安い、薄い、取り付け簡単と三拍子揃っている上に、冷却力と静音性も大きさを考えれば十分という隙の無いスリケン…じゃなかったCPUクーラー。ソケット478用金具が付属している事からも判るとおり小改良を繰り返しつつ販売が続くロングセラー品だ。
ロープロファイルケースで取り回しやすいクーラーというのは冷却力や静音性に不安が残ったり、値段が高かったりするのだが、これはとにかくバランスがよく高いコストパフォーマンス。
ヒートパイプは3本が2方向に出るタイプ。CPUベース側にもしっかりとヒートシンクが付き、小柄ながら高密度な印象。これえで新品が3000円でおつりが来る。
各プラットフォーム用の金具もツールレスワンタッチで取り付けられる。
特にAMD環境ではリテールより簡単につけられるんじゃないかというくらい簡単だ。
しかもIntelはプッシュピン・AMDはリテールリテンション使用と同じ形態で取り付けられるので、最近のITXマザーにありがちなバックプレート干渉の心配もない。表側さえ気をつければそれでいい。
(最近のITXマザーは背面にも部品実装が多く、専用のバックプレートを使うねじ止め式だと干渉してしまう場合が稀にある。しかも事前に確かめにくい。シュリケンはITXマザーと組み合わせやすいクラスのクーラーなので安心して買えるというのはうれしい)
特殊サイズの薄型10cmファンを装備しているのでファン故障が怖いかと思いきや、きっちり汎用のリブ無し9cmファンへの換装が可能というやっぱり隙がない。
今回はCPU周りに余裕が少ないケースにぶち込んだ、A6-5400Kの冷却用として購入。常用OCが可能なA6だが、付属のリテールクーラー+このケース+OCだとフル回転でもCPU温度が上がり続けてしまい爆音に。急遽FX用の銅柱入り厚型リテールを押し込んだところ温度は安定したがやはり静かとはいえない。
ところがだ、このシュリケンを突っ込んだら静かなこと静かな事。CPU側OC状態でももちろん温度は安定するし、CPU側定格&GPU側950MHzOCと控えめの設定にすれば、スカっとゴルフパンヤを長時間動かしてもファン速度は1300rpm台に収まり温度も50度程度で安定(ファンコントロール次第でもっと下げる事も可能)とGPU側OC設定であるにもかかわらず静音動作が可能。
更にトップフローなのでマザーボード側の冷却もOK。この手の小型ケースだとマザー側の冷却は疎かになりやすいのでここも好印象だ。大柄なサイドフローが主流の昨今だが、このシュリケンが長く販売されている理由がよく判った。
もちろんデュアルコアや低TDPクアッド程度のCPUまでといった感があるが、これを突っ込むような小型ケースなら大抵その程度のCPUだ。小型ケースはもちろん、リテールクーラーが耳障りだけど安く静かにしたい&マザーボード冷却のためにトップフローは外せないという人にもオススメできる。
うん無難な内容ですね。隙がなさすぎてツッコミいれられないじゃないか。
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購入金額
2,551円
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購入日
2014年07月03日
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購入場所
TSUKUMO
カーリーさん
2014/07/05
下小川さん
2014/07/05