これまで、レビュー作成時にちょっとした撮影を行う場合は、CASIO EXILIM EX-ZR100WEというコンデジを使っていました。
1210万画素 35mmフィルム換算で35mm-300mmという高倍率ズームレンズを搭載していて、それなりに便利に使っていました。
このモデルは、2年以上前に、型遅れモデルを安く購入したのですが、最近フォーカス精度が落ちてきて、撮り直しをするケースが増えてきました。
オートフォーカス動作時の動作音も大きくなった気がするので、推測ですが何かのパーツが消耗したのかもしれません。
そこで、格安のコンデジはないものかと探していました。
今回購入したSONY Cyber-shot DSC-RX-100は、2012年発売モデルですが、最新型と併売されているようで、一応現行モデルのようです。
私が購入したのは、中古でしかも、本体とバッテリー,USBケーブル,ACアダプターだけという個装箱はおろか、取扱説明書すら添付されていないものです。
取扱説明書や、必要なアプリケーションはサイトでダウンロードできるので、困る事はありません。
外観は、極々普通のコンデジです。
サイズも充分コンパクトで、101.6mm×58.1mm×35.9mm 240g(バッテリー,メモリカード含む)しかありません。
ストロボは、ポップアップ式です。
電源を切った状態では、パンケーキレンズが付いたコンパクトカメラみたいなフォルムです。
電源を入れるとレンズプロテクターが開き、ズームレンズがせり出してきます。
このレンズは、ズームレンズの焦点距離を変えても全長は余り変わりません。細長く伸びるレンズは好みではなかったので気に入ってます。
レンズ部分には、コントロールリングが付いていて、液晶画面横のファンクションボタンと連携して、様々な機能を割り当てることができます。
ファンクションキー自体もカスタマイズできるので重宝しています。
ズーム操作も、ズームレバーだと思った画角に調整するのが難しいのですが、ズームをコントロールリングで調整すると、ワンテンポ遅れた動作にはなりますが、最少ステップで画角を調整できます。
このデジカメには光学ファインダーが無く、3インチの液晶ディスプレイで画角を決めます。この液晶の視野率が、私が撮影した感覚では、ほぼ100%と思われるので、液晶を見ながらギリギリまでズームやアングルを詰めることができます。
撮影モードによって使える機能と使えない機能がありますが、結構な機能を割り当てることができるので、とても便利です。
また、再生画面も、撮影情報やヒストグラムを表示することも出すます。
※OSDを見やすくするため、カメラ画像を暗くしていますが、実際には、下記の撮影画像のように明るい画像の上にOSDが表示され、カメラ画像/OSD共に見にくくなることはありません。
このモデルは、1インチの撮像素子を搭載していて、2020万画素です。
一般的なコンデジと比較すると4倍位の面積の撮像素子です。
無理して高画素化してる訳では無さそうなので素子自体のダイナミックレンジは広そうです。
また、レンズも、35mmフィルム換算で、28mm-100mmの3.6倍ズームなので、無理な設計もなく、明るさもF1.8-F4.9と明るいレンズが付いています。
個人的には、銀塩カメラ時代はずっとカール ツァイスのレンズを使っていたので、発色の好みもOKです。
また、コンデジなのにRAWデータで画像を記録できるので、後でゆっくり現像することができます。
2020万画素で撮影した場合、RAWデータは一コマ約20MBのサイズになります。
PQI Air Cardを使う場合は、フォーマットはJPEGになりますので、JPEGで記録しますが、基本的にはRAWで撮影します。
RAW+JPEGでの撮影も可能なのですが、無駄にメモリカードの容量を喰う上、PCでの管理も面倒なので、普段はRAWオンリーで撮影しています。
メモリカードは、SDカードとメモリスティックDuoを使うことができます。
SONYのサイトに、RAWファイルの現像アプリ(Image Data Converter)や撮影映像管理ソフト(SONY PlayMemories Home)があります。また、RAW Driverアプリもあり、これをインストールすると、Windowsのファイルエクスプローラーで、RAWファイルのサムネイルが表示できます。
購入後、風景や静物を中心に100コマ程撮影してみました。
ダイナミックレンジの広い撮影ができます。
また、ISO6400で撮影しても極端なノイズが出ないので、夜景でも綺麗に撮影できます。
ただ、オートフォーカスが、意図しないところにフォーカスすることがあるので、マニュアルフォーカスとの組み合わせでフォーカシングする方が便利なようです。
試しに、バラを真上から撮影して、被写界深度を確認してみました。
レンズが、F1.8で、撮像素子も1インチなので、結構なボケが作れるかと思いましたが、28mmでF1.8なので、極端なボケは作れませんが、空中の電線を消すことは可能なようです。
100mmにズームすると、今度は、F4.9なので、これまた大きなボケは作れません。
広角側で比較的寄った場合はボケるのではないかと思いましたが、最短撮影距離がレンズ先端からワイド側で5cm,テレ側で55cmなので、思ったより寄れません。
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購入金額
22,800円
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購入日
2014年10月03日
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購入場所
PCボンバー Re Birth
cybercatさん
2014/10/12
自分がカメラ使うのは90%位はZIGSOW関係なので、寄って取りたいものが多いので..
Picardさん
2014/10/12
このカメラは、28mm(ワイド端)で、レンズ先端から5cm,100mm(テレ端)で、レンズ先端から55cmなので、私が思っていたより寄れません。
我が家のデジカメでは、SONY Cybrt-shot DSC-TX30の方が、寄った撮影は可能です、(マクロが凄い!)
物撮りの場合は、広角で寄ると歪が目立つので、テレ側で撮ろうとすると55cmが障壁です。
床に置いたSDカードを100mmで最も寄って撮影しました。
縦横共に1/3に縮小しています。
cybercatさん
2014/10/12
なるほど、スゴイクリアな画ですが、あんまり寄れてませんね。
接写やマクロ使用としては自分の持つCX-6の方が使い勝手良さそうですね。
Picardさん
2014/10/12
ご指摘の通り、私も寄れていないと思います。
しかし、2,020万画素もあるので、レビュー用に使うのであれば、トリミングすれば、充分使えるのではないかと考えています。
今回のように、画像そのものを見て欲しい場合を除き、ZIGSOWでは、表示できる画像の横幅が最大624dotなので、先程のSDカード写真をオリジナルデータから切り出すと、550x400dot位となり、SDカードが、ZIGSOWの画面で横一杯くらいの大きさになる勘定です。
暫くこのコンデジで、レビューしてみようと思います。
ちなみに、DSC-TX30で同じ事をしたら、PQI AirロゴのPQIという文字だけで、ほぼ全画面になりました。