まず初めに、今回この製品をレビューする機会を下さり本当にありがとうございます。
zigsowさん、intelさん、並びに関係者の皆様に感謝申し上げます。
開けてみよう!
箱を開けるとこのような感じで、今回いただいたSSDの中身はは240GBのもです。
そしてこれが本体、
メタリックのボディがとてもかっこいいです。厚さは9.5mmです。
四隅のねじを外せば7mmになるのかなと思いねじを外すとこの黒色のゼベルだけ
取れるのではなく正面のインテルのロゴの入った鉄板も取れてしまいます。
ゼベルを取った状態でねじを戻せば7mmになるんだと思いねじを絞めてみたのですが
ねじが長く本体からねじが飛び出て7mmにはなりません、調べてみるとやはりそうで
7mmにするようのねじが入っていないということ、
7mmにしたい場合はホームセンター等で購入する必要があるみたいです。
でもせっかく簡単に開いて基盤を見ることができるので開けて見てみたいと思います。
中を開いてみるとNANDフラッシュメモリチップが、
容量128Gbit(16GB)の「29F16B08CCME2」が16枚で256GB⇒240GBになっているみたいです。
コントローラはSandForceのSF-2281VB1-SDCコントローラチップが搭載されています。
中も見たのでここからは実際にPCに入れて見ていきたいと思います。
今回のレビューはオーバープロビショニングしてその前後変化を調べることがレビュー内容となっているので、さっそくオーバープロビジョニングを試してみたいのですが、まずはオーバープロビジョニングしないで普通に使ってみた場合のデフォルトでの性能を調べてみたいと思います。というのも自分の中でのオーバープロビジョニングはHDDからSSDへ、そしてSSD
からのステップアップと考えているからです。
オーバープロビジョニングする前に
普通に使ってみた。
まず今回このSSDを実際に入れて使うPCのスペックを紹介したいと思います。
PCの内部は大体こんな感じとなっています、OSはwindows7です。
このPCにこのインテルのSSDをインストールしていきます。
組み込むのはパソコンをいじっている人なら簡単ですね、
SSDをマウンタに取り付ける⇒PCケースのサイドパネルを開ける⇒空いている3.5インチベイに
マウンタを取り付ける⇒SATA用電源とSATAケーブルを取り付ける。といった感じですね。
あとは電源をつけて、マイコンピューター右クリック⇒管理⇒ディスク管理、といくと
このように初期化してくださいのウィンドウが出てくるので手順に従って
SSDを初期化、新しいシンプルボリュームを作成してあげましょう。
まずはデータドライブとしてこのSSDを調べたいと思います。
ドライブとして認識され使用できるようになったのでまずはCrystalDiskInfoを
見てみることにしました。
SSDはもちろんSATA3接続で接続しています。ほかには特に気になる点もなく、ん?使用時間が
すごいことに、まだ1.2時間ぐらいしか使ってないのに・・・
まぁ読み違えでしょう、これが本当だったら逆にすごいんですけどね、
そして計測、まずはCrystalDiskMarkでランダムから
そして0Fill
シーケンシャルリードのランダムでも473MB/sとかなり早いです。
0Fillだともっと上がり481MB/s、かきこみでも400MB/s近くまで上がります。
以前購入したSSDの速度より2倍以上ランダムアクセスが早いのでびっくりです。
技術の進歩は早いですね。
次にHD Tuneで見てみたいと思います。
Benchmark Readはアベレージ384.6MB/secで基本的にはフラットなグラフとなりました。
アクセスタイムも0.047msと非常に早いです。ここでもこのSSDが十分な性能を持っていると
いうことがわかったと思います。
次にシステムドライブとしてこのSSDを使ってみましょう。
まずはランダムから
次に0Fill
CrystalDiskMarkでは、リードはデータドライブにしているときよりシステムの方が
早い結果となりました。
ライトの方は0fillがデータドライブと比べてかなり遅くなってしまいました。
それぞれ誤差があるとはいえ少し意外な結果となってしまいました。
とはいえ、このSSDが早いということには違いありません。
OSの起動も電源スイッチを押してから30秒前後で起動するので非常に早いです。
自分が使用しているマザーボードのBIOSをあまりいじってなくてこれですので
最初のシステムチェック等を省いてあげるともっと早くなると思います。
さてここからが本題
オーバープロビジョニングしてみよう。
まずオーバープロビジョニングというのを簡単に説明すると
SSD速度が上がり、信頼性が増すというもの、
やる前は難しそうと考えていたのですがやってみると意外と簡単
自分のようにもうすでにドライブとして使用している人はSecure Eraseが必要となります、
しかしSSDを買った状態、まだ一度も使っていない場合はSecure Erase必要ないので。
そういった方は下へ行くとオーバープロビジョニングの仕方と書いているので
そこから見ていただくとわかりやすいと思います。
Secure Eraseの仕方
Secure Eraseにあたって説明されているのはIntel® Solid-State Drive Toolbox
をつかってSecure Eraseしてくださいと書かれているので早速ダウンロードして
インストールしてください。
そして起動した最初の画面がこちら
このソフトの左真ん中あたりのSecure Eraseをクリック、
消去を実行しようとしたのですがこのようにパーテーションがあるので操作をっ実行でき
ませんという文字が、
ということで、マイコンピューター右クリック⇒管理⇒ディスク管理から
SSDのボリュームの消去でパーテーションを消して、
上のでやったように消去ボタンを押してあげればSecure Eraseされるはずなんですが
自分の場合SSDの電源リサイクル、つまりSATAの電源ケーブルを抜き差しして
SSDの電源を入れなおしてくださいという注意が出て、
いわれるようにしてのですが、何度やっても一度抜いたら再度認識されることがなく
Secure Eraseの一歩前から進むことができませんでした。
あまり自分が使用している環境との相性がよくないのでしょうか、
なので、自分の場合はpartedmagicというlinux系のOSをCDbootで起動して
そこからSecure Eraseすることによって何とかSecure Eraseすることができました。
OS自体がパーテーションなどをいじるのを目的に作られているようなものなので
マニュアルが特になくても大体の人はわかると思います、スタートを押せばSecure Erase
という項目があるので、
それではここからが肝心なとこ、
オーバープロビジョニングをする仕方です
まずは必要となるHDAT2をダウンロードしましょう。
http://www.hdat2.com/へアクセスして左のサイドバーから
ダウンロードをクリック、HDAT2ISO_49B1_LITE.EXEをダウンロード
アプリケーションがダウンロードされると思いますのでそのアプリケーションを
起動、インストールを押すとISOファイルが生成されると思いますのでそれを
CDなどのディスクに焼いておきましょう。
つぎはUEFIまたはBIOSの変更です。
オーバープロビジョニングをするためにはSATAモードをIDEに変更する必要があります
また1STドライブを光学ドライブにしておきましょう。
まずは電源ボタンをオン、そしてデリートキーを連打w、
そしてBIOS、UEFIに入れたら、Integrated PeripheralsでEnter、
そしてPCH SATA Control ModeをIDEに変更、
SATAモードの変更がすんだのでEscで一つ前の項目に戻り、今度はAdvanced BIOS Features
でEnter、First Boot DeviceをCDROMに変更すれば変更点は以上です。
F10を押してセーブして終了しましょう。
BIOSの変更が終わったのでこれからSSDのスペア領域を増やす作業に入ります。
まず先ほど焼いたHDAT2のCDをPCに入れてPCを起動します。
CDが読み込まれたら上の写真のような状態になるのでhdat2と入力してEnter、
HDAT2が読み込まれるので、今回設定するIntelのSSDを選択してEnter、
SET MAX (HPA) menuでEnter、
SET MAX Addressと進みます。
そしてこの上の写真で出ているNew hiddenというところここのボリュームを
任意に変えることによってオーバープロビジョニングします。
自分の場合は約20GBを新しくスペア領域として設定しました。
任意の数値を入力したらEnterを押します。
するとAre you sure to run 'Set max address' <Y/N>と表示されるので
Yを押して設定を保存、Command completed successfully please any key..と
表示されるので適当なキーを押してプログラムを終了します。
これでオーバープロビジョニングは終了です。
はじめてやってみた感想としては想像していたより非常に簡単で
BIOSの設定さい済んでいればオーバープロビショニング自体は
数分で完了してしまいます。BIOSを変更する操作ができる人なら
この作業は苦にならないと思います。
それではオーバープロビジョニング後の結果です。
まずはデータードライブにして、スコアを見て行きたいと思います。
CrystalDiskMarkでランダムから
そして0Fill
次にhdtune
CrystalDiskMarkではランダムリード478MB/s、ライト253MB/s
0Fillリード484MB/s、ライト272MB/sという結果に
最後にオーバープロビジョニング後、Cドライブにして同じようにランダムから
ランダムではリード463MB/s、ライト188MB/s
0Fillリード480MB/s、ライト232MB/sという結果に、
では今回試したノーマルのデータ、システム、
オーバープロビジョニング後のデータ、システムを比べてみましょう。
データドライブでのランダムと0Fillそれぞれのオーバープロビジョニング前後での比較です。
ランダム
0Fill
システムドライブでのランダムと0Fillそれぞれのオーバープロビジョニング前後での
比較です。
ランダム
0Fill
比べると上のような結果となり、
データドライブランダムでは
リードはオーバープロビジョニング(後OPで)のほうが早く
ライトはOP前のほうが早い、
データドライブ0Fillでは
リードは上と同じくOPのほうが早く
ライトは4kQD32以外はOP前のほうが早い、
システムドライブランダムでは
リードはOP前のほうが早く
ライトは512k以外はOP前が早い、
システムドライブ0Fillは
リードは4k以外でOP後が早く
ライトはOP後の4kQD32だけ飛びぬけほかはOP前のほうが早い、
といった結果に、全体に対する変化量にしたら変化は小さいですが
傾向としては
データドライブではリードは早くなるけどライトは遅くなる、
システムドライブではランダムだとOP前のほうが早く
0FIllはその逆の傾向に、
Adobe lightroon4でRAW画像の現像時間を比較、
オーバープロビジョニングによってRAW画像現像にかかる時間に変化は
あるのか調べてみました。
このKISS x5で撮影した写真を
どれにおいてもCドライブに元となるRAW画像を入れ、書き出し先もCドライブとなっています。
HDD、SSD、SSD(OP)の三種類でテストしました。
HDD 6分50秒
SSD 6分31秒
SSD(OP) 6分29秒
という結果となり、HDDとSSDの間には約20秒の差があり
早いのですがSSDとSSD(OP)では差が2秒とそれほど大きく現れることは
ない結果となりました。
ファイルコピにかかる時間を計測
RAW画像現像のときと同じようにCドライブtoCドライブ環境で
ファイルサイズ27.4GBのIsoデータのコピーにかかる時間を計測しました。
HDD 10分56秒
SSD 4分23秒
SSD(OP) 4分26秒
という結果となりHDDとSSDでは倍以上早い結果に、
SSDとSDD(OP)では今回はノーマルのSSDのほうが3秒早い結果になりました。
まとめ
今回のプレミアムレビューでSSDのオーバープロビジョニングを
初めてチャレンジしてみましたがやり方は非常に簡単で
自作暦まだ数年の自分でも特に詰まるとこなくオーバープロビジョニング
することができました。
ベンチーマーク的なところでは正直それほど大きな変化は見られませんでした。
ケースバイケースでスコアが変わってきます。しかし
オーバープロビジョニングは速度的なところのほかにも正常域が
万が一障害で利用できなくなった時に予備領域でカバーという機能も備えているので、
時間がたつにつれて出てくる速度の減少といったところで
強いのかもしれません。信頼性向上という意味では大いにありだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
きっちょむさん
2012/09/01
腑分け含め、かなり濃厚なレビューですね。
楽しく読ませて頂きました。
OPは、本当に極限に詰めていく場合、効用がありそうです。
オーバークロックコンテストとかいいかも?
あまたりんさん
2012/09/02
一人だけ変なのかと思ったが、ほっとしたw
phenom7さん
2012/09/02
オーバークロックコンテストですか、確かにいいかもしれませんね、
phenom7さん
2012/09/02
あまたりんさんもですか、自分も最初は自分が変なのかなと
思っていたのでこちらもほっとしましたw