最終的にはいろいろなデータの蓄積と一部パワーユーザーの技術的貢献もあり、GeForce系やRADEON系の多数の製品が動作することになったわけですが、比較的初期の段階でさほど工夫せずに動作してくれて、体感速度も良好だったのが3dfx製の各製品でした。
もともと私自身、Voodoo Banshee以降の3dfx製品は好きでコレクションしていましたので、Voodoo3/4/5については真っ先に試し、割合簡単に動作にこぎ着けることが出来ていました。
消費電力や大きさ、得られる性能などのバランスを考えれば、最も良かったのはVoodoo4でしたが、それでもベンチマークでは多少ながらより上のパフォーマンスを示したのがこのVoodoo5でした。ベンチマーク上では必ずしも他の製品に差を付けていたわけではないのですが、スクロールなど体感速度に直結する描画能力が高かったため、体感速度では極めて優秀な製品でした。
PC/AT互換機で使う前提で考えると、デュアルGPUで外部電源供給など最近のハイエンド系にも通じる構造の製品ではありましたが、当時のベンチマーク対策では必須ともいえるハードウェアT&Lを備えておらず、構造が大げさな割にパフォーマンスが悪いという印象しか残らなかった製品です。3dfxが好きなユーザーはそれでも使ったのでしょうが、殆どのユーザーはハードウェアT&Lを備えていたNVIDIA GeForce2系やRADEON(初代)辺りに行ってしまったのでしょう。結果的にこのシリーズが3dfxの最後のビデオカードとなってしまいました。
最後まで高価な製品で、結局1枚しか入手できませんでしたが、一時期はメイン機として使っていたPC-9821Rv20/N20で使っていたことも短期間ながら(カードの固定の問題で長期間使い続けるのは少々難しかったのです)あり、今でもその1枚は大事に保管してある思い入れのあるカードです。
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購入金額
19,800円
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購入日
不明
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購入場所
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