搭載チップはVIAのEnvy24シリーズであるEnvy24MTを搭載しており、それ自体はさまざまなサウンドカードに採用されているものですが、そこからの出力をオンキヨーの独自回路でさらに強化したものとなっています。
また、他のサウンドカードと違い2ch出力に特化して作られているという点も見逃せません。
一般的なサウンドカードはマルチチャンネル出力やライン入力・マイク入力などを備えているのが普通ですが、SE-90PCIにはライン出力・光出力しか搭載されておらず、その分価格も安くなっています。
搭載機能の簡略化によってロープロファイルに対応しているところもオーディオPCを組むのにありがたいところであるとおもいます。
本当に音声を出力するだけ、音楽を楽しむことが主目的になっているユーザーには打ってつけでしょう。
肝心の音質については多くを語るのは難しいので詳しくは省かせていただきますが、かなり良い音で鳴ります。
そんなSE-90PCIですがよくないところも数点。
この製品はXPが隆盛を極めていた2005年に発売された製品なのですが、XP用のドライバで対応していた、サンプリングレートが88.2KHz・176.4KHzのソース再生にWindows Vista Windows 7 Windows 8,8.1では対応しません。
また、XPのドライバコントロールパネルに存在していたサンプリングレート「AUTO」の項目が消えてしまい、Vistaからのドライバでは再生ソースに合わせてサンプリングレートが追従せず、ソースにごとにドライバのコントロールパネルからサンプリングレートを切り替える必要があります。このことから異なるサンプリングレートを持つソースが混在しているプレイリストを再生するのは現実的ではありません。
この点についてはドライバの改良を期待したいところです。
※一応上記2点について対策がないわけではなく、社外製品のファームウェアを書き込むことで改善されますが、やはり保障の対象外になってしまうことと、安定性が少し下がってしまうことから手放しではおすすめはできないです。
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購入金額
7,700円
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購入日
2010年03月20日
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購入場所
PCワンズ
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