かつて価格比較サイトの売れ筋ランキングにも登場していた定番静音ケース。黒・シルバーカラーの無印モデルは2006年の発売なので、既に9年前。
実はSoloは自分で買ったこのWhiteと友人が使ってそれを引き取ったBlackの2つあり、既にBlackに関してはそこそこ真面目にレビューしているのでそちらを参照頂いた方がいいかと。
というわけで思い出話と組むPCについてだらだらと。このWhite自体はアウトレット品を購入したもので既に後継モデルのSoloIIが出た後だったが、買った理由はずばりこの超電磁砲サイドパネル。
というかこのサイドパネルを買ったらWhite本体がオマケでついてきたような状態だった。まあBlackで組んだ時に好印象を抱いていたのも遠因なのだが。
Blackのレビューで書いた通り、内部のバーを取り外せないせいでマザーをはずさないと電源ユニットを着脱できないとか、ATXケースとしては比較的小柄なせいで組み立てスペースに余裕が無いとか、静音謳ってる割に背面ファンは意外と音が出るとか、標準だと吸気ファンが無い上に搭載してもファンフィルター等の抵抗が大きくなかなか吸気できないとか、サスペンションマウントとかいうお弁当箱のフタ固定するゴムが経年で伸びるとか、癖や欠点は結構ある。ただそれをかき消す程の静音性…そして何より自作PCケースでは貴重なシンプルなデザインがウケた理由だろう。
しかし変なパーツ大好きな自分で使うには痛パネル以外の理由が無く持て余していたのも事実。途中で別売のオレンジライン入りベゼルにしてちょっと自己主張したりしてみたりとか、フロントベイにアクリルケースをつっこんだりもして、確かに印象は変わった。
それでも色々と濃いケースが揃っている我が家では普通。だからといって家族用にはITXやMicroATXのもっと小さいケースがいい。使用を諦めてスペアパーツごと知人に譲る事を約束していたくらいなのだが、結局それも叶わず部屋のラックで休眠していた。
一方いい加減メインPCの1980円ケース(10年モノ)が限界になってきていた。この1980円ケースもATXケースとしては小さめで、これ以上のサイズを置こうとするとPC配置レイアウトを大きく変えるしかない。
Soloならピッタリ収まるし、古臭い設計のおかげでオープンベイが多く、アクセサリ類も移植できる。何よりこれ以上余計なケースを増やさずメインPCのケース更新という目的を完遂できる。
が、最大の問題は内部パーツが見れないという点。
…サイドパネルぶちぬいてもらえばいいのか。
まあこれについてはTrinityさんに加工してもらったサイドパネルとして別個登録しました。
内部パーツが見えないという最大の問題(問題とかいうな)を解消できるメドが立ったのでテストも兼ねてぶち抜き前にメインPCの構成を移植することに。
暫く放置していたので清掃を兼ねてどんどん部品を外す。使わないスペアパーツやお弁当箱のフタをとめるゴムサスペンションマウント等を容赦なく取り外す。
発熱が大きい構成なので極力内部の風は通りやすくしたいので。この後フロントファンフィルターとアクリルケース、つけっぱなしの光るリアファンも取り外した。
一方こちらは1980円ケースからひっこぬいたメインPC構成パーツ類。
冷却を気にする理由はCPU。8C16Tのモンスターだ。最近のCPUらしくアイドル時の消費や発熱は大人しいが一度フル稼働すると温風がぶわっとなる。
10年以上前の1980円ケースに入れていた奴が何を心配するんだと言われそうだが、1980円ケースは冷却力に関してはそれなりにあったのだ。
さらにVGAは低発熱とはいえファンレス。この辺もあったので正式にサイドパネルぶち抜きを依頼する前にメイン構成を押し込んで主に熱周りに問題がないか確認する事に。
典型的な窒息ケースなので吸排気が重要。排気は実質背面の12cmファン1基頼み。ここはPWM制御かつ大きな回転数変化幅を持つENERMAX製をチョイス。フロントの9cmファンもあわせてPWM制御可能なENERMAX製ホワイトファンを2基で固める。
また自分の構成は3.5インチHDD2台にSSD1個とドライブ類が控えめな構成なので3/4段目にHDDを搭載し、2段目に小さなSSD、そして1段目のトレーはどうせ使わないのではずしてしまう。これにより上段の9cmファンの風がほぼ直結でCPUクーラーへ行ってくれる。
冷却の要になるCPUクーラーは前ケースから引き続きPhanteksの12cmサイドフロー「PH-TC12DX RD」。Solo自体は14cmクラスの搭載例もあるのだが、今回はサイドアクリル化で寸法が変化する可能性があるので12cmクラスかつ若干低背なコイツから変更する理由が無い。
ASUS X99 DELUXEの優秀なファンコントロールもあり気になっていた負荷時CPU温度の上昇もケースファンをぶん回せば許容範囲。長時間負荷をかけまくる用途でなければSoloも結構いけるじゃないか。この状態だとゴオオオという低い音がするが前のケースでも結局負荷時はぶん回していたのでこんなもんだ。
もちろんCPU温度が下がればSolo本来の静かさに戻る。またHDD回りの静音性がアップしたので今までの安物ケースに比べるとアイドル時の動作音は大きく低下。
一方やはり気になっていたファンレスVGAは張り付けた温度センサーがいい感じの温度をたたき出してくれたので、引続きAerocoolの補助ファンを。Soloは幅はそれなりにあるので、サイド吹きつけファンはDualX標準の薄型から汎用の通常厚ファンに変更して風量を確保。
これらの対策で熱方面は大丈夫だろうということでサイドパネルぶち抜きを発注。
そしてアクリル化に備えてSoloに似つかわしくないLEDテープを追加。
ScytheのLEDイルミナシオンを上下に1本づつ。5インチベイをつぶせばNZXTのHUEも考えたのだけど、Soloの場合イルミナシオンのテープ長で十分だったので。更にアクリルパネルの絵柄がグレーの筐体のままだと目立たない事が判明したのでシャドーベイと補助バーを黒いカッティングシートで覆い隠す。ついでに赤リングネジもつけてみたがこの写真じゃわからん。
という訳でTrinityさんにオーダーしたパネルどーん。
菊月です!自分で描いた絵に文字や模様を配置したものをTrinityさんにアクリルレーザー彫刻してもらったもの。これは追々単独登録するけど綺麗です。
ベイアクセサリは今までのケースから3.5インチベイ2つ分が減るので悩んだ挙句サウンドブラスターのフロントパネルと、BDドライブ、そして内部が見通せる2段アクリルケースに絞った。今まで内蔵していたカードリーダーやフロントUSB3.0を失うことになるがそれでも内部が見えるアクリルケースにしたかったのだ。正直見た目最優先。
で、LEDを点灯すると…
テープの色を吸収して絵柄が光る。透明感の高いアクリルパネルはまるで水槽のようで、絵柄が宙にういているかのよう。
なんかもうSoloの原型留めてねえというかあのシンプルなデザインどこいった状態だけど、10年使ったメインPCのケースを置き換えるのに満足いく結果。
あとは間に合わせで色があっていないブラケット冷却用9cmファン(いっそ光らないやつでもいいかもしれない)や、電源LEDカラーの変更とかしたいけど、気長にやっていこう。どうせまた長く使うから。
ところで誰かSoloのUSB3.0フロントポートキット持ってませんかね…買い取らせてくだちい…
2016年の状態
ちまちま構成が変わっていったけど主にサイドパネルを生かす方向に。
まずメインのLEDユニットはソフトウェアで高度な制御ができるNZXT HUE+に。逆にスロット部のファンはサイドパネルのロゴをつぶしてしまうので撤去。
何だかんだで3D性能も必要になりMATROXから一般的なGeForceになったので構成面では結構普通に。その分マザーは自己主張が激しいGIGABYTEのDesignare EXに。
そして見た目で結構おおきいのがCPUクーラーファンの交換で白フレームだとやはりサイドパネルの絵がつぶれやすかったので黒ベースのRiingに。またリアファンはワンオフ追加品のファンフレームがついている。
またファイルサーバーマシンを作り保存データ量が減ったのでHDDを2.5インチ化してサイドから見えなく&静音化。BDドライブもそちらに移植したので代わりにベイアクセサリがついた。
配線類もだいぶスッキリさせたのでパネルがよくみえるようになりました。
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購入金額
13,790円
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購入日
2012年03月14日
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購入場所
リンクスアウトレット
cybercatさん
2015/06/11
やっぱぶち抜きが潔いww
自分はほとんど窒息系でアルミフェチなんでガワは残しときたいんですが、唯一アクリルが大きいのがあるなー...キオクガ
ポン酢レッサさん
2015/06/11
アクリル全面イラストは豪華ですね~やっぱりこれくらい
思い切ってやると灯りが付いた時の見映えがとても良いです。
下小川さん
2015/06/11
サイドパネルの登録で詳細書くつもりですが、ぶち抜き加工と彫刻あわせて35000円です。はい、Solo発売直後の値段で2台買えますね!!
ちなみに彫刻するには専用のアクリルパネルにする必要あるんで、既にアクリルのケースでも穴あけ不要とはいえアクリル代はかかるそうな。
自分も部屋のレイアウトを変える覚悟をすればAir540みたいな巨大ケースにしてもいいというか中身が中身だけにしたほうがいいんですが。レイアウト変えるの面倒だったのと、あえて定番のSoloをぶっ飛んだものにするのも楽しいかなーって。
下小川さん
2015/06/11
ちょうど同じ時期にブログに上がってたスリーブケーブルってポン酢レッサさんのですよね?同時期ナカーマ!
daiyanさん
2015/06/11
下小川さん
2015/06/11
パッチコさん
2015/06/11
間接照明と相まって素敵仕上がりですね。
PHANTEKの12は自体が光らないのと、四角いので心臓感ありますね。
下小川さん
2015/06/11
そうなんですよ、PHANTEKSの赤いクーラーが存在感抜群。元々前のケースの高さ制限にあわせて買ったやつだけど、赤かっといてよかった。
実は絵やロゴも、CPUクーラーやマザーのヒートシンクは避けるように配置してるんで、その辺は良く見えるんです。
砧順一(きぬたじゅんいち)さん
2015/06/12
絵柄綺麗。
改造の仕方も様々なんですね。
いやはや感動しました。
下小川さん
2015/06/13
ここまでやれば10年間使ったケースを乗り換える気になれましたw