音楽を聴くスタイルは人によって結構違う。自分は家では机(PC)に向かっていることが多いので、PCにため込んだFLACファイルをステレオスピーカー
で再生することが多いし、外ではDAP
からイヤホン/CIEMもしくはヘッドホンというのが主。
一方実家では、妻が音楽定額制サービス(Spotify)に加入したようで、ノートPCから音楽を流すというのが増えてきたみたい。ただそうなるとノートPCのスピーカーはカシャカシャした音で楽しめないとか。また実家では行動が制限されるので、音楽を聴くのにヘッドホンなどを使う習慣はないし、ワイヤレスだとしても周囲の音が聞こえづらくなりそうで、導入予定はないとか。
かといって、ノートパソコンに有線のスピーカーをつなぐのは、いつも食卓でノートPCを広げている実家の状態だと「音楽を聴く環境を整える」までと「音楽鑑賞後、周辺環境を元に戻す」動作が余分に必要で億劫になりがち。
以前、Bluetoothスピーカー
を入手したことがあって、それはその防滴機能(JIS IPX4級相当)から、娘が長風呂の時に脱衣所に置いたスマホから音を飛ばして聴いたりしているようだが、スピーカー自体はモノラルで「音楽を鑑賞する」グレードのものではなく、「音を流す」程度の音質にすぎない。
したがって、「音楽を鑑賞するに足る」「比較的片付けやすい」スピーカーがあればイイナとなったわけ。
そこで中古を含めいろいろ探したところ、以前一時貸与機でレビューさせていただいたBOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker Ⅱ
か、その前の型の無印(Ⅱではない方)、もしくはSONY h.ear go SRS-HG10かその先代SRS-HG1が比較的音質評価も良く、大きさなどから目的にかなってそうだ。ただ予算としては送料込み1万円未満で納めたい。
BOSEのSoundLink Miniは、音はすでに識っており、片手でつかめる筐体に似合わないガッツあるアメリカンなサウンドは評価できるのだが、BOSEのネームバリューのせいかやや高額。Ⅱでない無印の方でも、送料込み7千円~1万未満のターゲット価格付近では、目立つ傷やへこみがあるものか、内臓バッテリーが弱くなっているような個体がほとんどとなってしまう。あと、SoundLink Miniは、上部の操作ボタンがゴム被覆のデザイン。外で使うときは不意に小雨が降った時などに、ボタンの隙間から中に水が入らなそうだが、その分永く使った場合のボタン部分の色移りや劣化が心配(紫外線などに弱そう)。
一方、SONYのh.ear goは、現行機のSRS-HG10はまだ値ごなれしていないが、旧型のSRS-HG1の方ならターゲット価格に入る美品もソコソコ出物がある。ボタン部分も硬い材質で、ゴム素材でおおわれているわけではないので、経年劣化も心配が少ない。
また、SoundLink Miniは充電用のクレードルが付属していて、便利ではあるものの、逆に言えばそのスペースが必要になるわけで、汎用のUSBケーブルで充電する方がよいと感じたわけ(SoundLink Miniも、充電用クレードルを使わないで直接充電も可能だが、そうなると使わないクレードルの価格が上乗せされているとなるわけで、それはそれでモッタイナイ...)。また前述のレビューでも書いたとおり、クレードルへの給電USB端子の位置も悪く、後ろにさらに余分なスペースが必要となるし...
そんなこんなと、妻はスマホもXperiaなので、SONYの方が相性もよいかと。
ちょうど良い出物があったので捕獲。
到着してみると、サイズ感は記憶のSoundLink Mini Ⅱとほとんど変わらないが、完全に直方体のその「塊感」と金属感が高いその仕上げで、ずっしりと感じる。比べてみると
■SONY h.ear go SRS-HG1(本品)
サイズ(幅×高さ×奥行):約204×62×60mm/重量:790g
□BOSE SoundLink Mini Ⅱ
サイズ(幅×高さ×奥行):180×51×59mm/重量:670g
と、ほんの少しSONYの方が大きいためか、実際にも100g少々重いみたいだ。
構造は、両者ともフルレンジスピーカー×2(左右)+パッシブラジエーター×2(前後)と完全に同一。配置的にも左右に長くなるように本体を設置し、前面両端にフルレンジスピーカー、前面中央とそれに相対する背面にパッシブラジエーターというもので、まったく同じ。
付属品としては、多言語対応の説明書とスタートガイド、充電用のUSBケーブルにACアダプタと各種形状コンセント。本来国内仕様のSRS-HG1は充電用USBケーブルとACアダプタ兼用のコンセント(差し込み部分の根元にアダプタがついているタイプ)が付属しているはずだが、本品は海外仕様のため、ACアダプタ部分が独立しており、それに各種形状の「コンセントつきケーブル」を接続するタイプ。コンセント形状は日本や北米対応のAタイプ、ヨーロッパや韓国対応のCタイプ、イギリスや中東に多いBFタイプ。このうちCタイプはAタイプをさらに変換する形で使用する。
付属品も欠品なし(このほかに複数言語の説明書あり)。海外仕様のため電源は各国対応。
日本でのみ使う場合は、コンセント変換系の部品は不要とはなり、いわゆる「電源ケーブル」の構成部品が3つ(USBケーブル⇔ACアダプタ⇔コンセント)に増えてしまう欠点がある一方、ACアダプタがケーブルの途中にある構造になり、コンセント(差し込み)部分が大きくないので、混み合ったタップなどに挿す場合も、隣接した差込口に影響がないという利点もある。
機能としては、このスピーカー、Bluetooth接続のほかに、Wi-fiを使ったネットワークスピーカーとしても、物理的に3.5mmステレオケーブル、もしくはMicro-USBケーブルで接続して外部スピーカーとしても使える、4系統入力対応。SoundLink MiniはBluetooth接続と3.5mmステレオ入力だけなので、よりいろいろな入力に対応できているといえる。
物理入力のUSBと3.5mmステレオは本体裏(端のは充電専用USB端子)
また、スマホとBluetooth接続しているときに電話がかかってきたときには、電話を取る/切る機能とと、スピーカーホン機能があり、スマホとの相性が非常に良い。
コレひとつあれば、スマホのスピーカー機能はもちろん、多くのノートPCの最低限の内臓スピーカーと比べても良質な音が、手軽に手に入れることが出来る。
セットアップは、PCの汎用スピーカーとして設定する場合は、少々めんどくさい。電源長押しでBluetooth設定モードになるので、これでWindowsマーク(キー)⇒設定⇒デバイス⇒「Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」⇒「Bluetooth」でペアリングできるのだが、一度ペアリングすればペアリングの作業そのものは不要ではあるものの、いったん電源を切るといちいち設定画面を開いて「h.ear go (SRS-HG1)」を出力先に指定しなおしてやらなければならない。設定画面に潜るまでに結構ステップがあるので、少々メンドいわけ。
ただ、Spotifyの出力先に指定する場合は、もう少し簡単。SpotifyのHPの記載にはないが、SRS-HG1はSpotify Connectに対応しており、一度設定してしまえば、Spotifyアプリのワンタッチで出力が切り替えられる。
実家では、結局スマホを母艦として、この方法でSpotifyを運用することにしたようだ。いままではスマホのスピーカー出力よりは、ノートPCの内臓スピーカーのほうが「まし」だったので、ノートPCを母艦としていたようだが、スマホになってより便利になったとのこと(音楽聞くだけならノートPCを立ち上げずとも、本品とスマホだけでよい/PCと違って、スマホを作業場所に連れていくことが苦にならないので、多少離れた作業場所でのリモコン的に使える)。
なお、実家では設定していないが、NASに貯めた楽曲を再生するネットワークスピーカーとしても使用可能(DLNA対応)。この場合は、スマホに専用アプリを入れてコントロールすることになる。
ではいつもの曲で評価してみよう。
環境は、DAPやスマホは使わず、PCにため込んだFLACファイルをfoobar2000
で再生し、出力はメインPC...というか、ASUSのM/B、ROG ZENITH EXTREME
のBluetooth機能を用いて、SRS-HG1に接続した。
すべてのソースに関してEXTRA BASSオフとEXTRA BASSオンで聞き比べている。
吉田賢一トリオのハイレゾファイル(24bit/96kHz/FLAC)、“STARDUST”
から「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」。EXTRA BASSオフでは、ピアノの右手の「立ち」はイイ。ただ少し遠い感じがする。ベースは胴鳴りなどはないが、弦の低次倍音域はくっきりとあるので、机の材質にもよるかもしれないが、ソコソコ聴こえる。シンバルレガートはきちんと聴こえるが痛くはなく、ドラムスで一番しっかりとしてるのはリムショットか。EXTRA BASSをオンにすると、ベースの音がヴゥゥンと乗ってくる。特に中間部にあるベースソロはイイ。ピアノも左手が充実して、十分イイ音となる。「EXTRA BASS」となっているが、かなり中低域まで充実している感じで、メリハリもつく感じ。
自分的ハイレゾ定番曲(24bit/96kHz/WAV⇒FLAC変換)、宇多田ヒカルの“Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1+2 HD”
から「First Love」。ノーマルだと、ヒカルの震える声はしっかりとボディを持って響くし、ストリングスのバックスも美しいが、この曲の特徴である深いベースは、通しで入る2番でもたいしたことはない。その改善を期待してEXTRA BASSをオンにするとそこは多少改善される。しかし、より強くなるのはバスドラで、ベースの方は低音域の再生能力にピークがあるのか、一部の音程で妙に強かったり弱かったりして統一感がなく、ノレない。これはオフでヒカルのヴォーカルを楽しむのが良いかも。
ベースが再生要求がキツい曲と言うことで、ゲストプレイヤーのラッパー兼ベーシスト、日野"JINO"賢二のプレイがアツイ、T-SQUAREの「RADIO STAR」はセルフカバーアルバム“虹曲~T-SQUARE plays T&THE SQUARE SPECIAL~”
より。オフだと、ベースプレイを堪能するのはやはり厳しく、途中のベースソロのプルを中心とするスラップ部分はまだしも、そのあとのJINOのラップのバックでプッシュが中心となる部分は完全に引っ込む。ただ河野啓三のピアノソロはいい感じの広がり。一方EXTRA BASSをオンにすると、プッシュ奏法でも程度響くベースが曲を支える。例のラップのバックのベースも「十分」という程ではないが、きちんと下支えする。ピアノソロも左手が充実して広がりが出る。
さらに再生能力を要求するフルオーケストラ曲、艦これBGMの生オーケスラルヴァージョン、交響アクティブNEETsの“艦隊フィルハーモニー交響楽団”
から、勇壮な「鉄底海峡の死闘」。さすがにEXTRA BASSを効かせない状態では、パッシブラジエーターつきとは言うものの、35mmフルレンジスピーカーでそこまでダイナミックな音は出せない。この状態だと、音響が優れているTV内蔵スピーカーと大差ない感じ。ただ広がりは意外にあって、幅20cmの筐体ひとつとは思えない感じではあるが。EXTRA BASSオンにすると、弦の下のヴンヴンヴンヴンという響きが足されるので、多少ダイナミックになる。中間部のティンパニも頑張っている。ちなみにこの曲はヴォリュームを抑えめにした方が破綻がない...というか低音域の増強が飽和していない感じがしていい感じとなる。
ベースが大きめに入っている曲としては、Eaglesの「Hotel California」もそう。特にこの曲は、24金蒸着の高品位版
ではあるものの、古いミックスで音圧指向ではないレベルが低めのミックスが元音源。ノーマルではベースは硬く、ラインは追えるものの、コツンとしたアタックが強めの音となり印象はかなり異なる。Don Henleyのヴォーカルは浮かび出てくるし、ラストの泣きのギターソロも音色としては悪くないのだが、上の伸びも(元々)ないので、障子越しに聞いているようなもどかしさがある。EXTRA BASSを入れると、イントロの特徴的な12弦ギターのリフでもベースがきちんと支える。曲に入っても(バスドラのアタックもやや優勢となるが)ベースも固めの音ながら通しで曲を上手く支えてグルーヴが出る。この曲もやや音量を抑えめにした方が、ベースとバスドラのバランスがドラム側に寄りすぎないのでいい感じ。
激しい打ち込みのダンス曲はどうだろう。女性声優洲崎綾(あやちゃん)のデレマス初期持ち歌「ヴィーナスシンドローム」を“THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 019 新田美波”
から(後に入手したハイレゾファイル=ORTマスタリングによる96kHz/24bit化のものではなく、CDからのFLAC化音源)。まず、EXTRA BASSオフだが、これ意外なほど悪くない。もともと打ち鳴らされるバスドラとレベルの大きいベースで低音がクリップ気味で、中途半端な高解像度イヤホンで聴くと、あやちゃんの美声が覆われるのが難点の音飽和系の楽曲だが、ヴォーカルがふわっと立って前に来る。派手なSEとパンするシーケンスパターンによって、広がりもソコソコあるし。EXTRA BASSを入れると、その名の通り低音が出てくるが、このスピーカーの特徴なのか、ベース<バスドラなので、クリップ感はあるが瞬間で、あやちゃんの声が覆われることはない。ただ、「ベースが響く音程」がいくつかあり、そこだけベースが大きめに聴こえるので、少々違和感はあるが。
同じあやちゃんの、自作の詞を乗せて伸びやかに歌う「空」は、彼女のメモリアルフォトブック
から。ノーマルだと、導入部のピアノとギター、あやちゃんのヴォーカルのバランスが良い。つか、この曲、もともとヴォーカルのレベルが(自分の好みからすると)やや低いのだが、イイ感じに前に(というか上に出る)。ベースは「深い」という感じではないが、一応追える。EXTRA BASSを入れると、やはり少しドンシャリ傾向になってくっきりとする。低音は大きくなるが、やはりバスドラアタック>ベース音なので、ベースの緩やかな音に乗ってあやちゃんの声を聴くと言うよりは、小節の頭がクッキリハッキリとなってしまうが、これはこれで悪くはない。
SONYのポータブルスピーカー、h.ear go SRS-HG1。モノブロックのシンプルな筐体に、様々な機能とボディから想像するより遙かに豊かな低音を詰め込んだモノだった。
特徴としては
◎約800gで6cm角×20cm長のコンパクトなボディ
◎大きさから想像するより遙かに豊かな低音(特にEXTRA BASSオン時)
◎「声の音域」が非常に聴きやすい、歌も話し声も
◎4系統の豊富な入力
◎充電専用USBポートがあり、充電しながらUSB入力も可
◎スピーカー通話機能があり、スマホとの相性バツグン!
◎Spotify Connectに対応
という特筆ポイントがある一方、
■音質の調整が本体のみだと「EXTRA BASSオン/オフ」の二択
■その「BASS」域がかなり狭く、強調される帯域とそうでない帯域の差が大きい
■大きさの限界か、ステレオ感(左右の広がり)は限定的
■(耳より下の)卓上に置いて使うことが想定されるデバイスなのに、音が上方へ放射しない
という気になる点もあった。
特に低音域は明確にバスドラ>ベースとなるため、曲によっては印象が異なってしまう状態。あと、上方に向けての音の放射がなく、心地よく聴くためには耳の高さまでかさ上げしてやる方がよい...というのは使用シチュエーションから考えると「練り」不足か(ただ、これはBOSEのSoundLink Mini Ⅱでも指摘したことなので、本品だけがダメダメなのではないが)。
ただ、ノートPCの内臓スピーカーよりもはるかに高音質な音が、比較的簡単なオペレーションで手に入ることになったので、環境としてはかなり改善が見られたみたいで本人は満足しているらしい。
次世代のSRS-HG10は90gほど軽くなって、SoundLink Mini Ⅱと大差ない重さになったことと、ドライバー自体も新型になって、より高音が伸びるようになったらしいけれど、モバイルスピーカーという意味では、正対してガッツリ清聴する...という使い方にはならないので、当分これでよいかと。
定価だと、低価格なちょっとしたミニミニコン/マイクロコンにまで手が届いてしまうので、う~ん...という感じだけれど、購入価なら文句なしに楽しめる。
自分が「音楽を聴ける場所に行く」わけではなく、気軽に場所を移動して、座ったところが音楽鑑賞エリアになる...そんな体験ができるモバイルスピーカーでした。
【仕様】
<スピーカー部>
使用スピーカー:直径35mm(フルレンジ)×2
エンクロージャー方式:パッシブラジエーター方式
周波数帯域:60Hz-40,000Hz
<アンプ部>
実用最大出力:24W(12W+12W)
<Bluetooth>
通信方式:Bluetooth標準規格ver.4.2
出力:Bluetooth標準規格Power Class2
見通し距離:約10m
使用周波数帯域:2.4GHz帯
変調方式:FHSS
対応プロファイル: A2DP、AVRCP、HFP
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
対応コンテンツ保護:SCMS-T方式
伝送帯域(A2DP):20Hz-20,000Hz(44.1kHzサンプリング時)
20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps時)
<ネットワーク機能>
対応:Wi-Fi、DLNA、Chromecast built-in、Music Center(旧SongPal)、
Wireless Multi-room、Wireless Surround、Wireless Stereo
通信方法:IEEE802.11 a/b/g/n
セキュリティ:WEP64bit、WEP128bit、WPA/WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2-PSK(TKIP)
<ハイレゾ>
DSDIFF(DSD):2.8MHz / 5.6MHz、LPCM変換
DSDIFF(DST) :非対応
DSF:2.8MHz / 5.6MHz、LPCM変換
WAV(LPCM):192/176.4/96/88.2/48/44.1 kHz 24bit
192/176.4/96/88.2 kHz 16bit
AIFF(LPCM):192/176.4/96/88.2/48/44.1 kHz 24bit
192/176.4/96/88.2 kHz 16bit
FLAC:192/176.4/96/88.2/48/44.1 kHz 24bit
192/176.4/96/88.2 kHz 16bit
ALAC:192/176.4/96/88.2/48/44.1 kHz 24bit
192/176.4/96/88.2 kHz 16bit
<接続>
NFC:対応
入力:ステレオミニジャック(オーディオ入力端子)、Micro USB端子
<サウンド>
対応:ClearAudio+、S-Master HX、DSEE HX
<マイク部>
形式:エレクトレットコンデンサー型
指向特性:全指向性
<電源部・その他>
電源:リチウムイオンバッテリー
充電:マイクロUSB
消費電力(AC電源使用時):約12W(内蔵充電池充電中)
約0.2W(待機時、Bluetoothスタンバイ機能オン)
約0.2W(待機時、Bluetoothスタンバイ機能オフ)
電池持続時間(Bluetooth接続時):約12時間
最大外形寸法(幅×高さ×奥行):約204×62×60mm
質量:約790g
付属品:マイクロUSBケーブル、USB ACアダプター
ワイヤレスポータブルスピーカー h.ear go(SRS-HG1)商品情報
「ハイレゾスピーカー」として期待するよりは...
指向性が高い高域は、かなりポジションを選ぶ。机の上、自分の目の前に置いたディスプレイの足元あたりだと、あまり響かず、全体に曇った感じ。もう少し距離を取るとよく聞こえるようになる。音質自体はキンキンもガサガサもしておらず、比較的良好だが、超高域まで抜けきっている...という感じではない。
中域の聴きやすさは特筆すべき
ヴォーカルや中域楽器はとても聴きやすい。
置き方の影響もほぼ受けない。
今回のレビューはそちらにフォーカスしていないが、Webラジオなどの聴取はとてもクリア。
ハンズフリー通話などでは本領を発揮する(と思われる)。
EXTRA BASSを入れると約6cm角×幅20cmのボディとは思えない力感があるが...
EXTRA BASSが入っていないと、かなりスカスカ。また金属筐体の特性か、明確にバスドラム>ベースというバランスで、曲のノリが「硬く」なる傾向にある。
またEXTRA BASSをいれると、ベースもソコソコレベルが上がるが(バスドラムの方がベースより目立つバランスは変わらないけれど)、スピーカーの再生周波数特性なのか、筐体の共振なのか、それともEXTRA BASSの回路的な問題かわからないが、音程によって「響く」音と「引っ込む(それほどでもない)」音があって、ベースラインがやや不自然になる曲がある。
広がらない
大きさ的に左右に広々...とは予想/期待していなかったが、スピーカーの周りに音が密集しているのがザンネン。形状から考えて、デスクトップPCのディスプレイの下とか、ノートPCの脇、テーブルに置いてスマホとつなぐ...などがメインの聴き方だと想定されるので、もう少し「上に」音が放射してほしかった。ノートPCのディスプレイ「上」に顔を出すようにスピーカーの下に台をかませて置くと、高域の伸びが劇的に改善され聴きやすくなる。
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購入金額
8,000円
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購入日
2020年02月01日
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購入場所
メルカリ
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