インテル® SSD 520をオーバープロビジョンニングでチューンアップSSDがさらに高速化!チューニング挑戦者求む!!

インテルSSDユーザーに告ぐ!オーバープロビジョニングで「称号」を手に入れろ!

最強ユーザー20人が挑戦!オーバープロビジョニングでパワーマシンを手に入れろ!

インテル® SSD 520シリーズをオーバープロビジョニングでチューニング。今回のレビュー課題はこれだ!

必須課題

  1. インテル® 520シリーズでオーバープロビジョンニングする手順を詳しく紹介して欲しい(Secure EraseやBIOSの設定等も含む)。
  2. インテル® 520シリーズでオーバープロビジョンニングをする前後で書き込み速度の向上にどれくらい効果があるか測定してほしい(ソフトウェアのインストール、巨大なzipファイルの展開、データベースの速度、並列コンパイル、RAW現像等)。
  3. オーバープロビジョンニングをする前後で CrystalDiskMark Nano Pico Edition を使って、スコアを比較してほしい。

その他の課題

  • HDAT2 以外のツールを使ってオーバープロビジョニングする手順を調べる
  • Windows 以外の環境でオーバープロビジョニングする手順を調べる
  • RAIDと組み合わせてみる
  • インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーと組み合わせてみる
  • 外付けドライブとして使った場合の効果を調べてみる

SSDをより速くする「オーバープロビジョニング」とは?

オーバープロビジョニングとは、SSDの中に我々ユーザーが使用する領域とは別のスペア領域を設定すること。ある一定の値までユーザーの任意で増やすことができ、SSDの動作を速くすることができるほか、正常域が万が一障害で利用できなくなっても、予備領域でカバーするという信頼性向上にも役立つもの。ちなみにインテル® SSDシリーズは、120GBや240GBという独自容量になっているが、これは予めスペア領域が設定されているから(例:128GBのうち 8GBはスペア領域で、120GBがユーザーが使用可能な領域)。

パソコンの快適動作に欠かせないインテル® SSDに、オーバープロビジョニングを施して、スペア領域をさらに拡大することにより、より快適で安全な環境を構築することが可能となる。

インテル® SSD 520シリーズ

インテル® SSD 520シリーズは読み込み速度が最大550MB/s、書き込み速度は520MB/s を実現。60GB、120GB、180GB、240GB、480GBと容量別にラインナップされている。

購入する
オーバープロビジョニングでスペア領域が拡大!

SSDをより速くする「オーバープロビジョニング」にトライ!!

やってみよう!SSD

あなたも簡単にできちゃう!SSDに換装してポテンシャルをアップ

スペア領域を設定するためには、ATAコマンドの「SET MAX ADDRESS」をSSDに送らなければならない。コマンドを送るためには「HDAT2」という、SSDやHDDの各種設定を行うプログラムが必要だ。また、操作を行うには、未使用状態または「Intel® Solid-State Drive Toolbox(インテル® ダウンロード・センター)」で「Secure Erase」を行ったSSDが必要となるので、作業前に用意をしておく。「Intel® Solid-State Drive Toolbox」は、USB接続されたSSDの設定変更ができないので、「Secure Erase」を行う際には必ずSATAのコネクタに直接接続しよう。

「HDAT2」のダウンロードは、http://www.hdat2.com/ へアクセス。左フレームのDownloadをクリックすると、右フレームにダウンロードリンクが表示されるので「CD/DVD Boot ISO image」の「HDAT2ISO_xxx_LITE.EXE(xxxはバージョンナンバー)」をクリックする。次にダウンロードしたISOイメージをCD-RまたはDVD-Rに焼いて、ブートディスクを作成。

「HDAT2」を使うためにはSATAモードをAHCIからIDEに変更する必要があるので、BIOSを起動して変更しておく。USB接続ではオーバープロビジョンニングの設定変更はできないので必ずSATAのコネクタに直接接続。


  1. 「HDAT」プログラム起動

    1. 「HDAT」プログラム起動

    作成した「HADT2」ブートディスクを光学ドライブに挿入してパソコンを起動。コマンドプロンプトが表示されるので、「hdat2」と入力してEnter。

  2. 対象SSDを選択

    2. 対象SSDを選択

    表示されたデバイスリストからオーバープロビジョニングの対象となるSSDを選択しEnter。誤操作防止のためオーバープロビジョンニング対象となるSSD以外の記憶装置は外して置くのがオススメ。表示される中から「SET MAX (HPA) Menu」をEnterして、次の画面では「Set Max Address」をEnterしよう。

  3. スペア領域を設定

    3. スペア領域を設定

    「Set Max Address」設定画面のハイライト表示箇所に、スペア領域に設定したい数値を入力しよう。キーボードのInsertを押すと直接入力が可能になる。対象SSDの全セクター数(容量)を表す「Current Native」の数値を参考に、全体の何%をオーバープロビジョンニング領域として割り合てるかを決めて、スペア領域に割り当てる値を決めよう。

  4. 設定を保存して完了

    4. 設定を保存して完了

    スペア領域に設定したいセクター数を入力したらEnterしよう。画面下部に「Are you sure to run 'Set Max Address' <Y/N>」と表示されるのでYを押して設定を保存。「Command completed successfully. Press any key...」と表示されるので、適当なキーを押すとプログラムが終了してコマンドプロンプトに戻る。以上でオーバープロビジョニングは完了。実際にOSに認識させるとオーバープロビジョニングでスペア領域を増やした分、利用可能な領域が減っていることが確認できる。

BIOSの変更方法

  1. BIOS起動

    1. BIOS起動

    パソコン起動時に表示される「BIOS起動キー(DEL)」を押して、BIOSを起動。BIOS起動方法が読み取れない場合や表示されない場合は、パソコンまたはマザーボードの取扱説明書に従いBIOSを起動させる。

  2. BIOSアドバンストモード起動

    2. BIOSアドバンストモード起動

    BIOS画面が表示されたら、右上の「終了/アドバンストモード」をクリックして、アドバンストモードを起動する。

  3. SATAモードをIDEモードに変更

    3. SATAモードをIDEモードに変更

    「詳細タブ」をクリックして、一覧から「SATA設定」を選択する。「SATAモード」を「IDEモード」に変更する。設定を保存して退出すれば完了。

※BIOSはマザーボードにより異なる場合があります。本項はASUS P8Z68Vを使用した場合の解説です。