この度はジグソープレミアムレビュー「インテル(R)SSD 520をオーバープロビジョニングでチューンナップ!」に選出して頂き、Zigsow様&タナカズ博士様、インテル様、大変ありがとうございます!
最近ではSSDもかなり普及していますが、高価で未だに手が出ない感のある大容量SSDを試させてもらえて光栄です!!!
-外観・付属品など-
内容物一式
SSD本体・マニュアル・セットアップCDの他に、2.5インチ→3.5インチアダプターやSATAケーブル、4PIN→SATA電源変換コネクタが付属しており、追加投資することなくSSDが導入できるよう配慮されています。
5インチベイに付けたい場合には、別途アダプタが必要ですが。
SSD本体
シール中央にあるのは多分シリアルナンバーだと思ったんで、とりあえず削除して掲載しています(^_^;)
SSD本体
デザイン的には前モデル510シリーズとかなり変わっており、見た目での差別化が図られていますね。
というより初期型インテルSSDに戻ったというべきなのか。
左:初期型 中央:520シリーズ 右:510シリーズ
他のモデルの外観は知りませんが、比べてみると初期型にかなり近いですね。
重さは85g
大容量といえど、フラッシュメモリ自体の重さはあまり変わらないようですね(^_^;)
-スペック-
ベンチマークなどは以前プレミアムレビューでインテル様に提供してもらった「インテル® デスクトップ・ボード DX58SO2」を使用します。
まず、4K DQ32値が異様に高いのが目につきますね。
以前プレミアムレビューでゲットした「インテル® SSD 510 120GB」の3倍以上の値を叩き出してます。
CrystalDiskMarkはシーケンシャル→512KBブロック→4KBブロック→4K DQ32と計っていくんですが、最初の3つの値に関しては失礼ながら「大容量の割に大したことないな」と思ってたので、余計に驚きました(^_^;)
にしても3倍の速度か・・・、いい響きだ。出来ればSSD本体を赤くしてもらいたかった(笑)
それともう一つは、Write性能が全体的にあまり高くないのが気になりますね。
「インテル® SSD 510 120GB」のシーケンシャルライトでも200は出していたのに、どういうことなのか?
これが480GBモデル特有なのか、それとも510シリーズ自体の特徴なのか、気になりますが私の持っている機材では検証は不可能なのが残念ですね。
SATA3Gbs接続時
やはり、SATA6Gbs接続時よりはスペックが落ちてますね。
ただ、4KBブロックに関しては全てSATA6Gbs接続時より高い数値を出しており、非常に不可解ですね(^_^;)
それに、2000MB測定でのシーケンシャルライトが極端に低いなど、測定誤差の範囲が大きい印象があります。
SATA6Gbs接続の方が安定して使えるということなのかもしれませんね。
-オーバープロビジョニング-
オーバープロビジョニングとは、ユーザーが使用する領域とは別のスペア領域を設定することで、正常域が障害で利用できなくなっても予備領域で補うことで信頼性を高め、さらに動作を速くするという効果がある、とのこと。
SSDのフラッシュメモリは書き換え(消去)回数に限界があるのは知られているので、一定の領域を未使用に近い状態にしておくことで、SSDの寿命を長くするための設定なんだと思います。
-手順-
①「Intel® Solid-State Drive Toolbox」で「Secure Erase」を実行する。
まずはインテル® ダウンロード・センターから「Intel® Solid-State Drive Toolbox」をダウンロード&インストール
別にシリアルナンバーなど入れる必要もなく、普通にDL出来ます。
ただし、インテルSSD以外のデバイスはこのソフトでは操作できませんが(笑)
インテルSSDの中身を完全に消去する機能ですが、オーバープロビジョニングの前準備に必要になります。
しかし、そのまま消去しようとすると上記のように「Securlty frozen状態なので電源ケーブルを差し直せ」とのエラーメッセージが出てきます。
私は最初に「PCの電源を切ってから差し直して、再びPCの電源を入れるのか?」と思ったんですが、ヘルプを開いてみると・・・
「Intel® Solid-State Drive Toolbox実行中」に、つまり電源が入ったままケーブルを差し直せとのお達し・・・。
結構面倒ですし、差し直すときの静電気など結構怖いですね(^_^;)
そこで、非常に便利なのが2.5インチ対応リムーバブルケース!
これなら蓋を開けてからすぐに閉めるだけと非常に簡単ですし、PCケースを一々開けなくても気楽に行えるので便利です!
オーバープロビジョニングを試したい方には、是非勧めたいですね♪
Securlty frozenが解除されると、実行可能になります。
あとは100%になるのを待つのみ。
ただ注意したいのは、途中でゲージが止まっても慌ないことですね。
私の環境では、いつも40%のところで止まり、進んでるのか分からない状況になります。
もちろん最後には100%になり完了するので、Secure Erase中は余計なところをクリックしないよう、PCを放置しておくのがベストだと思います(^_^;)
特に今回は高価なSSDですからね・・・。
②「HDAT2」で予備領域を設定
「HDAT2」はWindows上では動作せず、CD/DVDからブートさせる必要があります。
http://www.hdat2.com/のDownloadから「HDAT2ISO_xxx_LITE.EXE」(xxxはバージョンナンバー、2012.9.6現在の最新バージョンは49B1)をDLしてから、それをCD or DVDに焼いて使用します。
ちなみにISOイメージにはLITEでないタイプもありますので、間違わないで下さい。
また、「HDAT2」はSATAモードをIDEにしないと使用できないので、BIOSの設定を合せてやる必要があります。
まずは、「インテル® デスクトップ・ボード DX58SO2」のバックプレートにある「Back to BIOS」ボタンを押して再起動。
BIOS画面になったらConfigurationタブのSATA Drivesを選択。
SATA6Gbsコネクタに対応している「Internal 91XX Blue SATA(Gen3)」のSATAモードをIDEに変更。
あとCD or DVDから起動させるので、ブートの順番でOptical Drivesを1stに設定。
せっかく準備が出来ても、HDD起動になってたら意味ないですからね(^_^;)
これで準備は完了。
あとは「HDAT2」のブートCD/DVDを起動するだけです。
「HDAT2」起動後に対象SSDを選択。
「SET MAX (HPA) Menu」を選択。
「Set Max Address」を選択
ここで、いよいよ予備領域を設定します。
下の 青枠 は数値の入れ方になってます。
まずは↑↓→←。
1Sectors(0.51KB)ずつ増減させることが出来るんですが、総容量480GBのSSDで設定するには余りにもナンセンス。
マジで日が暮れるよ(笑)
てなわけで、この方法は全くオススメ出来ません!
Bキーを押すことでBIOS limit値に設定する事が可能です。
BIOS Limit値が何なのかはイマイチ分かりませんが、数種類の数値を自動で設定してくれるので、数値をどう設定していいか分からない場合に良さそうです
Insertキーで任意の数値を打ち込めるようになります。
自分好みの設定をしたい場合にはこの方法が良いですね。
数値を確定させる場合はSキー。
押すと最終確認をしてくるので、問題なければYキーを押します。
これで設定完了です。
後はEscキーを押しまくってソフトを終了させます。
電源ケーブルの挿し直しやSATAモードをIDEに変更する必要があるなど、正直面倒ですね(^_^;)
しかし、私が使っているサブPC「Shuttle ベアボーン SG41J4」のようにSATAモードがIDEしかない古い機種なら設定をいじる必要がないということに、後になって気付きました(笑)。
「SG41J4」にも2.5インチ用リムーバブルケースを付けてあるので、ケースを開けることなくオーバープロビジョニングが出来ます。
しかも、接続しているデバイスが少ない為か、待ち時間が圧倒的に短いというメリットもありました(笑)
今後は「SG41J4」でオーバープロビジョニングを行っていきます♪
-性能比較-
オーバープロビジョニングでは信頼性の他にも、性能自体がUPするとのことなので、試してみましょう。
オーバープロビジョニングしたSSDをSATA6Gbs端子に接続し、パーティションを設定!
早速、CrystalDiskMark Nano Pico Editionでベンチマークをとってみると・・・・・・、
???、いくら待っても計測できないぞ?
と、思ってたら!
何と、ブルースクリーン!!!
オーバープロビジョニングの領域設定が不味かったのかと思い、数値を変えたり、BIOS limitでオートで設定したりしても効果なし!
一体どういうことなんだ!?
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『インテルがウリにしようとしている
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ オーバープロビジョニングされたインテルSSDを』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ | インテル純正マザーボードに接続したら
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 ブルースクリーンになった』
/' ヾ|宀| {´,)⌒'/ |<ヽトiゝ
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ おれも何をされたのかわからなかった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 頭がどうにかなりそうだった…
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ:::::'ー-、___/:::::// ヽ } 催眠術だとか超スピードだとか
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄'ー-{:::... イ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
てなわけで、 SATA6Gbs接続でのテストは残念ながら「再起不能(リタイア)」
しかしSATA6GBsがダメでも、まだSATA3GBsがある!
デフォルト(上記-スペック-出だした結果です)
予備領域10%
予備領域50%
BIOS limitで予備領域最大
正直、性能UP云々というより、測定誤差といった感じですね(^_^;)
しかし、取り終えてから思ったんですが、元々SATA3GBs接続で頭打ちだと考えると仕方ないのかも知れません。
SATA6GBsで接続できれば違う結果になる可能性があったかと思うと、残念です。
-2012.9.24追記-
せっかくいただいた大容量SSDをこのまま眠らせるのはもったいない!
・・・てなことで、今度は環境を変えて、ノートPC「富士通 LIFEBOOK SH76/EN」に搭載してオーバープロビジョンを試してみました!
デフォルト
「インテル® デスクトップ・ボード DX58SO2」よりシーケンシャル・ランダム共にリード・ライト性能が上がってますね。
こうして見ると、環境の違いってのは結構出るものですね。
予備領域25%
予備領域50%
予備領域75%
上記データを私なりにまとめてみました。
デフォルトを基に性能が上がっていると赤、下がっていると青で上昇・下降の度合いが強くなるほど色を濃くしています。
100±2%は誤差又は性能差なしと判断し、色は変えてません。
こうして見ると気になるのは、下記の点でしょうか。
①予備領域が少ない場合、性能が下がっているテストが多い。
②シーケンシャルはリード・ライト共に大きな性能向上は見込めない。
③4Kランダムアクセス及び、NCQ有効時の数値である4K QD32ランダムアクセスは、大きな性能向上を見込める。
ランダムアクセスでもより細かい4Kの方が数値が伸びていることを見ると、プログラムの起動などで威力を発揮出来そうですし、OS用途にしても性能UPが見込めそうですね。
また、予備領域は多めに設定した方が良さそうですね。
今回の480GBタイプほど大容量である必要はなさそうですが、最低でも250GBタイプを用意して50%を予備領域にするくらいの使い方でないと、性能UPは出来ないかも知れません。
スコアだけでは分かりづらいので、現在TMPGEnc Video Mastering Works 5の体験版のインストール時間と起動時間の比較データを収集中です。
後日レビューするので、良かったら見てください♪
-総括-
インテル純正デスクトップボードでオーバープロビジョニングを施した状態でSATA6Gbs接続できなかったのは、非常に残念ですね(^_^;)
ノートPC用途では大容量に加え、十分以上の性能が発揮出来ますね。
オーバープロビジョニングは未知数ですが、地道にデータを取っていこうと思ってます♪
退会したユーザーさん
2012/09/25
画面に映りこんでるのか
バックにあるのか判らない画像が気になって気になって
れびゅ~読めません(ww
なんてことはありませぬ(・・b
おつですた(・・b
結局のところ目立った効果を出した方は
おられなかったでつよね(・・?<全部読んでないけど
ryo157さん
2012/09/25
コメントありがとうございます。
ハーフグレアのディスプレイなんで、どうしても写り込んじゃうんですよね(^_^;)
最初は写り込んでも構わない様にバットマンのマスクでも被ろうかと思ったんですが、さすがに自重しました(笑)
なので写ってるのはデジカメ+脚立くらいです。
あと、オーバープロビジョンに関してはセキュリティ面での強化がメインで、性能UPは副産物的なものなんでしょうね。
それに元々SSDは速いし、体感できるほどの違いを出すのは難しいと思います。