Intel SSD 510シリーズは、SATA6Gbpsに対応するMLCのSSDである。
ロッコア企画ではIntel最強トリオとして、このSSDがセットでついてきた。
X25-MシリーズはIntel自社開発のメモリーコントローラーが搭載されており、シーケンシャルリードとランダム性能で人気を博していたが、本製品はどんなSSDに仕上がっているのか。レビューしてみたいと思う。
[ スペック ]
・転送速度
Read:450MB/s、Write:210MB/s
・Random 4k IOPS
Read:20000IOPS、Write:5000
・インタフェース
SATA 6.0Gbps
[ PC構成 ]
検証構成1
CPU :Intel Core i7-990X Extreme Edition
CPUクーラー :TrueBlack 120
マザーボード :Intel DX58SO2
メモリー :G.Skill F3-16000CL6T-6GBPID
VGA :EVGA GTX580 CALL OF DUTY BLACK OPS
SSD :Intel SSD 510 120GB
電源 :Silver Stone SST-ST1000-P
OS :Windows 7 Enterprise SP1 64bit
ケース :CoolerMaster Test Bench V1.0
検証構成2
CPU :Intel Core i7-2600K #6
CPUクーラー :TrueBlack 120
マザーボード :MaximusIV GENE-Z
メモリー :Carsair CMT6GX3M3A2000C8
VGA :なし
SSD :Intel SSD 510 120GB
Crucial C300 64GB
電源 :Silver Stone SST-ST1000-P
OS :Windows 7 Enterprise SP1 64bit
ケース :CoolerMaster Test Bench V1.0
[ 速度比較 ]
はじめに「Intel DX58SO2」によるシステムで検証を開始した
SATA2.0とSATA6GbpsにてCrystalMarkを用いて速度比較を行なってみた。
CrystalMarkの測定結果では、「Intel DX58SO2」のSATA6Gbpsに接続した場合に全体的に速度が遅くなるという結果となった。
「Intel DX58SO2」のレビューの時にC300 64GBにて検証を行なったが、そちらの場合は、ランダムとライト速度が遅いもののシーケンシャルリードは速度が出ていたと思う。
※このテストの時はCrystalDiskMarkの1000MBで検証しておりました。
SSDでは、HDDと違い読み書きの容量で速度差が出ることはほとんどないので、比較として掲載しました。
次は、「Intel DX58SO2」システムでのHD Tuneでの計測結果だ。
SATA2.0とSATA6Gbps接続の比較では、全体的に後者の方が高い値となっている。
しかし、それでも公称値には程遠い結果となった。
C300もIntel510も採用されているメモリーコントローラーはMarvell製のコントローラーのはずだ。
僕の私見だが、今回の測定の結果から「Intel SSD510」と「Intel DX58SO2」は、相性が悪いのではないかと思う。
では、次に比較用にZ68とCore i7 2600Kを用いた検証結果だ。
「Intel DX58SO2」と「MaximusIV GENE-Z」にて比較してみたいと思う。
MaximusIV GENE-Z(以下M4GZ)を用いてZ68環境でSATA6Gbps接続のテストを試してみた。
比較結果は、M4GZの方が圧倒的に速いという結果に、さらにM4GZでも公称値の速度に達していないことがわかる。
理由は不明だがIntel 510シリーズは環境依存度が高いのではないかと推測する。
次は、M4G-Zを用いてC300との速度比較を行なった。
結果、シーケンシャルライトの値は圧倒的ではあるが、ランダムはかなり落ち込むということになった。
とはいえ、C300とIntel510が体感でわかるほど差があるかと言うとはっきりいってないと言える。
★総評★
環境に対する依存度で、速度に差がかなりでるSSDという印象だ。今後のファームウェアで改善を期待したい所だ。
最新のZ68環境では概ね速度性能に問題はないだろうか。
加えて、ランダムの速度が遅いというデータもあるが、システム用としてOSを組み込んだ場合に、体感レベルで遅いと感じることはなかったことをお知らせする。
また、プチフリーズなども発生することはなかった。
まとめると
Z68環境があり、SATA6Gbps環境のある人ならば、性能面、安定性、メーカーの信頼度を考慮すると有力な選択肢になるのではないかと思う。
本製品は容量も120GBと十分であり、ゲームやさまざなデータを入れても不足することはないだろう。
退会したユーザーさん
2011/08/14
C300を持っている自分には、とてもタメになるレビューです!
120GBあれば、起動&データにも最適ですね!
やっぱりSATA 6Gbps環境イイですね!
いぐなっちさん
2011/08/14
ランダムシークが320シリーズよりちょっと遅いのが意外でした。
マーベルコントローラの影響でしょうか。
つくもさん
2011/08/14
コメントありがとうございます^^
はい、SATA6Gbps環境で使用する速さを例えるとアクセル踏んだ時の加速の伸びがスムーズといいましょうか、気持ちいいくらいぬるっとOSやソフトが起動してくるという印象です^^
つくもさん
2011/08/14
ありがとうございます!
ランダムの性能の落ち込みについては、恐らくマーベル製チップの性格ということなのかなと思っています。なので、性能が低いということではないかと自分的には思っています。
X25Mはインテルのコントローラーでランダム性能に重点を置いた設計のようでした。
今回のマーベルのチップは、シーケンシャル速度とライト性能の向上に重点を置いているのかな、という印象です。ランダムを犠牲にしてもそっちの速度向上を目指した製品だと思います。
daiyanさん
2011/08/14
公称値はあくまで理論値ですから、それ以下なのは仕方ありません。
510はランダムは元から弱いSSDです。
シーケンシャルに特化したタイプで、PLEXTORのM2Sシリーズと似た感じです。
OS起動ですと、小さいファイルを大量に読み込みますので、
ランダムリードが高い物の方が向いてますね。
ってのが個人的な意見です。
120GBクラスのライト性能が落ちるのはどうにかならないかな、と。
おかげで実験は250GB以上でないと…金がぁ。 orz
つくもさん
2011/08/14
コメントありがとうございます!
リード性能が高いSSDが出てもマザボのチップの帯域が狭いと宝の持ち腐れですねぇ・・・
もう一般の人からでも「SSD」という単語が聞けるようになってきているくらいだから、そろそろ大きな価格改訂がほしいですねw
daiyanさん
2011/08/14
R3EBEやG1-Killer Assassin辺りに搭載されているらしいです。
こいつは帯域が10Gbpsと余裕があるのでRAID0でも能力を発揮できるとか。
ちょっとR3EBEが欲しくなりましたw
つくもさん
2011/08/15
おお、新型のチップが出たんですね。
10Gbpsあれば、RAID0での能力もいい結果がでそうですねw
R3EBEにそんなチップが搭載されているとは思いませんでした。てっきり黒くなってゲーム用LANがついているだけかと・・・w
ベンチ比較でやはりSSDの速度は重要であるということがわかったので、僕もちょっと欲しいです^^;しかし、もうすぐLGA2011が・・・w
daiyanさん
2011/08/16
軽くVERTEX3で実験してみました。
つくもさん
2011/08/16
情報ありがとうございます!
みさせて頂きますw