詳しくはこちらを参照。
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970730/fd7...
http://blogs.yahoo.co.jp/jn15n1v15/50382336.html
1997年当時、まだ「デジタルカメラ」というカテゴリーの製品が出始めて間もない頃で、主流となっていた画素数はわずか30~40万画素。ハイエンドクラスの製品の中に80~100万画素クラスのデジカメがちらほら見え隠れしていた時期であったと記憶しています。当時は乾電池式の電源または内蔵電池に充電するタイプが主流で、液晶モニターを表示しているとあっという間に電池がなくなってしまうため、モニターをOFFにして光学式のファインダーを使えるように装備している物がほとんどでした。
そんな中、デビューしたのがこのカメラ。色々な面で初めての機能が搭載された「変わり種」のデジカメで、改良を重ねつつかなりヒットした製品だと記憶しています。
とはいえ、当時の技術レベルでは最近のデジカメの足元にも及びません。画像は41万画素のCCDから得られる640×480のサイズが精一杯で、今のデジカメに比べたら雲泥の差。さらにプリンターで印刷すると惨憺たる画質になります。また、画像の記録方式もインターレースであったため、動きの速い被写体はどうしても二重に写ってしまうという欠点もありました。(ぶれないように高速シャッターを切るスポーツモードもありましたが)
カメラ本体は、フロッピーディスクを入れるためサイズが大きく、電池も含めるとかなりの重さで、昔の35mmフィルムの一眼レフに匹敵する大きさと重さでした。よく「それビデオカメラ?」って訊かれましたがフロッピーに記録するスチルカメラだと言うと、かなり珍しがられたのを覚えています。
ちなみにフロッピー1枚あたり、40~50枚程度の写真が撮れました。しかし、フロッピーディスクに記録するという仕様のため、書き込みの速度は非常に遅く、シャッターを押してから記録が終わるまで10秒くらいかかり、それが終わるまでは次の写真が撮れないため、かなりイライラさせられました。
でも、フロッピーディスクは当時、家電量販店やコンビニに行けばどこでも安価に入手でき、旅先でディスクが足りなくなっても簡単に調達できるメリットがありました。また、当時のSONYのビデオカメラに使われていた大容量のリチウムイオン電池と同じ規格の電池が使われていたため、電池の持ちが非常に良いという利点もありました。
さらに、当時のデジカメとしては非常に珍しい光学10倍ズーム機能(35mmフィルムカメラ換算で400mm)が備わっており、望遠レンズならではの前後方向がギュッと圧縮されたような画像効果を得ることができたというのも大きな利点でした。逆に、ワイド側に設定すれば、被写体に1cmまで近づけてもピントが合うマクロ機能もあったため、様々なシーンに対応でき、とても重宝しました。ここまで性能の良いレンズを装備できたのは、本体の大きさに依るところが大きかったと思います。コンパクトカメラの極小レンズでは絶対にできない芸当です。大きいことが短所でもあり、長所でもあったわけですね。
640×480という写真のサイズも、印刷には全く適しませんでしたが、17インチのモニターで表示する分には十分な画質でした。CCDにビデオカメラの技術が使われていたため、発色が比較的自然であったというのも、他のデジカメと差別化が図れた一因となっています。
そんなこんなで、旅行や仕事でこのカメラは大活躍していました。5年ほど前までは仕事でも現役で使っていました。特に、現場や出張から会社に帰ってきたとき、また、取引先の会社で打ち合わせをするときも、フロッピーをそのままパソコンに入れればすぐに撮影した画像を再生することができ、素早い情報伝達に大きく貢献してくれました。当時のパソコンはどのモデルでも必ずフロッピーが使えましたからね。今のデジカメであれば、カードリーダーやUSBの転送ツールがなければ写真を見ることができませんから、これは大きなアドバンテージでした。
今となってはもっと多機能かつ高性能なデジカメが沢山出てきてめっきり出番が減りましたが、会社のデスクには今でもこのカメラが誇らしげにどんと置かれています。私個人の持ち物でありながら、会社の仕事におけるデジカメ普及のきっかけを作ってくれた貴重な一台でもあります。
さすがにこれだけ古くなると、内部に侵入したホコリやヘッドの汚れなどのため、データ書き込み・読み出し時にエラーが出る確率が増えてきました。そろそろ寿命かなと思っています。でも、10年近い使用期間を考えると、十分元は取れたかなと満足しています。
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購入金額
90,000円
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購入日
1997年09月頃
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購入場所
近くの家電量販店
へたれだいこんさん
2010/04/24
しゅ~みぃ~さん
2010/04/24
しゅ~みぃ~さん
2010/04/24
いい時代になりました!!
Neroさん
2010/04/24
Neroさん
2010/04/24
flammulinaさん
2010/04/24
しょうささん
2010/04/24
GORO助さん
2010/04/24
しゅ~みぃ~さん、
あの頃は全てが高かったですね。普通のプリンターの相場が6~7万円だったのを覚えています。今は2万で立派な複合機が買えますからね。
Noraneroさん
現場で写真を撮るときは良いですが、記念撮影などで人を撮るときはイライラしましたね。「まだ~?」って必ず言われました。
しょうささん、初めまして。
私も、既に登録している方がいらっしゃったのでびっくりしました。(^^;
anzuさん
2010/04/24
anzuさん
2010/04/24
私はこの辺の時期はSHARPのMDデジカメを使っていたような記憶があります。
GORO助さん
2010/04/24
確かに便利でした。画質も当時としては普通のレベルでしたしね。
でもこの後、8cmCDを記録媒体としたカメラが出たときは驚きました。
http://www.i-sonic.co.jp/home/mavica/mvccd200/body.htm
その方式をとることにどれだけのメリットがあったのかは分かりませんが
とにかく両者とも「珍製品」であったことは確かですねw
かずや。さん
2010/04/24