レビューメディア「ジグソー」

独自再生ソフトの出来が良い??:USB接続Blu-rayドライヴ確保①

Blu-ray。DVDを継ぐFHD世代の録画対応ディスクメディアとして、21世紀初頭にHD DVDと覇権を競い、競り勝った形式だが、その後の飛躍的な通信速度の向上・低価格化と、「モノよりコトへ」という所有に高い価値を置かない世間の意識の変化(もしくは-悪い面を言えば-思い入れが薄い芸術“消費”行動の増加)により、現在では廃れてきている。前述の意識の変化により、「メディアとして」映画やライヴ映像を「物理的に所有する」というニーズが薄れた上、Blu-rayやデジタル放送などデジタル時代のフォーマットは、ダビングによる高品位海賊盤などの出現を恐れた配給元の権利を重視するあまり、コピー防止がガチガチで、自己の楽しみとして総集編などを編纂したり、地デジTVドラマから広告・予告編などを除去して正編凝縮盤にまとめ直したりするのもタイヘンで、使い勝手の悪いフォーマットとなっており、思ったより盛り上がらなかったわけだ。

 

そんなこともあって、最近SONYのブルーレイディスクレコーダー終了発表を聞いて、Blu-ray時代の一区切りが付いたのではないかと感じた。

 

たしかにBlu-ray関連の撤退・終了を遡ってみると、特にここ1~2年が退潮著しい。

・規格制定メーカーのひとつSONYがブルーレイディスクレコーダーの出荷終了(2026年2月)

・東芝(TVS REGZA)、ブルーレイディスクレコーダー生産を終了(2026年1月)

・パイオニア、光ディスク関連子会社売却、事業から撤退(2025年5月)

・SONY記録用ブルーレイディスク生産終了(2025年1月)

・太陽誘電、光ディスク事業(記録製品事業)から撤退(2015年12月)

・TDK、Blu-ray Discを含む記録メディアの販売事業を売却(2007年4月)

と、Blu-ray市場は縮小し続けている(皮肉にもBlu-rayがHD DVDとの覇権競争に競り勝った2008年付近から、主要プレイヤーのBlu-rayからの撤退が始まっている)。

 

以上は主に録音メディアとしてのBlu-rayについてだが、さらに再生専用メディアとしても、近年の配信サイトの充実で、物理特典などに重きを置く一部のジャンル以外ではシュリンクが続いている。

 

一方、自分を振り返ると(CD程ではないがw)、録画用・再生専用ともに多くのBlu-rayディスク資産がある。

 

それでいながら、手持ちの光学ドライヴが不調になったり、

自分のPC用光学ドライヴのほとんどを占めるパイオニア光学ドライヴの持病“トレイが出てこない病(経年変化でディスク保持機構の磁力での保持が強くなりすぎて、ディスクを入れていないとトレイがオープンできない)”にかかったりして、快適にブルーレイディスクが読める環境が絞られてきた。

 

とは言っても、毎日Blu-rayディスクを鑑賞する…なんてことはなく、使用頻度は低いので、今までならば“壊れてから”買い替え…となるところ、前述の退潮でそうも言っていられなくなってきた。特にPCと合わせて使う用途のドライヴは、今までの鉄板メーカーだったパイオニアの撤退で同社のパーツが市場から蒸発し、残り少ない在庫や程度が良い中古は暴騰している。パイオニアのPC用光学ドライヴのプレミアムラインの最終型BDR-X13J-Xなどは、生産終了前は5万円弱(ま、同社のバルクBDドライヴが1万円台中盤で買えたことからすると元々バカ高い)だったモノが、2026年初頭現在のデッドストックモノはだいたい10~20万、強気な店だと元値の10倍の50万円近い値付けがされたものもある。

 

それでも、市場から素性のはっきりしたPC用Blu-rayドライヴがほぼ消えた現在では買う人がいて、徐々に在庫がなくなっているという状態。

 

自分としても「PCでブルーレイドライヴを使うケース」は減っているが、全く不要になるか...というとそんなことはなく、今後数年...いや十年以上のスパンで使い続けると予想している。

 

そこでパイオニアの撤退で市場からBlu-rayが使用できる光学ドライヴが消えていくのに平行して、できるだけ様々なBlu-rayドライヴをキープしておこうと、ここ1年ほど買い集めてきた。「様々な」というのは、ストックを一種に絞ってしまうと、OSのアップデートやファームウェアの不具合・更新終了で、全てがだめになる可能性があるので。そのため、できるだけバラバラのメーカー、バラバラの形式で買い集めてきた。

 

そのうちの1つが本品、アイ・オー・データ製のType-C対応ポータブルブルーレイドライブBRP-UC6X。これは2026年2月現在でも付属ソフトウェアを更新しただけの後継機のBRP-UC6Z/Hが販売されているので、“ほぼ”現行機(BRP-UC6X自体は2025年7月で生産終了)。

「ビデオ編集」を前面に謳っている
「ビデオ編集」を前面に謳っているBRP-UC6X

 

ヘアライン仕上げのアルミボディ
ヘアライン仕上げのアルミボディ

 

本品を入手したのは、実は生産終了後ではあったが、未開封品を購入したので、付属品は全て揃っていた。

ケーブルはA⇔Cだが、A⇒Cの変換アダプタ付属なので、両端Type-Cとして使える
ケーブルはA⇔Cだが、A⇒Cの変換アダプタ付属なので、両端Type-Cとして使える

 

付属ケーブルは、今時?らしく、ドライヴとの接続端子はType-C。PC側はケーブル端はUSB-Aだが、それをType-Cに変換するプラグが付属。

 

他の付属品は、マニュアルと貼り付け前のゴム脚、生BD-Rディスクが1枚。

 

形式はスリムタイプ。

スリムタイプの中でもかなり薄い(厚さ)
スリムタイプの中でもかなり薄い(厚さ12mm)

 

ちょっと寄り道すると光学ドライヴのディスクの出し入れは大きく3種類、やや細かく言うと4種類ある。ひとつがカーステレオで採用が多かったスロットイン。ディスクをスロットに途中まで入れると、勝手にドライヴ側がディスクを引き込み固定するタイプ。このタイプは、トレーなどが出てこないので、ドライヴの手前にディスク分しかスペースが必要無く、コンパクトだが、ディスクに直接引き込み機構が接するので、不具合によってディスクに傷が付く可能性がある、ドライヴ機構の内部にディスクが引き込まれるので、重篤なトラブル時にはディスクが取り出せなくなるリスクがある。

 

もうひとつがトップローディングというタイプで、アナログレコードのように「上から」入れるタイプ。アナログレコードのターンテーブルのように「面」で支えるわけではなく、中心の部分だけで支えているのが大部分だが、CDなどの中央の穴をドライヴの突起?にはめて蓋を閉めるタイプ。ドライヴの「突起」にはディスクが外れないように押すと凹む凸部があって、ディスクの脱着に少々力が要るところはあるものの、ディスクの偏心などは構造上おこりづらい。ピックアップに関しても、内周⇒外周には移動する必要があるが、台座側に固定されたレールをスベっていくだけで良いので、一番各部材の精度はとりやすい。一方、ドライヴの「蓋」がパカッと上に開くため、上部に空間が必要で、PCに組み込むのはムズカシイ。

 

一番多いのがトレイ式。引き出しのような構造の上にディスクをセットし、その引き出しごとドライヴに引き込まれ、再生が始まるタイプ。このトレイ式実は詳しく言えば2種ある。オーディオ機器や5インチベイ収納タイプのフルサイズ光学ディスクドライヴのタイプは、単なる引き出しの上に「置く」セットの仕方。引き込まれた後、上下から中央の穴に向けて“芯”が突き出してディスクが固定される形式。この形式では、セット時に「置く」だけで良いため、ディスクの縁を持つだけで良いので、一番ディスクを「触らないで良い」形式。ただし、引き込み後中心が決まるので、偏心の可能性が残るのと、パイオニア製は持病である上下からディスクを挟んで磁力で固定する機構が強くなりすぎて、ディスクが無い状態では上下がくっ付いてしまって、トレイオープンモードに移行できないというようなトラブルがある。

 

もう1つがスリムドライヴで採用されている「芯・ピックアップ付き引き出し」タイプ。トレイにディスクの穴をはめ込む「芯」が固定されていて、トレイの裏側にピックアップも固定されているタイプ(当然可動)。可動するトレイに芯があるので、少しはめ込むときに“土台”が頼りないが、機構としてはトップローディングタイプと同じ。はめ込んでしまえば、ドライヴへスライドさせて入れるので、トップローディングタイプ程はスペースが要らない。このBRP-UC6Xもこのタイプ。

トレイに芯とピックアップが付いているタイプ
トレイに、はめ込み芯とピックアップが付いているタイプ

 

ケースはアルミ製で、スリムタイプと呼ばれるモノの中でもかなり薄い。

 

なおデバイスマネージャーで「DVD/CD-ROM ドライブ」の中身を確認したところ、「PIONEER BD-RW BDR-UD03 USB Device」と表示されるので、中身はパイオニア(厳密には販売会社は株式会社エスティトレード)から発売されていたUltraSlim BD/DVD/CD Writer、BDR-UD03のバルク版に独自のソフトウェアを組み合わせたモノのようだ(パイオニアの撤退により、今後後継機のBRP-UC6Z/Hでは中身が変わる可能性あり)。

中身はパイオニア製の
中身はパイオニア製のBDR-UD03

 

そのソフトウェアは

・ビデオ編集ソフト:Roxio Creator Premier BD

・BD/DVD再生ソフト:BDミレル

・ライティングソフト:B's Recorder 17

の3つ。

 

ビデオ編集はあまりせず、今では「生BD-R」も入手するのに一手間なので、このなかで一番重要なのは、BD/DVD再生ソフト「BDミレル」。

の画面(著作権保護のため、をかけるとスクショが撮れなくなる)
BDミレル」の初期画面(著作権保護のため、Blu-rayを再生するとスクショが撮れなくなる)

 

Blu-rayそのものが退潮モードなので、この方面のソフトウェア会社もドンドン撤退した関係上、他社製のBlu-rayドライヴや、バルク品付属のソフトウェアは、多くは最後まで残った?CyberLink製の PowerDVDを採用している。一方、今回のストック作りは「ヴァリエーションを増やす」というのも大きなポイントなので、ハードはばらけても再生ソフトウェアが一種...というのはいただけない。

 

その「BDミレル」だが、アイ・オー・データの独自ソフトなのだ。

 

その分シェアは小さいだろうが、「残すの好きな」日本人特性がわかっているメーカー製なら、永いサポートがあるんじゃなかろうかと期待して...

 

実際、Blu-rayは結構“相性”があって、ハードとソフトの組み合わせで、「この組み合わせでならOK」というような再生環境を選ぶものもある

(こういうシビアなのはインディーズや同人系が多いので、製造なのか検品なのか...)。

 

...で、BRP-UC6Xと「BDミレル」の組み合わせだが....悪くない。他の組み合わせだと再生できなかった、マイナーメーカーのBDが再生できたので。手持ちの複数の再生ソフトと手持ちの数種のBlu-ray再生可能な光学ドライヴの組み合わせではダメだったのに!(BRP-UC6Xと他ソフトの組み合わせでもダメだった)

 

ちなみにこの「BDミレル」(と他のふたつのアプリ)は、アイ・オー・データの会員情報サービス「IOPortal」に製品シリアルを登録することによってダウロードが出来るようになる。そのため、中古入手などではライセンスが使われてしまっている可能性があるので要注意。

製品をに登録すると...
製品を「IOPortal」に登録すると...

 

各種ソフトがダウンロード出来るようになる
各種ソフトがダウンロード出来るようになる

 

筐体もしっかりしているし、スリムドライヴの中央にパチンとはめる必要がある部分が許容できれば、かなり「買い」のBlu-rayドライヴです。

 

【仕様】

タイプ:外付ポータブル
電源:USBバスパワー
質量:約210g(本体のみ)
外形寸法:約133(W)× 146(D)× 12(H)mm ※突起部を含まず
インターフェイス:USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)/USB 2.0 USB Type-C コネクター
設置条件:水平のみ(垂直不可)
使用温度範囲:5~35℃
使用湿度範囲:20~80%(結露なきこと)
保証期間:1年保証

添付品:USBケーブル(A-C USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)、約50cm)

    C(オス)-A(メス)変換アダプター
    メディア(BD-R)、ゴム足、取扱説明書

対応OS:Windows 11、Windows 10、macOS 10.12 ~ 15、Chrome OS

付属ソフト:BD/DVDオーサリングソフト Corel社製「Roxio Creator Premier BD」
      BD/DVDプレーヤーソフト「BDミレル」
      データライティングソフト ソースネクスト社製「B's Recorder 17」

      ※付属ソフトはWindowsのみ対応

更新: 2026/02/19
安定性

ドライヴメーカーではないのに安定性高い

今までパイオニアやLGの様に、ドライヴメーカーの製品を使うことが多かったが、こういう自分のところでドライヴ自体は造っていないメーカーの方が、ソフト面で面白い取り組みしているかも。

  • 購入金額

    15,300円

  • 購入日

    2025年10月30日

  • 購入場所

    セレクトショップワイズ

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