私にとって、以前からONKYO製のサウンドカードの評価はあまりに不可解でした。
というのも、このSE-90PCIの音質を評して「10万クラスのCDプレイヤーでは太刀打ちできない」
とか、「PC用として最高峰」など、1万円もしないで買える機器で実現することが可能とは
到底思えないような絶賛が並んでいたからです。
そこで、疑問を解決するためには自分で使ってみるしかないと思って購入してみました。
ちなみに友人からSE-200PCIを貸してもらい、そちらも同じシステムで試聴してみました。
比較用のPC用のオーディオインターフェースとしては、emagic a6|2m、ECHO GINA24/96、
D.A.L. CardDeluxe、EDIROL DA-2496、Audiotrak MAYAなどを並べてみました。
一通り試聴してからの結論としては、1万円弱のサウンドカードとしては最良の出力結果で
あるのは事実です。ただ、希望小売価格5万円クラスのa6|2mやGINA24/96を上回るほどの
水準ではありません。むしろ2万円クラスだったAudiotrak MAYAよりはバランスが整っている
という点を評価したいところです。
SE-200PCIも含めてですが、やはりサウンドカードという価格帯の製品と、オーディオインター
フェースとでは、根本的な分解能がまるで違います。それを理解した上で1~2万円でこれ
だけの音が出せるのだから大したものだ、という感想を持つのであれば良いのですが。
カードによる音質差に興味を持つ入り口としておすすめしたい製品ではありますが、より高い
実力を持つ製品は他に沢山あるということは書き添えておきたいところです。
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購入金額
2,480円
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購入日
2011年02月18日
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購入場所
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