私は元々小学生時代から音楽を聴くときにCDやカセットテープだけではなくレコードを使っていて、ある意味最後のリアルタイム世代といえます。
当然プレイヤー(ターンテーブル)も馴染み深い存在ですし、これまでに何台もプレイヤーを使ってきています。ただ、これまで使ってきたプレイヤーは全て、ターンテーブルをモーターで直接回転させる、所謂ダイレクトドライブ方式のものばかりでした。
1980年代まではターンテーブル用のダイレクトドライブモーターは複数のメーカーが手掛けていましたので、ある程度高い精度を持ったモーターを安く入手することが出来ていて、ダイレクトドライブ方式の設計や生産が容易だったためです。
しかし、その後CD等の急速な台頭でターンテーブルの生産量が激減すると、他の用途への転用が困難なターンテーブル向けのモーターを生産するメーカーは殆ど無くなり、2000年代に入ると主にDJ用途で利用されるターンテーブルであった、SL-1200シリーズの生産を続けていたTechnics(当時の松下電器産業、現在のPanasonicのオーディオ・楽器向けブランド)が、国産メーカーとしては唯一自社系列で製造されたダイレクトドライブモーターを使っていただけとなってしまいました。
そのTechnicsも2010年に、シリーズ最終作となったSL-1200MK6の生産を打ち切り、国内のダイレクトドライブモーターは消滅してしまいます。その後も国産メーカーとしてはDENONからダイレクトドライブのターンテーブルが発売され続けていましたが、これは中国製のモーターを搭載していて、残念ながらかつての国産モーターの製品と比べると実力的に厳しいものです。実際、現在発売されている他社の高級プレイヤーはほぼ全てが、モーターからゴムや金属、糸などで出来たベルトによって回転をターンテーブルのプラッターに伝える、ベルトドライブ方式となっています。ベルトドライブであればモーターの回転数がプラッターの回転数とイコールである必要が無く、他の目的で作られたモーターを流用することが可能なのです。
そのような状況で、私自身は長年使い続けているKENWOOD KP-9010(これも当時は10万円クラス最高の名機といわれた製品です)に加えて、名作揃いの1980年代製品の中でも別格の名機と言われ、国産ダイレクトドライブターンテーブルの代表的機種の一つであるYAMAHA GT-2000を入手して、その2台(厳密にはKP-9010はもらい物の予備機があるので3台)でレコードの再生を楽しんでいて、これらが壊れるまでターンテーブルを買い換えることは無いだろうと思っていました。
しかし、国内では最後までダイレクトドライブモーター製品を作りつつも、SL-1200MK6の生産打ち切りと共にブランドが消滅していたTechnicsが、2014年にブランドの復活を宣言して高価格帯のオーディオ機器を徐々に市場へと投入し始めます。当初はデジタル系の機器を中心に展開していたのですが、2016年に完全新設計のダイレクトドライブターンテーブル、SL-1200GAEを、全世界限定1,200台(うち日本への割り当ては300台)で発売します。ちなみにSL-1200GAEの「AE」はTechnicsブランド創立50周年を記念した「Anniversary Edition」の意味だったと記憶しています。
実はこのSL-1200GAEのモーター部分等の試作品は、2015年辺りのCEATEC JAPANの会場等でひっそりと展示されていて、私もそれを見ていましたので「そのうちレコードプレイヤーも作るんだな」とは思っていましたし、設計のレベルを考えれば従来のSL-1200シリーズとは全くクラスの違う高級モデルになるのだろうとは予想していました。イメージとしてはかつてのハイエンドターンテーブル、SP-10系に近いものとなっていましたので…。
ある意味予想通りではあったのですが、SL-1200GAEは元々5~6万で買える手頃かつ頑丈なターンテーブルとして定評があった従来のSL-1200シリーズとは全く異なる、33万円(税別)という高級プレイヤーとなって市場に投入されます。もっとも、この価格であってもSL-1200、さらには国産高性能ダイレクトドライブターンテーブルを待ち望んでいた人は多かったのでしょう。SL-1200GAEは購入予約開始後僅か30分程度で300台を売り切ってしまい、予約が間に合わずに買えなかったという人も続出するほどの反響を巻き起こすのです。
SL-1200GAEにはメーカー側の予想を大きく超える反響があったことは、この後の登場が予告されていた通常モデル、SL-1200Gの仕様にも影響を与えます。実はSL-1200Gは当初SL-1200GAEより一部グレードダウン(トーンアームの素材など)した形で登場する予定となっていました。しかし、SL-1200GAEが希望者に行き渡らない事態となったことが影響したのか、SL-1200GAEとSL-1200Gは上下関係というよりは細部の仕様違いという程度の差だけが付けられるだけのとどまることになったのです。結果的に当時SL-1200GAEを申し込む資金がなかった私のような庶民には有難い形となりました。
さて、通常モデルのSL-1200Gは、インシュレーター内部の素材の違いやトーンアームの表面仕上げの違いなど、ごく一部の差にとどまったためか、価格もSL-1200GAEと同じ33万円(税別)で登場します。しかも、かつてのTechnicsとは異なり完全受注生産方式であるため、販売時の値引きは一切無く、現時点では新品購入であれば356,400円で買うしかありません。中古であれば多少は安くなりますが、それでも25万円を割った例を見たことはありません。
私自身以前からTechnicsの試聴会やイベントには頻繁に顔を出していて、一部スタッフの方には顔を覚えられるほど、SL-1200Gや後日発売された下位モデルSL-1200GRの音を聴き込んできましたが、SL-1200Gが33万円という価格が高く感じないほどの実力の持ち主であることには確信を持っていました。SL-1200GRも148,000円という価格からすればよく出来た製品ではありますが、SL-1200Gとの間には誰が聴いてもわかるほどの明確な差があります。
とはいえ、SL-1200Gの33万円という価格は、さすがに私程度の庶民がおいそれと買える金額でもありません。そこで以前から狙っていたのは店頭展示品の処分でした。実は以前とある販売店で店頭展示品を28万円少々で売っているものを見たことがあり、これなら中古レベルの価格でメーカー保証が付くのでアリかも、とは思っていたのです。そのときには結局買い(買え)ませんでしたが…。
ところが先日、閉店セール中のオーディオ店を覗きに行ってみたところ、展示処分ということで表示価格が通常価格の1割引となったSL-1200Gが置かれていて、最終処分ということでさらにそこから2割引くという表示があったのです。計算すれば判りますが、メーカー保証付きの個体としては過去最安値でしたので、KENWOOD KP-9010と入れ替える形で導入することにしました。
新生Technicsは基本的に高価な製品が多いのですが、その割に外箱は全く高級感の演出等がないシンプルなものとなっています。
組み立て途中の様子です。
今まで使ったターンテーブルは、プラッターはセンタースピンドルに填め込むだけというものばかりだったのですが、SL-1200Gでは用意されている3箇所のネジ受けにスプリングワッシャーとネジで固定する形となります。
Technicsのロゴは印刷ではなく彫り込まれています。下位のSL-1200GRではここは印刷となっていました。ただ、展示上がり品であるだけに、ここに引っ掻き傷のようなものが入っているのが若干残念ですが…。
レイアウトは旧SL-1200系準拠だが、仕上げは別物
まずは組み立てが終わった状態をご覧いただきましょう。
写真で見ると、はっきり言って33万円の風格はありませんね。
SL-1200Gは旧SL-1200シリーズの操作パネルのレイアウトなどを全て踏襲しています。分厚いアルミトップパネルや真鍮板で仕上げられたプラッターなど、さすがにコストがかかっていることが判る部分もあるのですが、どちらかというとSL-1200系ならではの「道具」という要素が強い外観です。高音質のオーディオ機器として設計していたにもかかわらず、かつてのSL-1200系を期待するDJユーザーの意向を無視できなかったことでこのような仕上がりになったのでしょうが、両にらみというよりはどっちつかずという印象がどうしてもあります。
SL-1200Gは内部的には完全新設計なのですが、これは旧SL-1200系の金型などが一切社内に残されていなかったことから、昔の焼き直しで作ることはそもそも不可能だったという事情もあります。
しかし、旧来の資産で唯一残されていたのがダストカバーの金型だということで、ダストカバーの形状は旧SL-1200シリーズと全く同じです。強いていえばSL-1200GAE/SL-1200G向けのダストカバーは薄くスモークを入れてある(SL-1200Gの下位に登場したSL-1200GRのダストカバーはスモークが入っていないクリアのもの)ことが違いだそうですが。
復活第一作だけに、詰めの甘さは残る
まず、SL-1200系の伝統である回転のスタート・ストップの素早さについては文句ありません。瞬時に定格の回転数に達しますし、回転を止めると1秒もかからず完全に静止します。かつてのSL-1200系と比較すれば2倍以上の重量のプラッターを使っていながら、ここまで素早いというのは驚異的といえます。また、傾けて使っても問題が起こらないほど強固なスピンドルという伝統も健在ですので、ラフに使い倒せるのは大きな魅力でしょう。ベルトドライブ型ではとても怖くて出来ない、レコードを回してブラシで盤面の埃を拭くという使い方も、この製品であれば平気でできます。
プレイヤーの操作については、今まで使っていたのがセミオートのKENWOOD KP-9010であったのに対して、SL-1200Gは完全に手動という違いがありますので、どうしても若干の不足は感じます。特にKP-9010では針が再内周まで進むと自動的にトーンアームがリフトアップして回転が停止する機構であるオートリフターが装備されていましたので、これが装備されていないのはどうしても不便に感じられます。まあ、この辺りはあくまでユーザーの好みの問題でしかありませんので、特に出来が悪いというわけでもなく問題点とはいえません。
私がこの製品を使っていてどうしても不満に思うのは、トーンアームの高さ調整機構です。
調整機構の出来自体は全く悪くはありません。高さ調整の容易さはむしろ評価に値すると思っています。
問題なのはアーム自体の初期位置が高すぎるということです。DJ用カートリッジの利用を想定している事が影響しているのでしょうが、例えばDENON DL-103系やaudio-technica AT33系など、一般的にユーザーが使っていると思われるカートリッジを組み合わせると、アームを最大限下げても全く水平が取れず、針が前下がりでレコードに接触する形となってしまうのです。試聴会では割合高さがあるOrtofon Cadenza Blackを主に組み合わせていたのはそういう訳だったのかと、妙に納得させられてしまいました。後に登場した上位モデルSL-1000Rではアームの高さ調整幅が大幅に拡がっていることからも、この部分の設計の拙さはTechnics側も把握しているということでしょう。
そしてもう一つの不満がアームのカートリッジ対応重量です。標準状態で14.3g~20.7gという割合狭い幅なのですが、アーム後部に補助ウェイト(大小の2種類添付)を取り付けることで最大28.5gまでのカートリッジ(いずれもヘッドシェル等を含む総重量)をサポートします。
しかし、折角補助ウェイトに対応させるのであれば、何故30g以上まで対応させてくれないのかということです。重量級カートリッジとして有名なOrtofon SPUシリーズは、30gまでサポートしていれば現行のステレオ再生対応モデルの殆どに対応できるのですが、28.5gでは僅かに足りないのです。
自分でもう少し重さを加えれば使えないことはないのですが、折角ですのでメーカーで正式にサポートしておいて欲しかったところです。さらにいえばアームに取り付けるメインウェイトに関してははっきり言って質感が低すぎます。見た目だけではなく、回転させたときのフィーリングもKP-9010のものにすら全く及んでいません。
頂点ではないが、この価格として現状ではベスト
前述の通り、SL-1200Gは以前から散々試聴会などで使っていて、販売店の試聴会などでは操作も直接自分でしていましたので、上で述べた弱点などは概ね把握済みでした。さすがにアームのウェイトを回したときの安っぽさだけは予想以上でしたが…。私がこの製品に求めるのは頑丈さと音質のみであり、それ以外は些細な問題だとしか思っていません。
と言うわけで、最重要要素の音質について差し当たってaudio-technica AT-OC9/IIIとの組み合わせで試聴してみましょう。ヘッドシェルはAT-LH15/OCC、リード線はOrtofon LW-7Nです。フォノイコライザーはこれまでと同様にPhasemation EA-200を使っています。
まずはTechnics主催の試聴会でも再生されていた「恋人よ/五輪真弓」を聴いてみます。するとKP-9010と一聴して違っているのがヴォーカルの存在感です。ヴォーカル自体がこれまでよりもずっと「肉声」に聞こえてくるのです。リップノイズなども明らかに生っぽさが増して感じられます。
続いて「Fahrenheit / TOTO」から、この作品最大のヒット曲である「I'll Be Over You」を聴きます。この曲はLPではA面最後、つまり最内周に収録されていて、KP-9010ではヴォーカルのサ行が濁ったり、音場のバランスが崩れたりしていたのです。それがSL-1200Gではサ行の濁りも取れ、音場も自然に拡がります。ここでもヴォーカルの実在感が増していて、音質的に全くの別作品に聞こえるほどの変化です。低域もどっしりと低く展開されます。
「Explosive / David Garrett」から「Dangerous」を聴くと、ヴァイオリンの音色はKP-9010もかなり健闘していたことは判りますが、やはりスケール感や低域方向の力感で大きな差がつきます。
さらに「Innuendo / Queen」から「The Show Must Go On」を聴いても、フレディ・マーキュリーのヴォーカルの力強さや艶が大きく増したことが判ります。
他にも色々なソースを聴いてみた結果、KP-9010と比較すると、音場がより立体的に展開されること、低域の密度と力感が濃くなること、高域方向の解像度もより向上することなどが傾向として表れました。さらに、最内周部分のトレース能力に差があるようで、今まで最内周でヴォーカルのサ行が濁ったり、全体的に歪みっぽく聞こえていたレコードでもごく普通に再生されるようになりました。この辺りはやはり基本性能の差というべきなのでしょう。
SL-1200GもKP-9010も、元々アナログプレイヤーとしては解像度や透明感に優れていて、「何となくCDっぽい」と評される音質の持ち主なのですが、個人的には半端な曖昧さがないためにそう感じるのかなと思わされます。解像度が低く籠もっただけの音を「雰囲気がある」とか「温かい」などと誤魔化すような「アナログっぽい音」よりはよほど良いと思いますが。
明確なグレードアップを果たせた
これまで使っていたKENWOOD KP-9010は、最終時点での標準価格が11万円(税別)でしたので、SL-1200Gは丁度3倍高価なプレイヤーということが出来ます。
それでは価格差分3倍良くなったかといわれれば、さすがにそこまでは変わりません。しかし、最終価格198,000円だったYAMAHA GT-2000と比べても勝る部分が多い音質ということを考えると、そこから1グレード上がる価格帯として33万円は安くは無いものの、適正の範囲内と判断して差し支えないものと思います。
かつての各社が最も充実していた時期の製品と比べても、その位置付けになっているという時点で現時点では極めて優れたターンテーブルであるといえるでしょう。各社とも高価格帯のターンテーブルはベルトドライブ型ばかりになってしまいましたが、個人的には他社製の50万円クラスのベルトドライブ機と比較しても、音質的な好みではSL-1200Gの方を取ります。
弱点となる部分の多くは旧SL-1200系を引きずったことで生まれてしまった部分であり、どうしてもあまりに大きな存在であった旧SL-1200系を無視できないまま音質追求モデルを作ってしまったことによる弊害がここにあったというべきでしょう。
未だに「昔は6~7万円で買えたSL-1200を復刻しただけで33万というぼったくり製品」などという意見を目にすることもあるのですが、旧SL-1200シリーズとの共通点は外観レイアウトとダストカバーだけという程度の別物です。少なくとも、旧SL-1200とSL-1200Gを並べて全く同じ条件で再生したとして、それで音の違いがわからないという人はそう滅多にはいないという程度に、音質が違います。旧SL-1200も価格からすれば素晴らしい製品ではありましたが、根本的にクラスが違うことが一聴しただけで理解できるはずです。
かつて完全にオーディオから撤退してしまったことから、Technicsというブランドへの信頼感がないという意見も少なからず目にするのですが、中小規模のメーカーは会社そのものがなくなってしまったことも多いということを考えると、パナソニックが存在している間は最低限のサポートが受けられるだけマシなのではないかというのが個人的見解です。
TechnicsではSL-1200GAE/SL-1200Gを皮切りに、スタンダードモデルSL-1200GR、ハイエンドモデルSL-1000Rをリリースしていて、近日中に旧SL-1200系のDJ向け正統後継モデルSL-1200MK7、ダイレクトドライブターンテーブル入門機SL-1500Cのリリースも控えているということで、積極的に製品を増やしていっていますので、今後の展開や既存モデルの改良にも期待しておきたいと思います。
時間をかけてじっくりといじるのが醍醐味
アナログ再生は、単に音を出すだけでもデジタル機器よりは手間がかかりますが、実力を十分に引き出すためには、様々な微調整が必要になったりと、とにかく時間がかかります。
このSL-1200Gなどはトーンアームが固定されているタイプであり、調整機構も限度があるのでそれほど手間がかかる方では無いのですが、それでもきちんとトーンアーム周りの調整をしているだけでも結構な時間がかかります。
この製品のようなユニバーサルタイプのトーンアームを採用しているプレイヤーであれば、割合気軽にカートリッジを交換することができますので、聴きたいレコードと相性が良いカートリッジを探す楽しみもあります。先日GRADO製カートリッジを自由に聴かせていただけるイベントに足を運んでみましたが、他の盤を聴いている時には「そこそこ良いかな」程度だったカートリッジが、とあるレコードを聴いた時には「これは素晴らしい」と感じられたということもありました。意外な組み合わせで力を発揮する製品もありますので、それを探るというのも良いでしょう。同じオーディオでも、こういった楽しみはデジタル製品にはなかなかありませんからね。
実際に、忙しい時期になるとなかなかレコードをのんびり聴くこともできなくなるのですが、Stay Homeで長く家にいるような時であれば、とことん細部の調整にこだわってみたり、組み合わせの妙を探ってみるのも良いのではないでしょうか。さすがに調整機構がきちんと備わったプレイヤーでなければ難しい楽しみ方ではありますが…。
現状の構成
このSL-1200Gから音を出すために組み合わせている機器を紹介しておきます。
・カートリッジ(メイン) audio-technica AT-OC9/III
・シェルリードワイヤー KS-Remasta KS-Stage621EVO.I-VK
・ヘッドシェル audio-technica AT-LH15/OCC
・フォノケーブル(通常のRCAケーブルで代用) audioquest Cheetah/RCA 1.0m
・アースケーブル audioquest SATURN Ground Goody
・電源ケーブル AET HCR AC Rev.B
・ターンテーブルシート ACOUSTICE REVIVE RTS-30
・フォノイコライザー Phasemation EA-200
・仮想アース KOJO Crystal E
・仮想アース SUNSHINE SE25(EA-200用ボード兼用)
ここまで色々と投入したことで、ようやくある程度自分自身で納得いく程度の音になってきたと思います。ヴォーカルの質が明確にSL-1200GR以下とは別物といえる水準になりました。この部分で良さが出ないと、わざわざSL-1200Gを導入した意味が無くなってしまいますので…。
これ以上手を入れるとすれば、フォノイコライザー EA-200とMOTU HD192の間のケーブル(RCAケーブルで少なくとも3mオーバー)の質を上げること、もっと言ってしまえばもう少し上位のフォノイコライザーに入れ替えること、より上位のカートリッジを導入すること程度でしょうか。それ以外も色々と問題はありますが、物理的制約等も考えればこのくらいまででしょう。
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購入金額
256,320円
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購入日
2019年04月13日
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購入場所
ノジマオーディオスクエア越谷
harmankardonさん
2019/04/13
まさかのSL-1200G-S!
おめでとうございます.
もうあがりですね.
jive9821さん
2019/04/14
有難うございます。
さすがにプレイヤー本体はこれ以上を買うことは無いと思います。以前から試聴会などで「比較してしまうとGRは買えない。Gじゃないと」と言い続けてきていただけに、ここは妥協できないと思っていましたので、何とか入手できたのは喜ばしいところです。
実際に使ってみると、この製品はSL-1200というのがある意味綛になってしまったかと思う部分はありますが、この形で無いと納得できないユーザー層もいたでしょうし、難しかったのかと感じさせられます。
カートリッジやその他周辺については、今後とも増強があるかもしれませんが…。
nikikenさん
2019/04/20
私もこれを所有した時は一生モノだと思いました。
今はSL-1000RにしたのでSL-1200Gは下取りにしたのですが、
SL-1200Gを所有しなければ、狂気の金額のSL-1000Rなど検討すらしないと思います。
jive9821さんのレビューのアームのリフトアップが高すぎるとか仕上げについては
元オーナーの私も同感であります。
SL-1000Rの欠点を挙げるとしたら、大きすぎる、重過ぎるに限ります。
SL-1200Gはあのサイズで18kgもありましたがまだ現実的でした。
重過ぎて設置後一度動かせずにいます(苦笑)
jive9821さん
2019/04/20
有難うございます。
ひょっとして、某オーディオサイトのコミュニティでSL-1200GからSL-1000Rに買い換えたというお話を書かれていた方でしょうか。私の財力では到底無理で、素直に凄いなと思って記憶に残っております。
SL-1000Rはある意味究極のターンテーブルだと思いますが、私には色々な意味で敷居が高すぎる存在です。SL-1200Gですら展示処分でやっと買ったくらいですので…。
ただ、SL-1000Rも試聴会では何度か聴いていますが、録音の良いレコードを再生したときの音質は、他では得がたい見事なものですね。このレコードにこんなに情報が入っているのかと衝撃を受けるレベルでした。
重量に関しては、アンプなどの20kgは何とかなるのですが、SL-1200Gの18kgは妙に重く感じて一人で設置するのはこれくらいが限度だろうと感じるほどですし、SL-1000Rではそもそも持ち上げるのすら難しいでしょうね。
kaerkiさん
2020/11/06
jive9821さん
2020/11/06
SL-1200Gは写真で見ると旧SL-1200系との差が小さいのは弱点です。
勿論、本物は質感など明らかに別物なのですが…。
GT-2000はいかにも当時のヤマハらしい無骨さが良いですね。
Yappie Morizoffさん
2021/01/12
写真を見ますと黒いディスクスタビライザーをお使いのようですが、これはどのくらいの重量がありますか?
またMK5にはどのくらいの重量のスタビライザーまで使えそうですか?
もちろん使用にあたっては全て自己責任で参りますが、参考意見をお聞かせくだされば幸いです。
何かあった時のためにプレイヤーをもう一台、と考えていて、あれこれ読んでいるうちにjive9821さんの記述に出会いました。
ターンテーブルシートの苦労談など楽しく読ませていただきました。
Gか7にますます惹かれてしまいました。^ ^
jive9821さん
2021/01/12
写真のスタビライザーはSUNSHINE S4Sという分割型インシュレーターの
半分を使っている状態です。重量はこの状態では200g少々でしょうか。
MK5だとトルクがかなり違いますので私もはっきりとは言えませんが、
安価で入手も容易なaudio-technica AT618aは約600gありますので、
それと比べれば随分軽量です。
AT618をSL-1200MK2辺りで使っている方も結構いらっしゃるようですし、
元々スクラッチ等で不規則な力のかかり方にも対応しているターンテーブル
ですから、一般的なスタビライザーの重量であれば大丈夫ではないでしょうか。
現行のSL-1200MK7や、その兄弟機SL-1500Cは価格の割にかなり良く出来た
製品(オーディオ全盛期と比較してもあまり割高感が無い)ですので、今から
何か一台というときにはおすすめです。
Yappie Morizoffさん
2021/01/12
ご返信ありがとうございます。
MK5の前に使っていたマイクロのBDプレイヤーには、audio UNION製のスタビライザー(900g⁉︎)を乗せていました。
さすがにMK5に900gは酷かと思い、OYAIDE製の130gのスタビライザーを乗せています。
でもDJ USEの頑丈なターンテーブルということをすっかり忘れていました。いろいろ試してみたいと思います。あ、もちろん〝自己責任〟でです。
ありがとうございます。^ ^
jive9821さん
2021/01/13
SL-1200シリーズは、初代を除きとにかく頑丈なプレイヤーですので、色々と
試してみても面白いかと思います。
改めてみても、SL-1200系が5~6万円で買えたというのは良い時代でした。