レビューメディア「ジグソー」

薄型コンパクト、持ち運びにも便利なBDドライブ

レビューアに選出して頂きましてありがとうございます!

ノートパソコンや薄型PC等に使用されるスリムタイプのBDドライブを搭載したモデルです。
薄型のDVDスーパーマルチドライブにBDを対応させた感じの製品であり、BDは勿論DVDやCDも扱うことができます。
接続方式はUSB2.0です。

付属品は専用のケーブルとACアダプタ、マニュアルとソフトの入ったディスクです。
専用ケーブルは↓
付属ケーブル、収納状態
付属ケーブル、収納状態

このように収納でき、持ち運びには便利なようになっています。
スリムドライブは↓のように一部分を切り欠いたような形状になっており、
スリムドライブの例 @DVR-K16
スリムドライブの例 @DVR-K16

その部分にケーブルを収納できるようになっているのは良い点だと思います。

ACアダプタは5V 2.0Aを出力できるものです。
5V 2AというとUSB2.0の4倍、強化されたUSB3.0であっても3倍近い出力であり、
バスパワーで動作させるには無理があるのでしょう。
付属ケーブルはスマートに収納できるからいいものの、これだけはどうにもなりません。
大きさは↓の通り、重量は130g程度でした。
付属ACアダプタ@寸法
付属ACアダプタ@寸法

本体に内蔵するのは難しいでしょうし、できたとしても電源ケーブルの持ち運びが
必須となるのでこの方法が現実的なのでしょう。

PCに接続して確認したところ、中のドライブはSony OptiarcのBD-5730Sでした。
BRP-U6 認識
BRP-U6 認識

バスパワーでの駆動は不可能で、二股ケーブルを介して接続してもダメだったので
ACアダプタの接続を感知しないと起動しないようになっているようです。


付属ソフトは
・Nero9 Essentials Writing Solution (BDやDVDへの書き込み用ソフト)
・WinDVD (BD/DVDビデオ再生用)
・QuickDrive LE (メディアの取り出し忘れを防ぐ等のツール)
・マッハUSB for BD/DVD (USB2.0の速度を限界まで引き出すソフト)
が付属しています。
BRP-U6 付属ソフト.png
BRP-U6 付属ソフト.png

今回はNero9とWinDVD、マッハUSBをインストールしました。

WinDVDを起動するとAeroGrassが強制的にOFFになります。
画面のSSも撮れないので画像はありませんが、一般人でも簡単に扱えるソフトになっています。
動画の再生具合を確認する意味もこめて購入した↓


ですが、無事再生できました。
DVD版を友人から借りて見たことがあったのですが、段違いの画質です。

動画の再生中、ドライブの回転音が若干気になりました。
気になると言ってもそれほどでもなく、延長ケーブルなどを用いてある程度離すと
気にならない程度のものです。
付属ソフトのNero Drive Speed4で読み込み速度を↓のように設定してみました。
Nero Drive Speed4
Nero Drive Speed4

結果は残念ながら静かになりませんでした。
この速度の設定はデータの読み出し時用の設定の可能性があり、BDビデオの再生時には
適用されない可能性があります。


付属ソフト、Nero9によりデータの書き込みをしてみました。
まず、画像等写真のバックアップのため


↑のメディアに書き込みました。
2倍速とはいえ妙に時間がかかると思ったらBD-REの仕様で
ベリファイ(書き込まれたデータが正常かの検査)しながら書き込むようになっており
実質1倍速程度で書き込んでいることになるのだということです。
書き込み時間@BD-RE x2
書き込み時間@BD-RE x2

↑は20.5GBを書き込んだ結果ですが、90分程度かかっています。

Nero9に付属しているNero Disk Speedによって速度を計測してみましたが、
やはり1倍速程度での書き込んでいました。
設定を変更しベリファイせずに書き込むと2倍速出せますが、(↓画像参照)
速度測定の結果
速度測定の結果

書き込んだデータの信頼性が下がる可能性があるのでお勧めできません。
現状、2倍速を超えるメディアとドライブが販売されていないので、現行最速となるようです。

上記、書き込み速度のテストで書き込んだBD-REを読み込んでみました。
認識にかかる時間はBDビデオのディスクとほぼ同じでした。
読み込み速度は最大4倍速になっており、書き込み時より高速に回っているのが
分かる程度の音がします。

Nero Disk Speedでベンチマークをとってみたところ、
ディスクの外周へ向かうにつれて速度が上昇しています。
読み込み速度 計測
読み込み速度 計測

最外周での読み込み速度は4倍速(18MB/s)となり、スリムドライブでDVDを読んだときの
最高速度である8倍速(10.82MB/s)の6割増の速度を出せることになります。


次にBD-R↓に書き込んでみました。


今回は書き込むデータの都合で15GBほどの書き込みです。
上記のBD-REと比較するとかなり高速に作業が進み、35分半で書き込み終了。
ベリファイも込みだと51分で完了しています。
書き込み時間@BD-R x6
書き込み時間@BD-R x6

流石に6倍速は高速です。
ということで、ベンチマークで計測してみることにしました。
同じディスクを用い、書き込み速度を計測した結果が↓の画像です。
書き込み速度 計測
書き込み速度 計測

5倍速を越えたあたりで速度が伸びなくなってしまっています。
十分なバッファ(書き込みデータのメモリ上への保管)が確保できなくなっているために
自動的に減速して書き込んでいるものと思われますが、
HDDの性能にはまだまだ余裕があるので原因は分かりません。
少なくとも、書き込むデータが保管されている媒体には十分な読み出し速度が要求されそうです。

2層メディアを試すということで、↓のBD-RE DLを用い


Nero Disk Speedで書き込み速度を計ってみました。
1層BD-REと同じくベリファイしながら書き込むので等倍程度の速度の書き込みです。
↓のグラフを見れば分かるように速度はほぼ一定です。
書き込み速度/時間@BD-RE DL
書き込み速度/時間@BD-RE DL

書き込みにかかった時間は3時間20分程度であり、ちょっと時間がかかりすぎです。
書き込み終わったら自動でPCの電源が切れる設定にし、寝る前に書き込むといった
使い方がベストなのかもしれません。


安価なメディアも試してみました。
一般的な家電店では扱っていないことも多いメディアですが、
電気街などでは簡単に安価に手に入ります。
まず、安価なBD-REとして↓のメディアを選択しました。


国内メーカーの製品と比較すると半額程度なので品質が気になりましたが
上記TDKのBD-REとほぼ同じ結果しか得られませんでした。
品質が上がっているのか、もしくは割と品質の良い製品(当たり)を買ってしまったのかは
分かりませんが、案外まともに使えました。

次に同じメーカーのBD-R↓でテストしてみました。


6倍速メディアということで、4倍速のものより2割ほど高かったのですが
それでも国内メーカーの製品の半額程度です。

このディスクはパナソニック機種推奨のシールが貼られていたのですが、
なんとなくその理由が分かりました。
6倍速対応メディアなのに4倍速でしか認識してくれません。
書き込み速度/時間@ZERO BD-R
書き込み速度/時間@ZERO BD-R

書き込み自体は正常に終了したものの、認識がおかしいのは心配です。
書き込み直後なのでデータは正常に読み出せますが、安いメディアは総じて
保存性が良くないとも言われますので、大切なデータの保存には使わないほうがいいと思います。
やはり公式に対応しているメディアを使ったほうが良いのでしょう。


持ち運びに関してはACアダプタが気になるものの、軽量で持ち運びには便利です。
BDビデオの再生機としての機能も十分です。
ブランクメディアへの対応も充実しており、認識はともかく買ったメディアは全て扱えました。

スリムドライブというとノートパソコンで使うというイメージがありますが、デスクトップで使っても十分な性能を持った製品だと言えます。


11/03/23追記
その他気になった点とBD以外のメディアの扱いについて記入しておきます。

netUSBことETG-DS/US


で使えるか、ということを日記でコメントを頂いていたのでテストしました。
ETG-DS/USへ接続
ETG-DS/USへ接続

認識できるかの確認として接続しましたが、問題なく認識しました。
ETG-DS/US 認識
ETG-DS/US 認識

流石に製品名までは読めませんが、自社製デバイスであることまでは認識できています。
とりあえず動画再生として上記 劇場版なのは を再生してみました。
結果、意外にもコマ落ちはなくスムーズに再生されていました。
再生中はずっとデータ転送をしており↓
ETG-DS/US 通信量
ETG-DS/US 通信量

8MB/s弱(60Mbps程度)の速度を維持し続けるので100Mの回線では厳しそうです。
意外な結果でしたが、再生/読み込み用としてならドライブの共有もできそうです。


次にハードウェア面で気になったことですが、レンズが2枚になっています。
ドライブ 比較
ドライブ 比較

青紫のレンズがBD用でしょうか。
初期のDVDドライブでもレンズが2枚だったようですし、今後1枚のレンズで読み書きできるような
技術が出来ればブルーレイドライブの価格も下がってくるのではないでしょうか。

BDだけでなく、DVDも扱うこともあるかもしれないということで追加でテストしてみました。
まず、普段から使っているDVD-Rとして↓のメディアをセレクト。


推奨メディアにもなっていますし、かなり値下がりしていて容量単価的にもお得です。
16倍速のメディアですが、スリムドライブでは8倍速が限界なので8倍書き込みになります。
書き込み時間@DVD-Rx8(x16対応メディア)
書き込み時間@DVD-Rx8(x16対応メディア)

書き込んでみた結果ですが、特に問題もなく書き込み時間も11分半と十分な速度です。
BDではできなかったディスクの品質検査ができたのでこちらもチェックしてみました。
上側が今回書き込んだデータディスク、下は比較用に載せた 以前書き込んだディスクです。
ディスク品質検査 DVD-R
ディスク品質検査 DVD-R

今回書いたディスクは推奨メディアということもあり、エラー値も悪くはない数値になっています。
書いてすぐなので良い状態ですが、時間が経つと色素等の劣化によりエラーは増加するそうです。
以前書いたディスクの結果も載せてみましたが、
安いディスクで保管状況が悪いと、エラーが大変なことになるのが分かります。
このディスクですがデータはなんとか読み出せるものの、読み出し中に異音がする上に
速度も落ちるので、実用的にもヤバいほどのエラー値になってしまっているのでしょう。


次に2層DVD-R DL↓を書き込んでみました。


こちらも推奨メディアになっています。
「容量単価以前に一枚当たりの価格がほぼ同じなのでBD-Rを買ったほうが良いです。」
と言いたいところですが、使う人もいるかもしれないのでテストしてみました。
こちらは8倍速対応メディアですが、ドライブの制限で4倍速での書き込みになっています。
書き込み時間@DVD-R DLx4(x8対応メディア)
書き込み時間@DVD-R DLx4(x8対応メディア)

初速は2倍速ですが、4倍速以上の速度を出せる部分では ほぼ4倍速で書き込んでいるため
意外と早く書き込みが完了しました。
書き込み終わったところで早速品質検査してみました。
ディスク品質検査 DVD-R DL
ディスク品質検査 DVD-R DL

2層目のエラーが若干気になりますが、2層メディアの仕様上仕方ないレベルなんだとか。
こちらは手持ちに比較できるディスクがありませんでした。

DVD-R、R DLともに十分使えますので、スーパーマルチドライブから置き換えても大丈夫です。
こういった品質検査をしてみて思うのですが、
少々高くても大切なデータには推奨メディアを使ったほうがいいですね。

コメント (26)

  • Agenaさん

    2011/03/10

    ナンチャンさん コメントありがとうございます^^

    使える時間をできるだけ使ってレビューを書いている最中です^^;
    データディスクの読み書き等のレビューができるよう、準備しています。
  • aoidiskさん

    2011/03/10

    このコンパクトさ、不便な仕様もあるようですが、

    此の筐体の色っぽさといったら、それを上回りますね。

    力を抜いた、ありきたりの製品ぽいところがいいですね。
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