量子力学の祖の一人にして、原子爆弾を開発し、ファイマン・ダイアグアムを考案したことにより、ノーベル物理学賞を受賞したリチャード・ファインマンが書いたエッセイ。
細胞生物学の本を読んでいる内に、量子力学に興味が出てきたので、適当に面白そうな本を調べていくうちに見つけたのがこの一冊です。
小難しい文章体は一切なく、テンポ良くスラスラと読めるのに色んな学びを与えてくれる「本当に頭の良い人」が書いた本なんだぁ。って感じさせられる一冊でした。
「ご冗談でしょう、ファインマンさん」
今まで、ノーベル賞を受賞するような方は、"超天才かつ奇人変人が多い。"から、"一般人には参考にならない。"と思っていました。
しかし、ファインマンはとてもユーモラスな人かつ悪戯好きで、嘘を言わずに嘘を付いたり、イタリア語を喋れられないのにイタリア人と会話したりと、読んでいて声を出して笑ってしまうことがしばしば。
全くもって、ノーベル賞受賞者の書いた本で、声を出して笑うだなんて想像だにしてませんでした。
一転、自身が開発した原子爆弾が投下された際には、科学者としてやはり思うところはあったようで、当時のファインマンの心情をうかがい知ることが出来ます。
そして、ファインマンの考え方、興味のある事については、
・アリの行列を制御する方法
・犬のように人間も匂いを察知できるのか
・金庫破りの方法
など、普通の人であれば考えもしないような事を好奇心に任せて常識に囚われず自分の目で確かめ納得するまで考えていくという姿勢を徹底しており、ノーベル物理学賞を受賞する人とはこういう人なんだと考えさせられました。
また、リチャード・ファインマンの名言の一つに、
「“本当にわかった”と思うのは、物事に二通り以上の説明ができた時だ」
という言葉があり、自分が一体どれくらい二通り説明できる事があるんだろう?という自問する契機になりました。
この本を通じて、リチャード・ファインマンの考え方、生き方を少しだけ理解出来たことがあります。
自身が夢中になれる事、楽しい事を徹底的に追求していくという事です。
僕の好きな言葉に、
「努力は夢中に勝てない。」
があります。
義務よりは努力できる方が上だし、努力よりも好きな方が頑張れる。
更には、好きな事よりも夢中になれる事は、努力を努力とも思わない。
リチャード・ファインマンは勿論、天才だとは思いますが、それ以上に夢中になれる事を自分に正直に追求した結果、ノーベル賞を受賞したんだと感じました。
本書は、すがすがしい後読感と、ノーベル賞受賞者の考え方、生き方から、自身の生き方はどうなのか?夢中になれるものはあるのか?という自問をさせてくれる契機を与えてくれました。
ファインマンの生き方、考え方、そしてつい笑っちゃうエピソードに興味がある方は、是非読んでみて下さい。
ちなみに、Amazonでついつい新品を買ってしまいましたが、名著なので図書館に置いていたり、メルカリで中古が割とある事に気がつきました。涙
もし買われるのであれば、そちらをお勧めさせて頂きます。
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購入金額
1,155円
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購入日
2019年11月30日
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購入場所
Amazon
北のラブリエさん
2019/12/30
うっかりうっかり。
カーゴカルト・サイエンスの話とかうなっちゃいますよね。
きっちょむさん
2019/12/30
むむ、気になります!!!
って、まだオモノダチじゃなかったんですね 大汗
是非読みたい&申請忘れしていたので宜しくお願いしまーーーっす!
北のラブリエさん
2019/12/30
学者関係で面白いったら
とか
とか
脳のなかの幽霊とかホーキング、宇宙を語るとか不思議宇宙のトムキンスとかバベッジのコンピュータとかがさくっと読めて味も濃い目でおすすめですw
きっちょむさん
2019/12/30
読もうと思ったら書いてなくて、そういう事かとなりました。笑
ロウソクの科学は気になってたんですが、やはり面白いんですか!また今度読んでみます^^
色々面白そうな本有り難うございます。
北のラブリエさんと話をすると、どんどん積み読が増えていってしまいそうです…笑