レビューメディア「ジグソー」

オーバープロビジョニングにチャレンジ

Intel様、zigsow様、関係者の皆様
この度は、プレミアムレビューの「オーバープロビジョニングでチューンナップ!!」に選出
いただきまして、ありがとうございます。

Intel様のSSDレビューは、SSD510以降となりますが、今回は460GBと大容量という
こともあり画像処理や動画編集には十分な容量で嬉しい限りです。

今回は、命題が「オーバープロビジョニングでチューンナップ」ということで
初めて試みる設定ですが、チャレンジしたいと思います。


今回のレビューは、以下の項目で記載する予定です。

 1、SSD520の特徴
  1.1 仕様
  1.2 画像など

 2、組込
  2.1 構成機器

 3、オーバープロビジョニングの設定
  3.1 説明
  3.2 オーバーオーバープロビジョニングの設定方法

 4、比較
  4.1 通常状態
  4.2 オーバープロビジョニング適用
  4.3 比較結果

 5、総評

 6、その他


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 1、SSD 520 の特徴

  1.1 仕様

    型番:SSDSC2CW480A3K5
    容量:480GB
    シーケンシャルリード:550 MB/秒
    シーケンシャルライト:520 MB/秒
    ランダムリード4K  :50,000 IOPS
    ランダムライト4K  :50,000 IOPS
    インターフェース:SATA3.0(6Gbps)
    コントローラー:SandForce製「SF-2281」
    フォームファクター:9.5 mm 2.5 インチ SATA

    情報リンク:http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/solid-state-driv...

    上記が仕様になります。
    先代のIntel SSD 510の弱点であったランダムアクセスを改善したモデル
    のようです。
    (SSD510 リード2万IOPS、ライト8千IOPS
     SSD520 リード5万IOPS、ライト8万IOPS ※SSD 520 180GB、240GB)

  1.2 画像など
本体
本体

付属品
付属品

パッケージ
パッケージ

    同梱品は、今までのIntel SSDと同じくPCの組込に必要な部品は
    一通り揃っています。ペリフェラル電源変換コネクタは地味に
    重宝したりしています。



 2、組込

  2. 組込
    今回は、TOP GUNレビューで作成した、省エネコンパクトPCにSSDを組込
    レビューします。
    このPCは、アダプター電源を使用しておりCPUファン以外は無音なので
    ちょっとした、画像現像や動画編集に使用したりしています。

  2.1 構成機器
     今回は、以下の構成になります。
     CPU :Intel Core i5 3570K
     HDD :SSD 520
     メモリ :8GB(4GB×2)
     マザボ :AsRock Z77E-ITX
     グラボ :CPU内臓(HD Graphics 4000)
     電源  :NT-ZENO/DC100 AC電源100W
     CPU FAN :サイズ SHURIKEN リビジョンB SCSK-1100
     ケース :A-ITX-200P300(Mini-ITXケース)



 3、オーバープロビジョニングとは

  3.1 説明
    オーバープロビジョニングとは、SSDの中にユーザーが使用する領域とは別にスペースを
    確保することにより、パフォーマンスの向上、性能低下の予防やランダム書き込み
    耐久性の増加の効果が得られることになります。
    ※内容に関して、調べたりしましたがしっかりと把握できていない部分もあり、
    6.その他にメモ程度に所感など記載しています。


  3.2 オーバーオーバープロビジョニングの設定方法

   準備するもの
    ・IntelR Solid-State Drive Toolbox(フォーマット用の「Secure Erase」が必要)
    ・HDAT2(スペア領域を設定ツール)

   ① SSDのフォーマット
     オーバーオーバープロビジョニングを行うSSDは、未使用状態または「Secure Erase」を行った
     SSDが必要となるため、一度使用したSSDは以下の操作が必要となる。

     1.「IntelR Solid-State Drive Toolbox」を、インテルR ダウンロード・センターからダウンロード
      インテル・ダウンロードセンター

     2. インストールを行い起動する

     3.「Secure Erase」の実行
      ※「IntelR Solid-State Drive Toolbox」は、SATA接続のみで設定変更可能(USB接続は不可)

     3.1 起動後、対象のSSDを選択し(今回はHドライブ)左メニューから「Secure Erace」を選択
       既にパーティションがあると実行できないとメッセージが表示され先に進めません。
SSDT起動.jpg
SSDT起動.jpg

     3.2 既にパーティションがあると実行できないため、管理画面からパーティションを削除します。
SSDパーティション削除.jpg
SSDパーティション削除.jpg

     3.3 パーティション削除後、再度「Secure Erase」を実行すると先ほどのメッセージが消え
       次の肯定に進めます。
消去実行
消去実行

     3.4 SecurityFrozen状態で実行できないので電源の入れ挿しを促すメッセージが表示されます。
電源入れ挿しメッセージ
電源入れ挿しメッセージ

     3.5 SSD本体の電源の抜き差しを行い「OK」ボタンを押下、次のウィンドウで「実行」を押下
実行メッセージ
実行メッセージ

     3.6 消去が実行され、作業が完了します。
実行中と完了.jpg
実行中と完了.jpg



   ② BIOSの変更
     HDAT2の実行には、SATAモードをAHCIからIDEに変更する必要がある。

     1. BIOSを起動
       F2キーを押しながら起動しBIOS画面を表示
BIOS
BIOS

     2. SATAモードをIDEモードに変更
       項目のADVANCEのSATAモードを「AHCI」から「IDE」に変更
IDE選択
IDE選択

     3. 設定を保存

   ③ HDAT2のセットアップ

     1. 「HDAT2」を、http://www.hdat2.com/からダウンロード
       ダウンロード項目の中から「CD/DVD Boot ISO image」の「HDAT2ISO_481_LITE.EXE」を選択

     2. 「HDAT2ISO_xxx_LITE.EXE」を実行
       ISOイメージファイルが解凍される

     3. DVDに「HDAT2」のISOイメージを焼く
       Windows7は標準で、ISOイメージを焼けるので、ISOファイルを右クリックメニューを出し
       イメージの書込みを選択

     4. 焼いた「HDAT2」のDVDをPCの起動ドライブとして起動
       起動ドライブの設定はBIOSから変更
       

   ④ HDAT2の起動

     1. ③で焼いた「HDAT2」のDVDをPCの起動ドライブとして起動
       起動ドライブの設定はBIOSから変更
       ※②の設定変更済み

     2. 「HDAT2」起動
       コマンドプロンプトが表示されるので、「hdat2」と入力してEnter
hdat起動.jpg
hdat起動.jpg

     3. 対象SSDを選択
       表示されたデバイスリストからオーバープロビジョニングの対象SSDを選択
SSD選択.jpg
SSD選択.jpg

     4. 項目から「SET MAX (HPA) Menu」を選択し、次の画面で「Set Max Address」を選択
メニュー選択.jpg
メニュー選択.jpg

     5. スペア領域を設定
       「Set Max Address」設定画面のハイライト表示箇所に、スペア領域に設定したい数値を入力
       キーボードのInsertを押すと直接入力が可能になる。
       対象SSDの全セクター数(容量)を表す「Current Native」の数値を参考に、全体の何%を
       オーバープロビジョンニング領域として割り合てるかを決め(今回は10%の48GB)、
       スペア領域に割り当てる値を決定
容量入力.jpg
容量入力.jpg

     5. 設定を保存して完了
       スペア領域に設定したいセクター数を入力したらEnterを押下し「S」で確定。
       画面下部に「Are you sure to run 'Set Max Address' <Y/N>」と表示されるのでYを押して設定を保存。
       「Command completed successfully. Press any key...」と表示されるので、適当なキーを押すと
       プログラムが終了してコマンドプロンプトに戻る。以上でオーバープロビジョニングは完了。
設定完了.jpg
設定完了.jpg


   ⑤ 容量の確認
      実際にOSに認識させるとオーバープロビジョニングでスペア領域を増やした分、利用可能な領域が
      減っていることを確認。
SSDパーティション削除.jpg
SSDパーティション削除.jpg




 4、比較
   オーバープロビジョニング前後の計測比較。

  4.1 各種ツール
     CrystalDiskMark Nano Pico Edition を使って、スコアを比較
設定前
設定前

設定後
設定後


  4.2 作業比較
     今回、オーバープロビジョニングの比較として自分のよく行う作業である
     RAW現象と動画変換に関して行ってみました。

     RAW現象は、市販ソフトでプレミアムレビューでご提供頂いたSILKYPIXと
     フリーソフトでRAW現像ができるRawTherapeeで行いました。
     動画変換は、プレミアムレビューでご提供頂いた、PowerDirectorを使用
     しています。

    ・RAW現像
      NEX-5Nで撮影したRAWファイル、100個(2.3GB)をJPEG変換を行いました。
      (通常1回で撮影する枚数が100枚ぐらいなので)
SILKYPIX
SILKYPIX

RawTherapee.jpg
RawTherapee.jpg

      オーバープロビジョニング前
       SILKYPIX :6分30秒
       RawTherapee:5分00秒

      オーバープロビジョニング後
       SILKYPIX :6分24秒
       RawTherapee:4分51秒

    ・動画変換
      HD100で撮影した動画60i(容量2.99GB、25分50秒)をH264に変換を行いました。
PowerDirector
PowerDirector

      オーバープロビジョニング前
                       4分35秒
      オーバープロビジョニング後
                       4分35秒

  4.3 比較結果
    オーバープロビジョニングの前後で、CrystalDiskMarkの値はアップを
    していましたが、画像処理に関しては微妙に早く動画変換に関してjは
    変わらない値となりました。
    今回、ファイル容量が少なかったのも要因かもしれません。



 5、総評

    今回のSSD520のレビューは、今までのようにベンチマークや組込とは
    違いオーバープロビジョニングを使ったレビューとなり、いつもより
    レビューが難しく感じました。

    結果が、うまく出ないためいろいろ試行錯誤をしてみましたが、駄目で
    ちょっと凹んだりしました。
    オーバープロビジョニングを行うことのメリットを速度に求めていたの
    ですが、いろいろ調べてみると「連続的で完全にランダマイズされた
    ドライブ全域に広がる書き込み」の場合にパフォーマンスの向上が
    みられるそうです。
    実際にそのようなデータを使うかどうか疑問ですが、今回の自分の行った
    比較には条件が一致しませんでした。
    
    現状のSSDにおいては、パフォーマンスの向上より、性能低下の予防や
    ランダム書き込み耐久性の増加が機能的に有効かと思います。

    今回のレビューにおいて、オーバープロビジョニングといった技術、また
    SSDに関していろいろ勉強になるとても良い機会でした。
    自分にとってSSDは、もはや必需品なので(笑)今後も情報収集やこの
    ようなチャレンジをしてみたいと思います。
    
    最後まで読んで頂き、ありがとうございました m(_ _)m



 6、その他
    今回のレビューでは、オーバープロビジョニングにチャレンジしてみま
    したが、普段使わない機能だったので、調べたりベンチマークなどの実行
    なども勉強になりました。

    いつもと違うセットアップ作業などあり、思わぬところで行き詰ったり
    など、久しぶりに嫌な汗をかくことも・・・。
    参ったのは、ISOの書込みでファイルが破損していたようでうまくDVDに
    書き込めなく、ちょっと途方にくれたこともありましたw

    ここから少し路線を外れた比較検証を行ってみます。
    Windows7では、TRIMの機能など使用してSSDの性能を最適化するような
    機能を実装しています。
    それら機能が敢えてオーバープロビジョニングのパフォーマンス向上が
    でにくい事に繋がるのではと思い、IDEモードで、ベンチマークを
    行ってみました。
    この検証に関しては、普通の使い方では非効率なのであくまで検証という
    位置づけで行っています。

    とりあえず、IDEモードでWindows7をセットアップしてみます。
    そこで、ベンチマークを。
IDEモード
IDEモード

    IDEモードだと値は低いですね。
IDEモード+オーバープロビジョニンング
IDEモード+オーバープロビジョニンング

    ちょっとアップしているかな?。

コメント (12)

  • リーダーさん

    2012/09/07

    レビューお疲れさまです(^^

    やはりmickey さんとこでも激的な速度アップは
    見られなかったんですね。
    今回の課題は難しいですねー
  • ねおさん

    2012/09/07

    レビュー、お疲れ様でした。

    大きなパフォーマンスアップが見られないってことは、もともとのインテルさんのチューニングが、一般的な使用にはベストに近いのでしょうね。
  • リンさん

    2012/09/07

    レビューお疲れ様でした。

    皆さんのレビューを読むと大変苦労されており、

    自分だったら無理だったなぁと感じます。

    ちなみに最終的に手設定値はもとに戻せるのでしょうか?
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