちょく模様替えしてるのですぐに替わりますよ...
最近模様替えしたところのラビット・ハッチです... 所謂ウサギ小屋で奥中央が今回のプレーヤー 座っている椅子はニトリで15年前に購入した 食卓用の椅子で家財道具を買ったときに序に購入しました 東南アジア国の製造で、回転式ですが木製でとても重いです 椅子は身体にあわないと腰に来るのでクッションを背中に一枚、下に3枚くらい敷いています 垂直気味に座るのが良いようです。
初っ端から、なんとターンテーブルの回転が不思議なことに....
大阪から段ボール箱で送られて来ましたが、その重さには泣きました でも計算すると25kg位です
箱が大きかった所為か。狭い部屋で箱の処理に困るわけで、とりあえず当日は箱から出して、箱の上にプレーヤーを置きました 念のために回転だけ観てみようと電源を入れてみました。
ありゃ...回転が遅いです (*_*; ....45年落ちのプレーヤーだから配送中に壊れたのかなと思い、がっかりしながら当日は切り上げました 翌日、段ボール箱の上のプレーヤーに電源を入れてもやはり回転が遅いです やや気落ちしながら、散歩に出かけて考えてみました そして帰宅してターンテーブルの取扱説明書が有ったので読んでみました 其処には、なぁ~んと!
お店さんが付けてくれた取扱説明書...これで陽の目を見た... トーンアームの説明書なども結構役立ちそうです
ターンテーブルの取説の中に「電源周波数の変更」という項目がありました このターンテーブルはACダイレクトドライブターンテーブルなので電源周波数には無関係という先入観がありました 手持ちのソニーのPS-2510もACサーボダイレクトドライブで同じ原理で50/60Hzの電源周波数なんてやったことないので意外でした 取説によるとターンテーブルのストロボ軌跡を目視できますが、DENONは50/60Hzの片方の周波数のみ目視できるようにして、他は目隠し版で見えないようにするとのこと
ソニーは目隠し版が無いので4本のストロボ模様が見えるわけです ジワジワ動くのは温度変化や電源変動で仕方ないのでしょうね
ダイレクトドライブと言ってもスピードサーボだけで位相サーボは掛からないわけで これは位相比較の基準信号が無い為で数年後クオーツロックなる水晶振動子からの波形を基準信号とするクオーツロックダイレクトドライブが出てきましたね (別名クリスタルロック)
目隠し版を動かすというのは設計者の考え方次第でしょうね なんか面倒な仕様です ターンテーブルの回転安定度としてはDP-5000Fが良いようです PS-2510はジワジワ動きますね 45年も経っているので優劣は難しいですが。PS--2510は購入当時もジワジワ動いていました クリスタルロックじゃ無いから仕方ないかなと思ってはいました DP-5000Fはストロボがピタッと停まって動きません。
下図はターンテーブルを外した状態です 拡大してもらえると判りますが黄色矢印の処の黒い目隠し板を手前に引いてネジ二本を締めれば50Hz対応です 下画像で現状は60Hzになっています モーター奥にある再生ヘッドはターンテーブルの着磁パターンをこのヘッドで再生して、スピードサーボを掛けているはずです FG信号は1000Hzだそうです。
DENON印刷の左に押し釦があり、押し込んだらNORMALで回転数は一定で可変できません
戻したらVARIABLEでスピードボリュームで6%可変できます。
DENON DP-5000FはSONY PS-2510よりもトルクは強いです 速度も安定してる感じはします 湿式レコードクリーナーでレコードクリーニングしても停まりそうにはなりませんが、PS-2510は停まりそうです。起動時間に関してはDP-5000Fは時間がやや掛かりますというかスタート時にやや遅れて起動します そしてDP-5000Fはターンテーブルを停めても、PS-2510に比して停まるのにやや時間が掛かります ブレーキが有るとすれば効きが弱い感じはします どちらも優劣は付けがたいけどDP-5000Fは放送局で使っていた機材のノウハウが有るのでしょうね。
というわけで今回はドライブ単体のご紹介となりました。
左端のPOWERスイッチはロックします POWER ONで赤いLEDが点灯します
DENON文字左のスイッチは押すとロック状態でスピード一定、OFFでボリュームでスピード可変できます
やや分厚いターンテーブルシートです 中央部はターンテーブルが高さがありゴムシートは丸くくりぬかれています
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購入金額
60,000円
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購入日
2020年頃
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購入場所
ハイファイ堂(日本橋)
jive9821さん
2020/04/29
個人的にアーム交換が可能なターンテーブルには憧れます。SL-1200Gのアームはよく出来ていると思いますが、ロングアームも使ってみたいですし…。
タコシーさん
2020/04/29
当時はDENONのターンテーブルが出ていたのは知っていましたが買えませんでした
酒代に消えていました しかも同じようなデザインで見分けがつかない 良いのだろうなとは思っていましたが購入する機会もなく現在に至っています 昔からSMEのトーンアームにも興味が有ってどういうものかと関心はずっとありました ネットでHi-Fi堂さんHPで見かけたのですが半年以上売れないみたいで意を決して購入してみました 1年保証が付いていたのも後押しですね壊れた時のバックアップみたいなものもありますね。
これはショートアームです 3009なので9インチでハイコンプライアンスのカートリッジ向けですね 45年近いのに動くんですから凄いですよ。
MAGNETさん
2020/04/29
ワタクシレコードの知識ゼロですので関連のコメントは自粛しておりましたが…
デザイン良いですね!ボディ?が「木」なんて今では中々無いでしょうね!
タコシーさん
2020/04/29
良いでしょう? 木製品は良いですよね と言っても積層ボードみたいですよ
材質はタモ材らしいです 日焼けしているので飴色になっていますが当時は
少しは白かったと思います
https://audio-heritage.jp/DENON/etc/dk-100.html
このベースはボードを重ねてくりぬいたものですね 外側に薄い板を張り付けたものです
日本人らしい手工芸ですね もう今では出来ないかもしれないですね