[前書き] 見つけた経緯
※購入までの蛇足や私の考察です。飛ばしてもレビュー内容にあまり影響ありません。
私は仕事柄、週に1-2回ほどノートPCを持ち歩いています。仕事先ではコンセントを利用できるのですが、ACアダプタを持ち歩くのは難儀なもの。
私の使っているPCは、東芝(現シャープ)の dynabook V72(リンク先は昔のレビュー) で、当時としては珍しいThunderbolt搭載のモバイルPCです。まだまだUSB-Cの黎明期で、この機種もご多分に漏れず、ACアダプタはACケーブルの付いたケーブル部分の着脱不可な、よくあるACアダプタです。
たまたま当時、出先ではMacbookProを経費購入しており、そのACアダプタを共用できる算段が出来たため、特にACアダプタを持ち運ぶことなく、時は過ぎ…。
転機となったのは今年、出向先が更に一カ所増えました。
残念ながらここにはACアダプタの予備がなく、また購入から3年半経ったPCの充電能力は経年的に劣化…ACアダプタの重要性を改めて実感しました。
また、夏頃に2泊3日の旅行に行くことも決まり、なるべく荷物を減らす意味でも、マルチに利用できるACアダプタを購入しよう!と思い至ります。
折しも今年2020年、前衛的だったUSB-Cポート1つのMacbookから5年、MacbookProから4年、dynabookを購入してから3年半。気付けばUSB-Cは至る所で普及し、様々なACアダプタが選べる時代となっていました。
そして、今回のモデルを購入しました。
それでは、自分の必要だった性能を含めて、次項からレビューを進めて参りましょう。
価格と接続内容のマッチングを探る…
USB-C type*やUSB PD、Thunderboltと、USB-Cは汎用性が広く、選ぶのはそれなりに苦労する規格になってきました。
その中、私の理想や必要とした内容は…
1・モバイルノートPCの充電に60W (20V-3A)
2・iPad Proの充電に18W以上 (9V-2A)
3・スマホ(ROG Phone II)の充電にUSB PD 3.0以上 (理想は4.0)
4・上記3種とイレギュラー(アクセサリやモバイルバッテリー等)をどの組み合わせでも2つ以上同時で充電できること
5・汎用性を考え、Aポートが一個あると良い
6・窒化ガリウム利用で小型であること
7・価格は高くても5000円くらいまで
これらを規準に、ACアダプタ探しを始めました。
今回選んだモデルは、窒化ガリウムは未使用のモデルとなりました。が、逆にそれを利用したモデルでは他の部分をカバー出来なかったため、このモデルになったと言えます。
なお、合わせてUSB-C - USB-Cケーブルも一本購入しました。こちらは検証が難しいためレビューにはしませんでした。リンクのみ貼っておきますので、興味がありましたらどうぞ。
78Wという絶妙な容量と機器構成
では、各構成を見ていきましょう。
○大きさ
※左が本製品 78mm x 78mm x 31mm
※右がMacbook 61W USB-C電源アダプタ 75mm x 75mm x 30mm
見ての通り、Macbookの充電器とほぼ同じ大きさです。窒化GaN利用のACなら更に小型化できると思いますが、USB-C x2 & USB-A x1を搭載していることを考えれば、妥当なサイズと言えますね。
(右写真、USB-Cポートの上は通電確認の青LEDです)
○ポート数と充電能力
・USB-C x2 (最大60Wで共用)
PD出力:(5V⎓3A、9V⎓3A、12V⎓3A、15V⎓3A、20V⎓3A) 60W(max)
・USB-A x1 (QC3.0対応、最大18W)
QC 3.0 出力: (3.6V⎓6V 3A, 6.5V⎓9V 2A, 9V⎓12V 1.5A)
USB-PDのおかけで、幅広い充電域を備えています。
例えば私の使い方ですと、USB-C - USB-Cケーブルで、まずノートパソコンを充電と利用。充電完了したらスマホの充電開始、終わったらアクセサリのTwinview Dockを充電。この間にアダプタ側のケーブル差し替えは行っていません。PDのおかげで正しい電圧で充電できている証拠ですね。
(QC対応の口ではないので、最速充電というわけではありませんが)
また宿泊先では、iPad Pro + スマホ + モバイルバッテリーの充電も行いましたが、何も問題ありませんでした。
○PSE取得 + 24ヶ月保証
ロゴを信じるとしまして、左からFCC、CE、RoHS、そしてPSEと記載されています。販売ページの記載と合わせ、PSE取得と判断しております。
また利用しないに越したことはありませんが、24ヶ月品質サポート(つまり保証?)が付いています。
○3,500円未満という価格帯
性能もさることながら、中華系メーカーを購入する理由といえば、やはり価格でしょう。
私の購入した際は、3,499円 + 10%引クーポンで、3,199円でした。
窒化GaN対応のものや、100W対応は概ね5,000円前後と考えると、自分が必要な充電容量と価格とのバランスが良く取れたモデルですね。
なお今日確認したら、なんと3,000円切ってました…。やっす…!
(対応PC所持なら)万人に勧めやすい一品
スマホやタブレットの充電がUSBという口である程度統一されているのとは異なり、メーカー毎に独自の経や形で互換性の薄かったパソコン業界。
それが時代の流れか、特にモバイルPCはUSB-Cの口で比較的共通となってきたのは、利用者としては嬉しい限りですね。
そして充電のしやすさも合わせて改善されてきた今に生きるに、こういった汎用充電アダプタが一個手元にあると、様々なシーンで活躍が期待できます。
そんな時に、どれを買えばいいのかな。
そんな時に、とりあえずオススメする、一台です。
(なお、私の購入金額より安い場合に限ります)
[余談]私の持ち歩き構成
・本充電器 1台
・10000mAh程度のモバイルバッテリー 1台
・USB-C - USB-C 1本 (2m)
・USB-A - USB-C 1本(1.5m)
・USB-A - Lightning 1本(1.5m)
・USB-A - microUSB 1本(1m)
以上が、A5サイズ程度のポケット付汎用ポーチに詰まっています。
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購入金額
3,149円
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購入日
2020年08月23日
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購入場所
Amazon.co.jp
まこりんさん
2020/11/03
僕の主力のUSB PD充電器はこれです。
Type-Cが1つ、Type-Aが4つです。すごく便利に使ってるけど238gが重くて・・・。
銀朱橋さん
2020/11/03
論評に書いた窒化GaN(かそれに類する小型化技術)対応で、今回のアイテムより更に軽いモデルも今後出るかもしれませんし、日進月歩に期待ですね。
(なおスマホでROG Phone IIを使っている身としては、238gってほぼスマホの重さなんだよなぁとトオイメ)