以前からAPS-Cサイズセンサーを搭載するカメラには、何か高倍率のズームレンズを付けておきたいと思っていました。
以前大学時代の先輩から聞いた話で、プロの写真家の方との撮影企画に参加したときの話として印象に残っていたのですが、普段その写真家の方はあるメーカーのレンズを使った作品を専門に公開されているのですが、その企画の時には比較的安価なサードパーティー製高倍率ズームレンズを使っていたらしいのです。
それで普段愛用されているメーカーのレンズは使わないのかと質問したところ、その返答が「写真にとって最も大事なのは画質ではない。被写体が意図通りに写っていることだから、画角に融通がきく高倍率レンズが便利」だったというのです。
いわれてみれば全くその通りで、私も普段から大体の場合にカメラを2台持ち歩いていますから、画質追求は1台で十分であり、片方は高倍率レンズで良いなと考え、手頃な値段のレンズを仕入れることにしました。
するとレンズ単体ではなく、Canon EOS Kiss X2の中古品に付いている高倍率レンズを見つけました。純正レンズ欠品で代わりのレンズとして、TAMRON AF18-270mm F3.5-6.3 DiII VC B003Eがセットされていたのです。普段このレンズを単品で買うよりも安いくらいでしたので、EOS Kiss X2のボディは無駄になるけどこれで良いかと購入してしまいました。
EOS Kiss X2も充電器やバッテリーなどはセットされていて、そのまま使える状態ではあったのですが、購入時のレンズの動作チェックに使っただけでそれ以降は放置されています。
外で使ったばかりでプロテクター表面に汚れが見えますが気にしないでください…。
コンディションはごく普通というところでしょうか。外装はそこそこ綺麗ですが、内部に細かいチリの混入などは当然あります。
高倍率はやはり便利
購入後まだあまり使っていないのですが、一応作例を用意してみました。組み合わせているボディは全てCanon EOS 7Dです。
まずは望遠側でシャッタースピード 1/400秒 絞りF8で撮影したものです。単焦点の望遠のような綺麗なボケはさすがに出ませんが、標準キットクラスのズームレンズと比べればさほど見劣りはない程度にまとまっているように見えます。
次は焦点距離50mm、シャッタースピード 1/800秒、絞りF4.5で撮影しています。意外なのですが、この辺りの焦点距離は絞り開放で使ってもあまり大きな破綻はなくまとまっています。画角の自由さが魅力のレンズではありますが、あまり端の方を使わないことで画質は確保できるのかも知れません。
こちらは焦点距離46mm、シャッタースピード 1/250秒、絞りF9です。ここまで絞ってやれば画面端の方もそれほど大きな崩れはなく、無難に写っています。焦点距離を端の方にしたり、絞り開放で使ったりすればそれなりに粗は出ますが、使い方次第では十分にまともな画質は確保できそうです。
同じ画角というわけではありませんが、比較用にEOS 5D MarkII+EF28-80mm F2.8-4Lで撮影した写真を載せておきましょう。さすがに色のヌケの良さなど、古くてもLレンズであり、それなりに格の違いはありますね…。
とはいえ、記録用の撮影であれば大事なのは被写体がきちんと写っていることは特に大事であり、実用に割り切って使うのであればやはり高倍率レンズは便利であるということを実感できました。EOS 7Dの常用レンズはこれになりそうです。
-
購入金額
9,900円
-
購入日
2021年12月16日
-
購入場所
HARD OFF
けんぼ~^^さん
2022/04/07
jive9821さん
2022/04/08
「撮りたい被写体を撮りたいように撮れる」という言葉に
このレンズの魅力は集約されていますね。
作品を作るためのレンズではなく、記録を残すレンズと考えれば
しっくりくるように思います。