PCM2704を使った 2ch/48KHz/16bit USB-DDC/DAC とその説明をしている本のセットで、
USB入力、アナログ出力1、S/PDIF 光出力x1, S/PDIF 同軸出力x1という必要十分かつシンプルなものです。
TI/BarBrown PCM2704を使った USB Audio Classですから、インボックスドライバで動作します。
説明でも触れられていますが、PCM2704は良く使われていますが、周辺設計が悪いとノイズに弱い、聴き辛いものになりがちです。
実際私が持っている 日立マクセル Vraison VC-24 も同じPCM2704ですが、電源系がダメでスクロールノイズが載りまくります。(マザーボードの種別にはあまり関係なく載る)
おそらくPCではなく別のセパレート電源で供給しないと、だめな回路なんでしょうね。
●内容物
・DVK-UDA01
・抵抗 4本
・電解C(カップリング用 330μF) 2本
●基板を見る
手前に S/PDIFを駆動するために、アンバッファタイプのHighSpeed CMOS の NOTゲートIC 74HCU04があり、真ん中がPCM2704。
右端が上から、USB Bコネクタ、S/PDIF 光出力用 TOSLINKコネクタ用ランド、S/PDIF同軸コネクタです。
左端の上の空きランドは電源コンデンサ強化用、その下がカップリングコンデンサ、ゲイン調整用のソケット、下が3.5mmステレオジャックで出力になります。
使用されている電解コンデンサは、日ケミ SMG 一般用です。
●取り急ぎ音を出す
まずS/PDIF 光出力だけはつけておきます。
使用したのは昔秋月電子で買った TOTX178です。ものの1分で終わりますからこれを挿しこんではんだ付けしちゃいます。
はい終了。USBケーブルと、ヘッドフォン (Vraison のセット品)をつないだところです。
これをWindows7 64bit PCにつなぐ… あれ?新しいデバイスが出てこない。
???
そうか… 既に PCM2704を挿しこんでたんので出なかったんですね。
サウンドデバイスはちゃんと見えてましたよwww
●視聴
1) ハーフボリュームにして iTunesで再生
エージング0の割にはいいです
2) 無音時にフルボリュームにしてノイズを確認
確認できず
3) ブラウザスクロールしてノイズを確認
確認できず
4)1時間ほどエージングして、LXA-0T1 + 自作スピーカーに接続してみる
●曲目
・地球(テラ)へ / ダ・カーポ
・真空のダイヤモンドクレパス /
・アナタノオト / ランカ・リー=中島愛
・空色デイズ / 石田燿子
・童話迷宮 / 田村ゆかり
・微笑みの人 / 今井美樹
・私らしく / 桑島法子
・恋をするなら (New Version) / 宮村優子
・この遊歩道が終わるまでに / 久川綾
・さくら / ケツメイシ
・きれいな旋律 / KOTOKO
AAC128kbps/256kbps/CD といろいろ音源は違えど、微弱な音もそれなりに再生している感じです。
●今後やること
1)ヘッドフォン用にカップリングコンデンサの交換
ヘッドフォン用にニチコン FG(FineGold) 3300μF 16Vにしてみます。
FGはニチコンのオーディオグレードの中でKZの次に位置するもの。
入手もしやすいのですが、どれくらいサイズが違うのかってことでいうと、
黒いのが標準の220μF 6.3V、金色が FG デカいですね。
耐圧が大きいと オーディオグレードではサイズが急激に大きくなります。
2)ラインアウト用にカップリングコンデンサの交換
FineGoldの220μ,330μ,470μで聴き比べをしてみようかと思ってます。
ヘッドフォンでの使用は予定していないので、この定数で行くと思います。
3)電源用コンデンサの交換
正直こっちが先のような気がします。
合計で1000μ程度でよいとのことで、手持ちのSANYO WG 1000μを使います。
マザーボード用の低ESRコンデンサですが、電源の応答速度を速めるためには
こちらの方がいい気がします。
●電源コンデンサの変更
容量が足りないだけなら、EC5,6,7に増設すればOKですが、ESR値が異なるものを付けるわけにはいかないので、EC3の日ケミ SMG 1000μFを抜いて、低ESRのSANYO WG 1000μFに交換しました。
場所は左上のオレンジの囲みの部分です。
上が交換前の 日ケミ SMG 1000μF, 6.3V、
下が交換後の SANYO WG 1000μF, 10Vです。
低ESR=等価直列抵抗が小さいコンデンサは、回路の消費電流が急激に変化した場合に、速やかに電力を供給してくれます。
ラインアウトではヘッドフォン駆動に比べれば負荷変動は少ないため効果が薄いかもしれないのですが、自己満足ですね。
コンデンサはハンダづけのときのヒートショックによる損傷の自己修復もあってエージングにしばらくかかります。まだ一日しか経過していないので、これから少しずつ変わるかもしれないです。
(2012/05/22)
ケースを注文しちゃいました。
USB DACキット DVK-UDA01 専用 メタルケース(ブラック・黒檀パネル)です。
本体と合わせて11000ぐらいになっちゃいましたが、後悔してません。
(2012/06/20)
デカップリングに使ってる SANYO WGを 固体系のSEPCシリーズに置き換えようかと考えてます。
(2012/07/16)
専用ケース
が届いたので、組み込みました。
さらに カップリングコンデンサをFineGold 35V 220μFに変更しました。
35V耐圧だと背が高いのでV型配置になってます。
MUSE KZに切り替える (2013/6/8)
FineGold 220μF 35V から MUSE KZ 220μF 25Vに切り替えました。
低音成分も増えたけど、それ以上に細かい音の情報量が増えた気がします。
KZの方がいいですね。
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購入金額
5,985円
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購入日
2012年04月17日
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購入場所
セブンネットショッピング
kenさん
2012/04/18
私には、真似が出来ません。
私の所でも、電源を弄ったお陰か、ドンドン良くなっています。
間に合わせのつもりでしたが、ハイレゾを気にしなければ、
中々素性が良いですね。
はにゃさん
2012/04/18
コメントありがとうございます。
HD audioではないのですが、それほど気にならないですね。
192kHz/24bitとかになると、後ろに入れるアンプ、ヘッドフォンもいろいろ大変になりますしね。
これ以上音の違いを感じるには、LXA-0T1の改造をしないとだめな気がしてきました。
そっちを急ぐかも。