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H67+P67=Z68!!! 合体系マザボ、DZ68DB


この度は「レビュー・インフィニティ第7弾 Z68星雲」プレミアムレビューの機会をいただき、誠にありがとうございます。
企画協力のインテル株式会社様、zigsow株式会社様、並びに関係各社様に厚く御礼申し上げます。

そして毎日楽しいレビューでニコニコさせてくださるみなさん、ありがとうございます!

新しくPCを久々に組みたいけれど、インテルの新しい6系は幾つもチップの仕様があってワカラナイ!という方!自分もそうでした。
そんなあなたのためにZ68チップ搭載のIntel DZ68DBをレビューさせていただきますぞ!

で、Z68て何だ?!

他の6系チップセット、「P」や「H」と何が違うの?と自分も長い間「ワカラナイ」と思っていたので、先ずはPとHの特徴を。
1. CPU内蔵グラフィックを使える (H系)
2. CPUのオーバークロックを楽しめる (P系)

これを一緒に楽しめるのがZ68チップセットです。
巷では「全部入り」と云われていますが、その通り!

更に、SSDをHDDの巨大なキャッシュとして使用して、大容量のデータを高速に扱うことが出来ます!
TB級のHDDをSSDみたくスイスイ使うのって、イイでしょう?!
この機能はZ68だけ!
6系チップセット家族の集大成、といえるでしょう!

Z68チップを搭載した、このDZ68DBの詳細は、インテルのHPで是非どうぞ!
(^0^/

それでは箱を開けてみましょ。

先ず、マザボをジーっと、見てみましょ。

Z68は6系のハイエンドなチップ!ということで、もの凄くゴツゴツしたモノを想像したのですが、案外スッキリとしたデザインのマザボです!
これなら、「これどこに繋ぐモノなの?!」と思うことはないでしょう。
Z68のサッパリ系、きた!!!
Z68のサッパリ系、きた!!!

SATAポートは内蔵が5つ。
上図の「青色」ポートが6Gbps。
他社の岩のように大きなヒートシンクが搭載されているモノと較べると、ホントにシンプルです。
グラボ的に云うと、「Z68のリファレンス・ボード」という印象ですね。
やっぱり、PCIレーンは未だ現役ですのぅ。
やっぱり、PCIレーンは未だ現役ですのぅ。

PCI Express x16が1本なのは「インテルHDグラフィックス」への自信の表れでしょうか!
ええモチロン内蔵グラフィックス使いますとも。
レガシー且つ現役!なPCIはITEチップ下に3本。これは色んな意味でウレシイですよね!!!
CPU取り付けは慎重に、ね!!!
CPU取り付けは慎重に、ね!!!

これがLGA1155 CPUソケット。
カバーにはFOXCONNの文字が。やはり、「リファレンス・ボード」という印象です。
固体コンデンサがちょっとウレシイ。

では裏面を見てみましょ。
外部出力端子つき。やっぱりZ68なんだ!
外部出力端子つき。やっぱりZ68なんだ!

特徴的なのは、やはりH系と同じく外部出力端子が付いていることでしょう。
Z68系MBにはHDMIのみ付いているモノもありますが、この子にはDVIとDisplay Portが付いてます!
海外メーカーでは採用されている場合も多いので、ちょっとウレシイ!

そしてeSATAとUSB 3.0も。
USB3.0はSandy Bridgeで公式サポートされていませんが、別チップで対応しています!
将来性を考えると、もっとウレシイ!
詳細な説明書はインテルHPからダウンロードできます!
詳細な説明書はインテルHPからダウンロードできます!

付属品はこの通り。
大きな図解リファレンスと、レイアウト図シールが特徴です!
このシールはイイ!

自分は電源スイッチ部分のピン接続がとーっても苦手なので、このシールを見ながら組みましたです。
特に大きなトラブルもなく、LGA775を3年前に組んだ感覚と同じ要領でサクサク組めました。

組み終わったら、ドライバをネットから。。。と思ったら意外やイガイ!
インテルのネットワークカードなのにOSが持っていないようで、付属のディスクをセットします。

そこからオートランさせると、各種ドライバ/ソフトウェアのインストール画面が。
たーくさんのドライバがあり、インストール時間は「36分」と書いてあります!
が、そんなに待つ必要はナシ!

まずネットワークカードのドライバだけインストールしたら、ブラウザでインテルの下記ホームページに行きましょう!
ここから全ての必要なドライバはダウンロード出来ます!
ね、こっちの方が速いでしょ。

付属ディスクに入っているモノより新しいドライバを直接インストール出来るので、結局短時間で初期設定が終わりますよね!
自分はオーチャクなのでいつもこの手を使っております。
他社製のRealtek(蟹さん)オーディオ・ドライバもここから自動で認識/ダウンロード出来ますぞ!

そして、BIOSのアップデートを専用のツールで行えます!
Intel Integrator Assitantをここからダウンロードして、BIOSを最新にして使いましょ!
どんな初物にもバグはつきもの。しかしIT製品はファーム・アップで改善出来るのがオイシイですよね!
.BIOファイルをダウンロードして自動実行してくれます
.BIOファイルをダウンロードして自動実行してくれます

では次に、Z68にだけ搭載されているIRSTを紹介しましょ。

ISRTとは、Intel Smart Response Technologyの略で、みなさんがAHCIモードで導入する場合がある、インテル・ラピッド・テクノロジーの一部です。
ラピッド・テクノロジー内のアクセラレータ機能ですね!

要は、「SSDをHDDのキャッシュに使って、大容量な高速HDDを作ろうぜ!」ということであります。

このISRTを使って、既存の大容量HDDをSSDみたいにサクサクにできたらオイシイけど。。。
「でも、自分は64GBのSSDは起動ドライブに、HDDは倉庫に、と既に使ってるんだからISRTて意味ないじゃん?」
と自問自答しました。

が!
プログラムやアプリを出来るだけ狭いSSDに入れないように気を使い、復元機能をOFFに、ハイバーネーションを切り、ページファイルをゼロにし。。。
と涙ぐましい努力をするよりは、テラバイト級HDDをサクサク使った方が精神的にラクでしょう!

ということで、始めます。ISRT。
HDDはフツーの2TBモノ、WD20EARX。
そしてキャッシュに使うのは、このSSD。
64GBのキャッシュ、ゼイタクでしょ!
64GBのキャッシュ、ゼイタクでしょ!

この64GB容量全てをHDDのキャッシュに捧げます!
モッタイナイ。。。という声が聞こえる!効果のほどは?のちほど!

では、手順を見てみましょ!
カンタン・ステップ表を作ってみたよ!
カンタン・ステップ表を作ってみたよ!

IDE/ACHIモードではなく、最初からRAIDモードでOSをインストールするのが何よりもポイントです!

実はハードルが高そうなIRSTですが、OSのインストールさえ終われば、後はドライバを入れて
SSDを繋ぎ、数クリックしてやるだけ。
Ctrl+I押してRaid BIOS入って。。。という作業は不要!
SSDは純粋にキャッシュとして動作するだけなんです。
そう考えると、カンタンでしょ?

では、インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー(以下IRST)の設定を見てみましょ。
因みに最新のIRSTはココからダウンロード出来ますです。

IRSTを起動すると、上図のように、右側にHDD/SSD/ODDなど、ストレージの状態が見えます。
そして左側の「高速の有効」をクリックして設定しましょ!
1画面で設定はおわり!
1画面で設定はおわり!

① まず、キャッシュに使うSSDを決定。
SSD内部のデータは全てなくなるので、決定する前に再度バックアップの確認を!
② キャッシュの容量は20~64GBです。大容量SSDなら、パーティションを切って一部をISRTに使う方法もあります!
☆ここでは64GB全てキャッシュに充てます!☆
③ 高速化するHDDを決定。モチロン起動ドライブを選択。

④ ここが一番のカナメ!!!
ISRTには2つのモードがあります。そこそこで安定志向の「拡張」、チョー高速でぷちリスクありな「最速」の二つです。
IRST初心者な方には、「拡張」がオススメです!
ここではスイスイHDDを体感したいので、「最速」を選択します!

⑤ OKを押してOSを再起動させれば設定完了!

再起動後に、以下の画面が出ていれば、成功どす!!!
大容量で高速なHDDキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!
大容量で高速なHDDキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!

そして、64GBのSSDはどこへ行った?!OSに認識されてるの?!と、ディスクの管理を覗くと。。。
HDDとODDしかみえなくなった!
HDDとODDしかみえなくなった!

SSDは、純粋にキャッシュとして動いているので、所謂『倉庫=ストレージ』としては存在してないのですね!

ではISRTの効果を見てみましょ。
先ずは、キャッシュ用の64GB SSD「単体」での速度を。
SATA3接続です。
500MB/s超キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!
500MB/s超キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!

SATA3に接続すると、ホントにSSDは速いです!
64GBモデルなので、Write速度は絞られていますが、HDD単体でこの速度はムリでしょう!

では起動HDD「単体」の速度を
ぶっちゃけ、ビミョー。
ぶっちゃけ、ビミョー。

実にビミョーなベンチです。
エコ・モデルとは云え、こんなモノでしたっけ?!と、若干ISRT導入後の結果が心配でしたが。。。
では、ISRT導入した後の速度を!
ハイブリッドで高速なHDD完成!!!
ハイブリッドで高速なHDD完成!!!

すごく。。。速い。。。です!!!
これがHDDのスピードとは思えないでしょう?!
SSDを最大限活用していることが解ります。

OS起動速度は、SSDとほぼ同じ。
SSDで起動すると、「ようこそ」画面が殆ど見えずデスクトップが出ますよね。
あれと同じです!

効果アリ!!!

「高速がイイならSSDでいいじゃん」とそれでも言われるでしょ?
でもテラバイト級の高速HDDを持つと、OS起動もデータの取り扱いも速いはやい!
ファイルコピーや大きな圧縮ファイルの展開、アプリのインストールもサクサク。

「倉庫用HDDは遅くてもイイんだよね」という言い訳を、する必要がなくなりますです。
64GBのSSDをキャッシュにするのは「アリ」でしょう!

それでは次にVirtuを見てみましょ。

Virtuは、CPU内蔵グラフィックスと外付グラフィックボードを両方使えるようにするソフトウェアです。

SONYのVAIOやAppleのMacBook Proを持っていらっしゃる方は普段は内蔵グラフィックを、
ゲームや3Dなど、パワーが必要な時には外付グラフィックに切り替える機能をご存知ですよね。

それを拡張したのが、Virtuです!

今までの6系チップセットでは、外付グラボと内蔵グラフィックスの共存は基本的に不可能でした。
せっかく内蔵グラフィックスのエンコード性能がイイのに、外付グラボを付けたら内蔵がOFFになるなんて、モッタイナイ!
ですよねぇ。

ということで、Virtuを使って内蔵と外付の『デュアルGPU環境』を構築してみましょ!

先ずは手順から。
ここでは、内蔵グラフィックスを主に使う「i-mode」の設定をします!
Virtu設定は最初がイチバン肝心!!!
Virtu設定は最初がイチバン肝心!!!

何よりも先ず最初に、外付グラボは繋がずに、BIOS設定に入ること!
2つもグラボがあるとBIOSがビックリして画面が。。。出ません。。。になります。

DZ68DBでは、Video項目で、以下のように設定しましょう!
シッカリ設定確認しましょ!
シッカリ設定確認しましょ!

ここが一番大切!
BIOSの設定さえ済めば、後はスイスイですよ!

"Integrated Graphics Device"とはCPU内蔵グラフィックスです。
これを"Always Enable"に。つまり『CPU内蔵グラフィックスを常に使う』設定に。

そして、"Primary Video Adaptor"を"Int Graphics"に。
『主に使うグラボはCPU内蔵グラフィックスに』ということですね!

BIOS設定を保存し、無事BIOS起動画面が表示されたら、作業の80%は終わったようなもの。
後はフツーに外付グラボを付ける作業をましょ。

そして、Virtuソフトウェアを導入したら、こんな画面が出てきます。
Green. GPU. Virtualization、仮想化技術なワケですね!
今後は色々なプラットフォームに進出するらしい、Virtu姐さん。
今後は色々なプラットフォームに進出するらしい、Virtu姐さん。

ちょっとこわっ!な画面ですが、このVirtu姐さんが内蔵と外付けグラボをうまく使い分けてくれます。
Virtu機能ON/OFFはメイン画面上で操作出来ますよ!
まずはOFF画面

OFFだと、主なグラボである、内蔵グラフィックスのみアイコンが点灯します!
外付けグラボはお休み。エコですね。
そしてONにすると、
Virtu姐さん、賢くスイッチ入れてます!
Virtu姐さん、賢くスイッチ入れてます!

デュアルGPU環境キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!
両方のアイコンが点灯しました!
これでどちらのGPUも使うことが出来るんです。

対応する外付グラボにはココで確認しましょう!
最近のグラボなら、対応しているようです。

では、ハードウェア・エンコードを両GPUでやってみましょ。
使うソフトは各種ハードウェア・エンコードに対応しているMedia Converter7。

今回、外付グラボは自分が持っているAMD HD5450を使用します。
この子は廉価版グラボながら、ATIのハードウェア・エンコードに対応しておりますです。

下図がMedia Converter7のエンコーダー選択画面。
内蔵と外付の共存ができている!!!
内蔵と外付の共存ができている!!!

VirtuをONにした状態でMedia Converter7を起動すると、IntelとAMDの両方のハードウェア・エンコードを選ぶことが出来ます!
これはイイ!
AMD vs Intelのエンコード速度対決は、Core i7 2600Kのプレミアム・レビュー内で披露いたしますです。ぐふふ。

効果アリ!
これは面白い仮想化技術!
新参モノのIntelのHDグラフィックスに対応していないソフトもあり、基本的には既存のグラボを使いたい方、
一方、エンコードが得意な内蔵グラフィックを同時に使えたら!と願う、ゼイタクな方にピッタリです!

そして自分のように、内臓と外付GPUのエンコード中にタスク・マネージャを見ながらニヤニヤする人にもイイですぞ!
(^0^/

内蔵か外付けかどちらをメインで使うか設定出来るので、用途は自由。
Z68というハード、Virtuという仮想化ソフトを使ってグラボの能力を存分に引き出しましょ!

アリ!!!
Sandy Bridgeの機能全てを使えるZ68、敢えて云うなら『どうして最初からこれを出してくれなかったの!』と云いたくなる程、充実しております。
ショップを覗くと、既存のH/Pチップなマザボとの価格差が小さいZ68マザボも沢山あります!

そして!
このDZ68DBのコストパフォーマンスは強烈!
価格比較サイトで見られると「Z68でこの価格?!」とビックリされるでしょう。
ヘビーに拡張はさせないけれど、基本性能は高い方がイイ、おトクに長く使いたい方にピッタリなマザーボードです!

このたびはレビュアーに選んでいただき、感謝するばかりです。誠にありがとうございます。
DZ68DBでZ68星雲をスイスイ楽しみます!

そしてこのレビューを読んでくださった、みなさまにも大感謝!です!
店頭で迷ったら、Z68ですよ!

コメント (31)

  • 我輩!テトであーる♪さん

    2011/09/21

    最高のレビューですヾ(@⌒ー⌒@)ノ
    SATA3での最速モード接続、私もしたかったです!!
    その数値がどれくらいなのかzigzsowzさんのレビューで
    見せて頂きました♫
    ありがとうございます♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
  • はにゃさん

    2011/09/21

    レビューお疲れ様です!

    Virtuいいですね!
    私も使ってみようか?っておもうほど、わかりやすい説明でした。
  • ねおさん

    2011/09/21

    レビュー、お疲れさまです。

    とても丁寧でわかりやすいレビューです。
    コレを見ると、自分のレビューがゴチャゴチャに感じられますね^^;

    とっても参考になりました。
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