初めてのプレミアムレビューです。
今回のWN-AX1167GRは、最新の11ac対応無線LANルーターには、1300Mbps!以上にも対応する製品が出ている中で、同じ11acでも867Mbps対応なので中の上という位置づけでしょうか。そうは言っても有線はギガビット対応ですし、家のインターネット回線がギガビットとかで無い限り十分な性能かと。メーカーのHPをみると簡単に使える事を重視していて、色も他が黒一色な中で藍色となっています。
付属品は簡易マニュアルと、スマホで簡単にSSIDが設定できるQRコード、LANケーブル、本体と設置用の足です。必要にして十分。実際に使いませんでしたが、QRコードは便利そうです。
電波安定度と速度については、当方の環境では非常に良い結果でした。ただ、DCケーブルや本体の向きに敏感なようです。導入は非常に簡単ですが、その分は細かい設定の自由度は低い感じ。ただ、LANコンバーターとしても利用可能なので、とりあえず本機を使っておいて新しいルーターを購入したときに無線接続のPCやテレビ/レコーダー用に回しても良さそうです。
初期設定が楽々で必要十分な機能があり入門者におすすめ。ヘビーユーザーでも11ac環境が揃うまでのリリーフで活躍してくれそうです。
非常に安定。不安定であれば、設置の微調整を。
初めに基本の転送速度をチェックしました。環境は別にまとめたので良かったら見てみて下さい。au光付属のルーター(100base-TX)に直接つないでいるNASとファイルを移動させて、5回計測しました。ウイルスソフトなど常駐させてままの環境なので、計測して1/3以上低い値は除外しています。単位はMbps。標準偏差は測定結果のばらつきが大きいほど大きな値になります(以下同じ)
子機はメルコ製で11n(5Hhz)の環境であり測定結果に差が出るとは思っていませんでした。しかし、アップロードで約5%速度UP(P=0.047)、ダウンロードで約40%速度UP(P=0.0002)とWZR-G300Nより有意に優れるという予想外の結果でした。また、ルーターと有線で接続している小型テレビから無線LAN上のレコーダーにある番組(地上デジタルDL録画/データ量 15-17Mbps)を再生しながらアップロードとダウンロードの速度計測を行いましたが、それぞれ10%と2%低下とau光付属ルーターとWN-AX1167GRが100base-TXであることを考えると十分かと。また、WZR-G300Nだと音声微妙に途切れたりしたんですが、速度テスト中もDTCP-IPを介する録画番組再生は問題ありませんでした。
続いてインターネット回線の速度を調査しました。PCはBNR スピードテストを、ipone6sはSPEEDTESTを用いています。測定はWZR-G300NでAM3時頃で、WN-AX1167GRがAM4時頃です。時間差があったので参考までにipone6sでドコモ回線でも速度を測定しましたが、AM3時と4時でダウンロードは66.1(SD8.0)と63.8(SD5.6)で差はありませんでしたが、アップロードは5.0(SD0.8)と11.0(SD1.1)で倍ぐらい違いました。やはり時間が違うので単純に比較は出来ませんが、WN-AX1167GRの方がNASでの結果と同じく全体に高速でした。また、NAS-PC間の測定と同様に録画再生の負荷をかけて計測しましたが、インターネット回線の速度は低下しませんでした。また番組再生の方も問題ありませんでした。
翌日に条件を変えて再測定すると、本体の位置や向き・DCケーブルの取り回しで速度低下して不安定になる場合もありました。外にアンテナが3本も伸びているWZR2-G300Nは、向きとかであんまり変化無かったのですが、本製品は影響大きいようです。まあ小型で見た目もスッキリなので仕方ない部分かも。速度や安定性がイマイチな場合は、配線の取り回しや角度を調整させてあげる必要がありそうです。
続いて今までは全てリビングで測定していましたので、iPhone6sで書斎(リビングの壁や押し入れを挟んで斜め裏側)と和室(リビングの隣)に移動して測定してみました。結果は部屋によらず全てほぼ同じ結果で非常に安定していました。
SSIDコピー機能は便利でホントに簡単使い出せる。設定の自由度は低いが、使い回しは効きそう。
【初期設定】
実際には使っていませんが、スマホで使える設定用のQRコードは便利そうです。また、SSIDのコピー機能はかなり便利でした。繋ぐだけでルーターかAPモードかも自動設定されるので、現在の環境をボタン2回押すだけで、そのまま移行出来るのは快適です。ただ、パスワードとか全くの未設定(仮パスワードとか設定して欲しかった)なので要注意。
【詳細設定】
SSIDはデフォルトで、2.4GHzのSSID1/3と5GHzのSSD2です。コピー機能を使うとコピーしたSSIDが2.4GHzと5Ghzが追加されて、計5個となります。2.4GHzと5GHzの使わない方を停止可能&SSIDのステルス化は可能ですが、コピーして出来たSSID4/5の設定をSSID1/2にコピーするとか個別のSSIDを停止することは出来ませんでした。また、LANセパレート機能もありますが、残念なことにSSID3にしか設定できませんでした。動作状態を示すインジケーターもほぼ無く、色々と細かく設定しようと思うとイマイチな感じですね。
【使い回し】
どの程度の精度か分かりませんが、5年間の利用権が付いたネットフィルター機能は便利かも知れません。また、LAN中継器やLANコンバーターとしても利用可能なので、とりあえず本機を使っておいて、新しいLANルーターを買ったときに本機をLANコンバーターとして無線LANで繋いでいるPCやテレビ/レコーダー用などに回しても良いかも知れません。
ネット環境&接続機器一覧
設置:3LDKのマンションでLDのテレビ台(3LDKのほぼ中央)
インターネット回線:au光(引き込みVDSLで下り最大100Mbps 上り最大35Mbps)
接続機器:
# au光VDSLモデム付属のルーター(有線 100base-TX)
-WZR-G300N(APモード)
-NAS
-東芝レグザ 小型テレビ(レグザリンク対応/DTCP-IP対応)
# Windows7 PC(WZR-G300N付属の無線USB子機) / iPhone6s
# WLI-TX4-AG300N(無線LANコンバーター)
- 東芝レグザ テレビ 42Z7000(レグザリンク対応/DTCP-IP対応)
- 東芝レグザサ-バー DBR-T670
前回の環境構築は、11n開始に合わせて行いました。親機に合わせて、無線USB子機も無線LANコンバーターもメルコ製品。当初はゲーム機も接続していたので11gも併用していましたが、現在は11n(5GHz帯)中心です。
全てWZR-G300N(APモード)で5GHz帯の11n環境です。グラフにWZR2-G300Nとありますが、正しくはWZR-G300Nです。子機はそのままなので、PCは同じ11n(5GHz)、iPhone6sはWZR-G300Nでは11n(5GHz)で本機では11ac(5GHz)での比較になります。
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