去年の夏に息子から「ゲームしてるとPCがクッソ重い」「タスクマネージャの応答がないことがある」とLINEが来た。
息子PCは、ここで5.1GHz越えまで散々しばき倒した4コア8スレッド、ベース周波数 3.4GHz、ターボブースト時「定格」3.8GHzのCPU、Core i7-2600K
を中心に組み直したモノ。さすがに8年も前の製品なので、現在の最新PCの性能には足元にも及ばないが、CPU自体はさすがに当時(第2世代)の最高性能品、だいたい勝敗表でスコア的に並ぶのが、去年リリースの第9世代(Coffee Lake-S Refresh)の普及帯CPU、Core i3-9100(4コア4スレッド、ベース周波数 3.6GHz、ターボブースト時 4.2GHz)あたりで、決して「過去の遺物クラス」ではない。
Core i3-9100は発売当時(2019年後半)「カジュアルゲーミング可」と言われるグレードであり、そうなると8年前のものとはいえ、Core i7-2600K自体はそこまでダメダメなモノではないので、CPU性能が問題というわけではなさそう。
そもそも「新しいゲームを入れたら動かない」などなら、CPUやGPU
の性能不足があり得るが、いままで動いていたモノが動かない...ならそんなことは基本あり得ない(薄く、ゲームのアップデートで要求性能が上がってギリ動いていたモノがNGになった...というメはあるが)。
ストレージの空き容量も確認させたが、余裕があるというほどではないものの、カッツカツでどうしようもない...というほど切迫はしていない。
そこで、もしや...と「Core Temp」をとらせたところ、送られてきたスクショがこれ↓。
アチチですな(^^ゞ
作動周波数、定格の半分以下に激落ちで、そりゃ重い罠w
取りあえず、冷えてないことがわかったので、PCケースを開けて、扇風機あてながら使わせると70℃ぐらいで落ち着く。その時は最低でも28倍(2.8GHz)ほどで回る。
間違いなく熱問題のサーマルスロットリングによる性能抑制。一応ファンは回っているとのことだったが、取り付け不良、グリス切れなどの可能性が高かったけれど、ファンの故障・不調の線もあったので、次帰るときに手持ちの予備ファンを持っていったのがこれ。
サイズ(Scythe)の定番薄型ファン、「手裏剣」の対応ソケット増強版、「Rev.B」。
....ベースを貫く3本の銅製ヒートパイプとで冷却性能を高めている
息の長いモデルであり、様々なCPUに対応すべく取り付け金具も多彩
元々Intel系はPentium 4のSocket 478、775の対応品としての発売だったが、後にSocket 1150 / 1151 / 1155 / 1156 / 1366あたりのCore iシリーズにも対応したリビジョンアップ版。
純正ファンを外してみると、見事にグリス切れで、完全に乾燥し、ガビガビに固まったグリス(純正CPUファンだが2回目の取り付けだったので、グリスを別に塗っていた)が、「こびりついている」だけのような感じで、ファンの裏側も少しこんがり焼けているようなおいしそうな色合い。
そこで、グリスを塗り直してこのクーラーに替えてみると見事に温度40℃台に低下。
クーラーが問題...というより、グリス切れの方が主原因だったろうけれど、Core i7純正クーラーより、爆熱Prescottも対応の手裏剣の方が良いかとそのまま継続使用。
1年以上再発はないみたいなので、やはり原因はコレだったか...
で、このCPUクーラーだが、長寿製品らしく多くのソケットに対応するが、プッシュピン式のソケット、Pentium 4/Core 2系のSocket 775と後継のCore iX系のSocket 115X/1366を同じ取り付け金具でまかなおうとしたのが取り付け難易度を上げている。
もともとハイトが低い(64mm)のがウリのクーラー。それでも冷却性能を稼ぐため、CPUの大きさより遙かに大きいファンをいただく「頭でっかち」タイプのため、取り付けはしづらい。
さらに取り付け方法は同じプッシュピンながら、穴の位置が異なるSocket 775と115X/1366系を、ひとつの金具で固定するため、プッシュピンの位置がスライド可能なようになっている。
このプッシュピンの位置が動く...というのが取り付け難易度を上げている
このため、「穴の上から垂直に押さえる」のが基本のプッシュピンの取り付け難易度が上がり、ソコソコの器用さが要求されることに。
ま、斜めに入らないように上手くパチンと入る位置を「手探りで」見つけられる指先感覚があるか否かが勝敗を分ける感じ。
この感覚さえあれば、決して取り付けは難しくはないのだけれど....
【SCSK-1100仕様】
サイズ:105×116×高さ64mm(クーラー全体)
100×100×厚さ12mm(搭載ファン)
ファン回転数:650±200rpm ~ 2200rpm±10%(PWMによる可変)
風量:11.81 CFM ~ 31.91 CFM
ノイズ:10.5 dBA ~ 31.67 dBA
ファン接続:PWM4ピン
ベアリング:スリーブベアリング
対応CPU:intel P4ソケット478 / 775 / 1150 / 1151 / 1155 / 1156 / 1366
AMD Athlon64ソケット754 / 939 / 940 / AM2(+) / AM3(+) / FM1 FM2 / AM4
ヒートパイプ:6mm径×3本
重量:355g
Scythe Shuriken Rev.B (手裏剣リビジョンB)
Socket 775と115x / 1366を同一金具でまかなうのが難易度を上げている
若干手先の器用さと感覚の鋭さが要求される←たいしたレベルではないが
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購入金額
3,218円
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購入日
2018年07月21日
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購入場所
TSUKUMO 名古屋1号店
supatinさん
04/15
(*・ω・)*_ _)ペコリ
小さい安いそこそこ冷える、私も気に入ってる製品なんですが確かに”ぐらぐら動くプッシュピン”が装着難易度上げてるなぁと懐かしく思いました手裏剣を初めてAMD純正リテンションに装着したときなんて「(゚д゚)なんじゃこりゃ!めちゃくちゃ簡単やんけ!!!!!」ともう全部これにしてほしいと思いました。
cybercatさん
04/15
AMDの使いやすさが光ります。