かつてローランド(当時はEdirolのブランドを使用していました)から発売されていたMIDI音源です。今回は中古品がかなりの安値で手に入りました。
この機種は STUDIO Canvas シリーズのエントリーモデルで、上位モデルにSD-90とSD-80があります。これらと比べるとマルチエフェクトが搭載されていない、EnhancedとSpecialのセットがないといった違いがあります。
SD-90に入っているRomanticTp(通称ZUNペット)はSoloセットなのでSD-20にもあります。
筐体はSC-8820と同様の(SC-88ProやMU2000といった20世紀末に一般的だった音源と比較して)コンパクトな筐体で、USBバスパワーにも対応しています。出力はアナログ(RCAジャックからのライン信号)の他、デジタル(角型端子の光ケーブル)に対応しています。
中古入手時の状態
どえらい安値で可動品が手に入りましたが、当然美品がこんなに安く手に入るわけがありません。私が入手した個体は
- 使用感がある。
- ACアダプタが欠品。(USBバスパワーでの動作のみ)
- 説明書も欠品。(ローランド公式で公開されているのでそんなに困らない)
- ドライバCDも欠品。(どうせWindows 10では使えない)
- ケーブル全部欠品。(USBケーブルやRCAケーブルはそこら辺で売っているので問題にならない)
- その他付属品すべて欠品。(本体だけで売っていた)
という状態でした。
PCに接続する
Windows 10では、ドライバのインストールに手間がかかります(特殊な方法が必要ですがここでは書きません)。但し、以前ドライバを入れずに「繋いだだけで使える」という状況を経験したことがあります(うろ覚えですが)。バスパワーで使用するには、背面の電源スイッチを「BUS」にしておきます。また、入力選択スイッチを「USB」にしておきます(「PC」や「Mac」はシリアルケーブル用です)。
私の環境ではフェライトコア入りのケーブルを使用し、セルフパワーのUSB3.0ハブに接続しています。別にUSB3.0ポートに接続しても通信が速くなるようなことはありませんが(そもそもMIDI機器にそこまで高速な通信は不要です)、バスパワーの電流容量で有利なので気休めにはなる……と思います。
MIDIファイルを再生する
GSモード、XGliteモードに対応しているため、既存のMIDIファイルを再生してもそれほど違和感はないようですが、GSモードはおよそSC-55mkII相当です。
GM2モードはGeneral MIDI対応のMIDIファイルを再生することができます。波形的にはネイティブモードのContemporaryセットに近いようです。
ネイティブモードはSTUDIO Canvasという名の通り、今であればVSTを使っているであろう場面でソフトウェア音源の代わりに使います。Soloセットは文字通りシングル音源のように使うのを前提にステレオサンプリングとしたことで使用ボイス数が多くなっている(全体的に3~4ボイスのパッチが多い)ので直接MIDIを鳴らそうとするとボイス数超過で音が切れてしまいます(SD-20は最大64ボイスなので同時に鳴っている音が16音を超えると音が途切れるかもしれません。なおSD-90は128ボイスです。ちなみにSC-88Proも64ボイスですがSDのSoloと違って2ボイス以下のパッチだけなので足りてました)。ZUNペットと呼ばれるくらいなので今でもDAWで使おうと思えば使えなくもなさそうです(サウンドユニットを持っていることが前提です)
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購入金額
2,678円
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購入日
2018年07月13日
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購入場所
ソフマップなんば店 ザウルス2
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