レビューメディア「ジグソー」

第二世代Core iシリーズ i7 2600Kの性能を探る

Corei7 2600K
Corei7 2600K

intelの現行メインストリーム向け最上位にあたるプロセッサーです。
この度はintelプロダクトレビュー インフィニティ8 Z68星雲にご採用いただき大変光栄に思います。
intel様及びzigsow様、またご閲覧頂いた皆様に感謝。
システム構築編はマザーボードのレビューの方に掲載します。

■spec
クロック:3.4Ghz 最大3.8Ghz(TB時)
コア:sandy bridge
ソケット:LGA1155 対応チップセットはP67,H67,Z68に対応しております
コア数:4コア8スレッド
TDP:95W
▽特徴
第二世代coreiシリーズは
H67及びZ68チップセット搭載マザーの構成を使用する場合
intel quicksynch video機能(CPU内蔵HWエンコーダ)を利用可能で
動画のスピーディーな変換(H.264、QSV対応ソフトが必要)が可能になっております。
i7 2600Kは定格で3.4Ghzターボブースト時には最大で3.8Ghzにクロックが上昇します(TDPに余裕がある場合)
L3キャッシュは8Mbyte、内臓GPUとしてはHD3000が搭載されており
重い3D処理を必要としない場合拡張ビデオカードを増設することなく
システムを構築することが可能です。
また上位CPUとして十分すぎる高性能さではありますが。
倍率は固定されておらず、ユーザーの自己責任においてオーバークロックをし
更なる高みを目指すことも可能です。
2600K
2600K

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さて今回のレビューにおいて主にCPU性能面に比較になる対象は
第一世代のCorei7 870プロセッサとなります。
世代が交代した事による性能上昇等
マザーボードとCPU以外は同構成なのでどれだけ性能が向上したか
わかりやすいと思います。
その他 内蔵GPUであるHD3000の性能を検証するため
Corei5 2400SのHD2000との性能比較も行っております。
マシン構成
i7 870
CPU Core i7 870
MB Gigabyte P55M-UD2
MEM 4Gbyte(2Gbytex2 DDR3 1333)
OS Windows7 home plemium 32bit

i5 2400S
CPU Core i5 2400S
MB intel BOXDH67CFB3
MEM 4Gbyte(2Gbytex2 DDR3 1333)
OS Windows7 home plemium 32bit

i7 2600K
CPU Core i7 2600K
MB intel DZ68DB
MEM 4Gbyte(2Gbytex2 DDR3 1333)
OS Windows7 home plemium 32bit
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実性能比較
▽エンコード速度
MediaCoderにて1.3GbyteのmpegファイルをMP4ファイルに変換する時間を計測しました。
エンコード比較
エンコード比較

Corei7 2600K 336秒
Corei7 870  448秒
Corei5 2400S 539秒
前世代のi7 870プロセッサも健闘していますが,やはり最新鋭の処理は速いです、
今回はソフトウェアエンコードでしたがSandybridgeコアのCPUには
インテル クイックシンクビデオという機能が搭載しておりそれが利用できる
ソフトウェアを使用すると圧倒的な速さで動画ファイルの変換が可能となります。

▼グラフィック系での計測
▽openCanvas3plusの画像描画再生の時間差を計測
openCanvas描画速度
openCanvas描画速度

私が何時も利用しているペイントソフトなのですが
イベントファイル形式に保存をし作画工程を再生できる機能がついています
ウェイトをかけなければほぼCPU性能に任せてゴリゴリと描写するので
一つの処理能力参考として使えるかと計測比較を行いました。
古いソフトなのでサポートしている拡張命令も少なく単純な性能比較になります。
Corei7 2600K 191秒
Corei7 870  231秒

corei7 870に対しては2割程の性能向上があるようです。
▽Photoshop5.5
あまり巨大にすると仮想メモリを使うのでメインメモリ内に収まるサイズまで拡大
HDDにアクセスが連続して計測に足がひっぱられないように
メモリの収まる程度ギリギリで計測を行いました。
Photoshop5.5はSSEが出た当時のソフトウェアですのでこのソフトも
単純にCPUパワーの比較となります。
・画像拡大時間の計測
画像拡大処理
画像拡大処理

Corei7 2600K 3.6秒
Corei7 870  4.9秒

ガウスボカシ速度の計測
Photosho ぼかし
Photosho ぼかし

Corei7 2600K 13.5秒
Corei7 870  17.2秒

どちらの計測もおおよそ同じ比率で短縮化されており
確実に性能向上を果たしているようです。

▽Superπ
superPi104万行
superPi104万行

毎度おなじみですので詳しくは語りませんが
とうとう10秒になってしまいましたね。定格で

Corei7 2600K 10秒
Corei7 870  13秒
Corei5 2400S 11秒



▽ベンチマーク
3D性能に関して
Corei5に内蔵されているHD2000と2600Kに内蔵されているHD3000にて計測
またCorei7 870とCorei7 2600マシンでRadeonHD4850を搭載して計測しました
3Dmark05及び06にて計測
3Dmark 05及び06
3Dmark 05及び06

・内蔵GPUスコア 3dmark05 /3dmark06
Corei7 2600K 9333 /4922
Corei5 2400S 5925/3211
・増設ビデオカードスコア比較 3dmark05 /3dmark06
Corei7 2600K 24788/14369
Corei7 870  21586/13730
・CPUスコア 3dmark05 /3dmark06
Corei7 2600K 31083/6738
Corei7 870  22978/5237
Corei5 2400S 19599/4732

内蔵GPUとしては十分な性能ではないでしょうか、
この位のスコアが出ていれカジュアル系の3Dオンラインゲームのプレイも十分に可能です
増設ビデオカードを挿して比較もしてみましたが CPUの処理性能が向上している事により
同じカードを使用した場合においても数値が増となっているのが理解できます。
RadeonHD4850は2世代前のカードですがまだ活躍できそうです。

Hevenbench2.1 DX10、1280x960にて計測
hevenbench
hevenbench

もう一つベンチマークを行いました hevenbenchです
ファンタジー的で好きなベンチマークソフトなのでついつい走らせてしまいます。
・内蔵GPUスコア Score/fps
Corei7 2600K 255 /10.1
Corei5 2400S 153/6.1
・増設ビデオカードスコア比較 3dmark05 /3dmark06
Corei7 2600K 1039/41.2
Corei7 870  1037/41.2

数値の傾向としては3Dmarkと同じ感じでしょうか
ベンチマーク全般的にグラフィックカードの単純性能に大きく依存しているようで
i7 870とi72600Kのスコア差はほぼ無いと言っても良さそうです。
HD2000とHD3000との差がでている所から恐らくはそうだと思います。
内蔵GPUの性能比較にはこちらのほうが理解しやすいのかもしれません。
滑らかで高解像度でゲームプレイをするならばやはり増設ビデオカードは必要ですね。
その場合高性能なi7 2600Kがカードの性能を十二分に発揮してくれることは確実です。

■オーバークロックに少しだけ挑戦 
少しだけ冒険してみようと思い2600Kの売りである倍率アンロックを利用したOCを試してみた
倍率がアンロックといってもターボブースト非使用時の最大倍率は34倍で固定であり
あくまでもターボブースを利用する場合の倍率がアンロックとなっているようだ。

正直、普通に使っていても十分早いのではあるが、
せっかくの機会だし冒険してみるのも良いか ということで早速チャレンジ。
bios画面
bios画面

bios3画面
bios3画面

画像はモニターがCRTなのでシマシマ模様ですが仕様です。
通常最大38倍のターボブースとを40倍に変更
4コアが37倍3コアが38倍2コアが39倍1コアが40倍という具合に設定
おそらくは、まだまだ上に上げることも可能だろうけがリテールクーラーだと
やはり心もとないのと電圧やらなにやらを弄る度胸がないのでこの辺で我慢。
BIOSで設定を終えセーブして再起動、普通に動く。一安心
4Ghz
4Ghz


ターボブーストモニターを起動してTBの効きをたしかめると確かに
クロックはあがっているので成功という事かな?4Gの大台を味わえるわけではあるが
200Mhzくらいあがっても普通に使う分には中々違いは判りづらいので
supreπの104万行計算を行ってみると、1秒短縮されついに9秒になった。
ついに10秒の壁を破ってしまった。少し感動。
ついでにPhotoshopのボカシ速度を量ってみるとこちらも処理速度は確実に速くなっている
ノーマル状態だと13.5秒だったのが 11.8秒と確実に短縮された(3度計測を行い平均値)
クロックの上昇は確実に処理速度が速くなるようだ(当たり前か^^;
反面発熱は思ったほど高くはないようだ。実用時に最大クロックまで達成するのはほんの数秒だからだろうか?
ぶん回す処理をしてみたところ80度に行ったり来たりと定格動作時と大きな差はみられなかった。
ただこれ以上の倍率を設定する際には発熱が増えたり、更に上をめざして電圧を上げたりという場合は
やはりリテールクーラーでは心もとなさ過ぎるので冷却性能の優れたクーラーを購入するべきだろうか。

■総評
intel第二世代COREi7プロセッサ2600Kを使ってみて
誇張なく速いです。2年前に870を使ってこれ以上速くても差なんて判んないだろと思いましたが
処理速度向上による作業中のレスポンスのよさといったら感動的です。
強化されたターボブースト2.0の効きもよく
CGイラスト作成やフォトレタッチのような比較的アイドリング時間があり
常時負荷がかかっているわけでないONOFFの激しい作業にとても効果的に効いていると思います。
勿論持続的に負荷がかかる作業においてもきっちり性能を叩き出してくれるので
幅広い用途において使い手を満足させる処理速度を発揮してくれる事でしょう。

内蔵GPUであるHD3000ですが 
性能的にはローエンドクラスのVGAの域を抜けていません。
ただ、ローエンドの上位な性能を持っていることは確かなので
TERAやFF14等のリアル系は厳しいですがFNOのような可愛い系のゲームをする分には
設定すら欲張らなければ十分プレイが可能だと思います。
次の世代でGPU側が強化されるらしいですのでそれはそれで楽しみです。
CPU側の面としてはそれほど急激な進化はないらしく
2600kを今買っても損はしないことでしょう(2700kが出るらしいからどうなるかな?)

☆おまけ
動画でみる絵を描く上でのターボブーストの有用性
基本的に 読み込みやレイヤの表示非表示、左右反転等の時にモリモリとブースとが掛かる模様
動画にはないけど巨大なブラシを使用する場合やフィルタ掛けの時もしっかりとブースとがかかる。
瞬発力とした面では前記した総評にもあるが良い仕事をしてくれる機能です。

26人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • リンさん

    2011/09/20

    ヤッパリ早いですねぇ~。
    自分はK無しを使っていますがK付き羨ましいです。
    OCレビューも楽しみにしています!頑張って下さい。
  • かじじさん

    2011/09/21

    リンさん
    コメントありがとうございます~
    速いですよ~絵かいてても巨大サイズの筆を使っても結構しっくりきたりして
    色々と捗りますw
    OCは目下クーラーの回転数が1200以上上がらない謎が解明されてからになりますので
    かなり未定です><

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