レビューメディア「ジグソー」

タブレットとパソコンの魅力を併せ持ったSurface

※写真1枚目にツッコミを入れたい人はぐっとガマンしてください。

 

 

マイクロソフト自ら放つタブレット型端末「Surface」シリーズの上位機種となる「Surface Pro」。
なんといっても特徴は10インチのタブレット型筐体にデュアルコア+HTのIntel Core i5をぶちこんで、ノートパソコン級の性能とフルHD液晶、そして機能制限無しのWindows8 Proを動かし、更に10点マルチタッチ液晶に筆圧感知デジタイザ&ペンまで用意しており、オフィス2013もプリインストールという、いざ並べて見ると壮観な仕様。


その分タブレットとしては重い重量と、ノートPCにしては少ない拡張性、そして短いバッテリー継続時間という代償を払っているのだが。


この個体のスペックは…

CPU:Intel Core i5 3317U(2C4T 1.7GHz/TB2.6GHz 3MB TDP17W)
GPU:Intel HD4000
MEM:DDR3 1600 4GB (CPU-Z読み 11-11-11-28 DualChannel)
SSD:SAMSUNG MZMPC128HBFU-000MV 128GB
(システムパーティーション110.91GB WindowsUpfate等を追加状態で約80GBの空き)
チップセット:Intel HM77
10.6 インチ ClearType HD ディスプレイ 1920*1080 10点マルチタッチ
Wi-Fi (802.11a/b/g/n) 準拠 (Marvell AVASTAR 350N)
Bluetooth 4.0
720p HD LifeCam x 2 (前面/背面)
USB 3.0*1
Realtek microSDXC メモリ カード スロット(USB3.0接続)

TPM1.2
 

実測重量:920g(但しSDカード・液晶保護フィルム・背面シール含む)

 

【追記】グラフィックドライバ更新したら気持ちスコアアップしました。

但しIntelグラフィックの設定を最大パフォーマンスにした状態なのと、むしろ5.5を出した事もあるので、普通に考えれば5.5~5.6相当かと思います。

 


 といったところ。公式のスペック表に入手個体のCPUやSSDの型番を加えているので、あくまでこの個体のスペックであることに注意。
毎度の事ながら長文になる事が予想されるので、先に特長や感想をピックアップ。

●ノートパソコンとタブレットの中間的な性格。

●性能は十分ありWindows8Pro搭載なので従来型のソフトからUIアプリまで多彩に使える。
 画面の大きさを気にしなければ軽い3DゲームもOK。
●オフィス2013入りなのでオフィス導入予定ならコスパ◎
●給排気口の位地やACアダプタ等、ハードウェアの使い勝手は上々。タッチもストレスが無い。

●タブレットとして見ると重めな重量。片手で長時間持つのは厳しい。
●その分キックスタンドによる自立が便利。「設置型タブレット」といった感覚。
●私の場合満充電から5時間程持った時もあるが、負荷のかかる動作や画面輝度次第で4時間やそれ以下になる。電源の無い環境で使うのがメインならバッテリーの大きいウルトラブックや低消費のタブレットがいい。

●デジタイザペンによる液タブ的な使い方もできるが、ドライバや設定は要カスタマイズ。
●タッチが優秀なので、通常使用ではあまりペンの出番は無いかも?

●USBは3.0が1ポートのみ。しかし通常版WindowsなのでUSBデバイスサーバーといった既存周辺機器の流用がし易いのでそれらでフォロー。
●あえて専用のキーボードカバーを使用せず、好きなBTキーボードと組み合わせる事で「キーボードを自分で選べる&好きな場所におけるノートパソコン」にもなる。

なんか簡単にまとめる筈が結構多くなってしまった。これからの本文どうなるんだ…

 

【2013/10/24追記】

Windows8.1へのアップデートももちろん可能、特に問題は起きませんが後からいれたドライバ類は要再インストールの場合も。詳しくは下記別記事で。

当記事はすべてWindows8状態での内容になります。

 

 

 

さてこのSurfacePro。ありそうでなかなか無かったサイズと性能で、10インチクラスのキーボード無しタブレット型端末でありながらノートパソコンのような性能を持っているというもの。
という訳で「タブレット」としてみるか「ノートパソコン」として見るかで話というか評価が大きく変わってくるわけだけど…

今回ネットブックの買い換え用として「軽くて十分な性能のあるノートパソコン」という扱いで購入しているのであくまでノートパソコンとしてみたSurfaceProのレビューという感じ。

 

 

グレーのスッキリとしたデザインの箱に収められ、付属品もACアダプタ一式にペン、最低限の解説書類とオフィスのライセンスカードとシンプル。

仮の画面保護フィルムでもあるのかと思ったらそれさえなかったので当日中にエレコム製のフィルムを購入、レビューの殆どはそれを貼り付けた後の内容になる。

 

 

また冒頭の写真や一部に写り込んでいる明らかにおかしい背面や壁紙については、ある程度使った後にレビュー用の写真が足りない事に気づいてしまい、開き直った産物なのでなるべく気にしないでください。

 

 

 

 

 

※壁紙にツッコミをry


今回SurfaceProを買って一番関心したのは筐体デザインと機能性。裏面がまったいら(重要)で給排気口さえ無い。アクセントにWindowsのロゴがうっすらと入っているだけのまるでカンバス。マグネシウムの質感や手触りもいい感じだが、汚れや傷がつきやすい傾向があるようなので注意。

 

 

給排気口は全て本体側面側に配置されている。確かに使っていると裏面は熱くなるが、もしテーブルにベタっと置いても、少なくともエアフローは確保されると言う訳。

 


この小さな隙間が全方向に入っており、画面左右方向から吸気、上方向に向かって排気される。この筐体サイズにノートPC級の性能をぶち込んだんじゃ当然熱は厳しいし結構うるさいんじゃないかと思っていた(店頭展示だと周囲がうるさくて判らなかった)。

 

が、アイドル時ならほぼ無音といっていい動作音で、負荷がかかっても、ノートパソコンにありがちな甲高い音ではなく、サーっという耳障りになりにくい音域。でもしっかり熱い排気が出ている。

このサイズの筐体で大人しくなった秘密があるのかと筐体を覗きこんでいると、どうやらこのSurfacePro、内部にファンが2個あるようだ。

手持ちでは性能の近いONKYOの14インチウルトラブックは一つのファンでチップとCPUを一気に冷却する一般的な仕様なのだが、給排気口の配置がシビアで風切り音がしていた。しかしSurface ProはSandyからIvyで熱関連が有利になったのも相まって静音性に関しては期待以上。CPU温度はソフト読みでアイドル42度程度、負荷をかけると75度程度で安定といったところ。

 

 

そしてこの背面のキックスタンドと、それを前提にしたナナメの側面。これがもう超ベンリ。7インチの小型軽量Androidタブレットも持っているのだが、片手で持てる軽さの一方、「パソコン」に慣れている身としては、それ自体が自立できないというのが不満点の一つだった。だからといって別途タブレットスタンドを持ち歩いたら嵩張る。

角度調整ができないのが惜しいが、単体で自立できるというのはありがたい。斜めにカットされた底面ピッタリ底面が接地するので安定感は抜群。また置く場所が磁性体の場合専用キーボードカバー装着用のマグネットが程よくくっつくので更に安定度アップ。余裕を持っても30*10cm程度の平面があればポンと置けるのは、散らかった部屋でも、モノの置き場の無い小さな店舗でも大活躍。

メインPCでフルスクリーン作業している時のスカイプや情報確認といったサブ端末としての使い方にもピッタリだ。

ちなみにこのキックスタンド、縦置きもやろうと思えばできる。この場合角度は直立に近くなり安定性が心配になるが、意外と大丈夫。まあビターンってやって壊してもアレなんであまりやりませんが。

 

 

 


ボタン・インターフェイス類は天面・側面に配置される。上辺に電源ボタン、左に音量上下ボタン・3.5mmミニプラグ・USB3.0(フルサイズ)、右にUSB3.0接続のMicroSDカードリーダー・MiniDP・ACアダプタコネクタだ。

 


USB3.0が1ポートしかないのはノートパソコンとして見るとやはり弱点。USBキーボードorマウスを繋いだだけで終わってしまうのでそれらは実質BTが必須。

という訳でいわゆるUSBデバイスサーバーとの相性は抜群。これがあるとUSBポートを節約できるだけではなく無線でUSB機器が使えるので動作に支障のないプリンタや光学ドライブの読み込みにはピッタリだ。

 


MicroSDカードリーダーは内部でUSB3.0接続がされているので高速カードも生かせるハズだが、今回使ったのは32GBのクラス4なので鈍足。カードはほぼ内部に納まるので、補助ストレージとして常時挿しっぱなしにしておけばSSDの容量を補える。


外部画面出力がMiniDPのみなのはちょっと扱い難い。DP変換アダプタって高いのよね…何故か私は持ってるけどさ!有線LANやD-Subは当然無し。使用頻度が下がったものの地味にこれらを使う事があるので後日対策せねば。

 


ACアダプタの給電部はどっかで見たようなマグネット方式。やはりコンパクトな端末の場合L字コネクタが良い。コネクタには通電を示す白色LEDもある。また上下対称の形状なので、通常の丸形のように360度回る訳ではないが、ケーブル方向は2方向から選べる。

 

 

3台のコネクタ部を並べた写真。Surfaceはナナメにカットされた部分にケーブルと大差ないサイズのコネクタが密着するので張り出しは最小限に抑えられている(写真左)。


先ほどから登場している2台は通常の丸形端子。ななみネットブック(写真右)はL字コネクタだったので使いやすかったのだが。ONKYOウルトラブック(写真中央)はストレートで長いタイプだったので、筐体サイズ以上に場所を消費してしまっていた。

 

 

 

ACアダプタも当然特殊コネクタという事で専用品。同じく駆動時間の関係でACアダプタをよく持ち歩いていたななみネットブックの場合ACアダプタ~コンセント間のケーブルが太く長すぎてわざわざ短いものを別購入する羽目になっていたのだが、SurfaceProのケーブルは最初から45cmと程よい長さで扱いやすい。そのケーブルも専用デザインだが通常のメガネ型コネクタなので汎用品への変更もOK。


ACアダプタ~本体までは150cmと長いが、ケーブル自体が細く、表面素材も相まって絡まり難いので扱いやすい。ケーブルを含めたACアダプタの総重量は240g程度と、ウルトラブック用(250g)と同等。ケーブル交換済みのネトブ用が200g切りだった事を考えるとちょっと重いが許容範囲だ。

 

 

またACアダプタには面白い機能としてUSB給電コネクタが付いている。別の端末の充電にけっこう便利だし、これからの時期はUSB扇風機なんかもいいだろう。

 

 

 


HD4000を備えた低電圧版Core i5 3317Uを備えており、デュアルコア4スレッドで1.7GHz、TB最大2.6GHzの動作クロックを誇る。WEIはレビュー冒頭参照。古いベンチだが参考としてCrystalMark 2004R3を回してみた。但しOGLのみ起動できなかったのでスコア無し。

 

 


 1世代落ちのIvyとはいえこのサイズの端末としてはCPU性能に余裕がある。内蔵GPUもAMD勢程ではないが、設計の古い3Dネットゲームや軽量なカジュアルゲームなら十分動かせる。

 

 

新生版FF14ベンチのスコアは初期設定で2113。同じHD4000を搭載したデスクトップ用i5 3570Kの自作PCが3227だったので、それと比べるとさすがにスコアは落ちている。CPU性能とメモリ性能が影響しているのだろう。

しかしタブレット型の端末で3Dゲームベンチが動いている姿は感動すら覚える(大げさな)。

 

 

実際スカっとゴルフパンヤをインストールして見たが性能上は問題ないし排熱も間に合っているようだ。但し10インチなのでフルスクリーンにしないと文字が小さすぎて遊べない。またパンヤはカーソル位置仕様が独特なので、画面設定によってはバグる(これはペンタブを接続したデスクトップPCでも起きるのでパンヤ側の問題)。

 

また、後から気づいてココに追記しているのだが、4GBのメインメモリはDDR3 1600動作でCPU-Z読み11-11-11-28と無難なスペックなのだが、何気にソフト上ではDual…デュアルチャンネル動作として認識されている。内蔵グラフィックの場合メインメモリの速度がGPU性能にも影響するので、体感速度も地味にアップしていそうだ。

 

とにかくキーボードやマウスを繋ぎ、通常のノートパソコンとして使うのにも十分耐える性能。
手持ちで使ったり、出先でサクっと使うのだったら電源プロファイルを省電力にして発熱やバッテリー消費を抑えてもいいくらい。事実省電力モードでも体感速度に大差無いソフトは多い。

 

 

お次はストレージ…SSDを定番のCrystalDiskMarkで速度計測。

 


SSDはスペック表で紹介した通り、サムスン製を搭載していたのだが、ベンチスコアから察するに、840無印相当の性能を持ったモデルと思われる。

ライト系では上位モデルに差をつけられるが、OS体感速度への影響が大きい4kReadはQD32で300MB/sに迫る。ただもし840無印相当だとした場合TLCの可能性があるので耐久性が気になるところだが。

 

ちなみにMS製AHCIドライバで動いているが、Intel RST(インテル製AHCIドライバ)を導入する事も可能。しかしベンチマークでさえ有意な差は出なかったので、ムリして入れる必要はなさそう。

128GBモデルだが当然回復パーティーション等があるので実使用容量は少なくなる。WindowsUpdate等を済ませた状態でのCドライブは30GB程を消費するので80GB程度の空き容量。容量に不安がある場合はMicroSDXCカードをさしっぱなしにしてドキュメントフォルダ何かをそちらに移すといいだろう。USB3.0接続&本体にすっぽり収まるので追加ストレージとして気にせず扱える。

 


 バッテリー継続時間はやはりタブレット…いや、最近ウルトラブックが普及したのもありノートPCとしても短い。私の使用だと省電力プロファイル実測で5時間といったところだが、画面をかなり暗くするのと、使用中の負荷が少ないという好条件が揃っているので、一般的な使い方ならやはり4時間が一つの目安になりそうだ(ある量販店ではスペック表に4時間と表記していた)。

元々使っていたネットブックが小型バッテリータイプであまり時間が持たない・基本的に電源のある場所を転々とする使い方なので私の場合は不満を感じていないのだが、やはり導入する上でもっとも注意するべきポイントになりそうだ。 ONKYOウルトラブックは大柄で重量もある代わりに公称8.6時間、実使用でも8時間程度の使用ができるのだからその差は大きい。


 10インチのフルHD画面は高精細だが、今まで低解像度の10インチネットブックに慣れた身には細かすぎとさえ感じる。従来型のデスクトップアプリの場合スケーリング操作をしないとかなりUIが小さくなってしまう。
Androidタブレットを使ったときも思ったのだが、ここまで高精細なモニタって小型端末に必要なのかなあ、自分は19インチのSXGAモニタが使いやすいんだよなあなんて思ってしまうのは目が悪い自分の戯言なので気にしないでください。

 

 

一方個人的に嬉しかったのが、画面輝度の調節幅…特に下限が今まで触ったノートPCや液晶モニタの中でも屈指の低さ。文面では伝え難いがかなり低い輝度まで落とせるのだ。
最低まで低くするとそれこそ昼間の外ではまるで画面が見えないのだが、プロジェクターの使用等で照明を落としている室内でも周囲に迷惑をかけない程度の明るさなので、シチュエーション次第でこれは一つの武器になる。

 


 窓辺ゆうよろしくお布団で使うのにも、照明の暗い寝室ならこれくらいまで下げれたほうが扱いやすい。布団生物育成装置だ。

 

また視野角の広さも十分というか、当初視野角云々をレビューに書き忘れるくらい使っていて不足を感じることはないレベル。手持ち・キックスタンド・水平設置といろんな角度で見ることになるのだが、それで気にならないというのはなかなか優秀なパネルだろう。

 



今回初のタッチ対応Windows端末を手に入れたわけだけど、なるほど確かにタッチパネルがあるとWindows8…特にUI周りの評価は自分の中でがらりと変わった。
自作デスクトップに入れたWindows8機はスタートメニュー追加アプリを入れたりしないとなかなかスムーズに操作できなかったのだが、こちらは逆にスタートメニュー追加アプリを入れたらむしろ使い難かったくらい。

タッチパネルの使用感はよく、ツルツルとした感触はすべりもいい。但し今回即効でエレコム製の画面保護フィルムを購入・装着してしまったので、使用時間の殆どはこのフィルム越し。とはいえ装着前と操作感覚や手触りに差はあまり感じなかった。

これさえあればクラウディアさんもタッチし放題!

 

 元々小型端末でのタッチ操作が苦手だったのだが、10インチのサイズがあると指でも特定の位置をクリックする事ができるので誤操作はかなり減った。

 

 

 

またスクリーンキーボードもそれなりのサイズになり、感度もいいので、ちょっとしたチャットや検索程度ならキーボード無しで十分だ。
…むしろ店頭展示機で触ったタッチカバー(タイプカバーじゃないほう)の方がよっぽど感度が悪かったような。

今回キーボードカバーは購入していないのだが、買うならやはりタイプカバーのほうがSurfaceProにはあっているだろう。サイズの割りにキーが大きく展示機を触った限りではなかなか扱いやすく感じたので是非いずれ導入してみたい。タッチカバーは(略

今回はお財布が厳しい中買ったので一先ず通常のUSBキーボードを繋いで見たのだが、これが思った以上に使いやすい。ネットブックで文字打ちする時はどうしても姿勢が悪くなってしまうのが悩みだったのだが、キーボードと本体を離せるこの組み合わせなら好きなポジションが取れる。USBポートを潰すのはアレなので早速BTキーボードを導入してみた。

 


Microsoft Bluetooth Mobile keybord 5000 for Business。なんと型落ちで2000円。

 

持ち歩き用にいずれはタッチカバーを購入するだろうが、場所が無い時はスクリーンキーボード、ある程度の場所が用意できるときは好きな配列・タッチのBTキーボードを使用してより快適なポジションを得るという使い方もいいのではないだろうか。というかかなりオススメ。

 



そしてペン。ペン先は樹脂で、FAVOやBAMBOOのそれに近い。サイドボタン1つと消しゴムもついている。

タッチとペン両方じゃペン操作中に手がぶつかったりしたら誤動作するんじゃないかと心配になったが、さすがにそんな事はなく、ペンが認識されている間はそちらが優先される。


驚くべきはそのホバー距離(画面から離れた位置にペンをかざしてカーソル位置を認識する距離)。なんと画面から2cm程の距離にペンが近づいた時点でカーソルが反応する。筆圧も検知も滑らかで、思った以上に使えるという印象。


但し標準状態のドライバでは筆圧感知や消しゴムを使えないソフトがある。代表的なものだとPhotoshopなんかはそのままだと動作しない…という訳でWACOM製の汎用タブレットPCドライバを入れる事がネット上で話題になっている。

 

WACOMのドライバダウンロードサイト

modelからTabletPC OSはWindows8を選択。今回は「TABLET PC – Enhanced Tablet Driver 7.1.1-12」をインストールした。


Wacomドライバ導入による副作用は私の環境では今のところ生じておらず、カーソル飛びや極端な位地ずれ等実用上支障の出るような現象は発生していない。とはいえあくまで自己責任である事に注意。

 


そのドライバを入れてしまえば純正ペンでの筆圧感知や消しゴム動作(Photoshop・ComicArtCGIllust で消しゴム動作確認)が行える。今のところ行ったのはそのWACOMドライバ導入と、Windows側でのペンによりフリックの停止、そしてWACOMドライバの設定でペンの固さをやわらかくしたくらいだが、ひとまずそれで簡単なお絵かきが可能に。

 


 ペン先や画面の感触は旧型タブのFAVOの書き味に近い。更にソフト側の環境設定やペン設定を煮詰めることになるだろうが、ちょっと今コレでお絵かきしている時間が無いのでまたいずれ。
現状ではサクッとラフを描いたりするにはなかなか面白いデバイスじゃないかなという感想。

 

しかしお絵かき以外の普段使いではタッチやスクリーンキーボードが優秀なのであまり使わない。OneNoteを使った手書きメモを使いこなせればまた話は変わりそうなので積極的に使ってみようかと思う。

 

(追記)

ちなみにこのデジタイザペン、この手のものとしては珍しくクリップがついており、シャツの胸ポケットなんかにとめておけて地味に便利。とかなんとか思ってたら…

 

 ガチャン!と本体と合体した。なんと買って20日目でやっと気づいたのだが、先述のマグネット式ACアダプタコネクタと、このデジタイザペンのサイドボタンが同じ形状になっており、本体のコネクタにある磁力でペンが固定されるのだ。

 

 

あくまで磁力なので力が加われば外れるし、充電と排他だし、そのままだと本体が持ち難くなるのだが、収納時や、外でちょっとペンから手を離す時に使うとよさそうだ。というか今までせっせと胸ポケットにペンさしてたよ… (追記終了)

 

 

 

私自身「持ち歩き用ノートパソコン」として買ったわけだけど、家でデスクトップPCとあわせて使うサブPCとしての使用時間が思った以上に長くなっている。

キックスタンドで自立させてNASに突っ込んだ音楽や動画を再生したり、ウェブブラウジングをしたり。PCパーツレビュー用のデータを整理したりと1台でタブレットとパソコンの両方の使い方ができるというのはなかなか面白いし便利。

従来型のデスクトップ用ソフトウェアを使うときはBTキーボードとマウスを組み合わせ、それらを使わないときはUIアプリとスクリーンキーボードで操作と擬似的に2つのモードを切り替えるような感じで使うとなかなか快適。
またバッテリー消費がシビア・手持ちでは熱いという難点をフォローするのに活躍するのがWindows側の電源プロファイル。省電力モードと通常のバランスモードを使用状態にあわせて適宜切り替えるとより快適になる。

使い慣れた環境を持ち歩く、家の中でも好きな場所でゴロゴロしながらWindowsを使える。小型ノートPCでもできる事だが、「キーボードがついていない」点がキックスタンドによる自立位置に自由度を与え、自分好みのBTキーボードを用意する事で無理の無い姿勢で操作できるというメリットに繋がる。

積極的に外で使うのではなく、家庭・職場問わず「屋内で小回りの効く小型PC」として扱うのに向いている。ATOM搭載機に比べれば全然余裕のあるスペックだしWindows8自体がなかなか軽く出来ているのでネットブックを使っていた時のような「性能不足なのでガマンする」という場面は殆どない

確かにタブレットとして見ればバッテリーと重量が、ノートPCとしてみれば画面サイズや拡張性が、それぞれ弱点として目立ってしまい、人や用途を選ぶ傾向がある。

私の中での評価はかなり高いものとなっているが、それは要求する性能が見事に一致したからなので、実際に購入を検討する時は是非実物を展示している店頭で触って見るのがオススメ。

 


用途によって評価がわかれやすい小型Windows端末という事で、SurfaceRT共々性能や価格は全く違うものの、かつて「ネットブック」というジャンルを作り出した初代EeePCを思い出す。

 

そのネットブックの系列である末期の10インチネットブックから、同じく10インチの「ノートとタブレットの合間」といった感のあるSurfaceに乗り換えたのは存外自然な流れだったのかもしれない。

 

 

背面が明らかに不自然ですねそうですね!!

 

 

ツッコミ所満載の背面についてはとりあえず個人ブログにあるのでどうぞ。

 

 

いずれZigsowにも似た内容投下すると思いますが、インクジェットプリンタとその辺で売ってるラベル用紙で簡単に作れます。

 

この平坦な背面はこういう事してくれと言わんばかりで、これがSurface最大の魅力ではないかと個人的には思うのだがどうだろう?

 

 

余談だがこのSurfaceを購入した家電量販店、実は12年前に我が家最初のPCを購入した店。PCの祭典窓辺賞でもらった商品券が使える店だという理由もあるが、12年前のVAIOが長く使えたのでゲン担ぎといったところ。コイツも長く使えるといいのだが。

 

  • 購入金額

    99,800円

  • 購入日

    2013年07月03日

  • 購入場所

    100満ボルト

コメント (21)

  • harmankardonさん

    2013/07/13

    >これがSurface最大の魅力

    いえいえ,仕上げる下小川さんがすごいです.


    やっぱり,いいですね.
    これを1万円引きにしてくれれば...
  • 退会したユーザーさん

    2013/07/13

    いい製品です。

    これと、Vaio Duoで真剣に悩んでいたんですが
    Cintiqにすればよかった(ry

    痛ノートPCはいずれやってみたいなっぁと思ってますが
    前線バリバリのVAIOちゃんにしちゃうと、スタバに行けなくなるので
    余ってるノートを痛くしようかなぁと思っています
  • Vossさん

    2013/07/13

    いや、毎度毎度凄いことするなぁ・・・・
    脱帽ですわ、ええ。
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