音楽を聴くことはかなり好きで何か作業をする時は大体何か聴いていることが多いんです。このヘッドホンを買う前(注:3年くらい前ね)は基本的にWALKMAN+イヤホン(SONY XBA-N1)か当時リビングに置いてあったデノンのミニコンポ+小型スピーカーでした。個人的にはスピーカーで聴くのが耳が疲れなくて楽だし楽しいので好きなのですが、あたくしマンション住み。さすがに夜にスピーカーでガンガン音楽ってのは厳しいわけで、しかもスピーカーはリビングだから自室で音楽を聴きたかったらイヤホンしかない状態でした。
でもイヤホンって耳の穴疲れるんですよね〜笑
じゃあ耳穴に物突っ込まなきゃいいヘッドホン使ってみるか〜、ヘッドホンもちょうど欲しかったし(そっち)ってことでヘッドホン選びを始めました。自分の好みを考えてとりあえずジャンルやメーカーを絞り込んだ訳ですが、自分は割と音楽を分析的に聴きたいタイプなんです。別に楽器をやってるとかじゃないんですが、ベースの輪郭、スネアの音、シンバルの粒立ち、ピアノのタッチ、ギターの歪みなど楽器の出す音が埋もれることがなくある程度分離して聴こえて欲しい。特に最近の重低音イヤホンみたいに低音ブーストかけまくって「ベースの低音というより周波数的な低音が重い」みたいなのは苦手なのです。特にベースの音は好きで基本的にベースライン追っかけながら聴くことが多いので低音はちゃんとなるけど籠らずはっきり鳴る物がベストなわけです。
そこで「音楽をそこそこ分析的にかつ楽しく聴きたい」という観点で興味を持ったのがモニターヘッドホンでした。
SONYのロングセラーモニターヘッドホン「青帯」
モニターヘッドホンとは何か?というところから。
いわゆる普通のイヤホンは聞き手が音楽を楽しむために作られていますが、モニターヘッドホンは音を確かめるために作られているという明確な違いがあります。普通のイヤホンが音源をより良く、より個性的に鳴らすために特定の音を強調するなど特徴を付けているのに対して、モニターヘッドホンはレコーディングやミキシングなど音楽を作る上で音を確認するために、味付けはかなり少なくフラットで高解像な音を鳴らすことに特化されています。そんな音を聴くことに特化したモニターヘッドホンこそ自分に合うなぁ〜ということで選んだのがこのSONY MDR-7506、通称「青帯」でした。
青帯どーーーーん!!!!!
「青帯」ことSONY MDR-7506。SONYが1991年に発売したモニターヘッドホンです。日本国内でよく見るのは兄弟機種(?)の「赤帯」こと MDR-CD900ST。アーティストのレコーディング映像とかでよく目にするあのヘッドホンです。そんな赤帯に対してこの青帯はどうやら海外でよく使われているようです。元々海外販売モデルでそれが国内でも発売されたという経緯を持つようなので海外で浸透しているのもわかる気がしますね。ちなみにですが歌手の宇多田ヒカルさんは青帯を使ってらっしゃるようですよ〜。
青帯についてもう少し記しておくと、このヘッドホンは海外モデルと日本モデルに分かれています。元々あった海外モデルは包装が豪華なのに対して日本モデルは白い箱。ちなみにあたくしの青帯は日本モデルです。家電量販店などでは白箱の日本モデルが一般的に流通していますがAmazonなどの通販だと海外モデルも紛れているので買われる際は気にしてみてください。まあ包装が違うだけなんだけど。ただ昔は海外モデルはサマリウムマグネットのドライバー、日本モデルはネオジウムマグネットのドライバーとドライバーの素材が異なっていて音も若干違っていたようです。詳しくは知らないんですが今新品で買うなら多分どっちもネオジウム仕様になると思います。
それじゃ前置きはさておきここからこの「青帯」をレビューしていきますよ〜〜♪
業務用らしく至ってシンプル
付属品は写真に写っている
・本体
・ポーチ
・3.5㎜→6.3㎜変換プラグ
と取扱説明書、保証書です。
MDR-CD900STや MDR-M1STは販売元が「ソニーミュージックソリューションズ」のため保証はなく全て有償修理になりますがこれは保証ありです。
かなりシンプルな付属品だけど普通に十分。要らないもの入っててもどっかいって気がついた頃に埃まみれで見つかるのがオチだしね〜。
唯一の付属品と言っても過言じゃないのがこのポーチ。
そこそこしっかりした布製でSONYのロゴが押してあります。海外仕様はビニールレザーに銀文字でSONYロゴのはずなので個人的にはこっちのが安っぽくないし強そうだからいいかな。
このポーチ、裏がしっかり起毛になっていて傷の心配なく運べます。頑丈に作られているヘッドホンとは言え裸で持ち運ぶのは流石に怖いのでちゃんとポーチがあるのはいいですね。まさに必要十分な付属品です。
音質レビュー
ここからは音質をレビューしていきます。がその前に再生機器について。
ソニーWALKMAN ZX300とデノンPMA-600NE+DCD-600NEで試し聴きしてみました。
WALKMANの方は3.5㎜アンバランスでハイゲイン出力、デノンは付属のアダプターを使って6.3㎜アンバランスで聴きました。
やはりインピーダンス63ΩのヘッドホンなだけあってWALKMANでは鳴らし切れている感じがなく音が薄っぺらい感じ。流石に外でこのヘッドホンをポータブルに使う人は居ないと思いますがDAPへの接続を考えている場合は出力がかなり大きい場合でない限りヘッドホンアンプなどを使うのがベターかな。
てことでデノンのアンプに繋いだ場合での音質をレビューしていきます。
量はちゃんとあるけどスッキリ
解像度の高い低音。割と求めてた感じです。
巷の評判だとこの青帯は赤帯と比べても割と低音強めだとか。確かにそんな感じでしっかりベースの音が聞こえます。あと分離もよくてドラムのフロアタムドコドコとかが立体的に聴こえる。結構楽しい。
椎名林檎の「丸の内サディスティック」だと亀田誠治のピック弾きのノイジーな粒子感と量感を正確にかつドカッと伝えてきて結構ノレる感じです。
解像度高くてちゃんと出る
ボーカルやエレキギターのソロなどガンガンきます。解像度が高い分ボーカルの息遣いも結構伝わってくる。臨場感のある音です。
ギターソロも伸びが良くて曇るところがなくて気持ちよく響きます。
ちょっと強めで刺さりやすいけど調整すれば最高
ノーマルで聴くと結構強い。これでも赤帯よりは弱いんだけどシンバルの音、サ行、結構刺さってきます。解像度の高さゆえですね。
ただイコライザーやトーンコントロールで適度に上を押さえてやるとこのジャジャ馬感が抑えられて元気だけど上品になります。
とにかくシンバルの音の粒だちが心地よくなります。
音質レビュー 総評
フラットなんだけど元気がある感じ。高音も煌びやかだし立体感も全体的にあって明るい音をしています。
モニターだけどリスニングでも結構楽しいね♪
頑丈でしっかり作られてるのはさすが業務用。付け心地もまずまず?
作りはかなりしっかりしています。さすが業務用。
ただ気になる点はケーブル周り。
左右を繋ぐケーブルが剥き出しなのがちょっと怖い。赤帯とかもこうなってますが普通に使えば大丈夫なんでしょうけど。
また上の写真の通りヘッドバンドはスライドにメモリがついていてクリック感もしっかりしているので調整しやすいです。
ただ付け心地はそのままだと側圧がかなり強くて頭が痛くなります。僕はヘッドバンドを両手でグイーーーーーーーっと引っ張って側圧を弱めてます。気になる人は是非。結構変わりますよ〜。(※ぶっ壊れても責任は負いませんので悪しからず)
側圧さえなんとかすれば付け心地はなかなかです。ただアラウンドイヤータイプの耳当てが少し細く耳たぶが大きいと耳が少し疲れます。
コードは左出しのカールコード。1.2〜3メートルになる物です。個人的にはカールじゃなくてストレートがいいかなぁ。コード交換やバランス化など改造すればいけるみたいなので興味がある方は調べてみてくださいね。
プラグは3.5㎜でネジ式のアダプターで6.3㎜に変換するタイプ。
金メッキでピカピカです。ガタもなくしっかりした感じ。昔のSONYのイヤホンって絶縁が緑だったよなぁ。
あとこの子折りたたみができます。
こんな感じでペコッと折り畳めます。このままケーブル束ねてポーチにしまえる感じ。細いケーブルとか挟みそうだけど意外とそんなこともなく良くできてます。
モニターなので音に特徴があるわけではないですが、立体感や解像度、分離の良さはかなり評価できると思います。頑丈でガンガン使えるし音もなかなかいいしそれでいて実売1万円ちょっとってのはなかなかコスパいいんじゃないかな?音楽をどちらかというと分析的に聴きたい人、フラットで高解像度な元気なヘッドホンが欲しい人にはオススメです!
オマケ ヘッドバンドに銀文字で「STUDIO MONITOR 」ってかっこいいよね。
スペック
型式:密閉ダイナミック型
ドライバーユニット:40㎜ドーム型
感度:106dB/mW
再生周波数帯域:10 〜 20,000Hz
インピーダンス:63 Ω(1kHz )
最大入力:1000mW(IEC)
コード:OFCカールカード1.2m(伸長時3m)
質量:230g(コード含まず)
イヤーパッドがひっちゃぶけた
去年の春くらいかな?買って2年半位の時にイヤーパッドの表面が破れ始めたことに気がつきました。
あんまり高頻度では使ってなかったんだけどなぁ〜
薄めな素材なので破れやすい感じはします。
こんな感じになっちゃいました。流石にこのままだと精神衛生的にもよろしくないので交換しようと思ったのですが純正は一個で千円ちょっと。ペアだと2000円超えます!!高い!
だからといって互換品はなんか出来が悪そうだし…って思っているとオーディオテクニカの名作ヘッドホン、ATH- M50xのイヤーパッドが使えるとのこと。サイズや分厚さもほぼ同じな感じで音への影響も無さそうだしオーテク純正がペアで2000円でお釣りが来るくらい。表面も割としっかりしてそうなのでポチってみました。また届いたらレビューしよっと♪
イヤーパッド交換
上にも記した通り、2年半ほどで純正のイヤーパッドはボロボロに…
純正品は破れやすそうだし高いのでオーディオテクニカのATH−M50x用のイヤーパッドに交換してみました〜
わかりにくくてすいません(^_^;)
他製品用とはいえこのヘッドフォンにピッタシなのはもちろん、パッドが柔らかいので長時間付けてても痛くなりにくくなりました〜
しかも頑丈そうなので破れず長持ちするかな?これでペア2000円はコスパ最高だと思います。
また詳しくはイヤーパッドの製品ページの方でレビューしますね〜。
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購入金額
11,180円
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購入日
2019年11月頃
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購入場所
ビックカメラ
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