普段PCにレコードを取り込んでデータ化する際に利用しているKENWOOD KP-9010で、軽量カートリッジを活用するために、比較的重量が重く剛性が高いヘッドシェルを用意することが望ましいのです。
レコード用品の価格が高騰してしまった今となっては、比較的手頃と言うべき価格でありながらこの条件を満たしているのが、audio-technicaから発売されているAT-LHシリーズです。私自身、過去何度か紹介していると思います。
素材としてはtechnihardと呼ばれる、特殊加工されたアルマイト材を採用しています。剛性や硬度が高く、その割に軽量であることが大きな特徴となります。そのため、肉厚でありながら重量は意外と手頃な辺りとなります。
リード線はPCOCC製のものが標準添付されていて、これは単品販売されているAT6101と全く同じものです。
他に少し長さが短いAT-LH13/OCCという製品も用意されているのですが、固めのリード線を使った際にカートリッジの取り付けがかなり難しくなってしまうため、私は必ずAT-LH15/OCCかAT-LH18/OCC(この2機種は寸法が全く同一です)を使うようにしています。
先日入手したYAMAHA製カートリッジ、MC-4が自重5.9gとなかなか軽量級であったため、たまたま中古で見つけたAT-LH18/OCCを買い足すことにしたのです。
箱は結構ボロボロですが、中身がしっかりしていれば問題は無いでしょう。
中身は意外ときれいでした。リード線も使われた様子がありません。
今となっては最高のコストパフォーマンス
中身を確認してみましょう。
本体の他、カートリッジ取り付け用のビス、説明書、商品紹介、六角レンチが同梱されています。このレンチはシリンダー部の位置を調整することでオーバーハング長を変化させることが出来るというものです。このような機構がないと、さすがに0.1mm単位で調節するのはまず無理でしょう。
最初に書いた通り、YAMAHA MC-4で使うために購入したもので、既にAT-LH18/OCCに取り付けた上で試聴して、レビュー記事をアップしています。詳細については以下のレビューをご参照ください。
剛性の低いシェルと比べると、全体的に付帯音が減り空間が明瞭になること、解像度が全体的に上がること、低域が締まり力感が増すことなどが特徴といえる製品です。もっとも、アナログ的な味はやや減る傾向があるかも知れません。
ヘッドシェルにもいろいろな素材のものがありますので、よりアナログ的な味わいが欲しいのであれば、他の製品を検討するべきではないかと思いますが、個人的には安心感があって使いやすい製品という印象です。今回の購入価格であれば文句のないコストパフォーマンスです。
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購入金額
3,240円
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購入日
2018年04月12日
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購入場所
HARD OFF
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