現在メインPCの容量が溢れたときは、オープン型のM.2 SSD-USBアダプターである「裸族の頭 M.2 SSD」
に、信頼のおけるメーカーの5年保証のSSDをカセット式に繋いでデータを逃がしている。
一方ノートPC
の方は、元々の容量(512GB)から4倍増させている
とは言うものの、こちらもデータは別に逃がせるようにしておきたい。
ここでメインPC同様に、パーツとして買った「生M.2 SSD」を別売ケース(↓一例)
に入れて使っても良いのだが、それだと別々に購入したものの合わせ使いとなるので、持ち歩いている先で、万一不具合が起きたときに、問題の切り分けや保証の点で一抹の不安が。
また別売外付けケースの場合、接続時の速度や、重さ・形状などで可搬性をアピールしている商品は多いが、中に入れられるSSDとの相性保証の問題か、「耐衝撃性」を前面に出しているケースはほとんど見かけない。
それがケースと中身が一体として売られているポータブルSSDでは、特徴として記されている機種もある。
そこで、ノートPCとともに持ち歩くものは、「製品として売られているポータブルSSD」にしようと考えた。
そういったものを探してみると、単体M.2 SSDでも使っているCrucial
に手頃なモノを見つけた。
それが、かつてここZIGSOWでもプレミアムレビューされたCrucial X6 Portable SSD。
その時は残念ながら、レビュアーとしてはご縁がなかったが、選出されたレビュアーのプレミアムレビューを読んで、これは良いモノだと思っていたので、レビュー対象品だったCT1000X6SSD9の上位機種、容量倍(2TB)のCT2000X6SSD9が手頃な価格まで下がっていたので、購入してみた。
箱も9cm▢・2cm厚と非常に小さい。外箱のシールが保証に必要なので注意。
約7cm▢で1cmの厚さというコンパクトさと、2mの高さからの落下を保証する耐衝撃性能が、ノートPCと一緒に持ち運ぶ外部記憶媒体としては適しているだろうと...(保証期間が5年ならさらに言うことなかったのだが)。
なおこのCT2000X6SSD9を含むCrucial X6 Portable SSDシリーズ、内部的には「SATA形式のSSDをUSB変換」しているらしい。上位の「Crucial X8 Portable SSD」は、M.2 NVMe形式のSSDをUSB変換しているので、それよりかは速度的には劣るはず。ただ、ネットにある分解されたX8の内部写真を見ると「M.2 Type 2280」のSSD(機種としては市販のP1相当)が「そのまま」入っているようで、その分大きい(厚さは同じ約1cmだが、11cm×5cmで1.5倍ほど長い)。どのみちType-Cとはいえ、3.2 Gen2(10Gbps)止まりのポートに接続して使うので、そちらの上限が先に来るだろうと持ち運びに便利でやや安いX6にしたわけ。
内容物は、本体とType-C⇔Type-Cの接続ケーブル、説明書。ケーブルは最小限の短寸のもので実測23cm(プラグ部含む、ケーブル部分だけだと17cm少々)。箱は保証書を兼ねるので、保証期間の3年は捨てられない。また、本体を包んでいるビニール袋を留めているシールにあるQRコードが、セットアップ方法へのアクセスや、管理ツール(Crucial Storage Excutive)へのリンクへの窓口。こういったポータブル機器を再び箱に戻して収納することは考えづらいので、数年間箱や包装が廃棄できないというのは、スペース的にエコではない。ちょっとこのあたりがもう少しスマートなると良いのだが。
このQRコードからセットアップ解説や管理ツールのリンクがあるページに飛べる。
重さは本体のみで実測約41g、付属のUSBケーブル込みでも約55gなので携帯性に優れる。
中身は(発売初期-2021年-の記事によると)Micron製96層3D QLC NANDで、コントローラーはSilicon Motion SM2259XTという事だったので、Silicon Motionのflash idツールを使ってみたが適合外と言うことで読めなかった。「USB経由」ということに関しては「裸族の頭 M.2 SSD」を介してNVMe SSDの中身を確認しても読めるので、変換自体が問題ではなさそう。ただ、その初期の記事では2TBの転送速度(Sequential Read)は「540Mbps」との表記だったが、2024年1月現在のHPの表記と本品の外箱には、それぞれ「順次読み取り800 MB/s」「Up to 800 MB/s」と書かれているので、コントローラーを含めて内部パーツが変更になっているのかも知れない(flash IDはメーカー別に異なるので、違うメーカーのものを当てても読めない)。
実際に速度を測定してみると、元々使う相手として考えていたHP Pavilion Aero 13-beのType-Cポート経由だと、Sequential Readは公称の800MB/sを越えている。同 Writeもほぼ800MB/s。Random系もUSB接続としては優秀で、Sequential Read 3000MB/sクラスのNVMe SSDを「裸族の頭 M.2 SSD」経由で接続した場合よりも速く、実仕様では遅いと感じる場面は少ないかも。
公称の800MB/sはでているし、ランダム系もUSB接続としては速い。
ま、この速さはHP Pavilion Aero 13-beのUSBポートの処理が、年代としてはそれより古いメインPCのM/B=ASUS ROG ZENITH EXTREME
の処理より洗練されているのが主因かも知れないけど(単にType-C USBケーブル長の差によるのかも知れないが⇒本品付属ケーブル20cm程度に対して、メインPCでの計測時は1m長のケーブル)。
▢参考:X6をメインPCのType-Cポートに接続したときのCrystalDiskMark
こちらは「裸族の頭 M.2 SSD」経由のM.2 NVMe SSDの速さと大差ない
取りあえず、コンパクトで、耐衝撃性が高いポータブルストレージが入手できたので、満足です。
【CT2000X6SSD9仕様】
容量(使用時 / フォーマット前):2000GB / 2048GB
インターフェイス:USB-C / USB 3.2 Gen 2×1
付属品:USB Type-C Cable
Sequential Read:800 MB/s
Sequential Write:非公開
インターフェイスコントローラー:ASMedia ASM235CM
NANDコントローラー:Silicon Motion SM2259XT
NAND:Micron製96層3D QLC NAND
ファイルシステム:exFAT
耐衝撃:2 mからの落下
寸法(厚さ×横×縦):11×69×64 mm
重量:42 g
保証期間:3年
約7cm四方で厚さ1cm
この大きさでノートPCの元容量の4倍、増強(換装)後と同容量が、外部ストレージとして確保できるなら文句なし。
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購入金額
15,980円
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購入日
2023年11月02日
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購入場所
Amazon
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