廣房打刃物店は、村正で有名な三重県桑名市の工房。
本家村正を超えるとまで言われた『村正写し』で名をはせた超名門です。
地元三重周辺では、今でも廣房さんと呼ばれて親しまれています。
装飾要素のない最もベーシックなタイプ。
全体を霞仕上げにしてもらったら、妖刀のような雰囲気が出てきそうですね。
サイズ
刃渡り210mmで、家庭でも使いやすいサイズです。
といっても、アパートのコンパクトなキッチンではかなり持て余します。
キッチンが狭いとか、そこまでガッツリ料理しないのでなければ180mmをオススメします。
鋼材
『白紙2号』という、研ぎやすさと切れ味、適度な耐久性を両立した鋼材。
錆びる鉄ですので、調理後は水分を完全にふき取る必要があります。
シェイプ
いわゆる牛刀と呼ばれる、文化・三徳包丁の上位互換品みたいなタイプです。
165mmなら文化・三徳包丁、180mm以上なら牛刀になるようです。
半年以上使っていますが、長年菜切り包丁を使ってきた関係で、扱い方の違う牛刀は全然慣れませんね。
買い替えを考えているなら、今までと同じタイプの包丁をオススメします。
寒気がする切れ味
試し切り
定番のコピー用紙を切ってみました。
スー・・・と、ほとんど音もなく切れていく。
切るぞと思う前に勝手に刃が進んでいく感覚に、寒気を感じましたね。
今までの包丁は、シャーという音がしてました。
調理にて
玉ねぎは切れ味のいい包丁を使うと、目が痛くならないなんて言いますが、本当に痛くならない!
スパスパ刃が入っていくのでとても気持ちいいのですが、慣れないうちはものすごい緊張感でした。
なんせ爪なんて無いに等しい切れ味ですから、指先をかすっただけで大変なことになりますので。。。
果物などの皮むきは非常に緊張する
あまりにも切れ味がいいので、皮むきは緊張感すごいです。
自分好みに包丁が育ってないと、どんな刃の入り方するかわからないので。
最近はやっと自分好みの刃になってきたので、薄皮一枚だけむくような繊細な作業ができるようになってきました。
よ~く切れる包丁で剥いた果物が、また美味しいんです。
全然鈍らない
鋼材のおかげなのか、刀匠の技術のおかげなのか、全然鈍りません。
正確には、鈍ってはいくけど研がないといけないレベルまで、なかなかならないです。
家庭でも砥ぎやすい
錆びる鋼材は、やっぱり研ぎやすいです。
適度に研ぎやすい硬度の白紙2号ということで、素人の研ぎでも刃を付けやすいです。
刃の黒幕では、ちょっと砥げすぎ感があるので、もっと研ぎたいなという程度でやめておいたほうがいいです。
昔ながらの柔らかめなキング砥石がちょうどいい感じ。
砥石も包丁も長持ちしそうです。
自分で、自分好みに研ぐ!
日ごろの手入れは自分で研ぐ!
いい包丁は、6000番の仕上げ砥石をサっとあてるだけで、十分切れ味はよみがえります。
普段の手入れはこれで十分ですし、自分好みの刃付けができます。
包丁は切れ味のいい悪いだけでなく、どういう切れ方にするかがとても大事。
例えば、ノコギリのように大きく前後させる使い方をするのか、ほとんど前後させないのかで、刃先の角度や刃身のどこまで砥石に当てるかが変わります。
6000番では復活しないときや、切れ方のクセが気に入らないときに、1000番の砥石で修正します。
大きな修正は工房へ
刃欠けした、切っ先や全体のシェイプが歪んだ、1000番では切れ味がなかなか蘇らない・・・といった場合は、大掛かりな修正をするときです。
荒砥石を使えば自分でも修正できますが、シェイプを整えるのは熟練を要します。
そういうときは、製造元の工房で研ぎなおししてもらうといいでしょう。
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購入金額
21,780円
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購入日
2022年12月07日
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購入場所
廣房打刃物店
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