先に登録した方は比較するために、無改造のままで使う予定ですが、こちらは改造するために用意しました。
現在の改造状況
- VRを RD925Gに交換
- 初段OPAMPを LT1364に交換
- カップリングコンデンサ交換 (C16/C21,C88/C31)
- ライン出力カップリングコンデンサ交換 (C38/C39)
- ヘッドフォン出力カップリングコンデンサ交換 (C45/C32)
- OPAMP駆動電圧を12Vから16Vへ昇圧
- ヘッドフォンアンプを 4556ADから LT1364に交換
改造前
改造その1 OPアンプ + ボリューム交換+カップリングコンデンサ変更
OPアンプは LT1364 です。
信号経路に入るボリュームには、安くてそこそこのLINKMAN 【RD925G-QA1-A203】2連式ボリューム A特性 20kΩ です。
180円です。
http://www.marutsu.co.jp/shohin_62765/
つまみはスタックすることを考えて、小径のLINKMAN の 6.1Φ用
【12X15BRPS-7字標】ツマミ 12φ をチョイスしました。
http://www.marutsu.co.jp/shohin_69520/
294円です。
今回の信号経路に入る電解コンデンサですが、
PCM2704の出力から、C88/C31(10μ) - C39/C38 (22μ) で LINEOUTへ、
ヘッドフォンアンプを使う場合には、さらにC16/C21(4.7μ) - C45/C32(220μ) があります。
今回は、都合により、C16/C21だけ交換しています。
聴いてみる
ソース: AudioGate + ASIO4ALL
ヘッドフォン: AudioGate ATH-AD300
ケーブル:付属品
で、無改造と改造品を聞き比べてます。
曲はWAVファイル
未エージングでしたので、音がばらばら、中域ですぎ、低音が不足、定位も怪しかったのですが、1時間過ぎたぐらいから、定位も定まってきました。
今2時間ぐらい聴いているのですが、いまでは無改造品よりも帯域ごとの偏りが少なく、聴き易い音になってきました。
とはいえ、まだ改造は道半ばです。
次は、C88/C31(10μ) - C39/C38 (22μ) と、C45/C32(220μ)を交換する予定です。
C88/C31 (10μ) の交換
ここまでの改造では無改造品と同様に霞がかかったようなすっきりしなくって、どうにも長時間耐えられない音でした。
そこで、PCM2704とOPAMPを結合しているC88/C31をCapXon GS 10μF 25V から、手持ちの ニチコンFineGold 10μF 50V(中央の金色のスリーブ)へ交換しました。
エージング途中ですが、ヘッドフォンでもラインアウトでも霞がとれてクリアになりました。
PCM2704のアウトレベルはそれほど高くないところに直列に入りますから、一番影響が出やすいパーツですね。
Impress版 USB-DACと比べても負けない感じになってきましたよ。
次は、ラインアウトのカップリング C39/C38 (22μ) と C45/C32(220μ) ですが、
FineGoldの22μ, 220μに交換する予定です。
その先の改造予定もあるんですが、もう少し先になりそうです。
16V昇圧改造
今回、オペアンプは12V単電源で駆動し、信号には中点の6Vを加えていますが、
5V→12Vへの昇圧回路の定数変更で16V/中点8Vに昇圧して駆動力を増そうというのが今回の改造で、本誌にも記載されています。
変更点は、C4の耐圧変更 (16V→35V)、R30の値変更です。
電圧は V=1.25(1+R27/R30) で求まりますので、
式を変形して、R30=13000/(16/1.25-1)とすると、1101Ωにすればよく、
R30(1.5kΩ)と並列に抵抗を追加するってことで、手持ちの4.7kを使い、
1137Ωを得ました。
計算値では 15.54Vになりますが、使用した抵抗はJ:±5%であり、
TP2-GND間を実測したところ 16V出てました。
R30の誤差と計測誤差がありますが、こんなもんでしょう。
C4には FineGold を使ってます。
で、うっかりインダクタの頭を割ってしまったようですね。
写真を確認したら、前回の改造時にやってしまったみたいです。
インダクタンスには影響しますが、今のところ問題なしです。
R30の取り付け部です。リード線をフォーミングしたあと、チップ抵抗にハンダをのせ、
リードを接触させハンダ付しています。
ガスこてでやるとスリーブを痛めかねないので高温排気がスリーブに当たらないように保護します。
結果ですが、改造前よりボリュームを下げて使うようになり、ちょっとパンチがでてきた感じですね。
5V→16Vの昇圧回路から流れ出す電流が増えると電圧は落ちてくるはずなんで、
そうなりにくくするために、外部から5Vを供給することもことも考えています。
次の改良点は、残りのカップリングコンデンサの交換の予定です。
その先には、
- ラインアウトに直列に入っている抵抗交換
- ヘッドフォン出力に直列に入っている抵抗交換
- ケースを用意する
- 水晶発振子を取り外し、3.3Vの12MHz TCXO(FOX924B) に置き換える
などを考えています。
ヘッドフォンアンプを LT1364に交換
JRC 4556AD から LT1364 に交換しました。
音量
音量は変わらないか、少し増えたぐらい。下がった感じはありません。
音質
Voがクリアになった感じです。
残りのカップリングコンデンサを早く交換したほうがよさそうです。
C38/C39(22μF),C32/C45 (470μF)交換
音質を決定する要素で残っていた ライン出力とヘッドフォン出力のカップリングコンデンサを交換しました。
C38/C39は MUSE BP、C32/C45 は Fine Goldです。
これが変更前
これが変更後
ヘッドフォン用のカップリングC45がデカいです。
さらにC32は絶対収まらないので裏側に取り付けてます。
スペーサーがあるので、これでも裏が付いたりはしませんよ。
スペーサーの関係からC45も裏に設置すればよかったです。
それはさておいて、以前のLXU-OT2のぐだぐだ感はなくなり、随分まともになりました。
ラインは聴き易くなりました。
ヘッドフォン出力は低音ブーストされてる感じになっちゃいました。
エージングが進んでも変わらないようなら、回路定数を変えるかもしれないです。
ヘッドフォン出力OPアンプ交換 LME49720, OPA2604AP
ナショナルセミコンダクタ LME49720 に交換すると微妙に発振してしまいました。
音質は LT1364 より好みの音が出ている感じです。
抑え込むには回路定数変更を行う必要がありますが、OPA2604APを試してみました。
そうしたら、こちらも LT1364よりは少しなめらかになった感じますが悪くない感じです。
ライン LT1364 + ヘッドフォン OPA2604AP で試してみます。
2014/5/17 ついでの改造(デカップリングコンデンサの交換)
- LDOレギュレータ用のC18,C33 10uF/25Vを FineGold 10uF/50Vに置換
- 5V → 15V/7.5V 生成部のC3 220uF/25V を MUSE KZ 220uF/25Vに置換
- ヘッドフォンドライブ用オペアンプ用 C30 47uF/25V を MUSE KZ 100uF/25Vに置換
ヘッドフォン用オペアンプが結構な電力を使うために電源インピーダンスを下げておく必要からC30をMUSE KZに交換しました。
C30の場所はとても狭いのですが、以前C32を表面から裏面に移動させていたことで、空き地があったことで MUSE KZを実装できました。そこに2本あったとは思えない状況です。
どちらのKZもリードを曲げてます。
それだけではより上流のC3がちょっとまずそうだったので、こちらもKZに交換しています。
PCM2704のために、3.3V を作り出す LDOレギュレータのデカップリングも交換してますが、これはそれほど影響はないと思います。
これで 気になるのは オペアンプのデカップリング C37の交換と、USB 5Vからのノイズ対策のための フェライトビーズ(L3)をファインメットビーズへの交換、ヘッドフォンに直列に入っている金属皮膜抵抗 33Ω を オーディオ用に交換するぐらいでしょうか。
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購入金額
2,800円
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購入日
2012年12月24日
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購入場所
セブンネットショッピング
CR-Xさん
2013/01/28
LXU-OT2は価格の割りにU1・U2とか欲張りすぎたかもしれませんね。
回路複雑な分、改良しようとしたら手を入れる部分がそれだけ多いし。
電源の根本からの見直しとか大変ですし、抵抗(2chでも銘柄HPに合わせた定数と影響大きいみたいですね)・カップリングC(お得意のFGまだなんですね)あたりの直接音につながるところが変化は出やすそうじゃないですか?
私はHP使わないので、U1のオペアンプ手持ちで一通り交換ごっこして切り上げちゃいました。結果ケース造りが主題になった感じですw
ケーシングもDVK-UDA01に良いの使っておられるので、敷居が高いですねー。
はにゃさん
2013/01/28
DVK-UDA01に比べると、商品代金が1/2になる上、雑誌やらUSBケーブルのコストが大きくて、基板コストが相当低くなっているものと思われるのと、両者のノイズ対策の思想、目標とも違うように思えます。
LXU-OT2がU1/U2で欲張ってるので、駆動するための5Vから12VへのDC-DCコンバーターによるノイズが可聴域に載ってしまうのはいたし方ない気がします。
これ以上の改造をやるだけの価値があるとはちょっと思えないところもあるので、
一部のカップリングコンデンサの交換と、DC-DC部分のスイッチング周波数を少し高くする変更するぐらいにとどめたほうがよさそうです。
手元でボリューム調整できるお手軽ヘッドフォンアンプというくらいがちょうどなんでしょうね。
CR-Xさん
2013/01/28
お手軽にソコソコの音が出る(OT1はそれ以上の価値がありましたね)のが良さですもんねえ。
だもんで両方とも表面実装部品は弄らない範囲で止めました。
なんだかメーカーはDACのあり方(自分らが戸惑っている故)を消費者に示せてないですよね。
はにゃさん
2013/01/28
OT1は確かにバランスがいいつくりだと思います。
OT2は、3000円弱の雑誌付録ですから、沼の入り口への誘いだと思えばいいコンセプトだと思いますし、改造するとがらっと印象が変わることを伝えるのには貢献すると思いますが、DACのあり方が示せてないということは私もそう思います。
CR-Xさん
2013/03/17
はにゃさん
2013/03/17
ヘッドフォンで使うにもライン出力で使うにもDVKのほうが圧倒的ですね。
PCM2704で素直にヘッドフォン駆動させたほうがいいのかもしれないですね。