皆さん、こんにちわorこんばんわ。Takahiroです。
今回は「ソニー製スタジオモニターヘッドフォン MDR-7506」となります。
このヘッドフォンは『東のMDR-CD900ST、西のMDR-7506』と並び称されるほど有名なヘッドフォンです。今回は(中古ですが...)それが手に入ったので軽く聴いていこうと思います。
比較スペック表
MDR-7506とは?
元々は海外専売モデルだったものが話題となり、国内でも発売されることになったようです。その国内発売が「1991年」だったので既に27年も経っているソニーの中では超ベテラン選手となります。
元中日ドラゴンズの山本昌投手・・・のような存在です。
このMDR-7506はハウジングに”青色のシール”が貼り付けられていることから通称「青帯(あおおび/あおたい)」とも呼ばれています。ちなみに赤帯と言えばCD900STの事です。
そのCD900STと同じでこのMDR-7506も未だに音楽関連の現場では現役機種のようで歌手のプロモーションビデオ、テレビCM/Youtube内のCM、TV局の音声さんが使ってるシーンがごくたまーーーーーーーーに映り込んでいるのを見ることが出来ます。
ハウジングに「青色のシール」を使っているソニー製ヘッドフォンは他にも数機種ありますが、音楽関連・TV/ラジオ関連だとほぼ間違いなくMDR-7506だと思います。 皆さん、PVやテレビ番組を見る際は気にしてみるといいかもしれません。
MDR-7506の良さと言えば
メンテナンス・カスタマイズのしやすさ
この1点でしょう。サードパーティ製イヤーパッドが非常に充実しているのでいろんな音を試すことが出来ます。またソニーからもMDR-7506の修理用純正パーツが「ほぼ全て」発売されています。しかもご丁寧に組み立てマニュアルまであります。
壊れやすい部品の一つである『MDR-7506/MDR-V6用ドライバー (品番:1-542-491-31)』はヨドバシに問い合わせればあります!ただし、高いです。3,801円(@2017年7月の話)です。
モニターヘッドフォンは国内市場だけに絞ってもかなりの数ありますが、日本の音楽シーンを支えてきたヘッドフォンの一つが間違いなくこれでしょう。あとはMDR-CD900CBS/CD900ST。
パーツを買いそろえればプラモ感覚で組み立ても出来る。しかも改造も簡単に出来ちゃう。
このマニュアルに従ってパーツを買いそろえる事が出来れば、自分だけのMDR-7506を作り上げることも(取り寄せが出来れば)可能です。
一般で売っていないパーツは『左右ドライバー、左右ハウジング、左右ハンガー、左右ハンガー蓋、左右セグメントレジスター、プラグ付きコード、ヘッドバンド』ですが、これだけ揃える時点で市場最安価格より高くなってしまうので、悩みどころですね。
しかし、壊れやすい・消耗しやすいと思われる左右ドライバー・ヘッドバンド・左右ハンガー/ハンガー蓋・左右セグメントレジスターはCD900STのもので代用も出来ます。
どんなに遅くても1週間で取り寄せが出来る。そんなヘッドフォンはソニーのMDR-7506/MDR-CD900ST/MDR-V6くらいでしょう。
なので、国内業務用(自営業含む)・趣味用などで未だに使われ続けるんだと思います。業務用で長く使われる物を見てみると多くが「メンテナンスが容易、情報が星の数ほどある、しかも保守部品がすぐに手に入る」が共通点ですからね。
業務用だとトヨタ自動車の”ハイエース/レジアスエース”あたりがまさにそれですよね。
では、早速バランス化します。
では、早速手を入れていこうと思います。
改造の方法はMDR-V6のレビュー半ばにありますので詳しくはそちらをどうぞ。
簡単に説明をしていきます。
①、イヤーパッドを外す
②、Lch側のイヤーパッドを外すとネジが出てくるのでそれを外す
*Rch側はイヤーパッドを外さなくてOK。半田ごてをイヤーパッドに当ててしまいそうなら一応外した方が良い。
Lch側のネジを外して開腹するとこんな感じ。
③、半田ごてを当てて、メインケーブルを外します。そして残った2本もこてを当てて外します。
④、次にリケーブルする電線の仕込みをします。
今回使うケーブルはBELDEN製1172A(STARQUAD/AWG26_4芯/編組シールドマイクケーブル)です。普段はモガミ電線のケーブルばかり使っているので編組シールドというのは処理が面倒です。では大まかな手順を記載しておきます。
1、ジャケット・編組シールド・紙テープを順番に剥ぎ取る。そしてその部分に熱収縮チューブを使って末端処理をする。
2、ワイヤーストリッパーで絶縁材を剥ぎ取って予備ハンダをする
3、あとは各chにハンダ付け
⑤、青色系2本をLch側に繋ぎます。
それが出来たら、渡り線(Rch側)と白色系2本を繋ぎます。ハンダ付けしたら熱収縮チューブで覆ってライターなどであぶります。
あとは元通りに戻してヘッドフォン側は完成です。
⑥、XLR4ピンコネクタor2.5mm4極コネクタor4.4mm5極コネクタ側のハンダ付け
バランス接続は現段階だとこの3種類になると思いますが、今回はXLR4ピンコネクタを使っています。
XLRコネクタのアッセンブリの仕方はこちらにありますので各自見て下さい。
今回ベルデン1172Aを使った場合はこのようにしました。
1番(Lch+):青色
2番(Lch-):青色/白ライン入り
3番(Rch+):白色
4番(Rch-):白色/青ライン入り
ちなみに耐熱温度が60度なのですぐに被覆が溶けます。多少粗くなっても作業速度命!!!で作業しましょう。モガミ電線・カナレ電気製ケーブルと同じ感覚でやってはいけません。
では完成した物がこちらとなっています。
foobarで楽しむならMDR-7506(BELDEN1172A)、ラジオCDやエロゲを楽しむならMDR-V6(モガミ2893)
せっかくなので軽く試してみます。
先ずはMDR-7506(BELDEN1172A仕様)でこれを試してみます。
MDR-V6(モガミ PART No.2893仕様)よりもMDR-7506(BELDEN1172A仕様)の方が音量が取りやすいので非力なポータブルヘッドフォンアンプを使ってる方にはお薦めです。 また、MDR-7506の方がヘッドフォン本来の「楽しく音楽を聴く」という仕事をしてくれているように感じます。
「音作りチェックする」という業務用モニターヘッドフォンという観点から見た場合は、MDR-V6の方が仕事に向いている・・・ような印象を受けます。
あと、個人的感覚なんですが「BELDEN1172AってタッチノイズがモガミPART No.2893より多め」だと思います。絶縁材がポリエチレン(1172A)か架橋ポリエチレン(モガミ2893)かの違いから来ている?まぁ詳しくは分かりませんが、俺はそう感じました。
MDR-7506+BELDEN1172Aの組み合わせは楽曲を楽しく聴きたい人にはかなりお勧めできると思います。 タッチノイズが少し多めな点さえ我慢すれば割りに好きですね。
ただ、ラジオCDやエロゲは繊細な息遣い&あえぎ声などを楽しむ物なのでそうなるとMDR-V6+モガミ2893には勝てないと思います。
以上簡単な物ですがMDR-7506を使っての感想となります。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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購入金額
5,980円
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購入日
2018年05月頃
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購入場所
駿河屋(中古)
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